シニアライフ総研®特選ニュースを更新しました

2020/7/13

認知症の方の道迷い早期発見サービス「おかえりQR」がクラウドファンディングサービス「READYFOR」にて「認知症の人と家族の会」への寄贈プロジェクトを開始

株式会社昭文社ホールディングスとその子会社である株式会社マップルは、主に認知症の方の道迷い早期発見支援サービス「おかえりQR」の「ご当地キャラクターデザイン版」を制作し「認知症の人と家族の会」へ寄贈するプロジェクトを立ち上げ、具体的にはREADYFOR株式会社が運営する国内最大級のクラウドファンディングサービス「READYFOR」にて本日2020年7月13日より、制作費の寄付募集を開始しましたことをお知らせいたします。

なお目標金額は135万円で、9月10日(木)まで寄付を募ります。
 株式会社昭文社ホールディングス(本社:千代田区麹町、代表取締役社長 黒田茂夫、東証コード:9475)とその子会社である株式会社マップル(本社:千代田区麹町、代表取締役社長 黒田茂夫、以下マップル)は、主に認知症の方の道迷い早期発見支援サービス「おかえりQR」の「ご当地キャラクターデザイン版」を制作し「認知症の人と家族の会」へ寄贈するプロジェクトを立ち上げ、具体的にはREADYFOR株式会社が運営する国内最大級のクラウドファンディングサービス「READYFOR」にて本日2020年7月13日より、制作費の寄付募集を開始しましたことをお知らせいたします。
 なお目標金額は135万円で、9月10日(木)まで寄付を募ります。


 本施策の実施理由 

「おかえり QR」は、ご高齢の方やお子様が迷子になられた際に、発見者が現在の状況や発見場所などを即時にご家族に伝え、安心をお届けするサービスです。
  • 貼るだけで OK。月額費用不要。
  • 専用アプリのインストールも不要。
  • 連絡メールには発見場所の地図が表示されます。
  • 連絡する方が撮影した画像を送信する機能も実装。
  • 発見者のメールアドレス等の情報は非開示。(任意で伝えることは可能)

 2018年1月の着想以来、福祉がご専門の有識者の方にアドバイスをいただきながら、2019年7月の日本郵便東京支社での販売を皮切りに、首都圏全域の郵便局での販売、オンライン販売、ほか介護関連の企業や新聞販売店での販売など、サービスの趣旨に賛同していただいた多くの方のご支援の下、事業を進めてまいりました。 

 
<「READYFOR」の当該プロジェクト画面(イメージ)>

<「READYFOR」の当該プロジェクト画面(イメージ)>

 そんな中、2019年の認知症由来の行方不明者数は17500人近く(※)に上り、年々増加の一途を辿り、そうした方の道迷いによる事件・事故の防止策が喫緊の課題となっております。
※ 警察庁の2020年7月2日時点の発表および報道による

 この状況下で、少しでも多くの認知症の方とそのご家族の方に、いち早く安心をお届けしたい、という思いから、このたびクラウドファンディングを通じて広く寄付を募集することといたしました。

 

プロジェクト概要

  • 名称   :地域で見守る安心感。認知症の方に寄り添う<おかえりQR>を
  • 実行者  :池田 有作(株式会社マップル〔昭文社グループ〕 おかえりQR事業推進課 課長)
  • 目標金額 :135万円
  • 形式   :寄附型 / All-in
  • 主なギフト:おかえりQR(商品)、トートバッグ、ジュートバッグなど
  • 公開期間 :2020年7月13日(月)~9月10日(木)(60日間)
  • 資金使途 : おかえりQR「ご当地キャラクターデザイン版」制作費用
  • 完了条件 :2020年12月31日までに実行者が制作物を「認知症の人と家族の会」に寄贈したことを以て、プロジェクトの実施完了となります。

詳細はこちらのページをご参照ください⇒ https://readyfor.jp/projects/okaeriqr/


参考情報 

使用許諾をいただいた各地のご当地キャラクターのサンプル画像を掲載いたします。

ご当地キャラクターのサンプル画像

2020/7/13

「ライフレンズ」ロゴ

パナソニック株式会社(以下、パナソニック)は、介護施設における夜間巡視などの見守り業務の負担軽減を実現する新しい介護業務支援サービス「ライフレンズ」の提供を今月より開始します。

 

<背景・狙い>

パナソニックは、介護施設の運営負担軽減とご入居者様のQOL向上を目指し、「みまもり安心サービス」を2016年から提供してまいりました。今回、さらに夜間巡視などの見守り業務の負担軽減を実現するため、シート型センサーと、AI機能搭載の「Vieureka(ビューレカ)カメラ」(以下、Vieurekaカメラ)を活用し、遠隔からの見守り機能を進化させたシステムを開発しました。
本システムにおいて、介護サービス事業を展開するHITOWAケアサービス株式会社(以下、HITOWA)と、実際の施設における共同実証を行い、夜間巡視にかかる業務時間を約91%削減できる効果を確認しました。本効果検証結果に基づき、新たな介護業務支援サービス「ライフレンズ」として提供を開始いたします。
本サービスは、HITOWAが運営する「イリーゼ練馬中村橋」等にて、運用を開始しております。

 

<ライフレンズの特長>

・お部屋に行かなくてもご入居者様の様子や変化をリアルタイムに把握
シート型センサーとVieurekaカメラの組み合わせにより、介護職員がこれまで訪室でしか把握できなかったご入居者様の状況を、リアルタイムで遠隔から確認することができます。離床時など、確認が必要な時に映像でチェックできるため、訪室に頼らない効率的な巡視オペレーションが可能になり、夜勤職員の業務をサポートします。

・ご入居者様のQOLを向上
本サービスの導入により、訪室回数削減による介護職員の負担軽減に加え、不要な訪室によるご入居者様の覚醒を減らすことができます。また、必要な方にだけ訪室することで、より充実したケア提供の時間を増やすことが可能になり、ご入居者様のQOL向上にもつなげることができます。

[主な機器構成]
・シート型センサー
ベッドに装着して、ご入居者様のベッド上の動きや拍動・呼吸による微細体動を検知し、安否確認やベッドからの離床、睡眠などの生活リズムを把握することができます。

シート型センサー

シート型センサー


・Vieurekaカメラ
ご入居者様の状態を映像によって把握し、迅速に対応することが出来ます。高性能CPUを搭載しており、今後はディープラーニングなど高度な画像解析を活用し、人の目に代わり、ご利用者様の状況を把握する様々なサービスを展開してまいります。

Vieurekaカメラ

Vieurekaカメラ


<今後の展開>

本サービスの提供を皮切りに、高齢者のQOL向上や自立支援に向け、高齢者一人ひとりの生活向上を目指した「高齢者のくらしアップデート」の取り組みを強化していきます。
また、パナソニックは「介護業務支援プラットフォーム」の開発を、日本医療研究開発機構(AMED)から受託(※)し、開発及び実証を行っております。本サービスや他社の記録システム・ナースコール・センサー等の介護機器の一元管理による介護作業の省力化、およびデータに基づく状態把握を目指します。今後は、本研究開発成果に基づき、介護現場から集まる様々な情報を集約/分析し、高齢者の重度化リスクを早期発見・対処につなげる先回りの介護ができる先進的介護を実践し、社会課題の解決に貢献してまいります。
※ AMED「ロボット介護機器・標準化事業(開発補助事業)」の「介護記録・センサー/ロボットのパッケージ化による介護業務支援システムに関する研究開発」の支援を受けて実施。


<HITOWAにおける導入効果>

HITOWAの介護施設「イリーゼ練馬中村橋(居室数63室)」に導入し、本システムを活用した夜間巡視の実証実験を実施。夜間における巡視業務は、1日で見る介護業務の割合のうち、全体の13.0%(※)を占め、導入前と比較すると、夜間巡視にかかる業務時間を約91%削減できました。
この効果をもって、HITOWAでは本システムの導入を促進し、2020年8月までに計660室の導入を計画しております。
※ HITOWAケアサービス調べ:2019年、イリーゼ練馬中村橋に於いて


【お問い合わせ先】
パナソニック株式会社 イノベーション推進部門 テクノロジー本部 サービス開発担当
e-mail:sac_info@gg.jp.panasonic.com

全文は以下プレスリリースをご覧ください。
▼[プレスリリース] 介護施設向け介護業務支援の新サービス「ライフレンズ」を提供開始(2020年7月13日)
https://news.panasonic.com/jp/press/data/2020/07/jn200713-1/jn200713-1.html

<関連情報>
・ライフレンズ
https://tech.panasonic.com/jp/lifelens/
・Vieurekaプラットフォーム
https://tech.panasonic.com/jp/bi/vieureka/
・HITOWAケアサービス株式会社
https://www.hitowa.com/care-service/
・HITOWAとパナソニックがIoT/AIを活用した先進的な介護施設の実現に向けて連携(2018年12月4日)
https://news.panasonic.com/jp/press/data/2018/12/jn181204-1/jn181204-1.html

2020/7/10

高齢者、コロナ禍で外出頻度が減少しフレイル発生リスクあり
93%が健康維持は屋内外問わず軽い運動を重視する

ユニ・チャーム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員:高原豪久)は、新型コロナウイルスの影響によって外出を自粛している高齢者に焦点をあて、外出頻度の減少による「生活動作」や「生活意欲」の変化について調査した結果、半数以上の方が体力の低下を実感していることがわかりました。そこでこの度、兵庫医療大学 リハビリテーション学部 学部長・教授 川口浩太郎先生の監修のもと製品化した、家の中で骨盤を支えて歩行をアシストするパンツを“穿く新習慣”と掲げ、更に、茨城県立健康プラザ管理者 茨城県立医療大学 大田仁史先生の監修のもとに制作した、家の中でもできる歩行体操、“動く新習慣”をご紹介します。

※フレイルとは、加齢とともに運動機能や認知機能が低下してきた状態。要介護に至る前の状態と位置づけられる。

 

歩行アシストパンツ

 

《外出を自粛された高齢者へのアンケート結果まとめ》

  • 緊急事態宣言の環境下もあり、71%が「週に2~3回以下」の外出に留めたと回答。
  • 6割以上が「運動」する機会が減少し、「体力や筋力」の衰えを実感していると回答。一方、「家族のコミュニケーション」や「睡眠時間」が増えていると回答。
  • 93%が健康維持には“軽い運動”が大切と回答。(「非常に大切」69%、「やや大切」24%の合計)
  • 80%が家で家族と気軽に体操をしてみたいと回答。

 

■ライフリー ブランドサイト アドレス
https://jp.lifree.com/ja/home.html

 

■歩行アシスト“穿く新習慣”について【製品】

  • 骨盤をサポートフィット:骨盤周りをしっかりサポートし、体幹を支え、バランスを保ちやすい。
  • 股下のびのびストレッチ:足の動きに合わせて吸収体部分が体に沿うように変形し、モコモコせずに足が前に出しやすい。
  • しなやかでスリム:しなやかな素材が身体になじみ、動きやすい。
  • 兵庫医療大学 リハビリテーション学部 学部長・教授 川口浩太郎 先生監修

歩行アシスト“穿く新習慣”について

 

■「家ナカ体操」“動く新習慣”について【動画】

https://jp.lifree.com/ja/advice/rehabilitation.html

  • 体操をはじめる前の注意点:痛みを感じる場合は体操を行わないように注意してください。不安な要素がある場合は、医師に相談のうえ実施してください。
  • 一人で歩ける高齢者を対象に6本仕立て6分30秒の動画立位でする体操、椅子で座位姿勢で安全に行える体操。
  • 茨城県立健康プラザ管理者/茨城県立医療大学名誉教授 大田仁史 先生監修『リハビリ体操大全集』の中から選定。

お身体の状態で選べます

■外出を自粛されている高齢者へのアンケート概要

調査対象:現在大人用紙おむつをご使用されている高齢者の方(40~70代)
調査人数:1,364人
調査期間:6月2日~12日
調査方法:WEBアンケートによる回答

 

■当社の考察

コロナ禍において、外出の自粛を余儀なくされ、「週に2~3回以下」の外出に留まる高齢者は、7割以上となりました。外出頻度の減少に伴い、6割以上の方が運動する機会が減少し、体力や筋力の衰えを実感していることがわかりました。一方、家の中で過ごす時間が増加することで、家族とのコミュニケーション頻度や睡眠時間が増え、屋内での充実した生活環境を求めるように変化してきています。

 当社のこれまでの研究から、外出頻度とADL(日常生活動作)は、深く関係していることが確認できています。外出頻度が週に3~4回の方はADLが維持されますが、外出頻度が週に1~2回程度になるとADL(日常生活動作)は低下傾向となります。

そこで『ライフリー』は、ご本人のお身体の状態に合わせて、家族と自宅で気軽に健康を維持するために、歩行をサポートする商品や体操を組み合わせて提案し、生活動作や生活意欲を高め、生活全体の自立度を引きあげてまいります。

 

■外出を自粛されている高齢者へのアンケート結果詳細

(1) 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、外出頻度はどの様に変化しましたか。
緊急事態宣言の環境下もあり、71%が「週に2~3回以下」の外出に留めたと回答。

 

新型コロナウイルス感染拡大に伴い、外出頻度はどの様に変化しましたか。

(2) 外出の自粛で、「生活動作」や「生活意欲」はどのように変化しましたか。
6割以上が「運動」する機会が減少し、57%が「体力や筋力」の衰えを実感していると回答。一方、「家族のコミュニケーション」や「睡眠時間」が増えていると回答。

外出の自粛で、「生活動作」や「生活意欲」はどのように変化しましたか。

(3) 健康維持には、屋内外問わず”軽い運動”はどの程度大切だと思いますか。
93%が健康維持には“軽い運動”が大切と回答。(「非常に大切」69%、「やや大切」24%の合計)

健康維持には、屋内外問わず”軽い運動”はどの程度大切だと思いますか。

(4) 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、以前より意識するようになったことはありますか。
約半数が「健康の為に運動したい」「家で過ごす時間を充実させたい」と回答。

新型コロナウイルス感染拡大に伴い、以前より意識するようになったことはありますか。

(5) 家で家族と気軽にできる体操があったら、やってみたいと思いますか。
80%が家で家族と気軽に体操をしてみたいと回答。(「非常にやってみたい」38%、「やややってみたい」42%の合計)

家で家族と気軽にできる体操があったら、やってみたいと思いますか。

 

■フレイル※予防「歩行アシストパンツ」穿く、「家ナカ体操」動く、新習慣を通じて貢献する「SDGs 17の目標」

フレイル予防「歩行アシストパンツ」を穿く、「家ナカ体操」で動く、新習慣は、2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs:Sustainable Development Goals)で定めた17の目標のうち、下記の4つに貢献するとユニ・チャームでは考えています。

3. すべての人に健康と福祉を 4. 質の高い教育をみんなに 11. 住み続けられるまちづくりを 12. つくる責任 つかう責任

ユニ・チャームは商品やサービスの提供といった事業活動を通じて、SDGsの目標達成に貢献することを目指しています。これからも事業展開を通じて、環境保護や社会課題の解決に貢献します。

 

■会社概要
社名  :ユニ・チャーム株式会社
設立  :1961年2月10日
本店  :愛媛県四国中央市金生町下分182番地
本社  :東京都港区三田3-5-27 住友不動産三田ツインビル西館
社員数 :グループ合計16,207名(2018年12月)
事業内容:ベビーケア関連製品、フェミニンケア関連製品、
     ヘルスケア関連製品、化粧パフ、ハウスホールド製品、
     ペットケア関連製品、産業資材、食品包材等の販売

ユニ・チャーム株式会社 ホームページアドレス
http://www.unicharm.co.jp/

 

2020/7/10

安心・快適なシニアライフを考える

夕刊フジ(産経新聞社発行)は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため延期していた健康情報新聞「健活手帖」創刊3周年記念「みんなの健活セミナー2020」を9月12日(土)、調布市文化会館たづくり・くすのきホールで開催します。
 
みんなの健活セミナー2020
 
第1部は、「安心・快適なシニアライフを考える」をテーマに、協賛各社の商品やサービスなど、シニアライフに役立つ情報を紹介します。
第2部は、テレビドラマ「ウルトラセブン」のアンヌ隊員役で活躍したひし美ゆり子さんと、同じく「ウルトラマンA」の美川隊員役の西恵子さんのトークライブです。現在も充実したシニアライフを実践、満喫している二人に、その秘訣を披露してもらいます。
また会場では、協賛各社によるブースも出展され、個別相談やサンプル品の提供なども行われます。入場無料。定員(150人)になり次第、受け付けを終了します。
 
ひし美ゆり子(左)と西恵子

ひし美ゆり子(左)と西恵子

 
【ひし美ゆり子】女優。テレビドラマ「ウルトラセブン」のアンヌ隊員役でブレイク。日常生活を綴ったブログ「あれから50年…アンヌのひとりごと」は、シニア世代にとっても必見。
【西恵子】テレビドラマ「ウルトラマンA」の美川のり子隊員役で人気を博す。結婚を機に女優を引退し、現在は充実したセカンドライフを実践中。

《概要》
日時:2020年9月12日(土)正午開場、午後1時開演
場所:調布市文化会館たづくり・くすのきホール ※京王線調布駅下車、徒歩3分
共催:夕刊フジ、一般社団法人シニアライフよろず相談室

《申込方法》
郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号、参加者名(全員必要)、「みんなの健活セミナー参加希望」と明記し、下記の方法でお申し込みください。折り返し、入場証(はがき)をお送りします。
メール: info-yukanfuji@sankei.co.jp
ファクス:03-3242-5760
往復はがき:〒100-8160(住所不要)夕刊フジ新規事業推進室「みんなの健活セミナー2020」係宛

《お問い合わせ》 夕刊フジ新規事業推進室  電話:03-3270-4689(平日10時~17時)
 
 

2020/7/10

withコロナ時代に緊密さ増す「心の距離」に注目

株式会社日本香堂(本社:東京都中央区、代表取締役社長:土屋 義幸)では、このたび新型コロナウイルス感染拡大防止のための移動自粛要請が全国解除されて間もない2020年6月23日~24日に、全国の成人男女1,036名を対象とした『コロナ自粛による生活者意識の変化』に関する調査を実施いたしました。緊急事態宣言下の自粛生活における意識・行動の変化や今後への影響と共に、間近に迫った今年の夏休みの予定・計画についても伺い、そこから浮かび上がった「社会的距離(ソーシャルディスタンス)」を埋め合わせるかのような「心の距離(エモーショナルディスタンス)」緊密化の兆しに注目した調査結果の速報を発表しました。

 

【調査概要】

  • 調査名 :『コロナ自粛による生活者意識の変化』に関する調査
  • 調査対象:全国の20~79才の男女1,036名
  • 調査時期:2020年6月23日(火)~6月24日(水)
  • 調査方法:インターネット調査(株式会社マクロミル)

【調査結果】

<“3密回避”の取組みとストレスの実感>

「人が集まる場所への出入り」「不要不急の外出」自粛の取組みは9割超に。一方、“日常のささやかな楽しみ”の我慢には4~5割が『ストレスを感じた』。

[図表1 自粛要請期間中、“3密回避”のために実践した行動とストレスの実感]

自粛要請期間中、“3密回避”のために実践した行動とストレスの実感

図表1

 

自粛要請期間中、“3密回避”のために行動を控えた事柄として、(1)「イベント・旅行・飲食店など人が集まる場所への出入り」(93%)、(2)「不要不急の外出」(91%)が9割を超え、次いで(3)「公共交通機関の利用」(81%)、(4)「友人・知人、別居家族との対面」(78%)、(5)「帰省あるいは帰省の迎え入れ」(66%)と、大多数の人が“密閉・密集・密接”を避けるルールを理解し、遵守に努めてきた様子が見てとれる。

一方、自粛に伴いストレスを感じた事柄として、実践者の半数前後が(1)「不要不急の外出」(53%)、(2)「友人・知人、別居家族との対面」(50%)、(3)「人が集まる場所への出入り」(48%)を挙げ、次いで(4)「美容院・理容室の利用」(47%)、(5)「屋外スポーツや散歩」(40%)と、“日常のささやかな楽しみ”を我慢することの心労を訴えている。

 

<“コロナ前”と比較した生活上の変化と定着意向>

(1)自宅で過ごす時間:‘4人に3人’が増えた“おうち時間”。増加のままを望む声は、シニア層を除き半数以上に。

[図表2-1 “コロナ前”と比較した意識・行動の変化と定着意向:《自宅で過ごす時間》]

“コロナ前”と比較した意識・行動の変化と定着意向:《自宅で過ごす時間》

図表2-1

 

自粛要請が発せられる以前(コロナ前)に比べ、「自宅で過ごす時間」が増えたと、該当者全体の‘4人に3人’(74%)が回答し、特に「女性20~30代」(82%)と「女性40~50代」(80%)では8割にのぼる。

また“おうち時間”が増加した人のうち、その水準を「維持・定着させたい」とする声は半数を超える(52%)が、「男性60~70代」(43%)と「女性60~70代」(47%)のシニア層ではやや低調。

 

(2)家族コミュニケーション:同居家族との時間・会話が増えた人は半数以上、別居家族との通話・通信も3~4割で増加。

[図表2-2 “コロナ前”と比較した意識・行動の変化と定着意向:《家族コミュニケーション》]

“コロナ前”と比較した意識・行動の変化と定着意向:《家族コミュニケーション》

図表2-2

 

“おうち時間”の増加に伴い、「同居家族と過ごす時間」(62%)や「同居家族との会話やふれあいの機会」(54%)について、半数以上が増えたと回答。また別居家族とも「電話・メールで」(40%)、「画像・動画で」(34%)と、対面接触を控えながらも盛んにやり取りしていた様子が窺える。

さらに、同居・別居問わず家族とのコミュニケーションが増えた層では、その水準を「維持・定着させたい」とする声が7割前後に達し、今回の自粛期間が“家族のつながり”を再確認させる契機となった可能性が示唆される。

 

(3)祈り・供養:‘4人に1人’で増えた“大切な故人への語りかけ”。“新しい日常”にも望まれる 心の拠り所・安らぎのひと時。

[図表2-3 “コロナ前”と比較した意識・行動の変化と定着意向:《祈り・供養》]

“コロナ前”と比較した意識・行動の変化と定着意向:《祈り・供養》

図表2-3

 

日々の暮らしに根づいた祈り・供養の習慣については、「コロナ前と変わらない」が大勢を占める中、‘4人に1人’(24%)は「ゆかりの深い故人に心の中で語りかける」ことが増えたと回答。さらに具体的行為を伴う「仏壇・位牌・遺影に手を合わせる」(15%)、「お花やお線香を供える」(14%)でも約15%の人で増加が認められる。

こうして大切な故人との絆をより深めた層では、今後も増えた機会を定着させたいと望む声が約8割と極めて高く、未曽有の経験に揺れ動いた心の拠り所として、見守られているような安らぎのひと時としての実感を強めたゆえとも解釈できる。

 

(4)健康への意識:約6割の人で増えた、家族や自分の“カラダへの気遣い”。大多数に根づく“新しい日常”での健康意識。

[図表2-4 “コロナ前”と比較した意識・行動の変化と定着意向:《健康への意識》]

“コロナ前”と比較した意識・行動の変化と定着意向:《健康への意識》

図表2-4

 

感染者数の推移を報じる連日のニュースに日本中が神経を尖らせていたこの時期、約6割の人が「同居家族」(61%)や「別居家族」(60%)、「自分」(58%)の健康を意識することが増えたと回答。

さらに、自分・家族の“カラダへの気遣い”をこのまま「維持・定着させたい」とする声は8割を超え、“新しい日常”下にあっても気を緩めない健康意識が根づいていると見てとれる。

 

(5)感謝の気持ち:6割の人が自覚した、医療・生活インフラの支え手への“感謝の念”。2割の人が奮発した、家族や友人に謝意を示す“ふるまい”。

[図表2-5 “コロナ前”と比較した意識・行動の変化と定着意向:《感謝の気持ち》]

“コロナ前”と比較した意識・行動の変化と定着意向:《感謝の気持ち》

図表2-5

 

自粛期間中も感染リスクと闘いながら社会機能を守り続けた「医療現場で働く人達」(61%)や「販売・物流・交通機関等、日常生活を支える仕事の人達」(61%)に対し、6割の人が感謝の気持ちが高まったと回答し、その9割から感謝の念をこのまま持ち続けたいとの声があがる。さらに2割前後の人が、周囲への気遣いや感謝の徴として、「同居家族にご馳走や贈り物」(24%)、「別居家族に見舞品やギフト」(23%)、「友人・知人に見舞品やギフト」(17%)と、これまで以上の“ふるまい”を奮発し、その7割が今後もやり続けたいとの意向を示す。

 

(6)情報リテラシー:オンライン会合は業務上・プライベートとも4割前後の人で増加、通話・通信による交遊も3割超で。定着を望む声は約6割に。

[図表2-6 “コロナ前”と比較した意識・行動の変化と定着意向:《情報リテラシー》]

“コロナ前”と比較した意識・行動の変化と定着意向:《情報リテラシー》

図表2-6

 

コロナ前に比べ、テレビ会議等での「オンライン会議・打合せ・会合」(42%)や「オンライン飲み会・お茶会・おしゃべり」(37%)に対し、4割前後の人が増えたと回答。また友人・知人との「電話・メール」(35%)、「画像・動画」(33%)による交遊も3割以上の人で増加が見られ、いずれも増えたままの定着を望む声は約6割と高い。

この自粛期間が社会全体の情報リテラシーを底上げする契機となった可能性が示唆される。

 

(7)回顧・内省:3~4割の人で増えた“振り返り”と“見つめ直し”の時。その定着を望む声は7~8割の高水準に。

[図表2-7 “コロナ前”と比較した意識・行動の変化と定着意向:《回顧・内省》]

“コロナ前”と比較した意識・行動の変化と定着意向:《回顧・内省》

図表2-7

 

これまでの日常を一変させた自粛期間中を、自身と向きあい、従来とは違ったやり方を検討する好機と捉えた人は少なくなく、「住まいや暮らしの環境」(42%)や「仕事の意味やスタイル」(37%)、「家族との関わり方」(37%)、「様々な出来事や思い出」(35%)、「人間関係や社会との関わり方」(33%)等、振り返ることが増えたとの回答は3~4割にのぼる。

さらに、内省を深めた層では、その水準を「維持・定着させたい」とする声が7~8割に達し、コロナ禍が後の社会の行動様式や価値観に大きな影響を及ぼす画期となったかも知れない可能性が示唆される。

 

<「今年の夏休みの過ごし方」に対する意向>

今年の夏休み、移動緩和は「近場のお出かけ」「お墓参り」「日帰り旅行」から。例年トップを争う「帰省」と「国内旅行」は後退し、積極派と慎重派が拮抗。

[図表3 移動自粛要請の全国解除直後における「今年の夏休みの過ごし方」意向]

移動自粛要請の全国解除直後における「今年の夏休みの過ごし方」意向

図表3

 

県境をまたぐ移動自粛要請の全国解除を待って、今年の夏休みの過ごし方に関する計画・意向を伺ったところ、(1)「近場のお出かけ」(70%)を筆頭に、(2)「お墓参り」(51%)、(3)「日帰り旅行」(44%)と、比較的近距離の移動が上位を占め、例年トップを争っている(4)「帰省(迎え入れ含む)」(37%)と(5)「国内旅行」(35%)が共に大きく後退。

「帰省」では「計画・実施したい」とする“積極派”と「自粛・迷い中」の慎重派の勢力比が57:43、「国内旅行」では52:48と拮抗しており、行きたい気持ちは強くとも宿泊を伴う移動には依然、自粛ムードの色が濃く残っているように見受けられる。

 

<「帰省自粛の代替行動」に対する意向>

帰省は控えても、会えない家族との“心の距離”はより緊密に。「通話・通信をより頻繁に」4~5割、「お盆のお供え物・特産品を贈る」3割強。

[図表4 「帰省自粛の代替行動」に対する意向]

「帰省自粛の代替行動」に対する意向

図表4

 

今夏の帰省あるいは帰省の迎え入れに慎重な態度を示す層に、それに代わって検討・実施したい事柄を伺ったところ、会えない家族に(1)「電話・メールをより頻繁に」(51%)、(2)「画像・動画をより頻繁に」(39%)の意向が高く示され、自粛期間中と同様、本来は一緒に過ごせた時間の、少しでも埋め合わせを求める心情が窺われる。

さらに、(3)「帰省土産代わりのギフト・お盆のお供え物」(35%)、迎える側は(4)「もてなし代わりの特産品・土産物」(33%)の贈答を‘3人に1人’が検討しており、そこには“物理的距離”は無理でも“心理的距離”は近づけたいとする創意と意欲が見てとれる。

 

<参考>「心の距離」の緊密化を実感した経験(自由回答より一部抜粋)

《同居家族との“心の密”》

  • 家族との時間が増え、他愛のない話が増えたので、家族との距離感が縮まったと感じた(男性・29才)
  • 仕事が忙しく、妻や子供との時間がなかったので、一緒にいる時間が何よりも嬉しく、幸せな時間でした(男性・44才)
  • 家族への感謝の言葉や挨拶を、明確にするようになっている(男性・60才)
  • 家族間での会話が増えたことで相手が何を考えているのか少しわかった気がする(男性・62才)
  • 旦那と子どもと家族3人で過ごす時間が普段より多くなり、私は自粛期間を楽しく過ごすことがでしました。家事や育児を普段より手伝ってくれました(女性・29才)
  • 小学生の息子がいつもは帰宅後すぐ遊びに行ってしまうのでなかなかたくさん話ができなかったが、自粛期間はたくさん遊んだり、探検したりとふれあう機会があったので良かった(女性・36才)
  • コロナ前に比べて、常に家族のことを気にかけるようになりました。体調はもちろんですが、心理状態や食事など心配というか気にかけることが毎日になったと感じます(女性・36才)
  • 成人した同居する子供達と一緒に過ごす時間が増えて、いろいろ話せる機会が増え、様々な発見があった(女性・59才)

《別居家族との“心の密”》

  • 遠方で暮らす姉とリモート通話する機会があった。コロナ禍でなければこのような機会はなかったと思う(男性・31才)
  • 親の体調を確認する際、息子の写真や動画を送るようになった。向こうも喜んでくれるので今までよりは距離感が縮まったように思える(男性・43才)
  • 別居している家族を気遣うことが増えた(男性・75才)
  • 離れているほど健康状態が気になると父に言われ、そんなことを思っているとは知らなかったので前よりも心の距離が縮まったと思います(女性・22才)
  • 別居の義実家は高齢なので、とても心配した。お互いに会わないけれど、玄関先に物を置いたり、手紙のやり取りをして楽しかった(女性・32才)
  • 仕事一筋だった実家の母が仕事を一時中断することになり、母との会話が増えて、会えない分ラインを教えて、使えるようになった(女性・58才)
  • 遠方に住んでいる子供が以前と比較して頻繁に連絡をくれるようになった(女性・70才)

《友人との“心の密”》

  • 大学時代の友人とオンラインで会話する機会が増えた(男性・29才)
  • 友人とお互いの健康をSNSや電話で気遣う機会が増えた(男性・64才)
  • 友人、知人から思いがけなく電話が来ると気にかけてくれているのだな、と改めて感謝した(男性・75才)
  • 何年もあってない友人と連絡をとってお互いの無事を思いやった(女性・36才)
  • 友人と電話していた時、ちょうどマスクが品切れの時で手元にあまりないという話しをしていたら、2日後にその友人からマスクが送られてきた。本当に助かった(女性・40才)
  • 30年以上あってなかった人が写真の整理をして思い出したと電話をくれました。解除されたら会おうという事になりました(女性・60才)
  • 知人や親戚の方々を案ずるために、自粛期間中にメールやラインでお互いに励まし合いながら、早く収束を願っておりました(女性・70才)
  • 図書館の閉館で本も借りられない話をしましたら、知人の方から沢山の本をお借り出来、温かなお心遣いに感謝を致しました(女性・70才)

《周囲との“心の密”》

  • 子どもとの近所の散歩が増え近隣住民に少し話しかけられるようになった(男性・29才)
  • 仕事は外での作業なのですが、以前よりも体調を気に使ってか差し入れが多くなった。マスクももらった(男性・32才)
  • 自分がマスクをしていない事を謝罪して、道を尋ねた時に親切に応対していただけ嬉しかった(男性・69才)
  • 今まで当たり前に考えていた、スーパーなどの生活用品の購入ができることを感謝するようになった(女性・31才)
  • 学校の先生方が子どものために一軒ずつまわって課題を持ってきてくれたり、体調を気にしてくださり本当にありがたかった(女性・38才)
  • スーパーに行って日頃なんとも感じないサービスが今回のコロナ禍を機にありがたく感じ、自然とありがとうという言葉がでるようになった(女性・49才)
  • 介護施設で介護員として働いています。…(中略)…6月より窓越しで短時間ですが、面会が可能になりました。やっと顔が見られて安心されたのでしょう、お互いに涙を流される方が少なくありません。その姿を見て家族の絆、繋がり、お互いを思いやる優しい気持ちを実感しました(女性・57才)
  • 宅配便の方など荷物も増えて大変そうなのに、マスク越しにお礼を言うとマスク越しに凄く笑顔を返してくれて嬉しかったです(女性・60才)
  • 娘が妊娠中だったので、無事に生まれてくること、関わってくださった先生や病院関係の方々、娘の身体を心配してくれた友人知人に感謝したい(女性・62才)
  • 受診回数を極力控えているが、特定疾患でクリニックの看護師さんが忙しいにもかかわらず、心優しい気づかいに感謝しまた勇気づけられた(女性・71才)

《同志との“心の密”》

  • 殆どの人がマナーや規律などを守って人に気を使いながら生活をしていたこと、みんなで我慢しようという一体感が感じられた(男性・39才)
  • 繁華街の人込みがまったくなくなったのを見て、皆同じ気持ちで頑張っているのだなと思った。またお互いを意識して距離を開けて列に並んだりする様子を見てお互いが気遣っていることを感じて心の距離が縮まったと感じた(男性・56才)
  • コロナの同じ状況下にあり一体感が生まれ中学校の時の同窓会のグループラインで情報交換や近況報告をする機会が増えた(男性・61才)
  • お互い自粛に努める姿は、日本人の誇り(男性・71才)
  • 同じコロナ関連の話をする中で健康面に関する話を家族以外とも共有、共感できるようになった(女性・48才)
  • 在宅勤務が許可されなかったので、コロナへの感染が心配な中で出社しなければならず、同僚達と互いを思いやり声を掛け合う機会が増えた(女性・52才)
  • 日常の中で、同じ不安や危機感を持つことによってお互いに共感できる度合いが高まったと感じる(女性・60才)

 

2020/7/9

ビフィズス菌A1(Bifidobacterium breve A1) が、
軽度認知障害(MCI)の疑いがある方の認知機能を改善する作用を確認

 

 森永乳業では、認知機能改善作用が確認されている当社独自保有のビフィズス菌であるBifidobacterium breve A1(別名MCC1274、以下B. breve A1)について、軽度認知障害が疑われる方80名を対象とするプラセボ対照ランダム化二重盲検並行群間比較試験を実施し、総合的な認知機能を顕著に改善する結果が得られましたので、ご報告いたします。
なお、本研究成果は、科学雑誌「Journal of Alzheimer’s Disease」※1に2020年7月3日(金)に掲載されました。
 
 
<研究背景と目的>
近年、腸内細菌が健康と密接に連関していることが明らかになっており、腸内細菌を含めた腸と脳が機能連関することを意味する“脳腸相関”が注目されています。森永乳業では、50年以上にわたりビフィズス菌の研究を行っており、“脳腸相関”にも注目し、ビフィズス菌摂取による認知機能改善を目指しています。
これまで当社ではB. breve A1の、アルツハイマー病※2モデルマウスにおける認知機能改善作用や、軽度認知障害※3が疑われる方や物忘れが気になる方に対する認知機能改善作用の可能性について報告を行ってまいりました※4。
このたびB. breve A1のヒトへの有効性をさらに検証するため、軽度認知障害の疑いがある方を対象とした試験を実施致しました。

<研究内容>
研究方法
・対象者:軽度認知障害の疑いがある50歳以上80歳未満の男女80名
・試験デザイン:プラセボ対照ランダム化二重盲検並行群間比較試験
・試験食品摂取:対象者をランダムに2群に分け、B. breve A1を100億個含むカプセルまたは、ビフィズス菌を含まないプラセボカプセルを1日2個、16週間摂取
・評価:摂取前と16週間摂取後に、神経心理検査の一種である『アーバンス神経心理テスト(RBANS)』※5(主要評価項目)ならびに『あたまの健康チェック®(MCI Screen)』※6(副次評価項目)を用いて認知機能を評価しました。

研究結果
・『RBANS』による評価では、B. breve A1の摂取により、プラセボ摂取群と比較して総合的な認知機能の指標である評価点合計の著しい改善が見られました(図1、2)。さらに、即時記憶、視空間・構成、遅延記憶を司る認知領域の点数も顕著に向上しました(図1、2)。
・『あたまの健康チェック®(MCI Screen)』※6による評価においても、プラセボ群と比較して認知機能の有意な改善が確認されました(図3)。
・B. breve A1の継続摂取により総合的な認知機能が改善する可能性が示されました。
 
図1. RBANSスコアの実測値(P値:ANCOVAによる群間検定)

図1. RBANSスコアの実測値(P値:ANCOVAによる群間検定)

 

図2.RBANSスコアの摂取前後の変動値

図2.RBANSスコアの摂取前後の変動値(** P<0.001、*** P<0.0001、プラセボ群と比較して有意差があることを示す、Student’s t-test)

 
 
図3.あたまの健康チェックスコア(JMCISスコア)の実測値

図3.あたまの健康チェックスコア(JMCISスコア)の実測値(P値:ANCOVAによる群間検定)

 

※1 論文タイトル
Probiotic Bifidobacterium breve in improving cognitive functions of older adults with suspected mild cognitive impairment: a randomized, double-blind, placebo-controlled trial.

※2 アルツハイマー病
アルツハイマー病をはじめとした認知症患者は世界的に増加しており、現在65秒ごとに1人のアルツハイマ
ー病患者が診断され、2050年では1.35億人が罹患するとされています。(https://www.alz.org/alzheimers-dementia/facts-figures)日本においては、2012年時点での認知症患者数は約462万人でしたが、2025年には730万人となり、65歳以上の5人に1人が認知症に罹患すると予測されています(2019年6月 厚生労働省 認知症施策の総合的な推進について)。

※3 軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)
認知症の前段階である軽度認知障害(MCI: Mild Cognitive Impairment)は、現在国内では約400万人、世
界的には国によって65歳以上の人口の7~42%がMCI状態であると推計されています(Petersen ら、J Intern Med 275,214-228、2014)。MCIの方には、認知機能の低下が起きており、年間10~30%の方が認知症に移行するとされていますが(2019年6月 厚生労働省 認知症施策の総合的な推進について)、MCIは可逆的な状態であるため、認知機能が正常な状態へと回復する可能性があります。そのため、MCIと診断された場合であっても、認知機能の改善又は維持ができれば認知症への移行を遅らせたり、予防できる可能性があります。現在、MCIや認知症に対する有効な治療法がない中、発症予防に注目が集まっており、特に、生活習慣の改善など日常生活の中で実践できる有効な対策が求められています。

 ※4 B. breve A1を用いた既往研究について
①アルツハイマー病モデルマウスを用いて、B. breve A1が認知機能改善作用を示すことを、2017 年 10 月18日に科学雑誌「Scientific Reports」に報告しました(タイトル:Therapeutic potential of Bifidobacterium breve strain A1 for preventing cognitive impairment in Alzheimer’s disease)。
②軽度認知障害が疑われる方における認知機能改善作用を、2018年3月31日に科学雑誌「The Journal of Prevention of Alzheimer’s Disease」に報告しました(タイトル:Bifidobacterium breve A1 supplementation improved cognitive decline in older adults with mild cognitive impairment: An open label, single-arm study)。
③物忘れが気になる方における認知機能改善作用を、2019年5月28日に科学雑誌「Beneficial Microbes」に報告しました(タイトル:Effects of Bifidobacterium breve A1 on the cognitive function of older adults with memory complaints: a randomised, double-blind, placebo-controlled trial)。

 ※5 アーバンス神経心理テスト(RBANS)
1998年に米国のRandolphが開発し、標準化された神経心理学検査の一つです。健常者~中程度の認知症患者を対象に、繰り返し認知機能を評価する事が可能という特徴があります。即時記憶、視空間・構成、言語、注意、遅延記憶の5つの領域ごとに認知機能を評価できるとともに、これら5つの領域の結果から総合的な認知機能も評価することが可能です。
・即時記憶:情報を即時に記憶する能力の事を指します。単語や物語などを提示されて、即時に復唱できるかを調べることで評価します。
・視空間・構成:空間的関係を認識し、正確に構成する能力の事を指します。複雑な幾何学図形を提示されて模写できるかなどを調べることで評価します。
・遅延記憶:数分~数日の間に生じた事を記憶する能力の事を指します。即時記憶を調べる際に使用した単語や物語を、少し時間を置いたのちに再生できるかを調べることで評価します。
 
※6 あたまの健康チェック® (The MCI Screen)
株式会社ミレニアの国際的な神経心理学検査である『ADAS-Cog』や『CREAD』のメモリータスクを基に開発された神経心理学検査です。健常者~軽度認知障害の方を対象に、認知機能状態の定量評価や軽度認知障害の有無を高感度で識別することが可能です。AMED研究事業として2016年から国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センターが運用している『認知症予防を目的とした大規模な健常者登録システム(IROOPレジストリ)』において、公式の認知機能検査に採用されています。

2020/7/8

医療×衣料 アルケアとグンゼの連携商品第2弾
「やわらかウエストショーツ」を7月10日に新発売

医療・福祉・健康分野の材料、機器を開発・製造・販売および輸出入するアルケア株式会社(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:鈴木 輝重、以下「アルケア」)は、肌着の老舗メーカーであるグンゼ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:廣地 厚、以下「グンゼ」)がアルケア専用に立ち上げたブランド「メディプロサポート by メディキュア」の連携商品第2弾として、オストメイト※1用肌着「やわらかウエストショーツ」を7月10日に発売することをお知らせいたします。
※1 ストーマ(人工肛門・人工膀胱。手術により腹壁に造設された便や尿の排泄口のこと)を造設した人のこと。オストメイトはストーマ装具を腹部に貼り、装具にたまった排泄物を処理し、定期的に装具を貼りかえるというケアを日常的に行う必要があります。

 

■オストメイトの声から生まれた、国産メーカーによる医療×衣料の企業連携商品第2弾

アルケアは、2019年1月にオストメイトのQOL(生活の質)向上を目的に、「衣料から衣療へ」を掲げるグンゼと連携してオストメイト用腹帯「やわらかウエストチューブ」を発売しました。肌着メーカーならではの肌触りの良さと、カットしてもほつれにくい使いやすさで、多くの方からご好評いただいております。
このたび第2弾として、オストメイト用肌着「やわらかウエストショーツ」を発売いたします。女性オストメイトへの肌着に関するインタビューでいただいた「ストーマ装具※2を肌着の中にしまうと、肌着のゴムがストーマ装具にあたり、装具を押さえつけてしまう」「ストーマ装具を締め付けないようにするために大きいサイズの肌着を着用しているのでゆるいと感じる」などのお悩みをもとに、フィット感のある肌着を開発しました。今後もオストメイトの方の生活に視点を置き、QOL向上のお役に立てる商品・情報の開発・提供を続けてまいります。
※2 ストーマから排泄される便や尿を管理する器具。

アルケア_やわらかウエストショーツ_シュガーブラウン/グレーモク/ブルー

シュガーブラウン/グレーモク/ブルー

 

■心地よいフィット感でオストメイトの快適な日常生活をサポートする3つの特長

(1)オストメイト用の3分丈で、ストーマ装具の肌あたりを軽減
オストメイトは常にストーマ装具を装着して生活しているため、装具の肌あたりやべたつきが軽減できるよう、股下の長さを3分丈としました。

ストーマ袋を装着したときのイメージ 通す穴をカットしてストーマ袋を外に出した場合(左)と内側にしまう場合(右)

ストーマ袋を装着したときのイメージ 通す穴をカットしてストーマ袋を外に出した場合(左)と内側にしまう場合(右)

 

(2)カットしてもほつれにくく※3アレンジ可能
カットしてもほつれにくいグンゼ社の独自技術の生地のため、オストメイト自身のストーマの位置に合わせたアレンジが可能です。股上方向の長さも調節できます。※3 股下部はマチ部に縫い目があるためカットできません。

100回洗濯してもほつれにくい生地

100回洗濯してもほつれにくい生地

 

(3)ゴム不使用で包み込むフィット感
ゴムを使わないグンゼ社独自の編み立て技術のため、ゴム特有の締め付け感がなく、包み込むようなフィット感を実現しました。

■やわらかウエストショーツの概要

  • 商品名             :やわらかウエストショーツ
  • 種類(色・サイズ)/商品コードNo.:シュガーブラウン
                     S:21081、M:21082、L:21083、LL:21084
                     グレーモク
                     S:21091、M:21092、L:21093、LL:21094
                     ブルー
                     S:21101、M:21102、L:21103、LL:21104
  • メーカー希望小売価格      :¥2,700(税抜き)
  • 1袋入り数           :1枚入り
  • サイズ(ヒップ回り)       :S:82~90cm、M:87~95cm、
                     L:92~100cm、LL:97~105cm
  • 素材              :綿65%、ポリウレタン35%
  • 原産国             :日本
  • 製造元             :グンゼ株式会社
  • 販売元             :アルケア株式会社

 

■グンゼ株式会社について

1896年京都府何鹿郡(いかるがぐん、現在の綾部市)に、地域産業であった蚕糸業の振興を目的として設立されました。創業以来、事業を通して社会に貢献することを何より大切にし、現在は、靴下・肌着などのアパレル事業、プラスチックフィルムや医療材料などの機能ソリューション事業、スポーツクラブの運営などのライフクリエイト事業を展開。各種商品やサービスを通じて、より多くのお客さまに「ここちよさ」を提供し続けています。

  • 社名    :グンゼ株式会社
  • 創業    :1896年8月
  • 代表者   :代表取締役社長 廣地 厚
  • 売上高(連結):1,403億円(2020年3月期)
  • 従業員(連結):6,185名(2020年3月末現在)
  • 本社所在地 :大阪府大阪市北区梅田2-5-25ハービスOSAKAオフィスタワー 22階(〒530-0001)
  • 事業内容  :機能ソリューション事業、アパレル事業、ライフクリエイト事業

 

■アルケア株式会社について

アルケアは、ベストケア創造企業として健康で豊かな医療福祉社会を実現することを使命とし、整形外科(オルソペディック&リハビリテーション)、褥瘡・創傷(ウンドケア)、ストーマ(オストミー&コンチネンス)、看護(ナーシングケア)、ヘルスケアの領域で事業を展開しています。

ストーマ領域では、1955年に国産初の粘着式ストーマ装具「ラパック」を開発して以来、日本におけるストーマ装具のパイオニアメーカーとして、医学と工学の融合から独自の技術開発、商品開発を行ってまいりました。また、オストメイトの情報センターとしてのショールーム開設や、ストーマ保有者支援の集い、温泉ツアーの実施など、商品開発だけではなく、精神的サポート・心のケアといったカスタマーサービスを長期にわたって行っています。

ストーマケアサイト: https://www.alcare.co.jp/user/stoma-care/

  • 社名   : アルケア株式会社
  • 創業   : 1955年7月
  • 代表者  : 代表取締役社長 鈴木 輝重
  • 売上高  : 148億円(2019年6月期)
  • 従業員数 : 550名(2019年6月末現在)
  • URL    : https://www.alcare.co.jp
  • 本社所在地: 東京都墨田区錦糸1-2-1 アルカセントラル 19階(〒130-0013)
  • 事業内容 : 医療機器、医療用消耗材料の開発、製造、販売および輸出入
  • 事業所  : 本社(東京都)、医工学研究所(東京都)、工場(千葉県)、物流センター(東京都)、営業所(北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、福岡県)
  • 関連会社 : 株式会社ザイタック(東京都)

2020/7/8

【リハビリ・介護現場で役立つ】作業活動向けのアイテム作りを楽しく動画で紹介!

関東・関西・徳島を中心に病院・介護施設を展開する平成医療福祉グループ(以下、当グループ)のをYouTubeチャンネルでは、OT(作業療法士)が身近なものを利用して、作業活動向けアイテムの作り方を動画でご紹介する企画「OTのつくってみよう」を展開中!
動画を見ながら、楽しく・わかりやすく、アイテム作りを行うことで、動作訓練につなげていただけます。
 
【「OTのつくってみよう」とは】
平成医療福祉グループのYouTubeチャンネルでは、毎月1日に「OTのつくってみよう」を公開中!
当グループのOT(作業療法士)が、身近なものを利用した、作業活動向けアイテムの作り方を動画でご紹介する企画です。
 

手指を動かし集中することは、器用さの向上や脳への刺激などが臨めます。できるところはご自身で、難しい部分はみんなで協力しながら、アイテム作りを楽しみながら、日常生活の動作訓練につなげていきます。
季節に合わせたアイテムが多いので、施設や病院で飾るのにもピッタリ。お子さん向けの工作としても楽しんでいただけます。動画の後半には、OTによる作業活動でのポイント解説も行っています。ぜひリハビリテーションの現場やレクリエーションでご活用いただければ幸いです。

平成医療福祉グループ1 平成医療福祉グループ2

 

【オリジナルキャラクター「ジョン」と3人のOTが登場】
第12回の動画からは、オリジナルのキャラクター、新人OTの「ジョン」が登場、さらに、グループ病院から3人のOTが交代で、毎回講師として作り方や作業活動のポイントを解説します。より楽しく、よりわかりやすく、アイテム作りに取り組んでいただけます!

平成医療福祉グループ3

 

【7月のつくってみよう動画が公開になりました】
「クラフトペーパーでくらげ水族館」

今回公開となったのは、涼しげな見た目で夏にぴったりな、くらげのペーパークラフトです。
下記よりオリジナルの型紙をダウンロードして、作成いただけます。

<型紙URL>
https://hmw.gr.jp/wp/wp-content/uploads/2020/07/ffb144a43b723bdba11cf72ec987a09e.pdf

<作業の対象>
・ハサミを使うのが苦手な人
・ペーパークラフトが好きな人(元から趣味にしていた人)

<作業の狙い>
・単純な作業の繰り返し
・運動の負荷が少ない
・失敗しにくいため、完成による成功体験が得やすい

挑戦しやすく、お部屋に飾ってゆらゆらと楽しいペーパークラフトです。
ぜひ動画を見て挑戦してはいかがでしょうか!

 

【平成医療福祉グループのYouTubeチャンネルをぜひご登録ください!】
当グループのYouTubeチャンネルでは、「つくってみよう」のほかにも、グループの取り組みをわかりやすく解説した動画なども公開中。

長年培ってきた慢性期医療に関する取り組みについてわかる内容となっていますので、ぜひあわせてご覧ください。

チャンネル登録はこちらから!
http://www.youtube.com/channel/UCgijZARw5-DTo-THs15gfYw?sub_confirmation=1


【平成医療福祉グループ】
Web:https://hmw.gr.jp
Instagram:https://www.instagram.com/hmw_group
平成医療福祉グループFacebook:https://web.facebook.com/HMW.group
平成医療福祉グループYouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCgijZARw5-DTo-THs15gfYw

 

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