趣味編 ー 定期調査/2015年版

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被介護・看護者以外のシニアの趣味は「国内旅行」が圧倒的

介護・看護等を受けている層を除くと「国内旅行」が圧倒的に多く、全体でも約43%。2位は「パソコン」で約37%、3位は「映画鑑賞」約34%、4位「ウォーキング」約30%、5位「音楽鑑賞」約28%の順になっています。旅行やウォーキング等のアウトドアの趣味が上位ランクインしている反面、パソコン、映画鑑賞、音楽鑑賞とインドアの趣味も同時に上位に入っています。

男女別に見ると、男性は「パソコン」が1位で「国内旅行」が2位ですが、女性は1位が「国内旅行」で、「パソコン」は3位になっています。

また、男性は「スポーツ観戦」、「写真撮影・ビデオ撮影」が上位にランクインし、女性は「園芸・盆栽・ガーデニング」、「日帰り旅行」がランクインしています。

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調査概要

  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 調査地域:全国 (居住エリア分布は下記グラフ参照)
  • 調査期間:2015年8月28日~9月1日
  • 調査対象:55歳以上の男女
    ※居宅介護を受けている方・施設介護を受けている方については介護者による代理回答
  • 回収サンプル数:1,000サンプル

 

 


シニアライフ総研®では、シニアマーケティングやシニアビジネスにおいて、さまざまなニーズやトレンドを把握するため、幅広いテーマで独自調査を行い調査データを分析しご紹介しています。

 

親の介護費用に対する不安は、働き盛りの世代にとって最も気になることではないでしょうか?
介護資金は具体的にどれくらい必要なのか、自分の収入だけで面倒見きれるのか・・・等、不安に感じている人も多いと思います。

 

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平均寿命と健康寿命、この2つの関係を見ると、介護が必要な期間の平均が見えてきます。
平均寿命は男性80.5歳、女性86.8歳(出典:「平成 26 年簡易生命表」)となっており、健康寿命は男性71.2歳、女性は74.2歳(出典:健康寿命の指標化に関する研究 平成27年度分担研究報告書)となっています。

平均寿命と健康寿命との差は、日常生活に制限のある「不健康な期間」を意味します。つまり・・・日常生活に制限のある期間は男性9.3年、女性12.6年。つまり、この年数が何らかの介護が必要な期間となります。では、その間の介護費用はいくらなのでしょうか・・・?

 

生命保険文化センターの平成27年度「生命保険に関する全国実態調査」によると、実際に介護を経験した人が一時費用(自宅の増改築や介護用品の購入など)にかけた金額の平均は80万円
これに加えて、月々にかかった費用(公的介護保険の自己負担含む)の平均は1ヵ月あたり7.9万円

介護費用(一時的費用)

 

介護費用(月額)


これらの金額から・・・

  • 男性:80万円(初期費用)+7.9万円×12か月×9.3年=962万円
  • 女性:80万円(初期費用)+7.9万円×12か月×12.6年=1,275万円

となります。あくまでも平均的数値から割り出したものですので、概算ではありますが想像以上の金額ですね!介護保険等公的な費用免除もありますが、このくらい高額になると、民間の介護保険も利用したほうが良いかもしれませんね。

親の老後だけでなく、自分自身の老後についても、早めに設計しておきたいものです。

 

現在、社会的な貢献活動に参加している人は約3割

就労や趣味、社会貢献等、高齢者の活動については、様々な内容が考えられますが、ここではグループや団体、複数の人で行っている社会や家族を支える「社会的な貢献活動」(ただし、活動内容が社会や家族を支える活動であっても、単なるご近所づきあいによるものは含まない)について、調査を行いました。「社会的な貢献活動」は、豊かな地域づくりにつながる活動として期待されるほか、他の社会的な活動などと同様に、介護や認知症の予防、生きがい創出といった高齢者自身によい影響をもたらすことが考えられます。現在、何らかの社会的な貢献活動に参加しているとの回答の合計は約3割で「特に活動はしていない」と回答した者を除いた計)となっています。参加している活動は、「自治会、町内会などの自治組織の活動」(18.9%)、「趣味やスポーツを通じたボランティア・社会奉仕などの活動」(11.0%)が多くなっています。

 

出典:内閣府「高齢者の経済・生活環境に関する調査」(平成28年)

出典:内閣府「高齢者の経済・生活環境に関する調査」(平成28年)

 

社会的な活動をしていてよかったと思うことについて、「新しい友人を得ることができた」や、「地域に安心して生活するためのつながりができた」が多い

社会的な活動(最も力をいれている活動)をしていてよかったことを尋ねたところ、全体では「新しい友人を得ることができた」(56.8%)や、「地域に安心して生活するためのつながりができた」(50.6%)が5割台で高くなっています。それに続いて、「社会に貢献していることで充実感が得られている」(38.2%)、「健康維持や身だしなみにより留意するようになった」(32.8%)が多くなっています。

 

出典:内閣府「高齢者の経済・生活環境に関する調査」(平成28年)

出典:内閣府「高齢者の経済・生活環境に関する調査」(平成28年)

 

やっておけばよかったと思う事項では、「健康維持のための食生活への配慮や体力づくりのための運動をすること」や「知識・技能を習得すること」が多い

今よりもっと活躍するために60代になる前からやっておけばよかったと思うことは何かと尋ねたところ、「やっておけばよかったと思うことはない」との回答が全体では52.6%、社会的活動に参加していると回答した人では43.5%といずれも最多でしたが、社会的活動に参加していると回答した人の方が低くなりました。やっておけばよかったと思う事項では、「健康維持のための食生活への配慮や体力づくりのための運動をすること」や、「知識・技能を習得すること」が多くなりました。また、社会的活動に参加している人は、「社会活動・地域行事に参加すること」(11.1%)や、「自治会・町内会等の自治組織に参加すること」(9.2%)といった地域における活動への参加を挙げた者が、全体に比べ、高い傾向にありました。

 

出典:内閣府「高齢者の経済・生活環境に関する調査」(平成28年)

出典:内閣府「高齢者の経済・生活環境に関する調査」(平成28年)

 

記事作成:2018年1月

 

 


 
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