今や国民の平均寿命からすると、現代人の人生は80年もしくはそれ以上。長生きが前提となった現代のシニアは、固有の消費行動をとると言われています。その1つが「ノスタルジー消費」。世代原体験を懐かしんで生まれる消費形態です。復刻版のCDやDVD、映画のリメイクのヒット等がこれに当てはまるそうです。
分かりやすいところで、このケースに当てはまる商品をご紹介します。
子供の頃、リカちゃん人形で遊んだ世代をターゲットにして発売された玩具メーカーのタカラトミーのブランド「Licca(リカ)」。りかちゃん人形といえば、1967年にその初代人形が発売された当時から人気の子供用着せ替え人形です。この製品を大人向けの嗜好に合わせ、リニューアルしたものが「Licca(リカ)」というブランド。手足を長くスマートにし、そのファッションもオートクチュール風のドレスや今のトレンドを盛り込んだ物にしてあります。
また、56歳設定のおばあちゃん人形も販売しています。タカラトミーによると、「共働き夫婦の増加により、育児を祖父母に協力してもらう世帯が増えつつあり」、「祖母と孫が一緒にりかちゃんで遊ぶ機会があるので、おばあちゃん役の人形を作ってほしい」というお客様の声があり、その発売に繋がったということです。また、「発売の約3年前から商品開発をスタートさせ」、「調査やモニタリングを重ね」たということ。その結果、「祖母世代は孫とリカちゃんで「ごっこ遊び」をすることに抵抗が少なく、むしろ積極的に遊んでくれている」ということが分かったそうです。
(「リカちゃんにおばあちゃん! 調査やモニタリングを重ねて時代を先取り」、ウェブ広告朝日、2013.5.17更新、
http://adv.asahi.com/modules/feature/index.php/content0612.html、2016.12.1引用)
他にも、昭和を舞台にした「ALWAYS 三丁目の夕日64」が2012年に大ヒットしました。
(
http://www.always3.jp/)
これからも、このような「ノスタルジア消費」にあやかった商品が、増えるかもしれません。私はファッションが好きで、洋服の誘惑に負けて散財してしまうことも多いのですが、この何年かウィンドウショッピングをしていて、ふと感じることがあります。
常々、小柄なこともあって、少々若向けのファッションでも難なく着こなしてきた私。ですが、昨今、白髪、シミ等が避けられない年齢に入り、何となく簡単に選んでいた服ではしっくりこないことが多くなってきました。
時が変われば、似合う服も変わってくると言えばそれまでですが、女性も40代後半を過ぎると体型に自身がなくなってきたり、何となく肌つやが冴えないなと感じることも多くなってくるものです。実際にこの年齢でファッションを楽しもうとなると、もちろん若さを前面に出したファッションは「痛い!」ですし、かといってトレンド、女性らしさがまるで無いものは、余計に年齢を強調してしまいますし、何しろ気分が上がりませんよね。そこで私としましては、ファッション難民となり、インターネットやアラフォー、アラフィフ等がターゲット層のファッション雑誌を見て、「こなれ感」(さりげない大人のおしゃれ)、「大人可愛い」(大人のファッションの中にも、ちょっぴりだけ可愛い要素がある)等の大人の女性のファッションのキーワードを参考にするわけです。
さて、「アクティブシニア」という言葉がマスコミで言われて久しいですが、先程のファッションの話でもそうなのですが、時代は変わり多少体力は衰えても介護は必要のない元気なシニアが増え、自分のことを高齢者とは思っていない50代、60代が増加しているということですが、それは容易に想像できますね。
現在、日本においては、少子高齢化により若い世代の人口が減っていることに加え、若者や女性、ファミリー等従来の需要をリードしてきた層の購買力は低下傾向にあるとされています。そのため一層シニア世代の購買力が注目されており、実際に、「日銀の資金循環統計によれば、2015年3月末の家計の金融資産は初めて1700兆円を超えた」が、「個人金融資産の6割強は60歳以上に偏在している。」と言われています。
(「1700兆円を経済の再生に生かそう」、日本経済新聞、
2015.7.20更新、
http://www.nikkei.com/article/DGXKZO89514130Q5A720C1PE8000/、2016.11.8引用)
一方で従来、多くの企業の主要ターゲット層は、前述の若者や女性、ファミリーだったことで、まだこのシニア層の需要をよく取り込めていない企業が多いということ。現代のシニア層は高度成長経済の大量消費も経験している一方、バブル経済やその崩壊も経験してきており、厳しい目を持っているとも言われています。言わば「酸いも甘いも噛み分けた」層ということで、このニーズを満たすのはそう簡単でもないようです。
私のファッションの話に戻りますが、現在の私に理想のアパレルブランドを探そうとなると…あまり若すぎてもダメ、でもトレンドをちょっぴり意識した大人の威厳、品の良さをちょっぴり感じさせたものが欲しい。この崩れ始めた体型を、さりげなく、しかも巧妙にカバー(別ワードで、「ごまかす」という)できるラインが必須。色合い、生地も、この大人の(別ワードで、くすみ、たるみが出てきたという)表情を引き立てるものでないと。それからコスパも良くなければね。できれば、高品質でお値段はお財布に優しいもので。忘れてました、それからもう見た目だけでファッションを身にまとうのはたくさんだから、着心地も良くなくてはね…。
お願いします。これだけの要素を満足させてくださるアパレルブランドさんがいらっしゃったら、即教えてください(ほとんどわがままとしか言えませんね。)。
うーん、やはりシニアマーケティングは一筋縄では行かないです…かね。
最近ですが、土曜の深夜にひとり晩酌しながらぼーっとテレビを見ていたところ、少し驚いたことがありました。大人の恋愛模様を描くドラマが、フジテレビで放送されていました。しかし、ストーリーを追っていくと、なんと鈴木保奈美、菊池桃子等演じる50代アラフィフの女性が中心となって展開する、恋愛、仕事、家族、介護等をめぐるトレンディードラマチックなドラマです。
鈴木保奈美といえば、90年代のバブル期に人気を博した女優さんですが、今も変わらず見目麗しく、皺のひとつや二つ(小じわはさすがにもっとあるかもしれませんが….。)は隠せないかもしれませんが、今もまったく、こんなおしゃれな感じのドラマに出演されても違和感がありませんね。昔ですと、この世代が主人公のトレンディードラマなど、考えられなかったのではないでしょうか。
さて、今の時代といえば、言わずと知れた超高齢化時代。平成28年の総務省統計局のデータによると、「65歳以上の高齢者(以下「高齢者」といいます。)人口は3461万人(平成28年9月15日現在推計)で、総人口に占める割合は27.3%」となり、「過去最高」となったそうです。(「統計データ」、総務省統計局ホームページ、2016.9.18更新、http://www.stat.go.jp/data/topics/topi970.htm、2016.10.28引用)
昨今、インターネットの普及等、テレビ以外のメディアの利用が増加していることに伴い、若者のテレビ離れが報道されていることは広く知られていますが、ある調査によれば、その一方で、60歳代のテレビ視聴率は、平日でも4時間を超え若年層の2倍以上となり、また、テレビの長時間視聴は50代から急増しているそうです。うーん、正にこの冒頭の大人のドラマの対象の世代ですね。
マジョリティー層が変われば、テレビ番組を見る人も変わるということで、今後ますますシニア向けの番組が増えると予想されますね。ちなみに、「テレビ朝日で来春、中高齢の視聴者向けの新しい帯ドラマ枠が創設される」ことが発表されたそうです。(「テレビ朝日、シニア世代向けに帯ドラマ枠を新設 第1弾は倉本聰氏オリジナル作品」、ORICON STYLE、2016.6.30更新、http://www.oricon.co.jp/news/2074293/full/、2016.10.28引用)
今後、また続々と「大人のドラマ」が生まれるのでは….。
日頃、年齢不詳(自称)で通している私ですが、個人的には決して嫌いな風潮ではありません。日本も、フランスのように、いろいろな意味で成熟した国、大人の国になって行くのかもしれません。
親の介護費用に対する不安は、働き盛りの世代にとって最も気になることではないでしょうか?
介護資金は具体的にどれくらい必要なのか、自分の収入だけで面倒見きれるのか・・・等、不安に感じている人も多いと思います。
平均寿命と健康寿命、この2つの関係を見ると、介護が必要な期間の平均が見えてきます。
平均寿命は男性80.5歳、女性86.8歳(出典:「平成 26 年簡易生命表」)となっており、健康寿命は男性71.2歳、女性は74.2歳(出典:健康寿命の指標化に関する研究 平成27年度分担研究報告書)となっています。
平均寿命と健康寿命との差は、日常生活に制限のある「不健康な期間」を意味します。つまり・・・日常生活に制限のある期間は男性9.3年、女性12.6年。つまり、この年数が何らかの介護が必要な期間となります。では、その間の介護費用はいくらなのでしょうか・・・?
生命保険文化センターの平成27年度「生命保険に関する全国実態調査」によると、実際に介護を経験した人が一時費用(自宅の増改築や介護用品の購入など)にかけた金額の平均は80万円。
これに加えて、月々にかかった費用(公的介護保険の自己負担含む)の平均は1ヵ月あたり7.9万円。
これらの金額から・・・
- 男性:80万円(初期費用)+7.9万円×12か月×9.3年=962万円
- 女性:80万円(初期費用)+7.9万円×12か月×12.6年=1,275万円
となります。あくまでも平均的数値から割り出したものですので、概算ではありますが想像以上の金額ですね!介護保険等公的な費用免除もありますが、このくらい高額になると、民間の介護保険も利用したほうが良いかもしれませんね。
親の老後だけでなく、自分自身の老後についても、早めに設計しておきたいものです。
梅雨はまだ明けていない東京ですが、既に真夏日のような暑さで気温が30度を超える日もあります。そのような炎天下の中、高齢者の熱中症患者が急増しています。熱中症患者のおよそ半数が65歳以上と言われています。
高齢者が熱中症になりやすい理由として大きく4つが挙げられます。
- 体内の水分不足
体の中の水分量も若者と比べると低いため、脱水状態に陥りやすくなっています。また、体の老廃物を排出する際に、たくさんの尿を必要とします。 - 暑さに対する調整機能の低下
高齢者は体温調節機能が低下しているため、体に熱がたまりやすくなります。暑い時には、若年者よりも循環系への負担が大きくなります。 - 暑さを感じにくい
暑さやのどの渇きを感じにくくなるなど、体が出しているSOS信号に気づきにくくなっています。 - 頑固・無理をする
「周りに迷惑を掛けたくない」「体が冷えるのが嫌」「夏は暑いもんだ。多少は我慢」など、ついつい無理をしたり、自分の生活スタイルを変えないことがあります。しかし、体が加齢で変化しているように、真夏日や熱帯夜の増加など、以前より夏は暑くなっています。今までと同じ夏の過ごし方では、対処しきれないことを理解する必要があります。
東京都では高齢者の熱中症対策として具体的に下記のような取り組みも行っているようです。(一部抜粋)
- 熱中症予防担当者による戸別訪問等の実施
└熱中症について正確かつ十分な知識を持った「熱中症予防担当者」による高齢者宅への戸別訪問。訪問は、一人暮らし高齢者及び高齢者のみ世帯を中心に行う。熱中症予防や停電時の注意事項等を呼びかける。(ちらし・啓発グッズ配布、日中猛暑時の避難場所の案内等) - 猛暑避難場所(シェルター)の設置
商店街の空き店舗や都営住宅の空き部屋等を日中猛暑時の「避難場所」として活用することで、熱中症予防と節電効果を狙う。 - 熱中症予防等の普及啓発
熱中症予防等の普及啓発用ちらし・啓発グッズ(首に巻く冷却用ベルト等)を作成し、高齢者に配布する。
また、民生委員・児童委員、ケアマネージャー、ホームヘルパー、配食サービス事業者等に依頼し、厚生労働省及び環境省が作成した熱中症予防のリーフレット等や独自に作成したリーフレット等を訪問して配付したり、ネッククーラー(冷却ジェル)、うちわ、熱中予防シート(液晶温度計付)等の配付をしている市町村区もあるようです。
まだまだ夏はこれからですので、屋外・屋内問わず、水分補給をしっかりしてくださいね。
そして、高齢者は我慢しがちですので、体調の悪そうな方を見かけられたら、是非声をかけてあげてください。
誰でも年齢とともに、もの覚えが悪くなったり、人の名前が思い出せなくなったりします。こうした「もの忘れ」は脳の老化によるもの。 しかし、認知症は「老化によるもの忘れ」とは違い、何かの病気によって脳の神経細胞が壊れるために起こる症状や状態のことをいいます。認知症が進行すると、徐々に理解する力や判断する力がなくなり、社会生活や日常生活に支障が出てくるようになります。
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出典:相談e-65.net |
では、日本の患者数はどのくらいなのでしょうか。
65歳以上の高齢者のうち認知症を発症している人は推計15%で、2012年時点で約462万人に上ることが厚生労働省研究班の調査で明らかになっています。認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)の高齢者も約400万人いると推計されています。65歳以上の4人に1人が認知症とその“予備軍”となる計算です。
さらに、2015年1月厚生労働省により、2025年の認知症患者は、現状の約1.5倍となる700万人を超えるとの推計が発表されました。これにMCI患者数を加えると、約1,300万人となり、65歳以上の3人に1人が認知症患者とその予備軍といえることになりそうです。
また認知症専門医の間では、MCIの数はもっと多いはずだという声も多く、MCI患者だけで1,500万人を超えるという見解を持っている医者も少なくはないようです。
認知症の症状としてどのタイプにも共通するのが、中心的な記憶などの認知機能障害と、かつては辺縁症状と呼ばれた行動異常・精神症状に大別されます。前者では、記憶障害(新しい情報を学習したり、以前に学習した情報を思い出したりする能力の障害)が基本になります。それに失語、失行、失認、実行機能の障害など。
近年では新薬の開発も進んでいるようですが、認知症、とくにアルツハイマー病には、「これをすれば進行が止まる」という解決法はまだまだそうです。
しかし、認知症予防という面において多少とも有効性が実証されているのが「食事」と「運動」。
近年「認知症予防」というキーワードで様々な商品・サービスが充実しはじめています。患者はもちろんその家族のストレスを減らすよう、更なるマーケット拡大が期待されています。
シニア世代でWEBを使っている人は少ない!まだまだリアル世代!そう思ってる方も多いのではないでしょうか?特に、シニア向けメディアプランニングをする際、WEBメディアは真っ先に除外しがちですが、今回はシニアのネット利用について、データを交えながらご紹介します。
総務省発表の「情報通信白書」を見てみると、2002年の調査で60代のインターネット利用率は26.0%だったものが、2014年には75.2%。70代は8.1%が50.2%、80歳以上は1.0%が21.2%と大幅に上昇しています。
インターネット利用率の向上(年代別)出典:http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h27/html/nc122000.html
利用率の急増の要因として、スマートフォンやタブレット端末の普及によって、情報アクセスがしやすくなったということが1つして考えられます。シニア向けのスマートフォンも各キャリアから発売されており、とある調査では60歳以上のスマホ利用率は27.8%となっています。
また、ネットショッピング利用率について、「家計消費状況調査結果」によると、2002年の調査では60~64歳の利用率が3.8%だったのに対して2014年は22.1%、65~69歳は2.5%が15.8%、70歳以上は1.8%が9.4%へと大幅に上昇しています。
世帯主年代別ネットショッピング利用率(二人以上の世帯、2002年・2014年)出典:http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h27/html/nc122000.html
Yahoo Japanもこの時代の流れを受け、「らくらく通販」というシニア向けアプリを2015年12月に発表しました。
これから更に利用率が上昇し、マーケットも拡大すると予想されていますので、シニア世代向けのWEB関連サービスを開始する企業も増加しています。
今や、シニア世代=リアルの時代ではありません。中には当然全くWEBを活用しないシニアもいますが、シニア向けメディアプランニング時にWEBメディアを外すというのは、もう時代遅れのようですね!
例年12月から3月ごろにかけて流行するインフルエンザ。
特に介護施設や病院などでは、感染対策に敏感になるのではないでしょうか。
インフルエンザウイルスに感染した場合、約1~3日の潜伏期間の後、インフルエンザを発症します。続く約1~3日は、突然の38℃以上の「高熱」や全身倦怠感、食欲不振などの「全身症状」が強く現れます。やや遅れて、咳やのどの痛み、鼻水などの「呼吸器症状」が現れ、腰痛や吐き気などの「消化器症状」を訴えることもあります。通常は、10日前後で症状が落ち着き、治癒すると言われています。
ある調査によると、シニアがインフルエンザを発症する割合は、他の若い世代に比べて低い数値となっております。
しかし、シニアがインフルエンザに感染した場合、他の若い年代よりも死亡率が高くなっています。
原因の一つとして、シニアの場合は風邪などの症状と違いがわかりにくく、インフルエンザだと気づかず、重症化してしまうこともあります。
そのため、地域によってはシニアのインフルエンザ対策として、市町村が予防接種を助成してくれるところも多くあります。
予防接種以外の対策方法は一般的にマスクの使用やうがい手洗いがされていますが、最近では身につける・置くだけで二酸化塩素の力によって、空気を除菌できる商品も話題になっています。
マスクの使用が困難な高齢者にはこのようなツールを使用することも一つの対策になります。
まだまだ3月も油断できないインフルエンザ。適切な方法でしっかりとした対策を考えたいですね。
寒い日が続いていますね。
つい先日、マラソンイベントに参加したのですがシニアの方も多くいらっしゃって、その颯爽とした走りに圧倒されてしまいました。歳を重ねながら健康的に生活する様に意識していきたいものです。
さて、「日々の暮らしに関して重点を置くべきもの」を尋ねたとある調査によると、年齢が若い程「老後を健康で生きがいを持って生活するための多様なスポーツ」という回答が多く出ています。
厚生労働省が発表した国民向けのガイドライン「アクティブガイド」の中には『+10(プラステン) 今より10分多く体を動かそう』をメインメッセージとしています。
軽い体操をしたり、外出の際に歩数計をもって出かけたりと、それぞれの運動方法を実施している方も多いのではないでしょうか。
アクティブシニアはスポーツクラブやフィットネスクラブでも多く見られます。
スポーツクラブに関する調査によると、59歳までは約半数の47.1%が「週に1~2回」スポーツクラブを利用していると回答をしており、60歳以降は全体の約40%が「週に3~5回」、約35%が「週に1~2回」と高頻度で利用していることがわかります。
認知症予防、転倒防止などの対策プログラムを組んでいるスポーツクラブもあり、運動初心者にも参加しやすい雰囲気作りがされています。
日々の生活を楽しく過ごすためにも、毎日運動をしながらしっかりとした身体作りをしていきたいですね。
新年あけましておめでとうございます。
昨年以上にシニアに纏わる情報を発信して参りますので、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、皆様は年末年始いかがお過ごしでしたでしょうか。
クリスマスからお年玉など出費が続いた方も多いのではないでしょうか。
私も年末年始の出費に頭を抱えています。
逆に子供たちにとっては一大イベントとなっているお年玉ですが、関東と関西ではシニアの孫へのお年玉の平均額には差があるという結果が出ています。
とある孫(小学生を想定)へのお年玉の金額調査(n=950)では、関東は7,000円関西では8,700円と1,700円も差が出ています。関西の方が気前が良いことが分かりますね。
また、最も回答が多かった金額は5千円~1万円(33.4%)、次に1万円~1万5千円(31.3%)という結果になっています。更に、最高金額は9万3千円をだそうです!
お正月(お年玉)はシニアの経済力の高さと孫に対する思いを1年で一番感じる日ではないでしょうか。
私も孫が出来るころには、お年玉を沢山あげられるシニアになりたいものです。
あっという間に2015年も終わりですね。今年はどんな一年でしたか?
さて、もうすぐクリスマス。今回はシニアのクリスマスの過ごし方についてご紹介します!
とあるクリスマスをテーマにしたアンケート調査によると50代以上のシニアの多くは、クリスマスを「家族(子ども・孫を含む)」と過ごすことが分かっています。
一方で【何をして過ごしますか?】という問いに対しては「普段と変わらない」が半数に上る結果となっています。
いつもと変わらない日、けれども子どもや孫と過ごす大切な日、ということが分かりますね。
また、【家族・パートナー・友人からのクリスマスプレゼントは期待しますか?】という問いに対しては約80%もの人が「期待しない」と回答しています。
年齢を重ね、プレゼント交換をするということも少なくなるとは思いますが、家族が集まれる折角のイベントです。「母の日」「父の日」「敬老の日」以外にも、コミュニケーションの1つとして感謝の想いをプレゼントとして贈るのも良いかもしれませんね。
そこで、シニアに贈るプレゼントにおすすめなものをご紹介いたします。
いくつになってもプレゼントをもらうことはうれしいもの。肌寒い季節ですが、心は温かくいたいものですね!
シニアの方がシニア向けでないお洋服を買うときに、よく耳にする声があります。「自分の体形に合うサイズの服はあるかしら…」ということです。
とある衣料に関する意識調査によると、シニアのおしゃれへの関心度は・・・
「積極的におしゃれをしたい」が 10.7%
「ある程度はおしゃれをしたい」が 49.5%
となっており、両方を合わせた「おしゃれをしたい(計)」が 60.2%と半数を超えています。一方で、
「あまり関心はない」31.5%
「関心はない」8.3%
となっており、両方を合わせた「関心はない(計)」は 39.8%となっています。
最近では、百貨店のシニア向けファッションのフロアも充実してきてはいるものの、デザインや色が豊富なヤングのお店でも、お買い物を楽しむシニアを見かけます。
そんなシニアの方々を見ていると、元気ではつらつとしていて、本当におしゃれが大好きなのだと心が温かくなります。そして、おしゃれを楽しむシニアの方々はとても社交的で、お出掛けをするためにおしゃれをする人も少なくありません。
しかし、デザインは気に入っても、年を重ねるごとに衣服のサイズが変わってしまい、昔のようにおしゃれを楽しめなくなる方も中にはいるようです。
市販衣類への満足度をみると、「特に不満はない」が7割を占めているものの、次いで「体型に合うものが少ない」が 9.8%、「好みの衣料品が近くの店では買えない」が6.8%、「値段が高い」5.6%、となっています。
体型に合わず、着たい服をあきらめてしまうのはなんだか寂しいですよね。
好きな服を着てお出掛けをする楽しみは、いくつになっても持っていたいものです。
ワクワク、ウキウキを忘れないおしゃれを楽しむシニアの姿には元気をもらえます。そんなシニアのニーズに応える、アパレルショップがこれから一つでも多く生まれてほしいものです。
芸術の秋ということで、シニア世代と音楽についてご紹介します。
とある意識調査によると、普段の生活の中での楽しみについて「仲間と集まったり、親しい友人、同じ趣味のひととの交際」が全体の35.6%を占めており、項目ごとの統計でみると21.5%の方が歌や踊りなどの趣味を楽しんでいるそうです。
音楽の楽しみ方は、テレビの歌番組、ラジオの音楽コーナー、CDを購入したりレンタルショップで借りたりと様々あります。趣味でピアノやギターを演奏することもあるかと思います。あるいは、お友達を誘ってカラオケを楽しむ方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はシニアに向けて展開している音楽サービスについてご紹介します。
また、カラオケも様々な形で魅力的なサービスを展開しています。
…など、ここにあげた以外にも様々なサービスがありますが、どのサービスもシニアの方々が気軽に音楽を楽しめるような工夫が凝らしてあります。
高齢化に伴い、これから更にシニア向けサービスも増えるのではないでしょうか!
リタイアをして自宅で過ごすことが多くなったシニア世代は、どの様にお酒を楽しんでいるのか・・・
今回は、シニア世代の「お酒」事情についてご紹介します。
とある調査によると、シニア男性の4割強はほぼ毎日自宅でお酒を飲んでいるそうです。
週に2~3回以上、自宅で飲んでいる方を含めると約65%。現役を引退しても、お酒は好んで飲まれる方が多いですね。
女性では週2~3回以上全体で約30%と男性の約半数という結果になっています。
また、外食でお酒を飲む頻度について、男性は約25%、女性の約47%が外でお酒を「飲まない」という結果になっており、活動拠点が会社から自宅になるとお酒の飲む場所も自宅になっているようですね。
自宅で飲んでいるお酒の種類では、男性女性ともにビールを飲む機会が最も多く、男性が約70%、女性が57%。シニアの食卓の定番は「ビール」の様です!
ビールのキャンペーンでよく見かける、応募者全員にもらえるプチビールサーバーや景品を目当てに定年後もお酒を買っているという話もよく聞いたりします。
ビールの他にも、ワインを自宅で飲まれる方も多いようで、シニアライフ総研®独自調査の「ワインに関する調査」では、~59歳は、「自宅」でワインを飲む率が約83%に対して、60代~は何と91%!
その他、ワインを飲む頻度、ワインの購入時の重視点等の調査レポートもございますので、
是非ご覧ください。
http://goo.gl/Yk7ppC
これまで、各企業の割引対象年齢から「シニア」「シルバー」の定義を見てきましたが、数回にわたり、シニアマーケットに纏わるデータをご紹介いたします。
もちろん、既にご存じの内容かと思いますが、様々な定義やデータを整理してご紹介させていただきます。
今回のテーマは「高齢化率」について。
以前にご紹介しましたが、世界保健機構(WHO)の定義では65歳以上を「高齢者」としています。
また、高齢化率によって下記のように定義されています。
<高齢化率によって定義される“社会”>
- 高齢化率が7%を超えた社会・・・「高齢化社会」
- 高齢化率が14%を超えた社会・・・「高齢社会」
- 高齢化率が21%を超えた社会・・・「超高齢社会」
現在の日本は「超高齢社会」と言われていますが、日本はいつ、それぞれの”社会”に分類されたのでしょうか。
<日本が分類された年>
- 「高齢化社会」・・・1970年
- 「高齢社会」・・・1994年
- 「超高齢社会」・・・2007年
それでは、今後高齢化率はどのように推移していくのでしょうか。
2060年には何と約40%!これから45年後なのでかなり先の話ではありますが、2.5人に1人が65歳以上になる世界は想像できないですよね。
更に、シニアマーケットをセグメントする際にも、高齢化を語る上でも重要なキーワードとなる「団塊世代」。この「団塊世代」の定義は皆さんご存知ですか?
第一次ベビーブーム世代とも言われていますが、厚生労働省によると、
「1947年(昭和22年)~1949(昭和24年)生まれ)」
とされています。年齢にすると、2015年現在「66歳~68歳」の方たちです。この団塊世代人口が非常に多く、高齢化率上昇に拍車をかける要素となっています。
近年、多くの企業がシニアマーケットに参入していますが、これらのデータから、シニアマーケットがいかに大きいマーケットであるかが改めて分かりますね。
今回はアクティブシニアの国内旅行事情についてご紹介します。
三菱UFJフィナンシャル・グループの総合シンクタンクである三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社と楽天株式会社が、2015年2月に「2015年 シニア層の国内宿泊旅行に関する意識調査」を実施しました。
http://www.murc.jp/publicity/press_release/press_150312
この調査によると、シニアの方が行きたい観光旅行は「温泉でのんびり」が最も多く78.2%に。
次いで「寺・神社・勝景地等の訪問」「ご当地グルメを満喫」などが続きますが、いずれも40%台にとどまり、温泉旅行が圧倒的人気であることが分かります。
また、行きたい温泉地については「湯布院」「草津」「別府」と続く結果に!
実際に旅行先を決める際、シニアの方は何を重視しているのでしょうか?複数回答で伺った結果、「自然・景色」が92.1%で最も多い結果となっています。
これから秋に向かって紅葉や花が見ごろになり、ますます旅行にも行きやすくなりますね。
最近のシニアはとてもアクティブ!旅行会社もシニア向けのパッケージなどへの取り組みが増えておりますので、いくつかご紹介します。
いくつ年をとっても楽しめる旅行はやはり、わくわくしますね。
梅雨も本格化し最近は雨ばかりですね。気温の変化も激しいですが、お体はいかがでしょうか。
さて、ご存知の方も多いかとは思いますが、本日7月7日は「七夕」ですが、本日を「盆入り」とする地方もあるようです。7月7日に盆入りすることを東北地方・中国地方では「ナヌカビ」、近畿地方では「ナヌカボン」と呼ぶそうです。
「盆入り」、実は一部地域では、子供にとっても楽しい行事になりつつあるのです。
それは・・・お年玉ならぬ「お盆玉」という行事があるからです。
この「お盆玉」という言葉は、ポチ袋を販売する、株式会社マルアイの戦略として打ち出されたもの。株式会社マルアイは、お盆時期に祖父母から帰省した子供や孫にお小遣いをあげる風習を広げようと、「お盆玉」という言葉を商標登録し、世に発信したそうです。
内閣府調査の『高齢者の経済生活に関する意識調査(平成23年)』によると、60歳以上の男女2,095人への調査で「優先的にお金を使いたいと考えているものは何か(3つまでの複数回答)」と質問に対して、33.4%が「子供や孫のための支出」という結果になっています。
(1位は健康維持・医療介護42.8%、2位は旅行38.2%)
シニアマーケティングにおいて、「孫」は切っても切り離せないキーワードになりつつありますね!
最近では、年齢を感じさせないくらい元気で、パワーのあるシニアを「アクティブシニア」と呼んだりもします。
今回はそんな「アクティブシニア」が多く集まる、人気のコンサートを調べてみましたのでご紹介します。
西城秀樹さんやリリーズ、あべ静江さんなど、豪華出演者による60年~70年代のヒット曲をふんだんに盛り込んだ「同窓会コンサート」。「アクティブシニア」と言っても、まだまだ若い50代を中心にした客層が特徴的です。
歌謡ショーだけではなく、お芝居をセットにしているようなコンテンツもあります。歌謡ショーでは小林旭さんを始め、千昌夫さん、狩人などの大物スターの生歌やトークで盛り上がります。中には追っかけファンが、いくつかの公演を回り歩くことも!まさに「アクティブ」ですね。
中国・四国・近畿地方を中心に、ディナーショーやトークショーを展開。中には北島三郎さんのコンサートもあれば、中高年女性から絶大な人気を誇る綾小路きみまろさんの漫談などのコンテンツがあります。
1949年に創立し、会員が中心となって企画・運営を行う音楽鑑賞運動。
会員は年会費を支払うようですが、各エリアの労音によって価格は異なります。コンテンツも大物歌手による単独コンサートなどが多く企画されています。
こういったコンサート会場を見ていると、「アクティブシニア」の皆さんは、指定席にも関わらず、1時間ほど前から会場の前で並ぶほど、楽しみにしている方が非常に多いようです!
前々回の記事で、アミューズメント施設の「シニア割引」の対象年齢をご紹介しました。
今回は、「シルバー」という言語を使っている企業の割引対象年齢を調べてみましたのでご紹介します。
上野公園内にある美術館、東京都美術館では、 高齢者優待日「シルバーデー」という日が設けられています。
その名前の通り、シルバー世代の方を対象にした高齢者優待日で、毎月第3水曜日に設定されています。
「シルバー」という名前が付いていますが、対象は65歳以上となっています。 65歳以上であれば、東京都美術館が主催する特別展や企画展などの展覧会を無料で観賞できるというものです。
美術館めぐりが趣味というシニア層も多く、非常に混雑するようです!
国産、産直、環境にこだわった生協の食材宅配サービス、パルシステム。
パルシステムでは「シルバー特典」が設定されており、「満70歳以上の単身でお住まいの方」、「夫婦二人世帯で、いずれか一方の方が満70歳以上の場合」、「満70歳以上の方たちだけでお住まいのご家族」が対象で、パルシステム手数料(基本手数料や商品配送料)が無料になるというもの。
決まった日に、自宅まで宅配してもらえるので、スーパーまで買い物に行くのが大変なシニア世代にはピッタリですね!
その他、以前ご紹介した企業も「シルバー」割引としています。
・東京都シルバーパス・・・70歳以上
http://www.tokyobus.or.jp/silver/
・日本航空(JAL)・・・65歳以上
https://www.jal.co.jp/dom/waribiki/t-silver.html
今回「シルバー」を5つご紹介しましたが、同じ「シルバー」でも65歳以を対象にしているところもあれば、70歳以上を対象とするところもあり、やはりその定義は様々なようですね。
ただ・・・やはり美術館や飛行機に乗って出かけるような元気な方を「シルバー」と呼ぶのには少々抵抗がありますね。ご本人たちはどのような心境なのでしょうか・・・
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さてさて、近年、高齢者の自動車事故が増加し、ニュースでもよく取り上げられています。
ある調査データによると、「ほぼ毎日運転している」60代は全体の約55%、70代は約40%、80代以上に至っては約25%と、まだまだ現役の方がかなり多いようです。
さらに、60代の約67%は「ハイブリット自動車を購入したい」と回答しており、70代は約60%、80代は約28%と、購買意欲も高い傾向にあります。
シニアに人気のあるコンパクトカーは、「ヴィッツ」、「フィット」、「デミオ」。 フロアシフトで操作がしやすく、サイドブレーキが横にある、昔ながらのスタイルと手軽さが人気の理由の一つのようです。
軽自動車では、「Nボックス」、「ムーヴ」、「ワゴンR」が人気車種で、軽自動車にも関わらず車内が広く、窮屈さを感じさせない点が、シニア世代にも支持されているようです。
年齢を重ねるにつれ、確実に身体能力は衰えてしまいますが、自動ブレーキシステムなど様々なサポートシステムが開発されているため、年を取っても安全な運転が実現できる日が訪れるのも、そう遠くないかもしれませんね!