【介護×AI】自治体データ累計90万件へ─SOINの予測AIが進化し、エビデンスに基づくケアマネジメントを新たな次元へ

自治体から新たに提供された匿名加工介護ビッグデータで学習モデルを刷新、予測・提案の精度が飛躍的に向上                                AIがケアプランを自主点検する「ケアプランチェック」を新搭載/最新の「適切なケアマネジメント手法の手引き その3」にも対応

株式会社シーディーアイ(以下「CDI」)は、AIを活用したケアマネジメント支援ツール「SOIN(そわん)」のバージョンアップ(Ver 1.6.2)を7月27日に実施しました。今回、広島県広島市と大阪府堺市の両政令指定都市から新たに提供を受けた匿名加工済みの介護ビッグデータを学習に取り込んだ結果、SOINのAIの教師データは複数の情報ソースを通じて累計90万件を突破。これにより事前学習アルゴリズムの精度が大きく向上し、行政データという確かな根拠に基づくケアマネジメント支援を一段と強化しました。あわせて、アセスメントシートからケアプランまでを横断してAIが点検する「ケアプランチェック」、および最新の「適切なケアマネジメント手法の手引き その3」に沿った支援内容をAIが提案する機能を新たに搭載しています。

CDIは、自治体から提供を受けた匿名加工済みの介護データという、一事業所単位では到底得られない広範かつ網羅的な情報源を教師データとして活用し、AIに深く学習させることで、ケアマネジャー一人ひとりの経験や知見をデータの力に変え、根拠(エビデンス)に基づくケアマネジメントを支援しています。教師データが90万件という新たな規模に到達したことで、AIによる予測・提案の精度と、ケアプランの立案・自主点検を支える機能が一段と充実し、SOINが提供する価値は大きく高まりました。

《新機能の概要》

1. AIモデルの進化 ─ 教師データ90万件突破

1-1. 学習データが90万件を突破

【行政データを根拠に、一人ひとりに応じた予測・提案の精度をさらに向上】

予後予測やサービス推薦などを担う学習モデルを最新版(予測AI Ver 1.5.0)に更新しました。SOINは、自治体から提供を受けた匿名加工済みの介護データを教師データとしてAIに学習させることで、ケアマネジャーの経験や知見をデータとして活用し、根拠(エビデンス)に基づくケアマネジメントを支援しています。今回、各自治体から匿名加工済みの介護データを新たに取得し、合計の教師データ件数は約90万件に到達しました。

自治体から提供を受ける介護データは、認定情報や給付実績などを含む標準仕様に準拠したデータであり、事業者単位で保有するデータと比較して、より広範かつ網羅的な教師データとなっています。教師データの増加に伴い、AIはより多様な利用者像や支援パターンを学習し、一人ひとりの状態に応じたケアプラン提案の精度向上が期待されます。

1-2. AIが「経験」を学び、「根拠」を示す 

【教師データを活用し、アセスメントから状態予測まで一貫して支援】

SOINの分析系AIは、自治体から提供を受けた匿名加工済み介護データを教師データとして活用し、利用者情報を解析することで、以下の業務までを一貫して支援します。


・アセスメントの支援
・アセスメントチェック(入力内容の矛盾確認)
・課題分析
・「適切なケアマネジメントの手法」に基づく基本ケア・疾患別ケアの提案
・ケアプランの作成支援
  〇 課題・ニーズの提案
  〇 支援内容の提案
  〇 サービスプランの提案
  〇 各種帳票の作成
  〇 約1年後の状態予測
・SOIN-AI Chatによる教師データを活用した対話・相談支援

SOINは、生成AIによる文章作成だけに依存せず、行政データをもとに学習した独自の分析系AIモデルを備えている点が大きな特長です。教師データを根拠とすることで、経験に裏打ちされた個別具体的な支援提案や、約1年後の状態予測を行うことができます。

一方、AI-Chatや課題整理などの文章生成を担う生成AIについても、継続的な高度化を進めています。タスクごとに最適なモデルを選定するとともに、パラメーターを最適化。さらに、介護現場の実務や、制度・法令に則った出力となるよう、プロンプトによる制御を徹底しています。

このように、行政データを学習したSOIN独自の分析系AIと、現場知見や制度・法令に沿って制御された生成AIを組み合わせることで、生成AI特有の事実と異なる内容(ハルシネーション)の発生を抑え、より信頼性が高く精度の高いケアマネジメント支援を実現しています。

AIが判断を置き換えるのではなく、ケアマネジャーの判断を支えるパートナーとして、より質の高いケアマネジメントを実現します。CDIは今後も教師データの拡充を進め、AIによる分析精度の向上を図るとともに、自立支援・重度化防止につながるケアマネジメントの実現に取り組んでまいります。

2. ケアプランチェック(ケアプラン点検機能)

2-1. 複数帳票を横断してAIがケアプランを点検

【アセスメントからケアプランまでの整合性をAIが一括チェック】

ケアプランの質の担保は、介護現場における重要なテーマです。しかし、アセスメントで把握した課題がケアプランに正しく反映されているか、課題・目標・サービスの間に一貫性があるかを、作成者自身が第三者の視点で点検することは容易ではなく、確認には経験と手間を要します。

今回新設した「ケアプランチェック」は、アセスメントシート・ケアプラン第1表・第2表を横断してAIが点検する機能です。各帳票の記載内容の整合性や不足をAIが確認し、その結果を統合レポートとして一覧で確認できます。帳票別の個別レポート表示や、チェック結果のPDFダウンロードにも対応しています。

ケアプランの点検などにご活用いただくことで、作成したケアプランを客観的な視点で見直すことができ、記載の抜け漏れや根拠のつながりを確認できます。また、経験の浅い職員でも一定水準の品質を確保しやすくなるとともに、ベテランによる点検・指導の負担も軽減されます。

*ケアプランチェックの結果画面

*帳票別の個別レポート表示

3. 適切なケアマネジメント手法(適ケア)

3-1. 「適切なケアマネジメント手法」に沿った支援内容をAIが提案

【最新の「手引き その3」に対応し、標準的な視点での支援検討を後押し】

「適切なケアマネジメント手法」は、これまでのケアマネジメント実践の蓄積から、想定される支援内容を体系的に整理した、根拠に基づく支援の標準的な考え方です。一方で、この手引きが現場で十分に浸透しているとは言えないのも実情です。その内容を日々の実務に落とし込むには、幅広い知識と経験が求められ、決して容易ではありません。

今回、最新版である「適切なケアマネジメント手法の手引き その3」の内容を反映しました。基本ケア/疾患別ケアの支援内容を階層的に選ぶことができ、経験の多寡にかかわらず、手引きの内容をより手軽に活用できるようになりました。

*適ケアの選択画面(基本ケア)

*適ケアの選択画面(疾患別ケア)

3-2. 利用者の状態に応じて、「適切なケアマネジメント手法」の手引きの内容をAIが提示

【「適切なケアマネジメント手法」の活用をより効率化】

本機能では、利用者の状態に応じた支援内容や相談すべき職種を、「適切なケアマネジメント手法」の手引きに基づいてレコメンドします。ケアマネジャーが自ら該当する項目を検索する必要がなくなり、手引きの内容をより手軽に活用できます。

また、選択した支援内容は、ケアプラン第2表や介護予防サービス・支援計画書等に自動反映されるため、転記の手間なく効率的にケアプランを作成できます。本機能は居宅版・施設版の両方に対応しており、事業所全体で「適切なケアマネジメント手法」に沿った質の高い支援を、標準的に実践できる環境を整えます。

*AIレコメンド結果

《エビデンスに基づくケアマネジメントの追求》

今回のバージョンアップにより、教師データ90万件突破によるAIの予測・提案精度の向上に加え、ケアプランを客観的に点検する「ケアプランチェック」、そして「適切なケアマネジメント手法」に沿った支援提案という、ケアマネジメントの立案から見直しまでを支える機能が一段と充実しました。これにより、誰もが根拠に基づく質の高いケアマネジメントを実践できる環境づくりを進めます。

株式会社シーディーアイは、今後も教師データの拡充とAI技術の活用を通じて、自立支援・重度化防止につながるケアマネジメントの実現に取り組んでまいります

《会社概要》

会社名:株式会社シーディーアイ(CDI)
中立性・独立性を備えた立場で「介護×AI」のイノベーションを推進し社会課題解決に挑戦する事を目的として、2017年に官民ファンド・介護関連事業会社・金融機関などにより設立。日本初の自立支援型AIケアプランシステム『SOIN』を商用化。蓄積する介護ビッグデータと解析ノウハウを応用し、自立した高齢者生活の実現と、データを活用したシニア向けビジネスの創出に挑戦し続けるエイジテックAI企業です。
HP:https://www.cd-inc.co.jp/
AIケアプラン SOIN(そわん):https://soin.tech/


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