第24回「有老協・シルバー川柳」入選作品発表
老いを元気に、たくましく。今年もユニークな作品が集結
公益社団法人 全国有料老人ホーム協会(理事長:中澤俊勝、所在地:東京都千代田区)が、毎年「敬老の日」に向け公募している「有老協・シルバー川柳」の今年の入選作品が決定いたしました。
今年で24回目を迎えた「有老協・シルバー川柳」には、12,891句が寄せられ、以下の有老協賞1作品と入選作20作品を選出しました。応募者の男女比は男性が69.1%、女性30.7%と、昨年に続き男性の割合がかなり増えています。テーマとしては「チャット」「ポイント」「PayPay」など日常生活に浸透してきた新しいキーワードを詠んだ作品が多く寄せられました。(公募期間:2024年2月1日~5月24日)
■有老協賞 ※順不同、敬称略
〇春風に 帽子とられて 杖で追う 𠮷田すみ江(埼玉県、84歳、女性)
【サンシティ熊谷 ご入居者】
■第24回入選作品
〇食べられん 鰻と寿司は 食べるけど 村松義弘(愛知県、59歳、男性)
〇時短家電 覚えるまでに 長時間 あおちゃん(東京都、51歳、女性)
〇パスワード みんな違って みんなダメ ふでりんどう(神奈川県、62歳、女性)
〇ポイントは 貯まらないのか 医者通い 北鎌倉人(神奈川県、62歳、男性)
〇妻旅行 聞いた途端に 元気でる 一宮幹夫(大分県、77歳、男性)
〇モテ期きた ロマンス詐欺が 押し寄せる わか(静岡県、41歳、女性)
〇納得の 遺影がなくて まだ死ねぬ 吉村幾子(北海道、74歳、女性)
〇見つめてる 考えている あら寝てる 郷園和明(福岡県、68歳、男性)
〇食ったよね 食ったはずだが 何食った 上原弘之(群馬県、70歳、男性)
〇行くトイレ 三時四時五時 次何時 飯田栄二(福岡県、62歳、男性)
〇孫の友 どの子の名前も 読めません 我楽多(大阪府、85歳、男性)
〇政治家と「記憶にない」を 競ってる 上條直子(東京都、42歳、女性)
〇チャットより ちょっとは俺に 聞いてくれ 角森玲子(島根県、56歳、女性)
〇悪いとこ どこでしたっけと 医者に聞く おたふくまめ(神奈川県、61歳、女性)
〇「出席」に 生きていたらの 但し書き 中川潔(福井県、59歳、男性)
〇平均を 超えそうなのは 寿命だけ 五十嵐豊(埼玉県、55歳、男性)
〇脳だけで いいのに増える 顔のしわ 井川一太郎(東京都、85歳、男性)
〇孫たちに へいへい渡す PayPayで なっち(埼玉県、54歳、女性)
〇七回も 転んで起きれる わけがない 相野正(大阪府、74歳、男性)
〇老犬と いたわり合って 散歩する 伊東真(千葉県、69歳、男性)
第24回「有老協・シルバー川柳」概要
■応募状況
○応募総数 12,891作品
○応募者年齢 平均年齢:65.8歳 最年長:103歳(男性) 最年少:10歳(女性)
○応募者男女比 男性:69.1% 女性:30.7% 性別不明:0.1%
年代構成比において、今年は65歳以上の応募が63.3%(対前年比+0.8%)、40歳未満が6.7%(+0.7%)と、ともに前年より多くなっています。40~64歳の応募者は昨年よりやや少なくなりましたが(-1.4%)、それでも全体の3割を占めています。男女比では、男性が69.1%、女性が30.7%と、昨年に続き女性の応募割合が減少傾向にあります。
■題材について
○時事的なキーワードの見事な詠み込み
政治家の答弁で何度も聞かされた「記憶にない」、ニュースなどでよく耳にする「ロマンス詐欺」、社会に浸透しつつある「チャット」「PayPay」といった新しいキーワードを、自身の日常生活とつなげて見事に詠み込んだ作品が数多く寄せられました。
入選作:政治家と「記憶にない」を競ってる
モテ期きたロマンス詐欺が押し寄せる
チャットよりちょっとは俺に聞いてくれ
孫たちにへいへい渡すPayPayで
○ユーモアたっぷり、定番の加齢ネタ
もの忘れや病院通いなどシルバー世代の「加齢あるある」をテーマにした川柳は定番中の定番ですが、今年もユーモアあふれる作品がたくさん集まりました。ややもするとネガティブになりがちなテーマを五七五のリズムに乗せて軽やかに詠んだ作品たちは、「老い」なんてどこかに吹き飛ばしてくれそうです。
入選作:食べられん鰻と寿司は食べるけど
見つめてる考えているあら寝てる
食ったよね食ったはずだが何食った
行くトイレ三時四時五時次何時
悪いとこどこでしたっけと医者に聞く
○社会の変化へのとまどいも作品に昇華
社会のあちこちでデジタル化が進むなか、日常生活においても対応を余儀なくされる場面が増えています。デジタル弱者が多いとされるシルバー世代ですが、なじみのないことに四苦八苦しながらも、それをしっかり川柳に詠み込んだ楽しい作品も多数寄せられました。
入選作:時短家電覚えるまでに長時間
パスワードみんな違ってみんなダメ
ポイントは貯まらないのか医者通い
孫の友どの子の名前も読めません
■有老協・シルバー川柳とは
公益社団法人 全国有料老人ホーム協会が、設立20周年記念事業のひとつとして、2001年に公募を開始しました。以後、高齢社会・高齢者の日々の生活に関するものであれば題材に制限を設けず、応募資格も一切設けなかったことから全国の幅広い年代層から応募をいただいています。シルバー川柳は、超高齢社会を迎えた日本の世相を反映する1つとして定着し、シルバー世代の第二の人生を応援しようと川柳募集を毎年実施しています。
■公益社団法人 全国有料老人ホーム協会(有老協) とは
有老協は、有料老人ホーム利用者の保護と、ホームを設置・運営する事業者の健全発展を図ることを目的に設立された、老人福祉法第30条、第31条に規定されている公益社団法人です。
主な事業内容は「入居者保護」「事業者の運営支援」「自治体との連携」の3つです。
1.入居者保護事業
(1)入居者生活保証制度・入居者生活支援制度を運営しています。
(2)苦情対応委員会を設置し苦情相談を受け付けています。
(3)入居検討者様へ各種情報を提供しています。
①有料老人ホーム等の情報提供を目的とした“有老協・リビング倶楽部”(会費無料)を運営しています。
②入居相談ならびに有料老人ホームへの理解を深めていただくため、各種講演会への講師派遣などの啓発普及活動および「有料老人ホーム基礎知識(冊子)」や情報誌の発行等を行っています。
2.事業者運営支援事業
(1)有料老人ホーム事業にかかわる調査研究を行っています。
(2)入居契約書等の各種ガイドラインを策定しています。
(3)ホーム全体のレベルアップを目的とした職員研修を実施しています。
(4)サービスの向上にむけてサービス第三者評価事業を実施しています。
3.自治体との連携事業
(1)全国の地方自治体が実施する事業者向け研修や集団指導への講師派遣や研修業務を受託しています。
(2)有老協ホームページ等で情報発信する等自治体の指導監督業務のサポートを行っています。
私どもは有料老人ホーム事業の健全発展を通じて、超高齢社会が更に進展するなか、活力ある社会づくりに寄与すべく活動を続けています。
〇目的:有料老人ホームの入居者の保護と有料老人ホーム事業の発展
〇設立:1982年2月/1991年 改正老人福祉法に規定/2013年4月 公益社団法人へ移行
〇理事長:中澤俊勝
〇所在地:東京都千代田区外神田2-5-15外神田Kビル4階
〇事業:入居者生活保証制度の運営
有料老人ホームの入居、苦情に関する相談事業
契約内容の適正化と入居者の保護
職員の資質向上のための研修事業
自治体からの業務受託事業
調査研究事業、啓発普及事業 等
■本リリースに関するお問合せ先
〒101-0021 東京都千代田区外神田2-5-15外神田Kビル4階
公益社団法人全国有料老人ホーム協会 https://www.yurokyo.or.jp/
事業部 井田 綾子 電話/03-5207-2761 E-MAIL/info@yurokyo.or.jp
(例) 【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】 公益社団法人全国有料老人ホーム協会 事業部 井田 綾子 電話:03-5207-2761 メールアドレス:info@yurokyo.or.jp FAX:03-5207-2760