シニアマーケティング戦略の立て方|市場調査・ターゲット設定から実行まで

シニア市場は、年齢だけでは捉えきれません。同じ年代でも、就業状況や身体状態、生活スタイルによって、ニーズや購買行動、情報との接点は異なります。

そのため、シニア向けの商品やサービスを考える際には、「何歳の人を狙うか」だけではなく、「どのような生活状態や課題を持つ人に、どの価値を届けるか」を整理することが重要です。

では、シニアマーケティングとは具体的にどのような考え方なのでしょうか。

シニアマーケティングとは

シニアマーケティングとは、シニア層を年齢だけで一括りにせず、生活状況・身体状態・価値観・購買行動などの違いを捉えたうえで、商品・サービスやコミュニケーションを設計し、実行・検証していくマーケティング活動です。

基本の考え方は、一般のマーケティングと同じです。ただしシニア市場では、同じ年代でも生活状態の差が大きいこと、商品を使う人と購入する人が異なる場合があること、区分によって情報との接点が異なることを踏まえる必要があります。

そのため、シニア向けの広告・メディアを選ぶことから始めるのではなく、市場を理解し、ターゲットを定め、戦略を設計したうえで施策を考えます。「シニア」の定義や6区分については、シニアとは何歳から?定義と6区分・5つの市場で解説しています。

シニアマーケティングでよくある5つの失敗

戦略を設計する前に、まず次のような落とし穴を避けることが重要です。

1年齢だけでターゲットを分ける「70代以上」「アクティブシニア」では、生活背景や価値観の違いが見えません。
2「高齢者向け」を前面に出す当人が自分をそう思っていない場合、選ばれにくくなります。
3買う人と使う人を混同する本人が買うのか、家族が買うのかで、訴求も広告・メディアも変わります。
4一度の施策だけで判断する区分ごと、時期ごとに分けて検証します。
5戦略を整理する前に広告・メディアを決める戦略設計のポイント「シニア向けの広告・メディアに出稿する」といった手段から考えるのではなく、まず市場とターゲットを整理し、戦略・施策を設計したうえで、適切な広告・メディアを選定します。
市場→ターゲット→戦略→施策→広告・メディア

シニアマーケティングでは、「何歳か」ではなく、「どの市場の、どのような生活状態の人を狙うのか」を先に整理する必要があります。

シニアライフ総研®のシニアマーケティング

シニアライフ総研®では、広告・メディアの選定や調査の実施を単独で考えるのではなく、市場分析からターゲット設定、ポジショニング、コミュニケーション設計までを一つのマーケティング戦略として設計し、施策実行まで一貫して支援します。

調査・広告メディアなど個別施策の支援例
調査
分析
戦略
ターゲット・ポジショニング
コミュニケーション
広告・メディア施策
実行
検証
シニアライフ総研®
調査
分析
戦略
ターゲット・ポジショニング
コミュニケーション
広告・メディア/施策
実行
検証

調査 → 分析 → 戦略 → ターゲット・ポジショニング → コミュニケーション設計 → 広告・メディア/施策 → 実行 → 検証。調査も広告・メディアも、戦略を実行するための大切な手段です。

STEP 1どのシニア市場に参入するかを決める

シニアライフ総研®では、独自の視点として、シニアビジネスを「身体能力」と「年齢」の2軸から5つの市場に整理しています。同じ「シニア向け」でも、参入する市場によって、利用者・購入者・訴求・広告・メディアが変わります。

シニアビジネス市場の構造(身体能力×年齢)身体能力(ADL)高低年齢 →健康寿命平均寿命予防マーケット準備マーケットサポートマーケット処置マーケット一般生活者マーケット
図:シニアビジネス市場の構造(実線は年齢とともに身体能力が低下する流れ、点線は予防が進み高い身体能力が長く続く流れ)
予防身体機能の維持・低下の抑制
準備不測の事態への備え(保険・家族信託など)
一般生活者日常の生活で幅広く使われる商品・サービス
サポート・処置生活支援・医療・介護など、身体能力の低下に伴うニーズに対応

詳しくはシニアの定義と6区分・5つの市場をご覧ください。

STEP 2市場・顧客・競合を調査する

市場・顧客・競合の3つの視点から、自社がどこで価値を出せるかを整理します(3C分析)。顧客だけでなく、競合がどのような価値を提供しているか、自社の強みがシニアにとってどのような価値になるかも確認します。

そのうえで、シニア市場で特に注意したいのが、「買う人」と「使う人」が同じとは限らない点です。

4つの問い
誰が使うのか
誰が買うのか
誰が情報を集めるのか
誰が意思決定に影響するのか
たとえば介護に関わる商品利用するのは本人でも、購入するのは家族、情報を集めるのは家族や介護の関係者、という場合があります。本人だけを見て訴求を考えると、買う人に届きません。

あわせて、競合(同じ悩みを解決する別の手段も含む)、自社の強みが価値として伝わるか、情報を得る場所と買う場所、も確認します。

STEP 3ターゲットとポジショニングを決める

シニアライフ総研®は、年齢に加え、就業状況・身体状態・デジタル利用・趣味やコミュニティ参加などの調査データを得点化し、シニアを6つの区分に分けています。「55歳以上」「65歳以上」「アクティブシニア」で一括りにしません。

現役層現役層
引退層引退層
アラ70・アクティブ層アラ70・
アクティブ層
アラ70・マイペース層アラ70・
マイペース層
居宅介護層居宅介護層
施設介護層施設介護層

各区分の特徴はシニアの大分類で紹介しています。

当社の進め方:6区分だけでターゲットを決めるのではなく、区分をもとに仮説を立て、商品・サービスごとの調査データと照らし合わせながらターゲットを設計します。

STP市場を区分などで分け(S)、自社の強みが生きる相手を選び(T)、競合と違う立ち位置を決める(P)
ポジショニングのコツ年齢だけで「高齢者向け」「シニア向け」と位置づけるのではなく、どのような生活状態や課題を持つ人に、どの価値を提供するのかを明確にします

自社のターゲットの絞り方・ポジショニングを相談したい方へ

6区分と調査データをもとに、参入する市場とターゲットの設計をご一緒します。

シニアマーケティングについて相談する

STEP 4商品・価格・販路・コミュニケーションを設計する

同じ商品・サービスでも、ターゲットとなる区分によって、重視される価値や購入方法、情報との接点は異なります。そのため、4P(企業側)と4C(顧客側)の両方から施策を設計します。

商品 / 顧客価値機能の多さより、「何がどう便利になるのか」が伝わるか
価格 / 顧客コスト金額だけでなく、購入時の手間や不安も考える
流通 / 利便性店頭・通販・カタログ・ネットなど、ターゲットに合う購入手段
プロモーション / コミュニケーションターゲットごとの情報接点を踏まえ、適切な広告・メディアやコミュニケーション手法を選定する(メディア集)

STEP 5実行し、検証する

どの区分に
届いたか
どの訴求が
反応されたか
どの広告・メディアが
機能したか
ターゲット設定
は合っていたか

反応が弱い場合は、商品そのものだけでなく、「伝え方」「広告・メディアの選定」「ターゲット設定」にずれがないかも確認します。

シニアマーケティング戦略チェックリスト

参入するシニア市場(5つ)を決めている
買う人と使う人を整理している
ターゲットを区分などで具体的に定義している
競合とのポジショニングを整理している
4P・4Cをターゲットの視点で設計している
効果測定の指標を決めている

自社の市場やターゲットをどう整理すればよいか分からない、戦略設計に迷っている場合は、シニアライフ総研®へご相談ください。

シニアライフ総研®の支援実績(一部)

シニアライフ総研®では、調査や広告・メディアの選定を単独で考えるのではなく、市場分析からターゲット設定、戦略立案、施策設計、制作・実行までを一つのマーケティングとして捉えています。

これまでにも、戦略・プランニング、調査・分析、制作・実行まで、シニア市場に関わるさまざまな支援を行ってきました。

戦略・プランニング

大人用紙おむつの市場拡大マーケティングの総合コンサルティング
シニアグラスメーカーの市場拡大マーケティングの総合コンサルティング、店舗プロデュース、店頭什器制作
大手商業施設におけるシニア層来店客増加のための市場調査・プロモーションプランニング
シニア向け化粧品メーカーのメディアプランニング〜プロモーション・イベント実施

調査・分析

シニアの「孫消費」「飲料」に関する意識調査
シニア向け健康食品・ドリンク剤の試食/試飲〜購入意向調査

制作・実行

シニア向け食品・化粧品メーカーの商品パッケージデザイン
シニア向け食品メーカーの店頭什器制作・ブランドサイト制作
介護食品通販企業のカタログ制作
高齢者ドライバー用カタログ制作(自動車学校斡旋業)

実績の詳細はRoots of Communication株式会社の実績ページをご覧ください。

よくある質問

シニアマーケティングとは何ですか?

シニア層を年齢だけで一括りにせず、生活状況・身体状態・価値観・購買行動などの違いを捉えたうえで、商品・サービスやコミュニケーションを設計し、実行・検証していくマーケティング活動です。

シニアマーケティングは何から始めればよいですか?

まず、参入するシニア市場を決めます。そのうえで、市場・顧客・競合を調べ、ターゲットとポジショニングを決めます。

シニアは年齢だけでターゲット設定してはいけませんか?

年齢だけでは、就業状況や身体状態、情報の接点の違いが見えません。生活状態を踏まえて区分し、調査で検証して決めることをおすすめします。

商品を使う人と購入する人が違う場合はどう考えますか?

使う人、買う人、情報を集める人、意思決定に影響する人を分けて整理し、それぞれに合う訴求と広告・メディアを考えます。

どこまで支援してもらえますか?

市場やターゲットの整理から、ポジショニング、コミュニケーション設計、広告・メディア選定、制作・実行まで、一貫してご相談いただけます。メディアプランニングから制作・プロモーションの実施まで、実績があります。

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