世田谷区とジョージ・アンド・ショーンが高齢者の課題解決に向け協業「めざせ元気シニア せたがやデジタルポイントラリー」実証事業開始
2023/10/20
外出機会の創出で高齢者の閉じこもり解消や介護予防の機会拡充を目指す
この度、ビーコン位置情報見守りタグ/アプリ「biblle(ビブル)」をはじめとした、地域の見守りコミュニティ構築を促進するAI事業を提供しているジョージ・アンド・ショーン株式会社(本社:東京都渋谷区、代表:井上 憲/以下「G&S」)は、東京都世田谷区 高齢福祉部(以下、世田谷区)と協業し、高齢者が楽しく外出できるきっかけを創出する「めざせ元気シニア せたがやデジタルポイントラリー」の実証事業を開始しました。本実証事業はコロナ禍の影響による外出自粛を原因とした高齢者の閉じこもりの解消および介護予防の機会を創出することを目的に、これまで様々な地域で出歩き促進プロジェクトを実施してきたG&Sの知見を活かしたポイントラリー形式を取り入れています。
本実証事業の対象区域は世田谷区内の3つの地区、松沢地区・用賀地区・祖師谷地区、参加対象者は65歳以上の区民で対象区域に住所を有する方となり、実施期間は2023年10月2日(月)から2024年3月29日(金)です。
- 協業背景
G&Sはこれまでも様々な自治体や地域の関連企業様と連携し “出歩き”という人の移動のログをデータベースにするといったよりスマートな手法を施策に取り入れ、地域の高齢者課題の解決を継続的にスピーディーに取り組んできましたが、日本において高齢化は急進している社会現象であり、課題解決も急務となります。
世田谷区の生産年齢人口(15~64歳)は、東京都内では1位を記録しており、2023年度の介護保険の要介護(要支援)認定者数は、2015年度から約4,300人増加しています。
これから必ず訪れる超高齢化社会に向け、課題はたくさん存在していますが、本実証事業では、住民の方に安心を感じていただきながら、楽しんで参加のできるポイントラリー事業を展開いたします。
外に出て・誰かと出会い・誰かを助け・誰かと何かを始めるなど外出するきっかけとなる施策を展開し、地域の健康寿命の延伸とコミュニティづくりを訴求してまいります。
<ご参考>
令和5年度 第3回 世田谷区長 記者会見資料:
https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/kusei/002/d00205294_d/fil/3.pdf
- 「めざせ元気シニア せたがやデジタルポイントラリー」概要
生涯にわたり心身ともに健康で暮らすことを目的とし、コロナ禍を通じて外出を控えがちになり、孤立になる危険性がある高齢者が積極的に外出し歩くことを通じて人との交流、地域活動への参加等に繋がるよう、外出することがインセンティブとなるポイントラリー事業を実施。外に出て誰かと出会い誰かを助け誰かと何かを始めることで、高齢者の健康寿命の延伸や持続可能な介護保険制度に資することを目指しています。
ウェブページ:https://setagaya-rally.com/
- 事業内容
①試行事業に参加する高齢者が、専用アプリをインストールしたスマートフォン(以下「スマホ」という。)または専用のICタグを持って外出し、ポイントラリー用の専用送受信機を設置する協力店舗やあんしんすこやかセンター(地域包括支援センター)等の、ラリースポットを通過することで、事業のポイントを獲得します。
②スマホ参加者とICタグ参加者がすれ違った場合も事業のポイントを獲得することができるほか、一部の介護予防教室等に参加した試行事業参加者へのポイント付与を行います。スマホ参加者は、獲得したポイントを、世田谷区内の加盟店舗で利用可能なキャッシュレス決済「せたがやPay」のコインに交換することができ、ICタグで獲得したポイントは、世田谷区内共通商品券と交換可能とすることで、区内経済循環にも寄与できるようにします。
③ラリースポットについては、「外出が楽しくなる場所」「高齢者に知ってもらいたい場所」「高齢者が日常的に通う場所」の3つの視点で、あんしんすこやかセンター、 店舗、公共施設等から選定しています。
- 世田谷区高齢福祉部介護予防・地域支援課 望月 美貴課長 コメント
新型コロナウイルス感染症による外出自粛が続いておりましたが、ご自宅に閉じこもることなく外出することは、介護予防・フレイル予防にとって大変重要です。
「社会参加割合が高いと要介護(要支援)認定率が低い」とも言われており、高齢者が外に出て、誰かと出会い、誰かと何かを始めることで、要支援や要介護の認定に至る時期を遅らせることができるのではないかとの考えから、この度、区内3地区での試行ではありますが「めざせ元気シニア せたがやデジタルポイントラリー」を始めることといたしました。
この事業を通じ、外出を動機づけることで、高齢者の閉じこもりの解消、介護予防の機会拡充を図ってまいります。
- ジョージ・アンド・ショーン社 代表 井上 憲 コメント
これまでも自治体や企業の皆様と高齢者の方々が安心して暮らせる街づくりに尽力を注いでまいりましたが、東京23区内で最も人口数の多い、そしてそれに比例して高齢者人口も最も高い世田谷区と協業できることをとても嬉しく思います。また、シニアの方々のスマホを活用した参加促進や、地域通貨である“せたPay”との連携で地域活性化への寄与も推進していきたいと考えています。高齢化は想像を遥かに超えるスピードで進んでおり、高齢者の方々が健康寿命を延伸しながら安心して暮らせることは、高齢者の方のみならず、日本に住むすべての方の負担を軽減することにもつながります。本実証事業の結果をもとに更なる発展をさせてまいります。
出典:令和5年 住民基本台帳による東京都の世帯と人口
ジョージ・アンド・ショーン株式会社
「少しだけ優しい世界を創ろう。」をビジョンに掲げ、なくしもの防止&見守りタグ兼アプリの「biblle(ビブル)」の開発・販売や、biblleのコアとなるテクノロジーである、ビーコンテクノロジーや、AIを活用し、認知症/MCI 早期検知サービスの開発など様々な社会課題解決のための開発を行う。社員の多くが兼業での活動をしており、新しいスタイルの起業を体現し、メディアへの露出も多い。海外への出展や、ピッチコンテストにも積極的に参加し、数々の賞を受賞。この世界に暮らす人々が、少しだけ優しくなれるために、ジョージ・アンド・ショーンは事業を展開していきます。
主な事業展開
・biblle(ビブル) ビーコン位置情報見守りタグ/アプリ
・施設360°(シセツサンロクマル) 高齢者施設向け位置情報見守り&生活習慣管理システム
・Cognivida(コグニヴィーダ) 生活習慣データを利用した脳の認知機能推定AIサービス
・hulali(フラリ) 「地球の歩き方」と「ハワイ州観光局」公認のハワイトラベルアプリ
・KYOUDOKO(キョウドコ) 小田急電鉄株式会社との共同事業の地域コミュニティアプリ