リクルートスタッフィング、「60歳以降に派遣で働くシニアの意識調査」を実施
2023/9/15
~定年以降、派遣でこれまでのキャリア・経験を活かして働く人が増加傾向。55歳から“60代以降のキャリア”を検討、現在やりがいを感じているシニアが約8割~
■調査実施の背景
定年以降、望む働き方を紐解く
本調査では、60歳以降の人々が望む働き方の傾向を明らかにするために、60歳以上で就業中の派遣スタッフを対象に意識調査を実施しました。
現在日本で働くシニアが増加するなか、総務省国勢調査の日本における年齢階級別の職業別就業者数の構成比※1をみると、定年を迎え始める60歳以降は、現業職※2に就く人の割合が増え、事務や専門的・技術的職業に就く人の割合が減少する傾向があります。リクルートワークス研究所の発表※3によると、高齢期では職種が多様化する一方で、馴染みのない仕事に就かざるを得なくなる側面もあることが推察されており、「定年後は望む働き方ができるのか?」という疑問が浮かび上がります。
一方、派遣では、60歳以降にプロフェッショナル人材として事務職やIT職などの専門職で働くシニアが増加傾向にあり、これまでのキャリアや経験・スキルを活かして働きたいシニアと、深い経験や高度なスキルを求める企業がマッチングするケースが増えています。
リクルートスタッフィングは、「らしさ」の数だけ、働き方がある社会、あらゆる方が自分らしく働くことのできる社会の実現を目指しており、今後もシニア世代の雇用創出並びに就業支援を続けてまいります。
※1(参考)総務省「国勢調査」より引用
※2(参考)現業職…管理職・事務職・研究職以外の職種をいい、主として生産・販売・運輸・通信・保守・サービス等の業務に直接従事する職種のこと
※3(参考)リクルートワークス研究所「定年後キャリアの謎」https://www.works-i.com/project/70s/teinengo/detail002.html
■調査結果の要約
約7割のシニアが、スキルやキャリアを活かせる働き方を理想としている
以下の通り、調査対象である派遣スタッフとして就業する60歳以上のシニアは、「自分のスキルを活かせる働き方」「これまでのキャリアを活かせる働き方」を理想とし、大半が、その働き方ができるから派遣を選んだ傾向があることが明らかになった。結果、やりがいを感じているシニアが80.8%、仕事に対する総合的な満足度は満足・やや満足合わせて82.6%と、比較的高い結果となった。
<調査結果のポイント>
- 現在、派遣就業する上で、やりがいを感じているシニアは80.8%。今の仕事の総合的な満足度は「満足している」「やや満足している」を合わせて82.6%。
- 60歳以降のキャリアについて考え始めたのは平均55.7歳。行動を始めたのは57.7歳。
- 60歳を越えて働く理由は、「生活の糧となる収入を得るため」(75.7%)。次いで「社会とのつながりを維持するため」(66.8%)、「働くこと自体に生きがいを感じるため」(43.4%)
- 仕事探しの際に最も重視することは「勤務地」(78.8%)。次いで、「給与」(71.4%)、それと同程度で「自分のスキルや経験を活かせる仕事」(70.0%)
- 最も理想とする働き方は、「自分のスキルを活かせる働き方」(73.0%)。次いで「これまでのキャリアを活かせる働き方」(60.9%)
- 派遣での就業を選んだ理由のトップは、「自分のスキルを活かせる仕事があったから」で半数超(52.7%)。次いで、「勤務場所が通いやすい」(36.0%)、「仕事さがしのサポートをしてもらえる」(34.9%)
- 一番希望する職種は、「オフィスワーク・事務系」(70.6%)。次いで「IT・エンジニア系」(13.4%)
- 今働く上で課題や難しさを感じることがあると答えたシニアは62.5%。課題の多くは、人間関係・コミュニケーション面
■調査結果の詳細
●60歳以上の派遣スタッフの約8割が、やりがいと満足感を得ている。理由の多くは、「仕事で達成感を感じられる」「スキルや経験が役立った」こと
現在、派遣就業する上で、やりがいを感じているシニアは80.8%。今の仕事の総合的な満足度は「満足している」「やや満足している」を合わせて82.6%。
<やりがいを感じると答えたシニアの声>
- 「今までの経歴がこの歳で活かせること」(60代/女性)
- 「プログラミングをしたコードのテストで想定通りに動作したときに達成感を感じる」(60代/男性)
- 「以前よりも専門的な職種で、大変なことも多いが、着実に進歩していることを実感できるため。1つ1つクリアできたときにやりがいを感じる」(60代/女性)
- 「自分の能力を発揮でき、貢献できていると感じられる業務が実施できる」(60代/男性)
●現在派遣で就業する60歳以上のシニアの多くは、55歳頃にキャリアについて考え始め、57歳頃に大半が「転職を見据え、ハローワークや派遣会社に登録」「資格取得」など、行動に移した
60歳以降のキャリアについて考え始めたのは平均55.7歳。行動を始めたのは平均57.7歳。具体的な行動内容のトップは「転職を見据えて、ハローワークや派遣会社に登録」次いで、「資格取得」であった。
なお、リクルートスタッフィングにおける55~60歳の派遣登録者は増加傾向にある。
<60代以降のキャリアに向けた具体的な行動に関するシニアの声>
- 「ハローワークや転職サイトへのアカウント登録」(60代/男性)
- 「前の会社が60歳でパートになってしまうため、フルタイムの派遣の仕事を探しました。」(60代/女性)
- 「自身のスキルを生かせる転職先を探した」(60代/男性)
- 「IT資格の勉強」(60代/男性)
- 「長年同じ企業の社内システムの入力に携わってきましたが、他の企業はどうなのか?と思い新たに派遣として経験したことの無い企業で働いてみたいと思いました」(60代/女性)
●60歳を越えて働く理由は、「収入のため」が約7割だが、次いで約6割が「仕事を通して社会とのつながりを維持するため」。また、長年働いてきたことから「働くこと自体に生きがいを感じている」シニアも多数存在し、働くことに収入以外の価値を感じていることがうかがえる
60歳を越えて働く理由は、「生活の糧となる収入を得るため」(75.7%)。次いで「社会とのつながりを維持するため」(66.8%)、「働くこと自体に生きがいを感じるため」(43.4%)という結果であった。
●シニアは「自分のスキルを活かせる働き方」「これまでのキャリアを活かせる働き方」を望み、派遣での就業を選択している。仕事探しの際に最も重要視することは、「勤務地」「給与」だが、僅差で「自分のスキルや活かせる仕事」を上げている
・最も理想とする働き方は、「自分のスキルを活かせる働き方」(73.0%)。次いで「これまでのキャリアを活かせる働き方」(60.9%) となった。
・仕事探しの際に最も重視することは「勤務地」(78.8%)。次いで、「給与」(71.4%)、それと同程度で「自分のスキルや経験を活かせる仕事」(70.0%)であった。
・派遣での就業を選んだ理由のトップは、「自分のスキルを活かせる仕事があったから」で半数超(52.7%)。次いで、「勤務場所が通いやすい」(36.0%)、「仕事さがしのサポートをしてもらえる」(34.9%)となった。
●派遣で就業するシニアに人気の職種は、全国的にみて60代以前の職種割合の多い※3、オフィスワーク・事務系職種。また、IT・エンジニア系を希望し、60~70代で活躍するシニアも出てきている
一番希望する職種は、「オフィスワーク・事務系」(70.6%)。次いで「IT・エンジニア系」(13.4%)となった。
●派遣で就業するシニアが働く上で感じる課題の多くは、「人間関係・コミュニケーション面」。一方で、システム操作面において課題を感じている声は少数であった
今働く上で課題や難しさを感じることがあると答えたシニアは62.5%。内、各個人の業務上での課題を除いては、人間関係・コミュニケーション面で悩むシニアが33%と最も多くみられた。ただし、「年齢は関係なく、コミュニケーションが難しいと思う時がある(60代/女性)」「テレワーク中心なのでコミュニケーションに気をつかうこと(60代/女性)」という回答からもみてとれるように、シニアだからということではなく全世代が一般的に抱える悩みのように捉えられる。
一方で、システムの操作面で課題を感じていると回答したシニアは3%と少なかった。この背景としては、DX化が我々の生活にまで浸透していることの他、シニアといっても直前までは現役世代と同じような操作機器で働いてきたことが起因していると考えられる。
*本ニュースリリースに含まれる調査結果をご掲載いただく際は以下のクレジットを明記してください。
クレジット: 株式会社リクルートスタッフィング調べ
<「60歳以降に派遣で働くシニアの意識調査」概要>
調査主体:株式会社リクルートスタッフィング
調査方法:インターネット調査
調査期間:2023年9月5日〜2023年9月10日
調査対象:60代以上男女の弊社派遣スタッフ
有効回答数:786名
●派遣で就業するシニアが働く上で感じる課題の多くは、「人間関係・コミュニケーション面」。一方で、システム操作面において課題を感じている声は少数であった
今働く上で課題や難しさを感じることがあると答えたシニアは62.5%。内、各個人の業務上での課題を除いては、人間関係・コミュニケーション面で悩むシニアが33%と最も多くみられた。ただし、「年齢は関係なく、コミュニケーションが難しいと思う時がある(60代/女性)」「テレワーク中心なのでコミュニケーションに気をつかうこと(60代/女性)」という回答からもみてとれるように、シニアだからということではなく全世代が一般的に抱える悩みのように捉えられる。
一方で、システムの操作面で課題を感じていると回答したシニアは3%と少なかった。この背景としては、DX化が我々の生活にまで浸透していることの他、シニアといっても直前までは現役世代と同じような操作機器で働いてきたことが起因していると考えられる。
*本ニュースリリースに含まれる調査結果をご掲載いただく際は以下のクレジットを明記してください。
クレジット: 株式会社リクルートスタッフィング調べ
<「60歳以降に派遣で働くシニアの意識調査」概要>
調査主体:株式会社リクルートスタッフィング
調査方法:インターネット調査
調査期間:2023年9月5日〜2023年9月10日
調査対象:60代以上男女の弊社派遣スタッフ
有効回答数:786名
<株式会社リクルートスタッフィング概要>
リクルートグループの国内人材派遣領域の中核会社として、人材派遣、紹介予定派遣、ビジネスプロセスアウトソーシング等のサービスを提供しています。
『「らしさ」の数だけ、働き方がある社会』というビジョンを掲げ、「Workstyle Maker」として、働き方の進化に挑戦し続け、働き方そのものを生み出せる企業を目指しています。
所在地:東京都中央区銀座8-4-17
代表者:代表取締役社長 山本 慎也
資本金:3億円
事業内容:人材派遣事業、人材紹介事業、アウトソーシング事業
コーポレートサイト:https://www.r-staffing.co.jp/corporate/
リクルートグループの国内人材派遣領域の中核会社として、人材派遣、紹介予定派遣、ビジネスプロセスアウトソーシング等のサービスを提供しています。
『「らしさ」の数だけ、働き方がある社会』というビジョンを掲げ、「Workstyle Maker」として、働き方の進化に挑戦し続け、働き方そのものを生み出せる企業を目指しています。
所在地:東京都中央区銀座8-4-17
代表者:代表取締役社長 山本 慎也
資本金:3億円
事業内容:人材派遣事業、人材紹介事業、アウトソーシング事業
コーポレートサイト:https://www.r-staffing.co.jp/corporate/