株式会社あおぞら銀行/「シニアのリアル調査2016」第2弾
「Brilliant60s=輝ける60代」 2,000人に聞いた「シニアのリアル調査2016」結果より 第二弾 今どきシニアのお金の使い方、子や孫と一緒の海外旅行に平均約50万円
~二世代・三世代消費が増加~
株式会社あおぞら銀行(代表取締役社長兼最高経営責任者(CEO):馬場信輔、本店:東京都千代田区)は、
日本の60代を中心とするチャレンジ精神旺盛でアクティブな世代を「Brilliant60s=輝ける60代」と名付け、ポジティブな人生をおくるサポートをすべく、シニア層のお客さまへの資産運用コンサルティングに注力しております。
あおぞら銀行では、このBrilliant60s世代に注目し、コアとなる全国の55~74歳の男女約2,000名を対象に「シニアのリアル調査」を2014年から毎年実施しております。今年で3年目を迎えた最新の調査では下記のような結果が出ました。
<調査結果概要(詳細は別紙のとおり)>
1.海外旅行の費用、子や孫が一緒だとお金も奮発。平均金額は496,300円。
~子や孫と一緒の海外旅行のみ、増額が顕著。その他の旅行は軒並み減額~
★海外旅行の費用(平均金額)について、「子供や孫との旅」の平均金額は496,300円(前年比23,600円増)、「一人旅」は204,100円(前年比4,600円減)、「夫婦だけの旅」は410,300円(前年比12,300円減)、「友人との旅」は212,700円(前年比8,800円減)。「子供や孫との旅」のみ増加している。
★国内旅行の費用(平均金額)は同伴者に限らず軒並み減少。
2.孫に就いてほしい職業、やはり第1位は「公務員」。安定性と専門性を重視か。
~以下、2位「医師」、3位「科学者・研究者・学芸員」~
★「孫に就いてほしい職業」 は、安定性と専門性を重視している傾向。ベストテンは以下のとおり。
1位「公務員」(23.2%)、2位「医師」(20.7%)、3位「科学者・研究者・学芸員」(14.6%)、4位「裁判官・弁護士」(9.2%)、5位「教員・教授」(9.1%)、6位「公認会計士・弁理士・税理士」(8.2%)、7位「スポーツ選手」(8.1%)、8位「演奏家・画家・写真家などの芸術家」(6.3%)、9位「建築士」(6.2%)、10位「(メーカーの)会社員・会社役員」および「パイロット・キャビンアテンダント」(5.8%)
3.「へそくり」額は、平均約100万円と、前年よりも1割以上の増加。
~依然として女性シニアのへそくり額は男性シニアの2倍~
★実際の「へそくり」額は、平均約100万円(前年比15万円増)と、前年より大幅な増加が見られた。一方理想の「へそくり」額は、平均
約327万円(前年比3万円減)と実態よりも高額なものの、前年より理想と実際の差が縮まった。
★男女別の「へそくり」額は、男性67万円(前年比9万円増)、女性132万円(前年比21万円増)と、前年同様、女性は男性の2倍をキープ。
4.配偶者へのプレゼントに使う金額は理想も実際も減少傾向。
~プレゼントに使う理想額は前年比2,800円減と顕著~
★配偶者へプレゼントする際に使いたい理想額は男女とも減少。
理想の平均額15,100円(前年比2,800円減)、男性18,600円(前年比3,500円減)、女性11,500円(前年比2,000円減)。
★配偶者へプレゼントする際に実際に使う金額は男女とも微減。
実際の平均額6,600円(前年比100円減)、男性7,100円(前年比100円減)、女性6,000円(前年比300円減)。
高価なプレゼントを買ってあげたい気持ちは前年より下がったものの、現実のプレゼントはほぼ同額という傾向が見られた。
==========
【調査目的】
シニアの方々の暮らしぶり・老後の意識・資産運用・旅行や外食・趣味・お子さまやお孫さまについてなど、様々な視点からお金に関連する実態やその意識を調べる。
【調査対象者】
全国55~74歳の男女 合計2,074人
【調査内容】
インターネット調査 2016年6月10日(金)~2016年6月13日(月)実施
【金融資産背景】
当調査対象者の平均金融資産額:50代後半1,548万円、60代2,028万円、70代前半2,098万円
一般(二人以上の世帯)の平均金融資産額(*):50代1,325万円、60代1,664万円、70歳以上1,618万円
(*)出典:2015年金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」調べ
==========
あおぞら銀行 「シニアのリアル調査」 2016
<調査概要>
1.海外旅行の費用、子や孫が一緒だとお金も奮発。平均金額は496,300円。
~子や孫と一緒の海外旅行のみ、増額が顕著。その他の旅行は軒並み減額~
国内・海外の旅行について「あなたが普段使う平均的な金額は?」を質問。
■海外旅行費用(平均金額)
海外旅行の費用について一緒に行く相手をタイプ別に聞いたところ、「子供や孫との旅」の平均金額は496,300円で前年調査から23,600円増加していた。他に「一人旅」は204,100円(前年比4,600円減)、「夫婦だけの旅」は410,300円(同12,300円減)、「友人との旅」は212,700円(同8,800円減)など軒並み減少している中で、「子供や孫との旅」のケースのみ増加している。(【図1】参照)
■国内旅行費用(平均金額)
一方、国内旅行の費用は、「一人旅」は42,300円(前年比1,700円減)、「夫婦だけの旅」は93,400円(前年比9,700円減)、「子供や孫との旅」は141,600円(前年比1,000円減)、「友人との旅」は 56,200円(前年比3,700円減)と、同伴者に限らず軒並み減少していたが、「子供や孫との旅」は一番減少幅が狭かった。(【図2】参照)
今どきシニアは、子や孫が一緒だと旅行にもお金を惜しまない、という意識が見て取れる。これからの行楽シーズンにも今どきシニアの旅行プランが注目される。
2.孫に就いてほしい職業、やはり第1位は「公務員」。安定性と専門性を重視か。
~以下、2位「医師」、3位「科学者・研究者・学芸員」~
「あなたのお孫さんに就いて欲しい職業は?」を質問。
今どきシニアに「孫に就いてほしい職業」 を聞くと、1位は「公務員」(23.2%)、2位「医師」(20.7%)、3位「科学者・研究者・学芸員」(14.6%)となった。このベスト3は男性シニア・女性シニア共に全く同じランキングで、挙げられた割合も近似している。続く4位「裁判官・弁護士」(9.2%)、5位「教員・教授」(9.1%)、6位「公認会計士・弁理士・税理士」(8.2%)など、上位に挙がった職業から、孫の就職には安定性と専門性を重視している傾向が見られた。(【表1】参照)
一方で「あなたが生まれ変わったら就いてみたい職業」を聞いたところ、【表2】のようなランキングとなった。
男性シニア・女性シニア共に「科学者・研究者・学芸員」(14.1%)が第1位だった。男性は2位「パイロット・キャビンアテンダント」(15%)、3位「医師」(14.6%)、4位「大工・職人」(13.1%)、女性は2位「芸術家」(12.3%)、3位「公務員・外交官」(10.9%)、4位「医師」(10.6%)と続く。
孫の就職には公務員、外交官・医師等の安定性と専門性を望む一方で、自分自身は医師・公務員等、孫と同様に安定性のある職業を望む傾向がわかった。パイロットや芸術家など「生まれ変わったら憧れの仕事をしてみたい」という、今どきシニアの夢も垣間見られる。(【表2】参照)
3.「へそくり」額は、平均約100万円と、前年よりも1割以上の増加。
~依然として女性シニアのへそくり額は男性シニアの2倍~
「実際にしている「へそくり」額と理想の「へそくり」額は?」を質問。
■「へそくり」の有無
「へそくり」があるのは男性の39.6%、女性の46.7%に相当する。(【図3】参照)
■理想の「へそくり」額
理想の「へそくり」額の平均は、男女全体327万円(前年比3万円減)と前年と比べ、ほぼ横ばい。(【図4】参照)
男女で比較すると、男性232万円(前年比7万円増)、女性416万円(前年比12万円減)で、前年と比べ男性は微増、女性は10万円強減少する結果となった。(【図5】参照)
■現実の「へそくり」額
現実の「へそくり」額の平均は、男女全体で100万円(前年比15万円増)と前年に比べ、大きく増加。(【図6】参照)
男女で比較すると、男性67万円(前年比9万円増)、女性132万円(前年比21万円増)で男女ともに前年と比べ増加。一昨年、昨年に続き、女性は男性の約2倍の額になっている。(【図7】参照)
■男女別の「へそくり」額の理想と現実
・現実に「へそくり」をしている人(へそくりをしていない人除く[0円除く])について、男女全体は100~500万円未満(11.4%)と10~50万円未満(11.1%)が多数派との結果になった。男女別では男性は10~50万円未満(12.2%)、女性は100~500万円未満(14.0%)となっている。
・理想の「へそくり」額のボリュームゾーンは男女ともに100~500万円(男女全体27.1%、男性27.7%、女性26.6%)となっている。(【図8】参照)
■地域別の「へそくり」額の理想と現実
・「へそくり」額は、理想も現実も「関東」(東京、神奈川、埼玉、千葉)より関西(大阪、兵庫、京都、奈良)の方が多い。ただし、いずれの地域も「へそくり」額の理想と現実はかけ離れている。(【図9】参照)
・理想額では、関東324万円(前年比87万円減)、関西(大阪、兵庫、京都、奈良)390万円(前年比71万円増)となっている。
・現実の額は、関東は93万円(前年比27万円減)、関西は139万円(前年比65万円増)という結果に。
4.配偶者へのプレゼントに使う金額は理想も実際も減少傾向。
~プレゼントに使う理想額は前年比2,800円減と顕著~
「配偶者へ記念日のプレゼントにかける金額とその理想の金額は?」を質問。
■理想と現実のギャップ
昨年に比べ、プレゼント代の理想額が2,800円減ったのに対し、現実の額がほぼ同じだったことから、理想と現実のギャップ(理想額-現実の額)は、男女全体で昨年11,200円まで広がったものが今年は8,500円に留まった。夫や妻に出してあげたい金額は前年より下がったものの、現実のプレゼント額はほぼ同じで、安定している。(【図10】参照)
■配偶者へのプレゼント代の理想額
配偶者へ記念日のプレゼントの理想額の平均は、男女全体15,100円(前年比2,800円減)、男性18,600円(前年比3,500円減)、女性11,500円(前年比2,000円減)で男女ともに前年と比べ大幅に減額された。(【図11】参照)
■配偶者へのプレゼント代として実際にかける金額
配偶者へ記念日のプレゼントに実際にかける金額は、男女全体6,600円(前年比100円減)、男性7,100円(前年比100円減)、女性6,000円(前年比300円減)で男女ともに前年と比べやや減額されたが、この3年間ほぼ横ばいという結果となっている。(【図12】参照)
■配偶者へのプレゼント代の理想と現実の分布
・配偶者へ記念日のプレゼントにかける現実の金額について、男女ともに0円が多数派で、プレゼントにお金をかけない、プレゼントしない人が約4割存在する。(男女全体43.6%、男性44.5%、女性42.7%)
・理想額では男女全体は1~3万円未満が40.6%、次いで0円(30.0%)と多い。
・男性は理想額が18,600円と女性シニア(11,500円)よりもプレゼントにお金をかけてあげたいと思ってはいるが、実態を見ると男性は7,100円で、その理想とのギャップが女性(6,000円)よりも大きい。(【図13】参照)