2016.8.29 平均介護期間・介護費用について
親の介護費用に対する不安は、働き盛りの世代にとって最も気になることではないでしょうか?
介護資金は具体的にどれくらい必要なのか、自分の収入だけで面倒見きれるのか・・・等、不安に感じている人も多いと思います。
平均寿命と健康寿命、この2つの関係を見ると、介護が必要な期間の平均が見えてきます。
平均寿命は男性80.5歳、女性86.8歳(出典:「平成 26 年簡易生命表」)となっており、健康寿命は男性71.2歳、女性は74.2歳(出典:健康寿命の指標化に関する研究 平成27年度分担研究報告書)となっています。
平均寿命と健康寿命との差は、日常生活に制限のある「不健康な期間」を意味します。つまり・・・日常生活に制限のある期間は男性9.3年、女性12.6年。つまり、この年数が何らかの介護が必要な期間となります。では、その間の介護費用はいくらなのでしょうか・・・?
生命保険文化センターの平成27年度「生命保険に関する全国実態調査」によると、実際に介護を経験した人が一時費用(自宅の増改築や介護用品の購入など)にかけた金額の平均は80万円。
これに加えて、月々にかかった費用(公的介護保険の自己負担含む)の平均は1ヵ月あたり7.9万円。
これらの金額から・・・
- 男性:80万円(初期費用)+7.9万円×12か月×9.3年=962万円
- 女性:80万円(初期費用)+7.9万円×12か月×12.6年=1,275万円
となります。あくまでも平均的数値から割り出したものですので、概算ではありますが想像以上の金額ですね!介護保険等公的な費用免除もありますが、このくらい高額になると、民間の介護保険も利用したほうが良いかもしれませんね。
親の老後だけでなく、自分自身の老後についても、早めに設計しておきたいものです。