【みんなの介護】まるで一流ホテル!?人気急上昇「高級老人ホーム」調査レポート

2022/9/8

 サイト運営で得た知見を基に介護事業の課題や社会的事象を調査・研究

掲載施設数No.1(※)の⽼人ホーム検索サイト「みんなの介護」を運営する株式会社クーリエ(本社:東京都渋谷区、 代表取締役 安田 大作)では、 サイト運営で得た知見を基に介護事業の課題や社会的事象を調査・研究しています。 今回は、 高級・プレミアム感のある施設に関するレポートです。

  • 「高級・プレミアム感」は老人ホーム選びの新たなトレンド

いま「みんなの介護」では1,000万円以上の入居一時金が必要となる「高級・プレミアム感のある施設」(以下、 高級老人ホーム)が注目されています。 こうした施設の特集ページへのアクセス数は、 2022年上半期で前年に比べ2倍以上に増加。 さらに、 施設の見学予約数も、 対前年比(1/1~8/21)で+148%と急速に増加しています。

こうした人気の理由の背景には、 高齢層の貯蓄の増加が関係していると考えられます。 国の最新の調査によると65歳以上の世帯の貯蓄は現在2,342万円。 実は、 前年比+50万円と、 コロナ禍にあっても高齢層の貯蓄が増えているのです。

参考:総務省 家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)
https://www.stat.go.jp/data/sav/sokuhou/nen/pdf/2021_gai4.pdf

  • まるで一流ホテル!?高級老人ホームとは

高級老人ホームの最大の特徴は、 まるで一流ホテルのような要素を数多く兼ね備えている点です。 利便性の高い立地はもちろん、 お酒を楽しめるバー・ラウンジ、 手入れされた庭園、 ヘアサロン等の理美容施設、 さらには天然温泉など充実の設備を備えているのが高級老人ホームのトレンドです。

中には、 ホテルさながらのコンシェルジュを配置している施設もあります。 一流のスタッフによる、 隅々まで気配りの行き届いた支援サービスを常に受けられることは、 優雅さを求める“リッチシニア”層のニーズを満たしているのかもしれません。

  • データで見る、 高級老人ホームと一般的な老人ホームの違い

では、 実際、 高級老人ホームは、 一般的な老人ホームと何がどう違うのでしょうか?データを見ていきましょう。

高級老人ホーム(入居一時金1,000万円以上)と平均相場の一般的老人ホーム(入居一時金100万円・月額費用16万円)の違いを、 「みんなの介護」利用者の関心が高い項目別に比較していきます (※1)。

●最寄り駅からの距離が近い

高級老人ホーム … 0.77キロメートル
一般的老人ホーム … 1.29キロメートル

面会はもちろんですが、 「みんなの介護」が実施したアンケートによると、 入居するご本人にとっても利便性が高く、 アクティブな暮らしも楽しめることが魅力だといいます。 高級住宅街と隣接する高級老人ホームに関しては、 「街の雰囲気だけでなく治安も良いのが魅力」という声も見学者アンケートからは寄せられました。

●介護体制が手厚い

高級老人ホーム … 職員1人あたり、 1.95人を介護
一般的老人ホーム … 職員1人あたり、 2.6人を介護

職員1人あたり何人を介護しているかの数値で比較してみると、 高級老人ホームの方が3割以上少ないことがわかりました。 高級老人ホームの方が、 人員配置の点でもより充実していることが伺えます。

●居室は高級老人ホームの方がコンパクト

高級老人ホーム … 31.65平方メートル
一般的老人ホーム … 42.07平方メートル

入居する部屋に広さに関しては高級老人ホームの方が狭いという結果になりました。 駅からの距離が近いなど、 立地条件を良くしようとすると、 地価が大幅に上がるため広さを確保するのが難しくなると考えられます。

●食費はほぼ2倍の差に!

高級老人ホーム … 9.83万円
一般的老人ホーム … 5.81万円

高級老人ホームは、 旬の食材をふんだんに使ったり、 専属のシェフが調理するなど、 まるでレストランのような食事を堪能できるのが特徴。 もちろん、 一般的な老人ホームも、 栄養バランスを考えた食事が提供されています。 しかし、 高級老人ホームはワンランク上の食事を提供するために大きなコストを掛けているため、 2倍近い差になったと考えられます。 実際、 見学者のアンケートにも「シェフが手がける料理はとても美味しそう!」、 「毎日の食事が楽しみ!」といった声が寄せられました。

  • 高級老人ホーム入居には、 約2,400万円の準備が必要

では、 実際に高級老人ホームへ入居するには、 どの程度の費用を見込んでおけばいいのでしょうか?

全国の高級老人ホームの相場の中央値をもとに、 老人ホームへの入居期間の平均年数で試算してみると…
入居一時金1,000万円 + 月額費用29.5万円の4年分 1,416万円 = 2,416万円
となりました。

月額費用は30万円以上と高額になりますが、 最近は、 「入居一時金なし」のプランを用意している高級老人ホームも増えています。 仮に貯蓄は少なくても、 不動産収入や株の配当収入など月々のキャッシュフローに余裕がある方は「入居一時金なし」の高級老人ホームを選択肢のひとつに加えても良いかもしれません。

参考: https://www.minnanokaigo.com/search/premium/

  • 高級老人ホーム入居には、 約2,400万円の準備が必要

では、 実際に高級老人ホームへ入居するには、 どの程度の費用を見込んでおけばいいのでしょうか?

全国の高級老人ホームの相場の中央値をもとに、 老人ホームへの入居期間の平均年数で試算してみると…
入居一時金1,000万円 + 月額費用29.5万円の4年分 1,416万円 = 2,416万円
となりました。

月額費用は30万円以上と高額になりますが、 最近は、 「入居一時金なし」のプランを用意している高級老人ホームも増えています。 仮に貯蓄は少なくても、 不動産収入や株の配当収入など月々のキャッシュフローに余裕がある方は「入居一時金なし」の高級老人ホームを選択肢のひとつに加えても良いかもしれません。

参考: https://www.minnanokaigo.com/search/premium/

  • 1位は東京都世田谷区! 高級老人ホームが多い地域ランキング(2022年版)

最後に、 「みんなの介護」掲載データを元に高級老人ホームが多い地域をランキング形式でまとめました (※2)。 堂々の1位は東京都世田谷区。 以下、 東京都と神奈川県の住宅地が多いエリアが多数ランクインしました。

ほぼ東京・神奈川の独占状態となったランキングですが、 関西からは兵庫県・大阪府の、 高級住宅街のあるエリアが複数ランクインしました。 全国的に、 「富裕層が住む街に、 高級老人ホームあり」という傾向が伺えます。

  • 「高級老人ホーム」はどんな人に向いている? 調査のまとめ

「高級老人ホーム」は確かに入居一時金や月額費用が高額ではありますが、 いわゆるアクティブシニア層・リッチシニア層が求めるような、 豊かで心身ともに充実した暮らしを安心して送れる点でメリットがあります。

現役世代にとっても、 年老いても出来るだけ豊かな暮らしを楽しみたいと考えるのなら、 早め早めに貯蓄をスタートするなどの計画を立て、 「高級老人ホーム」に入居できるだけの備えをすることが必要と考えられます。

もちろん、 「一般的老人ホーム」も、 年々QOLの向上を重点においたサービスの拡充が進められていますが、 敢えてワンランク上の暮らしを楽しみたい場合は「高級老人ホーム」を検討するのが良いかもしれません。

・高級老人ホームが多い地域ランキングテキスト版
1位:東京都世田谷区/54施設
2位:東京都杉並区/32施設
3位:東京都練馬区/31施設
4位:東京都大田区/17施設
4位:東京都目黒区/17施設
6位:神奈川県横浜市青葉区/16施設
7位:東京都新宿区/14施設
8位:東京都港区/13施設
8位:東京都板橋区/13施設
8位:兵庫県西宮市/13施設
11位:東京都渋谷区/12施設
11位:東京都町田市/12施設
11位:兵庫県神戸市東灘区/12施設
14位:東京都文京区/11施設
15位:神奈川県横浜市中区/9施設
15位:神奈川県川崎市宮前区/9施設
15位:神奈川県川崎市高津区/9施設
15位:神奈川県川崎市多摩区/9施設
15位:東京都三鷹市/9施設
15位:東京都中野区/9施設
15位:東京都品川区/9施設
22位:神奈川県横浜市都筑区/8施設
22位:神奈川県藤沢市/8施設
22位:千葉県千葉市中央区/8施設
26位:大阪府豊中市/7施設
26位:東京都江東区/7施設
26位:兵庫県芦屋市/7施設

【調査概要(※1)】

  • 調査実施日:2022年8月22日
  • 調査対象サイト:「みんなの介護」 https://www.minnanokaigo.com/
  • 調査対象:「みんなの介護」に掲載している49,836件の介護施設
  • 調査機関: みんなの介護(株式会社クーリエ)
  • 算出方法:各都道府県の掲載施設より、 1,000万円以上の入居一時金を必要とするプランを提供している施設及び、 入居一時金100万円・月額費用16万円の条件で検索された施設の評価ランキング上位10施設より算出

【調査概要(※2)】

  • 調査実施日:2022年8月12日
  • 調査対象サイト:「みんなの介護」 https://www.minnanokaigo.com/
  • 調査対象:「みんなの介護」に掲載している49,836件の介護施設
  • 調査機関: みんなの介護(株式会社クーリエ)
  • 算出方法:各都道府県の掲載施設より、 1,000万円以上の入居一時金を必要とするプランを提供している施設が多い上位30地域を算出

※主要な老人ホーム検索サイトを対象に掲載施設数の調査を行った結果、 みんなの介護がNo.1を獲得しました。
【掲載施設数についての調査概要】

  • 調査期間:2022年4月7日~4月11日
  • 調査方法:自社調べ
  • 調査対象サイト:みんなの介護、 LIFULL介護、 探しっくす、 オアシスナビ、 シニアのあんしん相談室、 MY介護の広場、 有料老人ホーム情報館、 いい介護
  • 施設数の計上方法:調査対象サイトについて、 調査期間中における各都道府県の施設掲載数(訪問介護事業所を除く)の積み上げ値を比較。 各都道府県の施設掲載数については、 調査対象サイトの都道府県のインデックスページに記載されている検索結果数について、 実際の掲載数との整合性を確認の上、 当該結果数の数値を採用。
  • 株式会社クーリエについて

株式会社クーリエでは、 「きちんとした情報があれば、 人はもっと良い選択ができる」という考えのもと「確かな価値を多くの人へ」という企業理念を掲げ、 デジタルプラットフォームビジネスを展開し、 新たな価値創造を追求しています。

〈関連ウェブサイト〉
介護情報の総合ポータルサイト「みんなの介護」
https://www.minnanokaigo.com/
介護の人材採用メディア「みんなの介護求人」
https://job.minnanokaigo.com/
連載コンテンツ「みんなの介護ニュース」
https://www.minnanokaigo.com/news/
介護福祉⼠ 国家試験対策ツール「ケアスタディ」
https://job.minnanokaigo.com/carestudy/
介護スタッフ広場「みんなの介護コミュニティ」
https://job.minnanokaigo.com/community/

〈公式SNS〉
「みんなの介護」Facebookページ
https://www.facebook.com/minnanokaigo/
「みんなの介護」Twitter公式アカウント
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「みんなの介護」 Instagram公式アカウント
https://www.instagram.com/minnanokaigo/
「みんなの介護」YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/c/minnanokaigo/
「みんなの介護求人」YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCWaUESoZ1t_e29FciH5btKg

【会社概要】
株式会社クーリエ
東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー17F
代表取締役 安田 大作
コーポレートサイト
https://www.courier.jpn.com/


※以下、メディア関係者限定の特記情報です。個人のSNS等での情報公開はご遠慮ください。
【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】
株式会社クーリエ 広報担当:大山
電話:03-6706-4042 メールアドレス:pr@courier.jpn.com FAX:03-6685-2406

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