アックスロボティクスが体位交換の自動化により介護の床ずれを予防するロボットベッド「Haxx(ハックス)」を開発。一燈会と実証実験を開始。
2022/4/26
「床ずれ」ともいう)を予防するロボットベッド「Haxx(ハックス)」を開発
睡眠の質をアップデートするプロダクト・サービスの開発に取り組むAx Robotix株式会社(アックスロボティクス、 東京都足立区、 代表取締役 川村裕一、 以下当社)は、 要介護者の体を自動的に動かすことで褥瘡(じょくそう、 「床ずれ」ともいう)を予防するロボットベッド「Haxx(ハックス)」を開発しました。 2022年4月より、 介護療養施設を運営する社会福祉法人一燈会(いっとうかい)とともに実証実験を開始します。
厚生労働省が2020年8月に発表した「介護事業所保険事業報告(年報)」によると、 2020年3月時点の要介護及び要支援認定者数は669万人で、 過去10年で184万人の増加となりました。 今後も増え続ける見込みであり、 介護職員の人手不足が懸念されています。
介護の現場では、 自力で体位を変えることができない要介護者に対し、 偏った皮膚圧迫による褥瘡を防ぐために姿勢をこまめに変える必要があり、 これを体位交換(以下、 体交)と呼びます。 褥瘡を防ぐには少なくとも2時間ごとの体交が必要であると言われ、 介護職員の労働時間・業務量の増加に加え、 身体的負担も高いのが現状です。 一方、 要介護者からも「寝ていてもスタッフによる体交で目が覚めてしまう」という声があがっており、 介護職員と要介護者の双方にとって体交は課題となっています。
このたび開発を行っているロボットベッド「Haxx(ハックス)」は、 マットレスの上に張られたハンモック状のネットが動くことにより、 自動で要介護者の揺り動かしと体交ができる機能を備えています。 体圧を分散させ、 人を介さずに褥瘡を防ぎます。 また、 ネットを支える7つのシリンダーを自由に動かし、 個々に合わせて寝姿勢の調整ができることも特徴です。 ロボットベッドが体交を代行することで職員の業務負担を減らし、 また要介護者にも人が介在しない体交により快適な睡眠を提供します。 将来的には、 寝姿勢の自動判定や排泄の感知、 バイタル機能などの実装を目指しています。
● 実証実験概要
日程:2022年4月18日~7月31日(予定)
一燈会が運営する介護老人福祉施設「メゾン・二宮」にロボットベッド「Haxx(ハックス)」のプロトタイプ2台を設置。 入所者にベッドによる自動体交を行うことで、 褥瘡が予防できるか、 また介護職員の負担が軽減されるのか等を検証します。
メゾン・二宮: http://www.ittokai.or.jp/service/old/mezon_ninomiya/index2.html
● 社会福祉法人一燈会 メゾン・二宮施設長 柴谷寛人氏コメント
介護老人福祉施設をご利用されるお客様の身体的重度化が進む中、 褥瘡予防・対策の重要性はますます高くなってきており、 当施設においても力を入れて取り組んで参りました。 その中でも臥床時における体位交換はお客様・介護職員共に負担が大きく、 課題を感じていました。
今回の実証実験を通して、 今まで相反する関係にあった“褥瘡予防”と“安眠”が同時に確保でき、 また介護スタッフの負担軽減が図れる製品ができることを強く期待しております。
● Ax Robotix株式会 代表取締役 川村裕一コメント
一般向け製品である成長するロボット枕「Pixx(ピックス)」を開発している過程で、 「介護に活かせるのではないか」という意見を多数いただいており、 いつか実現したいと考えていました。 このたび一燈会様との実証実験で、 ようやく介護業界に製品をご提供できたことを大変嬉しく思っています。 人生100年時代と言われる中、 必要性が高まる介護業界において、 人手不足は深刻な問題となっています。 私たちは睡眠という観点から、 ITやロボットを活用した課題解決を提案してまいります。
● パートナー募集
医療・介護における課題解決に向け、 実証実験パートナーを募集しています。 医療・介護施設および同業界に従事される事業者のほか、 寝具等の製造が可能なメーカー、 動く寝具の有用性に関する研究機関、 医療介護への機器レンタル会社、 高強度生地を扱う化学繊維メーカーなど広く連携できればと考えていますので、 ご連絡いただけますと幸いです。
● Ax Robotix株式会社とは
「ロボティクスの力で人類の進歩を加速させる」というミッションのもと、 睡眠の質をアップデートするプロダクト・サービスの開発に取り組んでいます。 メカから電子回路・ソフトまで一貫して社内で開発を完結するものづくり集団です。
スマートロックAkerun(株式会社Photosynth)の初期メンバーであるロボットエンジニアの川村が、 自身の長年の悩みであった「日によって欲しい枕の高さが変わる」課題を解決するために2019年に創業。 AIで成長するハンモック型のスマート枕「Pixx(ピックス)」をはじめ、 既成概念にとらわれない製品を開発しています。
▼成長するロボット枕「Pixx(ピックス)」
● 会社概要
Ax Robotix株式会社(アックスロボティクス)
設立日:2019年4月1日
代表者:代表取締役 川村 裕一
所在地:東京都足立区柳原1丁目8-6 大山ビル2F
URL: https://www.axrobotix.com
社会福祉法人一燈会(いっとうかい)
設立日:1989年6月
代表者:理事長 山室 淳
所在地:神奈川県中郡二宮町一色1435-1
URL: https://www.ittokai.or.jp/
※以下、メディア関係者限定の特記情報です。個人のSNS等での情報公開はご遠慮ください。
【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】
Ax Robotix株式会社(アックスロボティクス)
担当:菊池
メールアドレス::somu@axrobotix.com
-
- 企業事例から学ぶ
- 第46回 Starley株式会社
- 記事へ
-
- 行政事例から学ぶ
- 「健康寿命延伸都市」を支える松本ヘルスバレー構想
- 記事へ
-
- メディア事例から学ぶ
- 孫がプロデュースするTikToker シニアインフルエンサー 「きょうかのばあば」
- 記事へ
-
- キャラクター事例から学ぶ
- 3世代マーケティング
- 記事へ
-
- イベント事例から学ぶ
- 2021年6月23日 映画「老後の資金がありません!」前田 哲監督取材レポート
- 記事へ
-
- 2025/3/28
- ●【高年齢者雇用に関する意識調査】65歳以降も働きたいシニア世代は約7割!就労意欲のあるシニア世代の約8割が現在の職場での継続就労を希望することが判明
- 記事へ
-
- 2025/3/28
- ●シニア世代の住まいと暮らしのセルフチェック・スマクラ健康診断結果発表!40歳~70歳100人に聞きました
- 記事へ
-
- 2025/3/27
- ●【業界初!】ウェルネスダイニングが「フレイル対策コンソーシアム」に参画!
- 記事へ
-
- 2025/3/27
- ●【2025年版 高年齢者雇用安定法 対応企業実態調査】 定年後の雇用環境整備が進む一方、 シニア層の報酬見直しとモチベーション維持に課題が残る
- 記事へ
-
- 2025/3/26
- ●「ときめくパズル」で脳アンチエイジング~累計発行部数7万部超えの人気児童書が、大人向けになって新発売!『ときめく脳活 ステンドグラスシールパズル』
- 記事へ