主婦と生活社/認知症への不安をマンガとQ&Aですべて解消!
2021/12/20
株式会社主婦と生活社は、 新刊『安心な認知症 マンガとQ&Aで、 本人も家族も幸せになれる!』を12月21日(火)に発売。
認知症診療の第一人者(日本認知症ケア学会理事長)、高齢者ケア研究の大学教授、認知症疾患医療センターのコーディネーター、認知症の実父を介護するケアマネジャー、グループホームを運営する介護福祉士、当事者家族の方々など、認知症に関係する様々な立場の方々が全面協力したぜいたくな一冊。
老親やパートナーの認知症介護に苦労されていたりして、認知症 について不安を感じている多くの方々に、「認知症への不安」を取り除いてもらうための「正しく、かつ使える情報」をお届けします。
NHKの人気テレビ番組の司会者 立川志の輔さんも絶賛!
• 本書では、54のQ&Aとマンガで、「認知症の人が見ている世界・感じている世界」と「認知症の人を介護する家族へのアドバイス」を徹底解説していきます。
ー 本書掲載Q&A 一部をご紹介 ー
※詳しいアンサーの内容は本書をご覧ください。
【Q1】 高齢の母がもの忘れをすることが増えています。認知症でしょうか?
【A】 じつは、「老化によるもの忘れ」と「初期の認知症」を区別することは、医師でも難しいと言われています。服用している薬の影響や、体の病気、心の病気が原因で、もの忘れが現れたりすることもあります。
【Q2】 認知症は治せないと聞きました。「早期発見→早期絶望」ということなのでしょうか?
【A】 「認知症にならないこと」や「認知症を進行させないこと」は現在の医療では実現できませんが、適切な治療や質の高いケアを受けて、自分らしく人生をまっとうする人は大勢います。
【Q3】 夫が「軽度認知障害」(MCI)と診断されました。いずれ認知症になるのでしょうか?
【A】 MCIと診断された場合も、その後、認知症へ進展するかどうかは、じつはわかりません。MCIと診断された人には、以下のように説明することがあります。
「あいまいで中途医半端な状態なので戸惑うかもしれません。でもあまり気にせずに、まずはバランスのよい食事や適度な運動、持病の治療など、健康全般に気をつけることを心がけてください。何かを諦めたり、自信をなくしたりする必要はありません」
【Q4】 父が認知症と診断されました。進行を防ぐために「脳トレ」をさせようと思います。いかがでしょうか?
【A】 WHO(世界保健機関)が2019年に発表したガイドラインでは、脳トレなどの認知トレーニングの効果は否定されているわけではありませんが、エビデンス(医学的根拠)のレベルは非常に低いと示されています。脳トレが好きでやりがいを感じてやっているなら問題ありませんが、楽しめずにストレスを感じている場合は、やめたほうがよいでしょう。
【Q5】 認知症になって数年もたてば、家族の顔もわからなくなると聞きました。本当ですか?
【A】 認知症が進行していく経過やスピードは患者さんによってさまざまで、数年で症状が進む人もいれば、亡くなるまで症状が軽い人もいます。認知機能テストの点数は落ちても、仕事や日課を行うことをやめずにこれまでの生活を継続し、安定した状態が続いている人もいます。
【Q6】 アメリカで承認された認知症の新薬「アデュカヌマブ」が、日本でも早く承認されるように期待しているのですが……。
【A】 日本では2021年秋の段階ではまだ承認されていませんが、このあと承認されたとしても、「治療費が高額になる可能性が高い」「面倒な検査を受ける必要があり、どれだけの人が対象者になるか不明」「薬の効果に限界があり、副作用がよくわかっていない」など、課題もあります。新薬のニュースは明るい話題ではありますが、あまり振り回されないほうがよいでしょう。
【Q7】 家族が認知症と診断されました。これから、どうしていったらよいでしょう?
【A】 早めに考えたいのは、家族の財産・経済状況を把握すること。年金や貯金、土地、金融商品、負債などは、できるだけ症状が進まないうち(本人が判断できる時期)に確認しておきましょう。今後、必要になってくる介護費用に備えるためにも大切です。
【Q8】 要介護度が決まり、介護保険サービスを利用するためにケアマネジャーを決めなければなりません。よいケアマネ選びのコツを教えてください。
【A】 大切なのは、じつは「選び方」よりも「つきあい方」です。認知症の本人の人となりや、症状、困りごとを、家族がケアマネジャーにしっかり伝えることのほうが重要です。
【Q】9 乱暴な物言いや徘徊、物盗られ妄想など、認知症の「行動・心理症状」は、介護のやり方しだいで起こりにくくなるって本当ですか?
【A】 本人が感じている不安や孤独感が軽くなり、気持ちが落ち着くと、起こりにくく、改善しやすいことがわかっています。
本書では、繁田医師を中心に、認知症の人とその家族を支える“認知症プロフェッショナル”の方々に教えていただいた「認知症の人の世界」「認知症の人を介護する人の世界」を、たっぷりと紹介しています。
最新の認知症医療の視点に加え、介護・看護の視点、介護保険サービス活用の視点、介護施設利用の視点、訪問診療の視点などには、私たち一般人の知らない“常識”が、じつはたくさんあります。
さまざまなプロフェッショナルたちの「認知症の不安を、安心に変えるアドバイス」は、心の持ちようから実践ノウハウまで、目からウロコのものばかり。認知症の家族介護に直面している方々はもちろん、近いうちに直面しそうな方々、そして今はまだ他人事でもこれから先にきっと認知症に向き合うことになるであろう多くの方々にもおすすめの一冊です。
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『安心な認知症 マンガとQ&Aで、 本人も家族も幸せになれる!』
監修(代表):繁田雅弘
マンガ・イラスト:森下えみこ
定価:1,540円(本体1,400円+税10%)
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お求めは全国の書店、 ネット書店にて
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〈目次〉
■序章)介護家族から学ぶ「認知症の真実」
▶症状が進んでも……/「認知症の本人」のホンネ/親戚や近所の人たちとの付き合い方/他
■第1章)認知症への不安がなくなる「医療の最新常識」
▶認知症の可能性がある人/認知症を診てくれる医師の見つけ方/「誤診」問題/認知症と診断されたら……/「認知症の予防法」に対する誤解/薬について知っておくべきこと/他
■第2章)本人も家族もラクになる!「介護環境」の整え方
▶診断されても慌てずに済む基礎知識/介護認定を受けるコツ/ケアマネジャーの選び方/「認知症カフェ」の賢い活用法/「介護費用」の支出額を抑える基本知識/「成年後見制度」「家族信託」のデメリット/他
■第3章)知っておくと役立つ! 介護家族の知恵
▶できれば避けたい“認知症のNGケア”……何度も同じことを聞いてくる/家を出て帰ってこられなくなった/家電製品の操作ができなくなってきた/「あれ」「それ」で会話がうまくできなくなってきた/他
■特別企画)“認知症のプロ”が、 親の認知症に直面してわかったこと
■第4章)認知症とともに、 幸せに暮らす
▶第三者の存在が大事/「認知症病棟への一時入院」という選択/まだ大丈夫なうちから、 施設入居の準備を/義務感にかられたムリな介護は避ける/納得の高い「看取り」のコツ/他
ー 本書より ー
【監修(代表)】繁田雅弘
東京慈恵会医科大学精神医学講座教授
日本認知症ケア学会理事長
認知症専門医
東京慈恵会医科大学を卒業後、精神医学講座に所属し、1992年よりスウェーデン・カロリンスカ研究所老年病学教室の客員研究員、2003年より東京都立保健科学大学教授、2005年より首都大学東京健康福祉学部学部長、2011年より首都大学東京副学長を務めた。
2017年より東京慈恵会医科大学精神医学講座教授に就任、同時に首都大学東京(現都立大学)の名誉教授の称号を得た。
医療の枠にとらわれず、認知症の人をいかに支えるかを追求。神奈川県平塚市の実家にて認知症の啓発活動などを地域住民と共に行う「SHIGETAハウスプロジェクト」を主催。
【マンガ・イラスト】森下えみこ
静岡県生まれ。コミックエッセイのほか、書籍や広告、雑誌などのイラスト、マンガを手がけている。
おもな著書に『40歳になったことだし』(幻冬舎)、『マンガでわかる「すぐ不安になってしまう」が一瞬で消える方法』(すばる舎)、『今日も朝からたまご焼き』(KADOKAWA)などがある。
※以下、メディア関係者限定の特記情報です。個人のSNS等での情報公開はご遠慮ください。
監修者(代表)の繁田医師をはじめ、本書の制作にご協力いただいた専門職の方々への取材依頼につきましても企画内容・スケジュール次第でお受けできます。下記あてにお問い合わせください。
【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】
株式会社主婦と生活社
宣伝・プロモーション室 天田
ken-amada@mb.shufu.co.jp