MICIN/高齢者のオンライン診療に関するニーズ調査の結果
2021/11/16
高齢者でオンライン診療未経験の約半数が利用意向あり
株式会社MICIN(本社:東京都千代田区、代表取締役:原聖吾、以下 MICIN)は、高齢者のオンライン診療に関するニーズ調査を行いましたので、その調査結果をお伝えします。
新型コロナウイルス感染症拡大により、通院中や院内における二次感染の不安による医療機関への受診控えや、医療の逼迫によるコロナ感染者の自宅療養の診察手段の一つとして、オンライン診療の認知は格段に広がりました。
しかしながら、オンライン診療はいまだ十分に普及しているとはいえず、特に、世代でみた場合、医療にかかる人は高齢者が最も多いにもかかわらず(※1)、高齢者でのオンライン診療利用は進んでいない状況です(※2)。
そのためMICINは、高齢者におけるオンライン診療に対する利用意向の有無や、利用が進まない理由、高齢者への診療におけるオンライン診療活用の可能性などについて、65歳~84歳の方300人を対象にFAXにて調査を行いました。
※1:厚生労働省 平成29年患者調査の概況
※2:厚生労働省 令和3年4月~6月の電話診療・オンライン診療の実績の検証の結果
<調査サマリー>
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1.診察内容と受診におけるニーズ
• 高齢者の方の診療内容やニーズを鑑みると、対面が必須となる診療を受けている患者は3割程度
高齢者の方の診療内容は、確実に対面ではないと実施できない「医師による直接的な処置」を含むものは31%であり、血液検査等の直接的な検査が必要なものを除けば、オンライン診療でも対応できるものが一定を占めていました(Q1)。 また、診察の中で、医師との会話を最も重視していることがわかりました(84%) (Q2)。
一方、医療機関の受診に関して、医療機関内や通院における感染リスク(48%)や、通院・診療に時間がかかることを懸念していることがわかりました(Q3)。
2.オンライン診療の利用実態とニーズ
• 半数近くの高齢者に一定の条件のもとオンライン診療の利用意向があり、 高齢者の患者が多い医療機関へのオンライン診療の導入を進めることが重要
高齢者のオンライン診療の利用率は1.8%であり、現状ほぼ利用していませんが、利用していない人のうち約半数(47%)は一定の条件のもと「利用したい」と思っていることがわかりました(Q9)。
利用したい理由としては、感染対策になる、通院・診療の時間を減らせる、現在の診療内容がオンライン診療でも代替できるという理由が上位でした(Q10)。
また、オンライン診療を知っているが利用したことがない高齢者の68%が、現在オンライン診療を利用しない理由として、「医療機関がオンライン診療に対応していない」ことを理由として挙げています。次いで「直接対面で医師に診察して欲しい」という対面意向があることがわかりました(Q8)。
【アンケート概要】
調査期間:2021年8月25日~9月7日
対象者:以下のすべての条件を満たす方
- 全国に居住する65~84歳の男女で、現在認知症に罹患していない
- 現在、内科系疾患(糖尿病・高血圧・脂質異常症(コレステロール、 中性脂肪))を罹患している
- 上記の疾患で、月1回以上、 医療機関に通院している
回答数:300
調査実施者:株式会社日本能率協会総合研究所、MICIN
調査方法:FAX調査
※日本能率協会総合研究所に登録されているモニターであって、上記の条件に該当する者を事前スクリーニングした上で、対象者にアンケート実施
MICINは、この調査結果を踏まえ、利用意向のある高齢者がオンライン診療を利用できるよう、サービス開発を含め環境整備をしてまいります。
<調査結果全体はこちらをご確認ください。>
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【株式会社MICIN 会社概要】
会社名:株式会社MICIN
所在地:東京都千代田区大手町2-6-2 日本ビル13階
設立:2015年11月26日
代表者:代表取締役 原 聖吾
事業内容:オンライン医療事業、臨床開発デジタルソリューション事業、デジタルセラピューティクス事業、保険事業等
コーポレートサイト:https://micin.jp
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【本件に関する報道関係者お問合せ先】
株式会社MICIN 広報担当 篠原
Email: pr@micin.jp