特定非営利活動法人 地域健康プラン/「地域の特性にカスタマイズした予防介入」論文掲載について

2021/10/29

山形県東置賜郡高畠町との共同研究による予防医療プログラムにおいて予防医療(保健指導)の有効性が示され、その研究成果が学術誌に掲載されました。

 

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特定非営利活動法人 地域健康プランでは、平成25年度より山形県東置賜郡高畠町と共同で研究を開始いたしました。

高畠町では平成21年度から3年間メタボ該当者及び予備群の割合が山形県内ワースト1位という現状があり、このメタボ率を減少させるため調査・研究を開始いたしました。

そのなかで、現在実施されている特定健診、全国一律である特定保健指導の基準や方法だけでは行動変容を起こしにくく、それを維持していくことが難しいと考えました。

そこで、調査で収集したデータを解析し高畠町の現状にあわせたアプローチ法を検討、将来心疾患や脳卒中など、健康に大きな影響をあたえる可能性の高い疾患のハイリスク集団へ集中的な介入をおこなう予防医療プログラムを作成し実践、検証いたしました。その結果から、地域の現状に合わせた予防医療(保健指導)の有効性が示唆されました。

この度、この研究成果が9月21日に「Risk Management and Healthcare Policy」に掲載されました。掲載された雑誌「Risk Management and Healthcare Policy」は公衆衛生・政策・及び健康を促進し、罹患率や死亡率を改善するための予防措置の側面に焦点を当てた国際的な学術誌に掲載され、取り組みの成果が広く世界に発信されております。

 

―研究方法・結果についてー

【研究方法】

高畠町の特定健診や医療費のデータ解析により、65歳以下・BMI25以上・推定糸球体濾過量(eGFR)90未満の全てを満たす集団をメタボリックシンドロームの高リスクで医療費の圧縮効果が見込まれる集団と示唆。

特定健診を受診する住民のうち、上記に定義された高リスク集団に対して保健指導を追加しBMIの改善が得られるかを検証。前向き介入研究を行なった。さらに、これらの町民を居住地区で介入群と対照群とに振り分け比較した。

 

【研究結果】

当初目標としてきたBMIの改善は1年後には有意差を得ることができなかったものの、3年後の結果では得ることができた。よって、集中的な効果の介入は長期に渡り効果が得られる可能性を示唆された。また、介入により長期的な医療費減になるかもしれないことが示された。

論文「Efficacy of Additional Intervention to the Specific Health Guidance in Japan: The Takahata GENKI Project」

 


 

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【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】
特定非営利活動法人 地域健康プラン 担当:成松
E-MAIL:hiroto-narimatsu@cikop-snc.com

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