ベスプラ/「糖尿病」と「認知症」を同時に予防する基礎研究を開始
2021/8/25
糖尿病予備群に対して、脳の健康を維持・増進することにより糖尿病の予防だけでなく、認知症の予防も実現することを目指すヒントを探る
国際標準規格である脳の健康管理指標BHQ(Brain Healthcare Quotient)を活用し、MRIシステムのインフラ提供支援としてBHQ株式会社と、また、研究全般の監修として一般社団法人ブレインインパクトと共に連携を進めます。
主な研究内容は以下です。
■ 糖尿病予備群は脳の健康や認知機能にどのように影響を与えるのか
■ 糖尿病予備群における運動・食事・脳トレーニングが脳の健康や認知機能にどのように影響を与えるか
≪フィットネス利用者における脳の健康を実現する取り組みに関するウェブサイト≫
https://bspr.co.jp/news/387
≪運動不足になりがちな在宅勤務者における脳の健康に関するトライアル研究に関するウェブサイト≫
https://bspr.co.jp/news/386
ベスプラは、脳科学に基づいた脳の健康維持・増進を目的としたスマートフォンアプリを提供しています。アプリには運動や食事管理の機能、脳トレーニングを実施する機能が実装されており、その人に最適な活動を提案することが可能です。認知症予防としてこれまで高齢者を主な対象としてきましたが、今回の研究結果によって今後は糖尿病患者(予備群含む)に対しても脳の健康維持・増進を図っていきたいと考えています。
BHQ株式会社では、国際標準規格である脳の健康管理指標BHQ(Brain Healthcare Quotient)を活用し、脳の健康状態をわかりやすい数値で伝えるとともに、脳の健康の維持向上につながる情報を提供します。脳科学研究の振興及び研究成果を社会へ還元をより一層進めていく予定です。
一般社団法人ブレインインパクトは、国際標準規格である脳の健康管理指標BHQ(Brain Healthcare Quotient)を活用し、異業種企業との共同研究を支援しています。この研究成果を活用し、脳科学研究の振興及び研究成果の社会への還元をより一層進めていく予定です。
本基礎研究を通じて、ベスプラは糖尿病予備群における脳の健康を維持・増進するために必要な要素を明らかにし、糖尿病の予防だけでなく、認知症の予防も実現することを目指します。
⋆1 九州大学大学院医学研究院 衛生・公衆衛生学分野 久山町研究室が福岡県久山町(人口約8,400人)の地域住民を対象に、50年間以上にわたり実施している生活習慣病(脳卒中・虚血性心疾患、悪性腫瘍・認知症など)の疫学調査
*2 久山町研究(福岡県)の結果から、アルツハイマー病を発症するリスクについて、糖尿病の人は通常の2.1倍、耐糖能異常(糖負荷試験で分かる食後の高血糖)の人は1.6倍が高いことが明らかになっています。さらに、脳血管性認知症についても、糖尿病の人は1.8倍発症リスクが高くなると報告されています。(Ohara T, et. al. Neurology 77:1126, 2011)
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株式会社ベスプラについて [ https://bspr.co.jp ]
認知症予防に向けた脳の健康維持アプリ「脳にいいアプリ」ならびに運転免許更新時の認知機能検査が手軽に試せる運転免許の認知機能テストを提供し、ICTを使ったヘルスケアサービスを通して脳と体の健康サービスを提供しています。
BHQ株式会社について [ https://www.bhq.co.jp ]
国際標準化機関ITU-Tの勧告文書H.861として国際標準として承認された脳健康管理指標BHQを利用して、人々の生涯現役を実現する脳の健康を実現することを大目標として、民間企業による製品やサービスの研究開発やサービスモデルの開発などができるよう支援しています。
一般社団法人ブレインインパクト
脳の健康管理指標BHQ(Brain Healthcare Quotient)に関連する各種取り組みについての国際標準化活動を推進すると共に、脳情報のデータベースを公的共用リソースとして提供しています。