2021.5.7 シニア世代は自分の寿命をどのくらいと思っている?
前回の記事『シニアの年金受給率は?退職金の使い道は?』では、一般社団法人投資信託協会『60歳代以上の投資信託等に関するアンケート調査報告書 2021年3月』のから、
- 60歳以上の約8割が年金受給している
- 退職金の受け取りの割合は約6割
- 退職金の使い道圧倒的No.1「預貯金」
というデータをご紹介しました。今回も同報告書から現在の生活や今後への意識についてのデータをご紹介します。
シニアの楽しみ・大切にしていることNo.1は「趣味」
普段の生活の楽しみ・大切にしていることについて、一般社団法人投資信託協会『60歳代以上の投資信託等に関するアンケート調査報告書 2021年3月』によると、「趣味」が62.7%で最も高く、 「家族との時間」54.9%、「健康管理」50.5%、「旅⾏」47.2%と続いています。また、「特にない」は6.3%となっており、9割以上のシニアが何かしら楽しみや大切にしていることがあることが分かります。
普段の生活の楽しみ・⼤切にしていること(複数回答)
約半数のシニアが考える自分の想定寿命は80~89歳
厚生労働省発表の『令和元年簡易生命表の概況』における平均寿命は男性81.41年、女性は87.45年となっていますが、⾃⾝の想定寿命について尋ねたところ、「全く考えたことがない」を除くと、「80〜89歳」が42.5%で最も⾼くなっており、「90~99歳」14.8%、「70~79歳」12.3%と続いています。
男女別で見てみると、「全く考えたことがない」について女性が27.0%と男性より4ポイント高くなっていることが分かります。また、「70~79歳」についても約4ポイント差が開いています。
⾃⾝の想定寿命
6.5%のシニアが現在働いておらず就労意欲あり
就労状況・意識については、「現在働いている」が29.6%で、「退職したが、再就職したい」が4.1%、 「元々働いていなかったが、これから働きたい」が2.4%、「現在働いておらず、今後も働くつもりはな い」が63.9%となっています。
男女別に見ると、現在就労中の男性は40.0%であるのに対して女性は21.7%と約半数となっているのが特徴的です。また、「元々働いていなかったが、これから働きたい」について男性は0.4%であるのに対し、女性は4.4%と数値は低いものの約10倍となっています。
就労状況・意識