2021.1.29 シニアは何歳から?「シニア割引」まとめ①
「シニア」とは一体何歳以上の方を示す言葉なのでしょうか…
『シニアの定義・カテゴライズ』のページでもご紹介しておりますが、「シニア」とは一般的に、世界保健機構(WHO)が定義する65歳以上の人を「シニア」「高齢者」と捉える傾向にあります。
しかしながら、『取材記事シニアマーケット最前線 企業から学ぶ』で取材していると、「シニア」とは一律に年齢で区切られるものではなく、商品やサービスによって、企業ごとに捉え方が異なっています。
シニアライフ総研でも、「シニア」を年齢軸で区切るのであれば、現役で会社勤めをする層も含めて、広く「55歳以上の男女」と設定しています。
今回は、企業が設定する「シニア割引」から、各社「シニア」を年齢軸でどう捉えているのかご紹介いたします。
流通企業(スーパーマーケット・ドラッグストア)
- 対象:60歳以上
- 特典:通常のnanacoサービス(8日・18日・28日の5%オフ)に加え、全国のイトーヨーカドーの店舗で毎月15日、25日にシニアナナコでの支払で、ほぼ全品5%の割引。
- 対象:55歳以上
- 特典:毎月15日のG.G感謝デーにG.G WAONでの支払で5%オフ。さらに「お客さまわくわくデー」で基本のWAONポイントの2倍。
- 対象:60歳以上
- 特典:毎月15・16日にシニアパスポートとTカードを提示すると、Tポイント3倍。
- 対象:60歳以上
- 特典:毎月15・16・17日に、ポイントカード提示で割引除外品を除き、5%割引。
- 対象:60歳以上
- 特典:毎月15・16・17日に、ポイントカード提示で割引除外品を除き、5%割引。
交通(飛行機・新幹線・電車)
- 対象:65歳以上
- 特典:搭乗日当日空席がある場合、ANAマイレージクラブカードまたはANAカード会員は特別料金に割引。
- 対象:65歳以上
- 特典:搭乗日当日空席がある場合、身分証明書もしくはJALカード等の提示にて特別料金に割引
- 対象:60歳以上
- 特典:搭乗日前日~当日空席がある場合、特別料金に割引
- 対象:男性65歳以上/女性60歳以上
- 特典:年会費を払うと、全国のJR線のきっぷが年間20回まで最大30%割引、JR西日本船のきっぷがネット購入で何回でも30%割引。JRホテルグループの宿泊料金が割引。
- 対象:男性50~64歳以上/女性50~59歳以上
- 特典:JR東日本とJR北海道のきっぷが何回でも5%割引。
- 対象:50歳以上
- 特典:年会費無料で入会可能で特別価格のきっぷを購入可能。例:山陽新幹線「のぞみ」や特急列車が3割引、山陽新幹線「こだま」が6割引など
- 対象:男性60歳以上/女性55歳以上
- 特典:年会費を払うと、JR四国と土佐くろしお鉄道の運賃・料金が30%割引。
遊園地・映画館・カラオケ・マンガ喫茶
東京ディズニーリゾート「シニアパスポート」※現在販売休止中
- 対象:65歳以上
- 特典:1デーパスポートが7,600円で大人料金8,200円より割引。
- 対象:65歳以上
- 特典:1デイ・スタジオ・パスが7,100円で大人料金7,800円より割引。
- 対象:60歳以上
- 特典:休日パスポートが2,200円で大人料金3,900円より割引。
- 対象:65歳以上
- 特典:ワンデーパスが3,900円で大人料金5,500円より割引。
- 対象:60歳以上
- 特典:入場料が1,200円で一般料金1,900円より割引。また、「夫婦50割引」もあり、どちらかが50歳以上の夫婦2人で、同一日時・同作品をご鑑賞の場合、2人で2,400円。
- 対象:55歳以上
- 特典:入場料が1,100円で一般料金1,800円より割引。また、「夫婦50割引」もあり、どちらかが50歳以上の夫婦2人で、同一日時・同作品をご鑑賞の場合、2人で2,200円。
- 対象:55歳以上
- 特典:入会費・年会費無料のシニア会員は毎月第3・第4火曜日のルーム料金が半額。
- 対象:60歳以上
- 特典:入会費・年会費無料で室料10%割引でポイントごとにプレゼントあり。
- 対象:60歳以上
- 特典:入会費・年会費無料で毎週水曜日の6:00~18:00の利用料金・食事料金が半額。
※上記2021年1月29日時点
いかがだったでしょうか。「シニア割引」のほとんどは60歳もしくは65歳のようですね。ただし、イオングループの店舗は55歳以上と対象が低く設定されているのが特徴的です。
また、業種別にみると流通系は特典が5%オフで、対象日が毎月15日あたりに設定されることが多いようです。更にJR系列は年齢設定に男女差があるようで、歳の差夫婦でもお得に出かけやすいように配慮されていると思われます。
このように、各企業ごとに「シニア」の年齢軸での定義も異なりますので、どのようなターゲットを狙うのか、業種ごとにセグメンテーション~ポジショニングが必要となりますね!