インフィック/大鹿村におけるAI・ICTを活用した高齢者見守りの実現に向けた実証実験を開始
2020/11/5
本実証実験では、5者が保有するノウハウや資源、および村内全域に整備を進めてきた光通信インフラを有効に活用しながら、AI・ICTを用いた住民への自治体情報のお知らせ、高齢者の見守りサービスを提供することで、ウィズコロナ・アフターコロナ時代のニューノーマルを見据えた「汎用性があり、かつ高齢者の見守りに有効な仕組み」の実現を目指すことを目的としています。
1 実施期間(予定)
2020年10月15日(木)~2020年12月15日(火)
2 実施内容
(1)画面付きスマートスピーカーを活用した見守りサービス
実証実験対象者宅に画面付きスマートスピーカーを設置し、日々の生活状況の確認や大鹿村からのお知らせ、ご家族からのメッセージ、写真等の送信を行います。こうした取り組みを通じて、村民の見守りサービスの向上及び村民の住みやすさ・安心度の向上を目指します。
(2)センサーを活用した見守りサービス
実証実験対象者宅にインフィック製の空間センサー(LASHIC-room)、睡眠センサー(LASHIC-sleep)及びナースコール(LASHIC-call)を設置し、居室・ベッドでの状態(動きや温湿度、心拍など)を把握します。この収集したデータをAIで分析し、異常感知時のアラート通知など、効率的な見守りサービスを実施することで、異常時のいち早い対応に繋げ、見守りの質的向上を目指します。
(3)実証実験のトータルサポート
飯田ケーブルテレビが、実証実験対象者宅に設置したセンサー・画面付きスマートスピーカーを活用するための通信環境の整備、および機器類の交換対応等のサポートを行い、またNTT東日本が実証実験に関するプロジェクト管理・分析評価を行うことで、安心かつ円滑な実証を目指します。
<参考イメージ>
団体名 | 主な役割 |
大鹿村 | ・村民への自治体情報提供 ・高齢者の見守り・緊急時の対応 等 |
飯田ケーブルテレビ | ・実証実験参加者宅の通信環境の整備 ・現地での実証実験機器の機器交換対応 等 |
インフィック | ・センサー・管理アプリの提供 ・センサー見守りに関するノウハウの提供 等 |
日本郵便 | ・画面付きスマートスピーカー上の見守り機能の提供 ・他の実証実験でのノウハウに基づく支援 等 |
NTT東日本 | ・実証実験プロジェクトの全体マネジメントの実施 ・実証実験実施内容の分析・評価 等 |
4 各者コメント
【大鹿村】
大鹿村では2018年度にケーブルテレビ加入世帯へ光回線網を整備しました。その活用方法のひとつとして村の課題である高齢者の見守りサービスについて検討を重ね、関係する事業者の皆様のご協力をいただきまして実証実験を行う運びとなりました。村民の皆様には実用性を広く認知いただき、安心して生活するための仕組みとして導入ができるよう臨みたいと考えております。
【株式会社飯田ケーブルテレビ】
飯田ケーブルテレビは大鹿村のほぼ全世帯で光回線による電話、テレビ、インターネットサービスを提供しています。大鹿村は下伊那地域で民間企業が提供する光回線でこれらのサービスが利用出来る自治体として先行しており、今回の見守りサービス実証実験は画期的な取り組みです。飯田ケーブルテレビは地元企業として本実証実験に協力し、村民の安全・安心な生活をご支援いたします。
【インフィック株式会社】
「人と人を笑顔でつなぐ」という企業理念の下、高齢者が安心して暮らしていただける地域社会の実現を目指し介護・人財・IoT&AI・金融・海外からなる介護総合支援事業を展開しています。20年に渡る介護事業者としての知見と最先端の技術を活かしたシステムで地域の社会課題解決を目指して参ります。
【日本郵便株式会社】
日本郵便株式会社は、高齢化が進む社会で、郵便局のみまもりサービスなど、地域社会に貢献するサービスの提供を行っております。今回の実証実験では、スマートスピーカーを活用した見守りサービスを高齢者にご利用いただくことを通じ、高齢者が安心して暮らせる社会に貢献してまいりたいと考えております。
【東日本電信電話株式会社】
NTT東日本は、従来の通信事業に加えて、社会の持続的な発展に向け、IoTやAIを活用した地域課題の解決に取り組んでおります。なかでも、高齢化が進む社会への対応は重要なテーマの一つであると捉えており、今回の実証実験を通して、高齢者が安全・安心に生活することができる社会作りに貢献していきたいと考えております。