主婦の友社/世代交代の親子の愛情を描く絵本『あおいアヒル』
2020/5/7
第67回産経児童出版文化賞・翻訳作品賞を受賞!

産経児童出版文化賞とは
1954年の学校図書館法施行とともに、「次の世代をになう子どもたちに良い本を」という主旨で創設された賞です。毎年、前年1年間に初版として発行された児童書を対象に審査が行われ、優秀作品が決定されます。大賞のほか、JR賞、美術賞、産経新聞社賞、フジテレビ賞、ニッポン放送賞、翻訳作品賞の7つの賞があり、『あおいアヒル』は翻訳作品賞を受賞しました。
第67回産経児童出版文化賞
https://www.eventsankei.jp/child_award/index.html
世代交代の親子の愛情を描く受賞作『あおいアヒル』
成長したワニがアヒルを抱えて回想する場面ではじまるこの絵本は、認知症の祖母と過ごす家族との時間の中で感じた、著者の体験をもとに描かれています。ある日、アヒルは青い池で赤ちゃんワニと出会い、ママになります。やがてワニが大きく頼もしく成長したある日、アヒルの記憶が少しずつ消えはじめました…。そんな日々の中でも、ワニとアヒルの心の奥底にある、ゆるがない愛情が紡がれていきます。
子どもが成長すると、いつの間にか親子の役割が変わる瞬間が訪れます。この絵本には、親から子、子から孫へ、世代を繋いでいく私たちの姿が描かれています。
落合恵子さん選評「心に響く拓かれた家族」
https://www.sankei.com/life/news/200505/lif2005050009-n1.html
作者紹介リリア
作:リリア
ブエノスアイレスで生まれ育ったのち、韓国に渡り子どもの絵本にイラストを描く。本だけでなく、多方面で活躍している。絵本の中の世界を想像して描くのが幸せ。自分自身がウサギ、鳥、クマ、オオカミ、ワニ、ヘビ、リスだけでなく、時には山や川、木、春夏秋冬に変身できる絵本の世界が、いちばん楽しい。本作は、認知症の祖母を見守る家庭で育つ中で、将来の両親を想い、ワニのように強く優しく見守りたいと描いた。
訳:前田 まゆみ
絵本作家、翻訳家。著書に『くまのこポーロ』(主婦の友社)『庭に咲く花えほん』(あすなろ書房)『幸せの鍵がみつかる世界の美しいことば』(創元社)など。翻訳書に『翻訳できない世界のことば』『ことばにできない宇宙のふしぎ』(創元社)、翻訳絵本に『なんでもおんなじ?』(フレーベル館)などがある。絵本は、“世界の本質的な何か”を伝える力を持つと思っていて、この絵本も、それにあたると感じている。
書籍情報
書名:『あおいアヒル』
作:リリア 訳:前田まゆみ
定価:本体1300円+税
仕様:ハードカバー/48ページ
ISBN:978-4-07-439776-1
発売日:2019年9月26日
◆Amazon https://www.amazon.co.jp/dp/4074397765
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