オーティコン補聴器/新型コロナウイルス対策による外出制限に対応するソリューションを提供
2020/4/8
オーティコン補聴器、補聴器ユーザーが購入後、 販売店に再訪せず、インターネットを介して調整を受けられる RemoteCare(リモートケア)サービス運用開始
110余年の歴史をもち、デンマークに本社を置く補聴器メーカー、オーティコン補聴器(本社:神奈川県川崎市、プレジデント:木下 聡、以下 オーティコン)は、当社が開発したスマートフォン・タブレットなどを利用した「Oticon RemoteCare(オーティコン・リモートケア、以下 リモートケア)」のサービスを4月6日(月)から開始いたしました。これにより、補聴器を購入したユーザーは、補聴器販売店を再度訪問することなく、インターネットを介した遠隔操作により、調整を受けることが可能になります。
■背景
補聴器は購入後すぐに快適に使用できる機器ではなく、ユーザー本人の聴力や好みに合わせ、慣れるまでに専門家の手により複数回にわたる調整が必要になります。そのため、一般的に購入後も、数週間から数か月にわたり定期的に購入した店舗を訪れ、カウンセリングを受けながら細かい調整を行います。しかしながら、この新たなサービスを導入することで、補聴器ユーザーは自宅や、好きな場所から、Wi-Fi接続などインターネットを介して販売店のPC(パソコン)と接続し、ビデオチャットでお互いの顔を見ながら、カウンセリングと補聴器の調整を受けることが可能となります。これは店舗から離れた場所に居住している場合や、移動が困難なユーザーにとっては、かなり大きな利点となります。
これまで、オーティコンではこのサービスの運用開始時期として、2020年後半を目途に準備を進めていました。しかしながら、新型コロナウイルスの影響により、調整や相談が必要であっても、店舗まで足を運ぶことに不安を抱えている補聴器ユーザーが多いこと、またユーザーの聞こえを改善したいと思っていても、対面での接客が難しい販売店が急増している現状を鑑み、運用開始時期を前倒しすることになりました。
■本サービスの特徴とメリット
補聴器販売店の店舗で行われている従来の補聴器の調整は、音環境が整備されているため、調整のしやすさと言う意味でメリットはありました。一方で、ユーザーが具体的に困っている職場や家庭の音環境の再現が難しい、という点が課題となっていました。
リモートケアを使用することで、安定したインターネット環境さえあれば、ユーザーは日ごろ自分が聞き取りを苦手としている環境に身を置きながら、専門家による調整を受けることができます。そのため、より具体的なニーズに対応した調整を受けることが可能になります。2005年に海外で行われた調査*1によると、遠隔医療の利用が、治療に対するユーザーの満足度を上げる、という結果も報告されています。
*1 Gladden, Beck & Chandler, 2005
■サービス概要
リモートケアはiPhone(R)/Android(TM)に対応したスマートフォンアプリです。ユーザーの皆様は無料のアプリをダウンロードし、プロファイルを設定すれば簡単に利用することができます。このアプリを使用し、補聴器を購入した店舗の調整用PCとインターネット接続を行い、ビデオチャットおよびテキストを使って、店舗の専門家によるカウンセリング、遠隔での調整を受けることができます。補聴器ユーザーと補聴器販売店の間のやりとりは、匿名化された上で、セキュリティの確かなクラウドを経由して行われ、個人情報などが第三者の手に渡ることはありません。
- アプリケーション名:Oticon RemoteCare(オーティコン・リモートケア)
- 対応端末:iPhone(R)/iPad(R) (iOS12以上)/一部のAndroid(TM)搭載端末(OS8.0以上)
- 価格:無料(ビデオ通話を含むサービスです、通信にかかる費用は別途発生します)
- サービス開始日:2020年4月6日(月)以降
※サービスの導入また展開開始時期、サービスレベルについては各補聴器販売店によって異なります。すべての補聴器販売店にて導入されるわけではありません
※補聴器ユーザーのお客様に際しては、サービス詳細また同サービスの利用可否はご購入された販売店にご確認ください。 - 利用対象者:2.4GHz通信機能を搭載している、以下の機種を利用している、オーティコン補聴器ユーザー
オープンS/オープン/シヤ/ルビー/エクシード/オープン プレイ/エクシード プレイ
■オーティコン補聴器について
補聴器業界におけるパイオニアであるオーティコン社(Oticon A/S)は、デンマークを本社とする世界的な企業で、15,000人以上の従業員を有するデマントグループの傘下にあります。日本市場においては1973年より製品の製造・販売を行っています( https://www.oticon.co.jp )。オーティコンの新しい企業理念「Life-changing technology(ライフチェンジング テクノロジー)」とは、「難聴による制限のない世界、補聴器が難聴者の生活に溶け込み、難聴により引き起こされる健康リスクを抑えながら、その人らしく充実した人生を送る手助けとなれるよう、常に最も革新的な補聴器開発をおこなっていくこと」です。オーティコンは先進のノンリニア補聴器、フルデジタル補聴器および人工知能補聴器を開発し、革新的な技術を開拓してきました。1977年には先進技術とオージオロジー(聴覚学)を研究するエリクスホルム研究センター(デンマーク)を設立、約13,000人以上のテストユーザーと世界中から参集した様々な分野の科学者と共に、軽度から高重度、子供用から大人用まで、あらゆる難聴に対応できるよう、常に最先端で革新的な補聴器の開発・製造を行っております。
■デマントグループについて
デマントは、115年前にデンマークのオデンセで補聴器の輸入商から始まり、のちに補聴器の製造や診断機器、人工内耳事業へと参入していきました。現在、聴覚ヘルスケアにおける全ての分野をカバーする世界唯一の企業として、世界130か国以上でビジネスを展開しています。ビジネス領域ごとの売り上げ比率では、補聴器事業が全体の87%を占めており、その他、人工内耳事業4%、診断機器事業が9%を占めています。中核となる補聴器事業ではオーティコン、フィリップス、バーナフォン、ソニックなど複数のブランドを展開しています。また、デマントはウィリアム・デマント財団が所有し、世界で唯一の慈善財団が所有する聴覚ヘルスケア企業です。全デマントグループ15,000人の従業員とともに、聴覚ヘルスケアや聞こえの改善の研究、製品開発を行っています。
▼本リリース掲載サイト
https://www.oticon.co.jp/about/press/center/press-releases/2020/20200406
▼オーティコン補聴器ホームページ
https://www.oticon.co.jp/
【本件に関する一般ユーザーの方のお問い合わせ先】
お手数ですが、オーティコン製品をご購入された販売店までお問い合わせください。