オーティコン補聴器/「オーティコン ルビー」を発売
2020/3/27
オーティコン補聴器、オーティコンのエッセンシャルクラス*1 史上最高音質で、充電、外部接続との通信性を兼ね備えた「オーティコン ルビー」を発売~エッセンシャルクラス*1のスタンダードを向上ユーザーの新たなニーズに応える補聴器~
110余年の歴史を持ち、デンマークに本社を置く補聴器メーカー、オーティコン補聴器(本社:神奈川県川崎市、プレジデント:木下 聡、以下 オーティコン)はエッセンシャルクラス*1で、音質、充電、外部機器との通信性を兼ね備えた耳かけ型補聴器シリーズ、「Oticon Ruby(オーティコン ルビー、以下 ルビー)」を2020年3月31日(火)より全国のオーティコン補聴器取り扱い専門店、眼鏡店、百貨店にて販売開始します。ユーザーの幅広いニーズに合わせ、搭載機能により「ルビー 1」「ルビー 2」の2つのプライスポイントを設定、それぞれ耳かけ型4種類(ミニRITE、ミニRITE R(充電式)、ミニRITE T、耳かけ型プラスパワー)での展開です。
オーティコンはルビーの導入により、エッセンシャルクラス*1のスタンダードを新たに引き上げています。これは、昨今のデジタル化やスマートフォンの普及に伴い、私たちの生活やニーズが大きく変化していることに起因しています。世界中のスマートフォンユーザーは30億人超であるといわれ、ほぼ3人に1人がスマートフォンを所有しています。今後数年で、更に数億人増加するとされています。(Statistica, 2019; Techjuly, 2019)
スマートフォンは難聴者の間でも広く使われ、補聴器業界においても、ユーザーのニーズが顕著に変化しています。2019年に発表されたMarkeTrak10*2 によると、難聴者の78%がスマートフォンを所有し、スマートフォンの補聴器アプリは補聴器アクセサリーの中で2番目によく利用されています。更にこの調査では「補聴器の性能/音」がユーザーの満足度に最も大きな影響を与えていることが明らかとなっています。補聴器が期待外れだった、と回答したユーザーから問題として挙げられた項目のうち、33%が背景騒音、音質の悪さ、およびハウリングなど、音質が関連していました。加えて近年では、スマートフォンをはじめ多くの携帯用電子機器が充電式となっています。先述の調査にて、補聴器購入の際に一番の動機となる、機能/付属品/アプリについて調べたところ、補聴器を所有していない人では「充電式であること」が最も興味を引くという結果となりました。
このような統計データや消費者動向により、補聴器購入者のニーズは単に聞こえの向上だけなく、音質の良さや、スマートフォンをはじめとした様々なデバイスとの接続性、充電式ソリューションを求めていることが明らかになっています。オーティコンは、「難聴が制限とならない世界」を目指すことをビジョンとし、ユーザーの人生を変える技術を生み出すべく製品開発を行っています。より多くの皆様に最新の技術を搭載した補聴器をお届けできるよう、お求めやすい価格帯である、エッセンシャルクラス*1のスタンダードを引き上げ、革新的な機能が搭載された補聴器、「オーティコン ルビー」を発表いたします。
<オーティコン ルビー 主な特徴>
下記機能が組み合わさることにより、煩わしいハウリングの心配や、バッテリー切れもなく、ユーザーは一日を通して補聴器を利用できます。また、様々なワイヤレス接続オプションがユーザーのあらゆるニーズに応え、より快適な生活をサポートします。
- エッセンシャルクラス*1でオーティコン史上最高音質:新たなハウリングマネージメントシステム「スーパーシールド」により、不快なハウリングを発生前に予防
- 取り扱いが簡単な、非接触型充電式補聴器「ミニRITE R」
- 卓越したワイヤレス通信、外部デジタル機器との接続:2.4GHz低エネルギー消費方式のBluetooth(R)を搭載し、少ない消費電力でiPhone(R)との直接接続や、ステレオサウンドでのワイヤレス外部機器接続が可能
- オーティコンCROSとの互換性:一側性難聴の方にソリューションを提供
■新たなハウリングマネージメントシステム「スーパーシールド」により、不快なハウリングを発生前に予防
音質の向上と、ユーザーの総合的な補聴器体験、使用感が高まるよう設計された機能です。補聴器に入る音を分析し「キーン」という不快なハウリングを発生前に抑えます。これにより、従来の補聴器では発生しやすかった電話での会話、車での移動、人や物が急に補聴器に近づく場合など、ユーザーの日常で起こりえるあらゆる場面に素早く対応します。
■取り扱いが簡単な、非接触型充電式補聴器 「ミニRITE R」
オーティコンのエッセンシャルクラス*1において、非接触型リチウムイオン充電式を採用した初めての補聴器です。3時間の充電で、デジタル機器とのストリーミングを含み1日を通して補聴器の利用が可能です。また、30分間の急速充電でも最大6時間使用できます。充電器はスタイリッシュなデザインで、取り扱いも簡単です。
■卓越したワイヤレス通信、外部デジタル機器との接続
2.4GHz Bluetooth(R)低エネルギー方式による外部デジタル機器とのワイヤレス通信機能を搭載した製品です。iPhone(R)との直接接続をはじめ、アクセサリー製品との併用でスマートフォンの利用や、ビデオや音楽のストリーミングなども両耳で利用でき、高品質なステレオサウンドをお楽しみいただけます。また、TVからの音声を直接補聴器へ届けるアクセサリー「TVアダプター」を複数台接続することができ、ご自宅のTVに加え、オーディオシステムなどからの音声もストリーミング可能です。また携帯機器との併用ではONアプリもお使いいただけます。
■オーティコンCROS送信機との互換性
ルビーは、一側性難聴の方が聞こえないほうの耳に装用するオーティコンCROS送信機と互換性があり、一側性難聴の方に優れた聞こえを提供します。オーティコンCROS送信機には、騒がしい環境など、複雑な環境を含む日常生活のあらゆる環境下で開かれた聞こえを提供する「オープンサウンドナビゲーター」が搭載されています。ルビーと組み合わせて使用することで、音の方向の判りづらさや、騒音下での音声聴取が苦手である、など一側性難聴に伴う問題を抱えるユーザーをサポートします。
オーティコン補聴器のプレジデント、木下 聡は次のように述べています。
「私たちが、新たに先駆的な技術開発を行う際、その技術によって、できるだけ多くの補聴器ユーザーにメリットをお届けしたいと願っています。ルビーは、これまでエッセンシャルクラス*1の価格帯では実現が難しかった多彩な機能を搭載しています。これにより、補聴器としての機能はもちろん、ユーザーの皆様の日常生活がより快適で、活発になることを願っています。耳かけ型製品シリーズ、ルビーが新たに加わり、オーティコンのエッセンシャルクラス*1がさらに幅広いラインアップで強化されました。Oticon Siya(オーティコン シヤ)の耳あな型スタイルと共に、ユーザーの皆様のニーズにあわせて選択いただければ幸いです」
■製品のご紹介
製品シリーズ :Oticon Ruby(オーティコン ルビー)シリーズ
<製品名> :<ルビー1、ルビー2>
スタイル :耳かけ型:ミニRITE、ミニRITE R(充電式)、ミニRITE T、プラスパワー(PP)
価格 :オープン価格(補聴器本体は非課税)
適合範囲 :■軽度~高度・重度難聴(105まで):ミニRITE、ミニRITE R、ミニRITE T
■中度~高度・重度難聴(105まで):プラスパワー(PP)
使用電池(空気電池):■312電池:ミニRITE、ミニRITE T
■リチウムイオン充電器:ミニRITE R(充電式)
■13電池:耳かけ型プラスパワー
カラー :ベージュ、ライト・グレー、ダーク・グレー、コッパー・ブラウン、ダイアモンド・ブラック(全5色)
その他:■防塵、防水を示す国際保護等級IP68:耐久性、信頼性を考慮し、すべての重要な構成部品を最適に保護するためにナノコーティングされている
■オーティコン CROS / BICROS送信機に対応:一側性難聴のユーザー向け、CROS / BICROSに対応する
国内保証:ルビー1、ルビー2 ともにお買い上げ日より2年間
*お買い上げ日から保証期間内に通常のご使用で生じた自然故障に関し、無料修理を保証
国際保証/お買い上げ保険特約:ルビー1、ルビー2ともにお買い上げ日より1年間
*日本国外でも保証条件を満たしたものは、無料修理が可能
発売日:2020年3月31日(火)受注開始
▼「Oticon Ruby(オーティコン ルビー)」製品サイト
https://www.oticon.co.jp/hearing-aid-users/hearing-aids/products/ruby
*1 プレミアムからスタンダード(オープンS 1、2、3)のカテゴリーに続くお求めやすさに特化した価格帯製品
*2 MT10, MarkeTrak 10, Base Report, March 27, 2019. Hearing Industries Association
■オーティコン補聴器について
補聴器業界におけるパイオニアであるオーティコン社(Oticon A/S)は、デンマークを本社とする世界的な企業で、15,000人以上の従業員を有するデマントグループの傘下にあります。日本市場においては1973年より製品の製造・販売を行っています( https://www.oticon.co.jp )。オーティコンの新しい企業理念「Life-changing technology(ライフチェンジング テクノロジー)」とは、「難聴による制限のない世界、補聴器が難聴者の生活に溶け込み、難聴により引き起こされる健康リスクを抑えながら、その人らしく充実した人生を送る手助けとなれるよう、常に最も革新的な補聴器開発をおこなっていくこと」です。オーティコンは先進のノンリニア補聴器、フルデジタル補聴器および人工知能補聴器を開発し、革新的な技術を開拓してきました。1977年には先進技術とオージオロジー(聴覚学)を研究するエリクスホルム研究センター(デンマーク)を設立、約13,000人以上のテストユーザーと世界中から参集した様々な分野の科学者と共に、軽度から高重度、子供用から大人用まで、あらゆる難聴に対応できるよう、常に最先端で革新的な補聴器の開発・製造を行っております。
■デマントグループについて
デマントは、115年前にデンマークのオデンセで補聴器の輸入商から始まり、のちに補聴器の製造や診断機器、人工内耳事業へと参入していきました。現在、聴覚ヘルスケアにおける全ての分野をカバーする世界唯一の企業として、世界130か国以上でビジネスを展開しています。ビジネス領域ごとの売り上げ比率では、補聴器事業が全体の87%を占めており、その他、人工内耳事業4%、診断機器事業が9%を占めています。中核となる補聴器事業ではオーティコン、フィリップス、バーナフォン、ソニックなど複数のブランドを展開しています。また、デマントはウィリアム・デマント財団が所有し、世界で唯一の慈善財団が所有する聴覚ヘルスケア企業です。全デマントグループ15,000人の従業員とともに、聴覚ヘルスケアや聞こえの改善の研究、製品開発を行っています。
▼本リリース掲載サイト
https://www.oticon.co.jp/about/press/center/press-releases/2020/20200327
▼オーティコン補聴器ホームページ
https://www.oticon.co.jp/