ウェルモ/緊急調査 新型コロナウイルス感染症の介護事業所への影響
2020/3/6
衛生用品が著しく不足、マスクは53%の施設が備蓄残り10日、
95%以上が直近1週間の納品予定なし
地域ケア情報見える化サイト「ミルモネット」を活用して調査を実施
ウェルモは、全国約35,000件の介護サービス情報を掲載しているWEBサイト「ミルモネット」を運営しており、そのネットワークを活用し調査票の配布、集計を行いました。
その結果、日常的に衛生用品の利用が不可欠な介護現場において、衛生用品の中でも特にマスクや消毒用アルコールが大幅に不足しており、納品の予定も不安定であることが明らかとなりました。
ウェルモは今回の結果を受け、医療機関へは衛生用品の優先配布が指示されている中、介護現場へも同様の衛生用品の優先配布などが必要である旨、政府関係者に要望としてお伝えしています。今後も介護事業所とのネットワークを生かし、介護現場の状況を集約・発信し、介護事業所の運営支援のためにできる活動をして参ります。
【調査結果サマリー】
◆今後1か月に使用予定の衛生用品の確保状況
<マスク>
・全国平均で半数以上の53.8%の施設が3割(日数換算で10日程度)以下の備蓄量
・全国平均で11.3%が備蓄なし
<消毒用アルコール>
・全国平均で45.1%の施設が、3割(日数換算で10日程度)以下の備蓄量
◆直近1週間の衛生用品の納品の有無
・マスクは全国平均で95.3%、消毒用アルコールは88.7%が直近の1週間納品の予定がない
【介護現場からの声(一部抜粋)】
A
B
D
調査概要:
・調査時期:2020年3月3日(火)~3月4日(水)
・調査対象:全国のミルモ展開エリア(札幌市、東京都・横浜市、大阪府、福岡市)を中心とする介護事業所など
・有効回答数:734事業所(札幌市 85、東京都(大田区)・横浜市 224、大阪府(豊中市、箕面市、高石市、堺市)111、福岡市 314)
・サービス種別:特別養護老人ホーム 39施設(5.3%)、有料老人ホーム 44施設(6.0%)、通所介護 445施設(60.9%)、訪問介護 102施設(14.0%)、グループホーム 19施設(2.6%)、その他・未回答含む 82施設(11.2%)
【調査結果詳細】
◆今後1か月に使用予定の衛生用品の確保状況(0~100%で回答)
※使用量制限や使用控えをしない前提での回答
<マスク>
全国平均で半数以上の53.8%が3割(日数換算10日程度)以下となり、0%(備蓄がない)も全国平均で11.3%。全国的に著しくマスクが不足している状況。
全国平均で半数近くの45.1%が3割(日数換算10日程度)以下となり、マスクと同様に大きく不足している
<使い捨て手袋>
マスク、消毒用アルコールに比べると不足状況は和らぐが、全国平均で22.1%が3割(日数換算 10日程度)以下となった。
直近1週間の衛生用品の納品予定について、マスクは全国平均で95.3%、消毒用アルコールは88.7%が直近の1週間納品の予定がないと回答しており、少ない備蓄で不安の中業務にあたっていることが分かります。
◆その他、不足している衛生資材や確保に苦慮していること(自由記述)
主な記述
・ペーパー類(トイレットペーパー、ペーパータオル、ティッシュペーパーなど)
・非接触型の体温計
・手洗い用洗剤
・除菌関連製品(除菌石鹸、除菌ウェットティッシュ、手指用の除菌ジェル)
・マスクは職員の個人のものを利用している など
■ 株式会社ウェルモ 会社概要
社会課題をAIやICTなど先端技術の力で解決することをミッションに掲げている、ケアテックカンパニーです。ケアプラン作成支援AIの「ケアプランアシスタント」(今夏発売予定)、介護の地域資源情報を集約するプラットフォーム「ミルモネット」(https://welmo.co.jp/service/milmo-net/)、児童発達支援・放課後等デイサービス「UNICO(ユニコ)」の事業を展開しています。
・商 号 :株式会社ウェルモ (代表取締役CEO:鹿野 佑介)
・設 立 :2013年4月30日
・資本金 :17.02億円(2019年8月時点:資本準備金含む)
・所在地 :東京都千代田区内幸町1-1-6 NTT日比谷ビル4階
・URL :https://welmo.co.jp/