カイゴメディア/新型コロナウイルスによる介護現場への影響調査
2020/3/2
介護職の85%以上が「困っている」と解答。新型コロナウィルスに感染・発症すると重篤化しやすいと言われる高齢者を支える介護の現場。現場で働く介護職は、マスクやアルコール消毒液等の必要な備品の不足などにより、不安を抱える中で働いていることが判明。
※本アンケート調査は、後述の手法による調査結果であり、事実と異なる可能性があり、その信憑性を保証するものではありません。行政当局等の発表に従い、ご判断・ご行動頂くようお願い致します。あくまで参考情報としてご理解頂ければ幸いです
8割を超える介護職が、新型コロナウィルス対策が不十分と感じている
- 感染拡大防止策が不十分と感じている人は88.6%
- 介護職の85.3%が「困っていることがある」
- 仮に感染者が出たとした場合の処置・対応も未整備
マスクなどの備品の不足や、シフトへの影響などの問題が顕在化しつつある
- マスクが「足りていない」「足りなくなりそう」な施設が8割以上
- 「小中高の臨時休校によるシフトへの影響が出ている」施設が6割以上
現状、新型コロナウイルス感染が疑われる人は少数だが見分けがつかない
利用停止になった利用者、出勤停止になった職員は、いずれも5%前後
- なお、新型コロナウィルス検査を打診したものの拒否されたと回答した介護職も存在
1、新型コロナウイルスの影響で、現場は混乱
・介護職の85.3%が、新型コロナウイルスに関して「困っていることがある」と回答
◆現場からの声
- 「休校でパートさんが出れなくなってしまった」
- 「外出支援の仕事をしていますが、キャンセルが増えました。来月は赤字覚悟です。」
- 「居宅、訪問では衛生用品の入手困難。吸引カテーテルを拭くための消毒薬が確保できないでいます。高額転売者が買い占め、というニュースも見ましたが、取り締まって欲しい!移動支援ではキャンセル相次ぎ、事業所運営が逼迫。緊急的補助がないと厳しい所も多いと思う。」
- 「マスクやアルコールの備蓄がない。マスクは、1枚を消毒しながら数日間使用。インフルエンザが出てないだけマシだと思いたい。」
- 「明日から面会全面禁止 差し入れは玄関に置いて職員に渡すことになった」
- 「自分の働いてるデイは手洗いうがいは、普段からやってて食事前のアルコール消毒も必ず実施。現在次亜塩素酸含有の空気清浄機も設置。ここまでやってももし感染者が出たら世間から犯罪者みたいな感じに批判されるかも知れない不安がある。マスクもアルコールもあるんですけどね。」
2、感染拡大防止策は不十分だと感じている介護職が88.6%
- 施設の新型コロナウイルス感染拡大防止策が不十分と感じている人は88.6%
- 感染者が出た場合の処置・対応が徹底されていないと感じている人は71.1%。
◆現場からの声
- 「張り紙一枚しか、対策らしいものがない。休校のニュースに職員足りない、と嘆く管理者しかいない。」
- 「マスクはつけてますがもう底を付きます‥常に人関わる施設・病院等はマスク優先さて欲しいです‥」
- 「明日から面会全面禁止。差し入れは玄関に置いて職員に渡すことになった」
- 「あ、今日から「マスクを”なるべく”する様に。手洗いしっかりするように」と指示ありました。なるべくって・・・。しっかりってどのくらい?」
- 「マスクもアルコールもなくなって来ました。風邪症状は休むべきと会議で出てますが、そうなった場合の現場の負担ははかり知れません。」
- 「今月初めから職員はマスク着用と手指消毒にイベントなど人が集まるところには行かないように言われてます。利用者には、うがいと手指消毒しかありません。」
3、現状、介護現場において新型コロナウイルス感染が疑われる人は少数だが見分けがつかない
- 新型コロナウイルスに感染していると疑われる人がいる施設の割合は7.6%
- 利用停止になった利用者がいる施設は4.4%
- 出勤停止になった職員がいる施設は6.1%(自分が出勤停止になった、も含む)
4、マスクなどの備品の不足や、シフトへの影響などの問題が顕在化し始めている
- マスクが「足りていない」施設は33.3%
- マスクが「足りているが、無くなりそう」な施設は48.5%
- 小中高が臨時休校したことによるシフトへの影響が出ている施設は63.1%
◆現場からの声
- 「(マスクに関して)うちの病院、施設は今ある分で無くなります!次の納品が、いつかわかりません。」
- 「一日一枚で配布されていましたが、最近ジップロックに入れられてまとめて配られるようになりました。自己管理しろとのことです。」
- 「マスク、アルコール綿、手指消毒液の在庫がなくなってきました。一般家庭で購入できないのと同じ状況です。事業所自体、なんの対策も指針もありません。身内で接触者や症状が出た場合どうしたらよいのか?管理者に聞きましたが、どうしようか…としか返事がありませんでした。」
- 「我が家は旦那の親と同居なので、ばあちゃんと息子(中3)にお願いして、仕事行く予定です。」
※本リリースに含まれる調査結果をご掲載頂く際は、必ず「株式会社カイゴメディア ケアきょう編集部調べ」と明記ください。
【調査概要】
介護に関するアンケート調査
- 調査方法 :弊社Twitterアカウント「ケアきょう」のアンケート機能を使用
- 調査実施期間 :2020年2月26日~2月28日
- 対象地域 :全国
- 対象者 :Twitterを利用している介護職(設問により回答数は異なる)
- 免責事項 :本アンケート調査は、上記手法による調査結果であり、事実と異なる可能性があり、その信憑性を保証するものではありません。行政当局等の発表に従い、ご判断・ご行動頂くようお願い致します。あくまで参考情報としてご理解頂ければ幸いです
株式会社カイゴメディアでは、今回、介護職の方を対象にTwitterのアンケート機能を用いたアンケートを2020年2月に実施し、介護職の感じている新型コロナウイルスの対策や影響についての実態を明らかにしました。
■アンケート結果詳細
Q.「新型コロナウイルスに関して、皆様は困っていることはありますか?」
Q.「皆さんの施設・事業所では十分な対策をしていますか?」
Q.「感染者が出た場合の処置・対応に関して、すでに周知が徹底されていますか?」
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カイゴメディアの事業展開
カイゴメディアは、動画配信、SNSメディア運営など自社が行う介護職向け、在宅介護中のご家族向け情報発信に加え、介護業界が一体となって盛り上がるために、介護法人の事業を支援するマーケティングサービス(PR動画や広告制作、オンライン広告運用)なども展開しています。
日本の高齢化率はこのままのペースだと人口比で2025年に30%、2040年に35%を超えることが予測され、中でも75歳以上の人口は2025年に2,000万人を突破する見込みです。カイゴメディアは、高齢化社会を取り巻く課題を解決し「前向き」で「持続可能な」社会の構築を目指す事業を展開していきます。
カイゴメディアが運用するメディア
・介護職の皆様向けのウェブサイト「ケアきょう」
https://carekyo.com/
・介護職の皆さま向けのYoutubeチャンネル 「ケアきょう」
https://www.youtube.com/channel/UCNkibDFHKRpY3KNm-jTTIsQ
・介護職の皆さま向けのTwitterアカウント「ケアきょう」
https://twitter.com/CareKyo
・在宅介護のご家族向けのTwitterアカウント「元気が出るカイゴ!」
https://twitter.com/genki_kaigo
■会社概要
商 号:株式会社カイゴメディア
代表取締役:向笠 元
設 立:2018年7月
所在地:東京都渋谷区桜丘町4-17
事業内容:動画配信・SNSメディア運営事業
介護事業法人向けマーケティング支援事業
URL:https://kaigomedia.co.jp/