ネスレ日本/看護・介護現場での労働環境に関する実態調査]を発表

74%の看護師・介護士が人手不足を実感
「食事介助」と「排泄介助」の現場負担が明らかに

 

ネスレ日本株式会社 ネスレ ヘルスサイエンス カンパニー(本社: 兵庫県神戸市、カンパニープレジデント: 中島 昭広、以下「ネスレ ヘルスサイエンス」)は、医療機関・介護施設に勤務している看護師、准看護師、介護士合計3,000名を対象に「看護・介護現場での労働環境に関する実態調査」を実施しました。超高齢社会への急速な進行と労働人口の減少により、看護・介護現場の負担は今後さらに増加していきます。当調査でも、7割以上の回答者が「慢性的な人手不足」を実感していることがわかりました。
<調査結果サマリー>
■  「人手不足」により負担が大きい三大業務は「入浴介助」、「食事介助」、「排泄介助」
■  「濃厚流動食の提供業務」が、看護師・介護士の「食事介助」業務の負荷になっていることが推察された
■  「排泄介助」では、「排泄汚染による衣類の交換」や「おむつ交換」が負担となっている

「人手不足」により負担が大きい三大業務は「入浴介助」、「食事介助」、「排泄介助」
「人手不足」解消対策として約25%が「業務内容の改善」に取り組んでおり(図1)、特に人手不足を感じる業務は、入浴・食事・排泄の介助、清拭、身体整容といった、体力や精神的なタフさが必要とされる業務であることがわかりました(図2)。
(図1)、(図2): n=1,726 (濃厚流動食を提供している医療機関・介護施設に勤務している看護師・介護士)

 
sub1
 
「濃厚流動食の提供業務」が、看護師・介護士の「食事介助」業務の負荷になっていることが推察された
「食事介助」に関連した調査結果としては、調査先の8割が濃厚流動食(経管栄養利用者向けの食事)を提供しており、看護師・介護士1人あたりが担当する人数は平均で9.1人(図3)、なかには1人で10人以上を担当する看護師・介護士も全体の2割以上(平均担当人数26.6人)いることがわかりました(図4)。濃厚流動食は、看護師・介護士が現場で提供前に各種準備を担当することから(※参考資料)、受け持ちのご利用者数が多いほど「濃厚流動食の提供業務」が看護師・介護士の負担となっていることが推察されます。
(図3) n=1,077 (濃厚流動食を提供している医療機関・介護施設に勤務している看護師・介護士で実際に自身で一人以上に提供している人)
 
sub2
 
「排泄介助」では、「排泄汚染による衣類の交換」や「おむつ交換」が負担となっている
「排泄介助」の負担業務は、「排泄汚染による衣服の交換」、「おむつの交換」といった、ご利用者の排泄状態にその頻度が左右される項目が上位にあがりました(図4)。
(図4) n=1,112 (濃厚流動食を提供している医療機関・介護施設に勤務している看護師・介護士で「排泄介助」に「人手不足」を感じている人)
 
 
sub3
 
■調査概要
<調査名> 看護・介護現場での労働環境に関する実態調査 <調査期間>2019年11月 <調査手法>インターネット調査 <調査数と対象> 3,000人(濃厚流動食、栄養補助食品を提供している医療機関・介護施設に勤務している看護師・准看護師・介護士) 1)SA(シングル・アンサー) ひとつの質問に対して、複数選択肢を示してそのなかからひとつの回答を選択させる回答形式 2)MA(マルチプル・アンサー) ひとつの質問に対して、複数選択肢を示してそのなかからあてはまるものをひとつ以上いくつでも選択させる回答形式

参考資料

■ネスレ ヘルスサイエンスについて
世界の「栄養・健康・ウェルネス」のリーダー企業であり続けることを目指すネスレグループが展開する、先端的かつ中核の事業。新たな健康管理法の推進を目指し、お客様や医療従事者に対して、「栄養の力」を上手に引き出して総合的に健康をサポートする「栄養療法」を提案しています。看護・介護現場の課題解決のために、ネスレ ヘルスサイエンスでは様々な取り組みを行っています。https://www.nestlehealthscience.jp/

<「食事介助」業務の負担低減のために>
2019年12月より、日本で初めて(*1)、200ml濃厚流動食の紙パック容器に「ワンステップパック」を採用。つかみやすく、軽い力で開けられそのまま注げるため、従来のハサミを使用した開封作業に比べて準備時間が30%削減(*2)、業務負担軽減につながります。紙パック容器のハサミによる開封は些細なことと思われがちですが、受け持ちのご利用者の紙パック容器を毎食開封する作業は、多くの業務を抱える看護師・介護士にとっては負担になると推測されます。(*1) ネスレ調べ 2019年10月現在、200ml流動食として (*2) ネスレ調べ

【紙パック容器の開封手順】1.ハサミを消毒する 2.上部を広げる 3.ハサミで切る 4.ハサミを拭く・消毒する

 
sub4
 
【「ワンステップパック」の開封手順】1.キャップを1回転させるだけで開封可可能
 
sub5
 
sub6

「ワンステップパック」シリーズ全10品: 2019年12月中旬より順次切替

看護師の7割以上に使用意向あり

濃厚流動食の開封が楽になる「ワンステップパック」は看護師の7割以上(*3)の使用意向が確認できました。
(*3) 看護・介護現場での労働環境に関する実態調査 (2019年11月)

【看護師の声】森 みさ子氏 (聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 急性・重症患者看護専門看護師)
従来の流動食のパックでは、開封にかかる手間やハサミの消毒など、時間と衛生面への配慮が必要でした。
ネスレ ヘルスサイエンスの「ワンステップパック」であれば、簡単に開封ができるので時間の短縮が期待できそうです。ハサミが不要な点も衛生的で安心できます。日々忙しい看護師にとって業務体制の改善につながることや、何よりも看護師が大切にしている介護を受ける方とのコミュニケーションに時間を回せることは大きなメリットになると思います。

<「排泄介助」業務の負担低減のために>
医療・介護現場での“おなかの健康”に配慮した「排便コントロール」を推進するため、2011年より食物繊維配合(*4)の濃厚流動食「アイソカルサポート」や各種ツールを活用した提案活動を行っています。(*4)食物繊維1.5g/100kcal配合

具体的な活動例
・      NPO法人日本コンチネンス協会と連携した医療現場での情報提供セミナーの実施
・      ウンログ株式会社と連携した排便状況を記録する「排便日誌」の提案

食物繊維配合の濃厚流動食「アイソカルサポート」とは
「アイソカルサポート」は、配合する食物繊維の種類にこだわって作られた濃厚流動食です。高発酵性の豆由来の水溶性食物繊維「グアーガム分解物」(PHGG)を配合し、プレバイオティクスですっきりをサポートします。

【看護師の声】 種子田 美穂子氏 (NPO法人 日本コンチネンス協会 看護師/コンチネンスアドバイザー)
豆由来の食物繊維のグアーガム分解物(PHGG)は、医・介護現場で長年使用されています。医療・介護現場では、排便コントロールが生活の質を高めるポイントとなるため、「排泄介助」業務を見直すには、まず食事からと考えています。毎日のおむつ交換や、排泄物の汚染による寝衣交換が軽減できると、私達も介護される側も嬉しいですね

 

シニアマーケティングの豊富な実績事例から、トータルコーディネートさせていただきます。
お気軽にお問い合わせください
マーケット最前線
データ集
メディア集
ビジネスマッチング
注目ビジネス
シニアマーケティングの考え方
連載コラム
編集室から
シニアライフ総研について
ニュース
お問い合わせ

Copyright©Roots of communication Co.,Ltd. All rights reserved.