【認知症基本法】65歳以上のシニアで認知症予防を意識的にしているのはわずか37.7% | シニア調査

2023/7/9

61%のシニアが認知症予防の必要性を感じているものの、実践している人はわずか37%のみ。実践に至らない原因は「対策方法がわからない」

約36万人のシニア・中高年の方々が交流するコミュニティサービス趣味人倶楽部を運営する株式会社オースタンスは、65歳以上のシニア約700名を対象に、認知症に対してどのような意識を持ち、具体的な行動を取っているのか調査を実施しました。

結果として、6割以上のシニアが認知症予防の必要性を感じているが、実際に認知症予防の対策を行なっているシニアは37.7%に留まる結果となりました。また、実際の行動に移せない理由として「対策方法がわからない」「効果のある対策方法がない」と感じていることも今回の調査で判明しました。

■調査サマリ

  • 自身の認知症予防の必要性を感じているシニアは61.4%。
  • 日頃から認知症予防のために意識して実践していることはありますかという質問に対して、62%が行なっていないと回答。
  • 認知症予防が必要を感じているものの、対策できていない人の理由は「何をしていいかわからない」が69.4%。次いで「効果のある対策方法がない」と考えているシニアが27.9%。

1. 認知症予防の必要性について

まず、参加者に現在の認知症予防の必要性を尋ねたところ、61.4%の方が「はい」と回答し、38.6%の方が「いいえ」と回答しました。

必要性を感じている方々には、以下のような理由が多く挙げられました。

【はいの理由】

忘れっぽくなったから。

家族に迷惑をかけたくないから。

歳をとってきたから。

一方で、「いいえ」と回答した方々は、以下のような理由を主に挙げました。

【いいえの理由】

まだ実感がないから

症状がないから

2. 日頃から認知症予防のために意識して実践しているか

認知症予防のために実践していることはありますかという問いに対して、実施していると回答したシニアは37.7%という結果になりました。

3. 認知症予防が必要を感じているものの、対策できていない理由について

認知症予防の必要性を感じながらも実践していない方々には、

何をしていいかわからない(69.4%)、効果のある対策方法がない(27.9%)、まだ対策するほどではない(27.5%)などが多く見られました。

シニアDXラボ編集長のコメント

認知症の人が尊厳を守り希望を持って暮らせるよう、国と自治体が関連施策に取り組むことを求めた「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」が14日、参院本会議で全会一致で可決、成立しました。

3人に1人が65歳以上の日本社会において、認知症にならないための予防対策方法を広めていくことが必要だと思います。

シニアがよく目にするテレビやラジオ、新聞や雑誌などでも具体的な認知症予防方法を紹介することが、効果的な対策になるでしょう。

  • シニアDXラボについて

シニアのDX化を推進するためにシニア向けSNSである「趣味人倶楽部」(しゅみーとくらぶ)を通じて蓄積したマーケティングデータやノウハウを発信するサイトです。

膨大なシニアの行動データを用いて、事業開発、マーケティングの課題解決の知見を発信しています。
また、シニア領域に特化した専門家に参画いただき、共同研究なども行います。

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  • オースタンスについて

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シニアDX推進企業として、テクノロジーを活用し様々な企業や自治体と連携することで、

シニア世代の日常に、ポジティブな変化を生み出していきます。

https://ostance.com/

■調査概要
健康意識・認知症に関するアンケート
調査方法:Webアンケート
調査対象:「趣味人倶楽部」65歳以上の会員
(60代58.1%、70代以上41.9%)男性46.8%
有効回答数:675人
調査日:2023年6月15~6月16日

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