全国生活協同組合連合会/都道府県民共済シンポジウム2019
介護に携わる様々な立場の視点から、介護について考える機会を提供
~介護のこと 聴く、知る、考える~
仙台市を中心に宮城県内外から約200名が参加
パネルディスカッションでは、特別養護老人ホームの施設長として様々な介護の現場を経験されている小川泰子さん、認知症専門病院の院長として日々多くの認知症患者の治療に携わる今井幸充医師、子育てと介護を両立しながらタレント活動も続ける高橋里華さんが加わり、それぞれの立場、経験をもとにお話いただきました。今井医師からは「介護をシェアーする」という考えを取り入れ、出来ないことはプロに任せ、家族ができることとして「家族であり続けること」が大切とのお話しがあり、小川さんは改めて「地域のつながり」が重要と語りました。
参加者からは「初めて身近な問題として真剣に考えるきっかけになった」等の感想が寄せられました。
お子様から高齢者までの保障を担う都道府県民共済の元受団体として、全国生協連では「生活者の暮らしの安心と向上」を目的に、社会貢献活動の一環でシンポジウムを実施しています。介護をテーマにしたシンポジウムは大阪(2018年4月)、福岡(2019年4月)に引き続き今回が3回目となりました。超高齢社会の日本において介護は決して「人ごと」ではなく、誰にでもある日突然訪れる可能性があります。また昨年話題になった「若年性アルツハイマー」など、認知症は高齢者だけの問題ではありません。そんな中、いざ介護する立場に立ったとき、何をすればいいのか、どこに相談にいけばいいのか、全くわからず一人で抱え孤立してしまうこともあります。そういった問題を「自分ごと」として捉え、お互いに支え合うことのできる社会の実現を目指しており、今後もすべての生活者の暮らしの一助となるよう様々な活動を続けていく予定です。