シニアライフ総研®特選ニュースを更新しました
東京ガス株式会社都市生活研究所は、2019年11月、都市生活レポート『寒い住宅の健康リスクを知ろう!高齢者が安心して住める家』を発行いたしました。その内容をご紹介いたします。
高齢化の進展を背景として、高齢期の住まいのあり方が注目され始めています。長寿命化により、退職後の期間が長期化していることに加え、高齢者の多くは、自宅での生活の継続を望んでいるためです。住み慣れた我が家で、健康で長く過ごすためには、何が大切になるのでしょうか。都市生活研究所では、これまであまり知られていない「寒さによる住まいの健康リスク」に着目し、対策の一助となり得る、健康で快適な暮らしのための住まいの最新知見をご紹介します。
◇住まいが高齢期の健康に与える影響が重視されるも、高齢者は住まいの充実に無関心◇
■国交省が既存住宅の改修に関する配慮を初めて策定 温熱環境が重点項目に
2019年3月に策定された「高齢期の健康で快適な暮らしのための住まいの改修ガイドライン」では、高齢期に起こりやすくなる住宅内でのヒートショックやけが病気等の健康リスクを防ぐために、既存住宅の改修に関する配慮事項がまとめられています。8つの配慮事項のうち、特に重要な項目として「温熱環境」が挙げられました。
○ガイドライン対象は50代以上
自らの判断で早めに高齢期の住まいの備えを
○温熱環境の改修ポイント
・開口部の断熱性
・暖冷房の適切な配置
・居室と非居室の間で過度な温度差解消
■断熱性の現行基準を満たさない、高齢者の住まいが多くある
ガイドライン策定の背景には、高齢者の住宅事情があります。実は、高齢者の住む世帯の7割は、持ち家戸建住宅であり、そのうちの半分が1980(昭和55)年以前に建築された家(住宅・土地統計調査(平成25年))という実態があります。これらの住宅は断熱性の現行基準を満たしておらず、多くの住まいに、健康に関する様々なリスクが潜んでいると言えます。
■高齢になるほど健康への関心は高まるが、 住まいへの関心は低い
ところが、生活者の住まいに対する関心は低いです。東京ガス都市生活研究所が20~74歳の男女に行ったアンケート調査によれば、「今後の生活で重視したいこと」で「健康に関すること」を選択する割合は、高齢になるほど高く20代では3割に対し、60代以上では8割を超えました。
一方で、「住まいの充実」は全年代で低く1割に留まり、住まいへの関心・優先度は低いようです。住まいの健康リスクも知られていない可能性があります。
◇国内外の最新知見”寒い住宅が健康に及ぼすリスク“とは?◇
住まいの温熱環境に関わる健康リスクについて早い段階で知り、高齢期の住まいを賢く備えることが大切です。
最近では、どのようなことが分かってきているのでしょうか。あまり知られていない国内外の知見をご紹介します。
■室温18℃未満の寒い住宅では、様々な健康リスクがある
室温による人体への健康リスクを示している指針として、2015年に出されたイングランド公衆衛生庁の指針があります。この指針では、室温は最低でも18℃としており、18℃未満に至ると徐々に循環器系疾患、呼吸器系疾患、低体温症などのリスクが生じると伝えています。
さらに、2018年11月にWHO(世界保健機構)が「住まいと健康に関するガイドライン」を策定しました。1987年以来の策定で「強い勧告」と位置付けられています。
『室温は、寒さによる健康被害から居住者を守るために 十分高くなければならず、 寒い季節に安全な温度として18℃以上を提案する。』
■足元が寒いと、高血圧の通院リスクが1.5倍になる
国内では約9割が低断熱・無断熱住宅であることから、国交省では住環境の健康リスクを懸念し、スマートウェルネス住宅等推進事業調査を行いました。この調査によれば、床付近の室温が低い家では、様々な疾病・症状を有する人が多いことが分かってきました。
その一例として、調査対象となった住宅の室温をもとに、床上1mと床付近室温との組み合わせで「暖かい家」「足元の寒い家」「全体が寒い家」の3群に分けたところ、 「暖かい家」の高血圧の通院リスクを1とした時に、「足元の寒い家」ではリスクが1.51倍、「全体が寒い家」では1.53倍であることが分かりました。
◇対策:足元を暖めることで、血圧を下げる可能性あり?◇
足元が暖かいと高血圧リスクを軽減できる可能性があることから、手段の1つとなり得る床暖房でその効果を検証しました。
■低断熱住宅では、居間の断熱・床暖房改修で、最高血圧が4.7㎜Hg低下
低断熱住宅を暖めるために、部分断熱改修を行うケースが考えられます。健康長寿医療センターが行った研究では、居間の断熱改修と合わせて、床暖房改修を行う事で、床付近の温度が上昇するとともに、最高血圧(24時間連続測定の全日の平均値)が低下し、居間の断熱・床暖房改修で血圧を低減できる可能性が示されました。
■高断熱住宅でも、床暖房の使用者は高血圧の申告者が少ない
高断熱住宅(平成11年度基準以降の断熱性能の良い住宅)でも足元の暖かさに配慮する必要があります。
慶應大学の伊香賀らが行った研究によれば、高断熱住宅の場合でも、暖房方式により高齢者の高血圧の申告割合に違いがあります。
最近では気流式暖房でも足元を暖める方式が出ていますが、足元が寒くなりがちな気流式暖房よりも、床暖房の方が、高血圧の申告割合が低くなる可能性があります。
■高齢者が安心して住める“暖かい住宅のすすめ”
寒い住宅の健康リスクは、国内外を通じて、近年徐々に得られつつあります。それだけに「老後に向けて家の寒さに配慮すべきである」と意識している方は少ないのではないでしょうか。
本レポートでは、国内で得られつつある最新の知見も含めて、「寒い住宅の健康リスク」、「足元が寒い住宅の健康リスク」、「対策の一例」をご紹介しました。退職後の期間、愛着のある自宅で長く生活するためにも、「家の暖かさ」の大切さに目を向け、高齢期の住まいの備えを始めてみてはいかがでしょうか。
◆コラム◆ 寒い住宅は、高齢者の夜間頻尿を引き起こす可能性も
寒い住宅は、他にどのような症状・疾病を引き起こす可能性があるのでしょうか。
スマートウェルネス住宅等推進事業調査によれば「就寝前の居間の室温が低い住宅ほど、過活動膀胱症状を有する人が多い」事が分かりました。
過活動膀胱とは「急に尿意をもよおし、漏れそうで我慢できない(尿意切迫感)」「トイレが近い(頻尿)、夜中に何度もトイレに起きる(夜間頻尿)」「急に尿をしたくなり、トイレまで我慢できずに漏れてしまうことがある(切迫性尿失禁)」などの症状を示す病気であり、国内の40歳以上の男女の8人に1人が持っている症状で、患者数は約800万人以上と推計されています。
過活動膀胱によって、睡眠の質の低下や夜間に寒く、暗い中でのトイレに行く途中で転倒、循環器系疾患の発生確率が高くなるとされています。
東京ガス都市生活研究所のホームページでは、この他にも様々な研究レポートのダウンロードが可能です。
https://www.toshiken.com
シニアの4人に3人以上が、「自身の祖父母からの手紙やメッセージを見たり読んだりしたい」「自身の孫へ、想いや言葉を伝えたい」と回答
りそな銀行では、2019年5月より祖父母の方々が、大切なご令孫の将来に向けて「想いを贈る」ことを実現する贈与サポートサービス『まごハコ』の取り扱いを始めました。このサービスに関連して孫の日となる10月20日※にシニアと孫が一緒に参加できるイベントを開催するとともに、祖父母と孫の間で想いは引き継がれているのか調査しました。
※毎年10月第3日曜日が孫の日となり、2019年は10月20日が孫の日でした。
2、調査概要
調査対象:『シュミカツ!』に登録している全国の会員527名(男性356名、女性171名)
調査方法:インターネット調査
調査期間:2019年9月27日〜2019年10月6日
※シュミカツ!会員向けメールマガジンにアンケート用URLをつけ、配信する方法で調査しました。
◎調査結果サマリー
■1.祖父母からかけてもらった言葉を覚えていないシニアの割合は約7割。
⇨祖父母からかけてもらった言葉を「覚えていない」71.2%(375人)。
■2.祖父母から手紙やメッセージをもらったことがないシニアは8割を超える。
その一方で、7割以上のシニアがもし祖父母からの手紙やメッセージがあれば見たいと回答。
⇨祖父母から手紙やメッセージを「もらったことはない」86.9%(458人)。
「もらったことがない」と回答した方(458人)のうち、75.5%(346人)がもし手紙やメッセージがあれば「とても見たい」「どちらかというと見たい」と回答。
■3.孫へ想いや言葉を伝えたいシニアは約8割。
⇨孫をもつシニア(207人)のうち、孫へ想いや言葉を伝えたいかについて、「とても思う」「どちらかというと思う」が79.7%(165人)、「どちらかというと思わない」「思わない」が20.3%(42人)。
■4.お盆や年末年始以外に、孫と会うための工夫やきっかけ作りを行なっているシニアは4人に3人以上。
⇨孫を持つシニア(207人)のうち、孫と会うための工夫やきっかけ作りについて、何かしら行なっている方が75.8%(157人)。「住まいの距離など、家庭の事情で、会うのが難しい」が10.0%(20人)、「特に何もしていない」が13.5%(28人)、「会いたいと思わない」が1.0%(2人)。
行なっている工夫やきっかけの第1位は同数(87人)で「外食」「イベント、テーマパーク、ショッピングなどのおでかけ」第3位は「季節のイベント(子供の日、敬老の日、孫の日など)を一緒に祝う」(67人)。
※本調査結果をご利用の場合は、「りそな銀行調べ」のクレジットを併記ください。
◎調査結果
1.祖父母からかけてもらった言葉を覚えていないシニアの割合は約7割。
祖父母からかけてもらった言葉を「覚えていない」71.2%(375人)。
祖父母からかけてもらった“言葉”で、今も覚えているものはありますか(n=527、単一回答)
その一方で、7割以上のシニアがもし祖父母からの手紙やメッセージがあれば見たいと回答。
祖父母から手紙やメッセージを「もらったことはない」86.9%(458人)。
「もらったことがない」と回答したうち、75.5%(346人)がもし手紙やメッセージがあれば「とても見たい」「どちらかというと見たい」と回答。
祖父母からもらった、あなたへの手紙やメッセージは今も手元にありますか(n=527、単一回答)
孫をもつシニア(207人)のうち、孫へ想いや言葉を伝えたいかについて、「とても思う」「どちらかというと思う」が79.7%(165人)、「どちらかというと思わない」「思わない」が20.3%(42人)。
お孫さまへご自身の”想い“や”言葉“を伝えたいと思いますか?(n=207、単一回答)
孫を持つシニア(207人)のうち、孫と会うための工夫やきっかけ作りについて、何かしら行なっている方が75.8%(157人)。「住まいの距離など、家庭の事情で、会うのが難しい」が10.0%(20人)、「特に何もしていない」が13.5%(28人)、「会いたいと思わない」が1.0%(2人)。
行なっている工夫やきっかけの第1位は同数(87人)で「外食」「イベント、テーマパーク、ショッピングなどのおでかけ」、第3位は「季節のイベントを一緒に祝う」(67人)。
お盆や年末年始以外に、あなたがお孫さまと会うために行なっている工夫やきっかけを教えてください。
(n=207、複数回答)
※本調査レポートの百分率表示は小数点第2位で四捨五入の丸め計算を行なっているため、合計しても100%とならない場合がございます。
◎調査担当者コメント
当調査より、今のシニアの方々は、「お年玉やおこづかい」などのお金、「旅行やレジャー」などの思い出、おもちゃのプレゼントといった従来的な想いの伝え方に加え、言葉で伝えるというニーズを持っていることがわかりました。その背景には自身の祖父母から、自分に宛てた手紙やメッセージを見たり読んだりしたいという思いがあると調査結果からうかがえます。また、孫に会うため様々な工夫やきっかけ作りを行なっているシニアの姿も見て取れました。
りそな銀行では、これからもいまのシニア世代の生活事情について探索を深め、新たなサービスの開発等に生かしていく所存です。
ー参考資料ーーーーー
『シュミカツ!』とは
「情報発信ポータルページ」と日記のように簡単操作で趣味活動を記録できる「シュミロク(趣味録)」機能のご提供を行うウェブサイトです。さらに、登録した会員はログインや記録するたびにプレゼント交換など各種特典を受けることができる「シュミカツ!」ポイントが獲得でき、趣味活動をサポートしています。
URL:https://segask.jp/
『まごハコ』とは
親子3世代でタイムカプセルをつくり、お孫さんのハレの日に一緒に
開けるという新たな贈与と家族の思い出づくりをサポートします。
URL:https://www.resonabank.co.jp/kojin/magohako/
▼まごハコイメージ図
お金だけでなく、想いも預かる「まごハコ」は、国内金融機関として
初のサービスです。
▼まごハコイメージ動画
の孫の日に、「シュミカツ!お孫さんとつくる令和タイムカプセルイベント」をセガグループが運営する屋内型パーク「オービィ横浜」にて開催いたしました。当日は、ご応募いただいたシニアとそのお孫さんを含む13 組60人が参加。祖父母と孫世代がそれぞれに向けた手紙を書いたり、一緒に写真を撮影したりと、時を超えて想いを運ぶタイムカプセル※の中に入れる思い出を、話をしながら一緒に作りました。参加した祖父母は、「一緒にタイムカプセルをつくれて楽しかった。孫に今の気持ちを残せるのは良いですね。」と顔をほころばせ、孫への愛情を感じられる、終始笑顔の絶えないイベントとなりました。
※作成したタイムカプセルはりそな銀行が回収、この年末に各家庭に届けられます。
URL:https://segask.jp/article/detail/3346
~自立支援介護×テクノロジーで世界を救う~ がスタート
全国で自立支援特化型の通所介護施設(以下、デイサービス)を運営する株式会社ポラリス(代表取締役:森剛士/本社所在地:兵庫県宝塚市)は、神戸市が実施した「Be Smart KOBE」の提案募集に対して提案し採択されましたのでここにお知らせいたします。
■神戸市から高齢者を元気にする取り組み
年々増加する社会保障費を抑制することは各自治体の喫緊の課題ではありますが、高齢社会において簡単ではありません。
ポラリスは従来の“お世話型”ではなく、“自立を支援する介護”をおこなっています。「歩けない」「一人で生活できない」といった問題を解決し、高齢になってもやりたいこと、ありたい姿をもって生き生きと生活していただくことを支援しています。 この弊社のとりくみにより介護保険からの卒業が500人(2019年11月現在)※ 介護費削減に貢献しております。
常に高齢者の自立支援を介護の立場から行ってきた弊社の取り組みを、神戸市と協働することにより、さらに広げていくことができます。
新しい取り組みとして、弊社がPanasonic社と共同開発しているしくみを活用します。
ご利用者様の睡眠、活動、排せつについてセンサーを用いてデータを集め、これをもとにAI(人工知能)がケアプランを作成し、直接アドバイスまで行います。
データに基づくことで、短時間で質の高い自立支援型ケアプランを効率的に作成することもできます。神戸市とともに“高齢者が元気に暮らす町、神戸”を目指します。
※ポラリス調べ
■介護の質をあげること
自立に向けた質の高いケアプランとともに、質の高い介護サービスを提供し、結果として高齢者に元気になっていただくことができれば、社会保障費を抑制し、町の活性化につながります。
ケアプランを作成するケアマネージャー様の負担を減らして、もっとご利用者様に寄り添うことが
できるようになります。
神戸市の事業として行うことができれば、神戸市内の多くのデイサービスとつながることで、多様な方のデータを集めることができ、より信頼性の高いシステムを構築することができます。
■海外への貢献
経済が十分に発展する前に高齢化を体験するアジアの他の国々へも、テクノロジーを用いて
貢献することを視野に入れています。最新のテクノロジーを身近で大切な社会課題解決に用いることができる取り組みです。
「Be Smart KOBE」
https://www.city.kobe.lg.jp/a89138/press/20191125.html
エイベックスと朝日新聞社が認知症に備えるための
共同プロジェクト「リバイバル ライフ」を始動
エイベックス・エンタテインメント株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:黒岩克巳、以下:AEI)は、株式会社朝日新聞社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:渡辺雅隆 以下:朝日新聞社)と、認知症に備えるためのプロジェクト「リバイバル ライフ(Revival Life)」を共同展開していきます。
超高齢化が急激に進むなか、いわゆる「団塊の世代」が75歳以上の後期高齢者となる2025年、高齢者の5人に1人が認知症になると言われています。元気で健康な年齢から認知症について正しく理解し、事前に備えることは国民的課題となっています。
ところが、認知症に対しては多くの誤解や偏見があり、高齢者の不安を増大させています。誰もが認知症になり得る時代にあって、認知症になっても安心して暮らせる社会をつくらなければなりませんが、そのためには、正しい知識と心構えが必要です。また、数々の高齢者向けヘルスケアプログラムが世に出ていますが、楽しみながら継続的に取り組めるエンタテインメント性が不足しています。健康であると同時にからだを気遣うことが「義務や我慢」ではなく、楽しく、かっこよくあることが、人生に「活力や感動」を与えてくれることにつながると考えます。
そこでAEIと朝日新聞社は、「リバイバル ライフ」プロジェクトを立ち上げました。朝日新聞社が展開する認知症を「自分事」としたうえで、正しい理解を得ることを目的とした「認知症フレンドリー講座」と、AEIが展開する昭和・平成のヒット曲に合わせて楽しく踊って認知症などに備えるためのダンスプログラム「リバイバル ダンス(Revival Dance)」の両コンテンツを組み合わせた高齢者向けのダンスワークショップを提供します。
「リバイバル ダンス」は、当社グループ所属の人気ダンス&ボーカルユニット TRFのメンバー SAM、ETSU、CHIHARUが専門医などによる監修のもと、1950年〜90年代のヒットソングをメドレーでつなぎ、高齢者でも無理なく、楽しく、かっこよく踊れるダンスプログラムを考案したものです。
朝日新聞社では、創刊140周年記念事業として「認知症フレンドリープロジェクト」を展開しており、認知症とともに生きる人やそのご家族など「当事者」を主体とした記事掲載やイベント、実践を重ねてきました。そのなかで開発した「認知症フレンドリー講座」は、認知症体験VRや本人インタビューなどを活用した「体験型講座」として企業、自治体、学校などの研修や授業に採り入れられ、好評を得ています。
両社は、高齢者の健康や認知症の啓発を目的として、「リバイバル ライフ」プロジェクトの取り組みを、自治体のイベントや企業研修などへの導入を目指し、共同で展開していきます。「学び」と「運動」の両コンテンツを組み合わせることで、認知症の正確な知識を得ることで、運動を実施する意味を理解しながら、自ら継続して取り組めるように導いていきます。さらに来春、自宅などでも、誰でも実践できるDVD教材の発売も予定しています。
なお、「リバイバル ダンス」のワークショップは、来春予定のDVD教材発売までの期間、「認知症フレンドリー講座」の発注と組み合わせていただくことで無料提供します(※)。ダンスの振り付けなどについて、体験者の方々の意見を参考にさせてもらいながら、さらに精度を高めていきたいと考えています。
※「認知症フレンドリー講座」は有料となります(現在、ワークショップ単独のお申し込みは受け付けておりません)。ワークショップのご提供は1月中旬頃からを予定しています。
【「リバイバルライフ」プロジェクト公式サイト】 https://revival-life.jp/
※お問い合わせは、サイト内お問い合わせフォームより、ご連絡ください。
脳にいいアプリ、自治体向け「共生」と「通いの場」推進を強化
~ICTで高齢者を健康に。
市町村の負担を軽減させ、健康を手厚く楽しくする試み~
認知症施策推進関係閣僚会議において、「認知症施策推進大綱」を令和元年6月18日にとりまとめ、認知症になっても住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けられる「共生」を目指し、通いの場の拡大など「予防」の取組を推進していく事が発表されました。
■自治体の役割
上記より自治体は「自立支援・重度化防止等に資する施策の推進等」が国から求められ、特に「介護予防/日常生活支援」および「要介護状態の維持・改善」を行う必要が出てきました。
■脳にいいアプリの自治体向け健康サービス機能開発
上記よりベスプラは自治体の役に立てるように脳にいいアプリに以下の機能を実装いたします。
・近隣の人と人とを繋げて、より多くの人が健康活動に参加・話題にできる「グループ」機能
・家族向けとして、高齢家族の所在が不明の場合に、近くの人に捜索依頼が出せる「捜索依頼」機能
・自治体および通いの場事業者と連携し、「通いの場」に行く度にBINGOが楽しめる「BINGO」機能
・著しい歩行能力や脳年齢の低下を検知すると、地域包括支援センターへ電話を促す「アラート」機能
・ケアマネージャーや健康生活相談員向けの健康状態把握や相談のやりとりができる「健康ケア」機能
自治体は、市民の人数に限らず「月額3万円」で当サービスを導入する事が可能です。ご興味がある自治体のご担当者様はベスプラまでご連絡ください。【株式会社ベスプラ:https://www.bspr.co.jp】
■サービス
【脳と体の健康維持アプリ「脳にいいアプリ」:https://www.braincure.jp】
【高齢家族の健康を見守る「家族サイト」:https://www.braincure.jp/reference.html】
【図1.自治体向けサービスイメージ】
製品ラインナップがさらにバリエーション豊かに
耳あな型補聴器1器種を新発売、耳かけ型補聴器4器種の価格帯を拡充
耳あな型補聴器の新器種は、当社オリジナルデザインの「COOL Nx(クール エヌエックス)」です。「COOL」はまるでワイヤレスイヤフォンのようなスタイリッシュな形と、ワンタッチで装用できる扱いやすさで、幅広い年齢層の方に選ばれてきました。今回の新器種は当社の最先端テクノロジーを搭載したSignia Nxシリーズに属し、性能面でも優れており、様々な環境下で快適にお使いいただけます。また、人気の耳かけ型補聴器4器種は、基本性能を重視したお求めやすい価格帯の製品を拡充し、これによりBluetooth対応耳かけ型補聴器のラインナップがさらに豊富になりました。
■シグニア補聴器Signia Nxシリーズのラインナップについて
シグニア補聴器はお客様の多様なニーズを満たすため、機能だけでなく、デザイン、形状、充電方法や価格等、様々な視点から製品を開発し、競争力のあるラインナップを拡充してきました。
補聴器は毎日身につけるものだからこそ、デザインにも徹底的にこだわっています。「COOL Nx」は比較的年齢層の若いお客様でも抵抗なくご利用いただける、デザイン性が高い補聴器です。この「COOL」や、2019年度グッドデザイン賞を受賞した「Styletto Connect(スタイレット コネクト)」(販売中)のようなデザインに特化した器種が、早期の難聴対策の手助けになり、人々の健康維持と生活品質の向上に貢献できることを期待しています。
また、近年補聴器市場で主流となっている電池交換不要の充電式補聴器にも豊富なラインナップが揃っており、お客様の聞こえや好み、生活スタイルに合わせてお選びいただけます。
■新発売・価格帯拡充器種紹介
「COOL Nx」の特徴
・まるでワイヤレスイヤフォンのようなスタイリッシュな形が
特徴の当社オリジナルデザイン
・ワンタッチで簡単に着け外しが可能
・一人ひとりの耳に合わせた形状でより良い装用感
・一般の耳あな型補聴器よりも通気性が高い独自の構造
・フェイスプレートとシェルは豊富なカラーから選択可能(注1)
販売名:補聴器 Nxシリーズ カスタム 医療機器認証番号:230ABBZX00058000
電池式耳かけ型補聴器4器種2Nx/1Nxクラスの特徴
・Bluetooth(注4)対応でテレビも電話も音楽も楽しめる(注5)
・スマートフォンで補聴器を操作できる「Signia App」対応(注6)
・強力なIP68防水・防塵対応でいつでも安
販売名:補聴器 Nxシリーズ 医療機器認証番号:229ABBZX00111000
■参考
参考1 デザインにこだわったスタイリッシュ補聴器「Styletto」シリーズ:
参考2 電池交換不要な充電式補聴器3器種:
左:スタイリッシュで旅行にも便利な「Styletto Connect/Styletto Essential(エッセンシャル)」
中:小さくてチューブが目立ちにくい「Pure Charge&Go Nx」
右:持ちやすく着け外し簡単な「Motion Charge&Go Nx」
■関連URL
・「COOL Nx」器種紹介ページ(https://www.signia.jp/coolnx/)
・シグニア補聴器Signia Nx製品ラインナップ紹介サイト(https://www.signia.jp/)
・シグニア補聴器取り扱い販売店紹介窓口(https://www.signia.jp/your-hearing-moment/)
■注釈
注1 「フェイスプレート」は耳あな補聴器の外側から見える部分、「シェル」は耳の中に入る部分を指します。
注2 補聴器は非課税です。
注3 「クラス」は補聴器の機能を示す指標で、高いクラスほど機能が豊富です。
注4 Bluetooth®のワードマークとロゴは、Bluetooth SIG, Inc.が所有しており、Sivantosによるこれらの
マークの使用は、ライセンス許諾されています。
注5 テレビは別途ストリームラインTVが必要です。電話や音楽はアンドロイドスマートフォンの場合は別途
ストリームラインマイクが必要です。
注6 「Signia App」は2019年12月3日より使用可能です。
薄い老眼鏡・薄い眼鏡「ペーパーグラス」の直営店が
東急プラザ渋谷に12月5日(木)グランドオープン
薄い老眼鏡「ペーパーグラス」や「ペーパーグラス・サングラス」を企画製造販売する株式会社西村プレシジョン(本社:福井県鯖江市、代表取締役社長:西村 昭宏)は、関東エリア4店舗目となる直営店として「ペーパーグラス東京 東急プラザ渋谷店」を東急プラザ渋谷4F(所在地:東京都渋谷区道玄坂)に2019年12月5日(木)グランドオープンいたします。
「ペーパーグラス」は、2013年度グッドデザイン賞BEST100で話題になり、長財布にも入る携帯性とおしゃれなデザインで老眼鏡の価値観を革新し、累計出荷本数70,000本以上を記録するヒット商品です。
品質にこだわらず安いものでよいと軽視されていた老眼鏡でしたが、ペーパーグラスは、「めがねのまち鯖江」だからできる高品質な老眼鏡を12,000円(税抜)~というお求めやすい価格で提供してきました。現在では老眼鏡のみならず、近視用やサングラスにも薄い眼鏡の幅を広げ、いままでにない使い勝手と洗練されたデザインがお客様に喜ばれています。
西村プレシジョンは、直営店展開を待ち望むお客様の声にお応えして、関東エリア4店舗目となる直営店「ペーパーグラス東京 東急プラザ渋谷店」を誕生させます。
渋谷は若者の街というイメージを抱かれるかもしれません。しかし今、大人の街へと変貌をとげている最中です。東急プラザ渋谷も以下のような「大人をたのしめる渋谷」というコンセプトでオープンします。
―――(引用)
東急グループは現在「エンタテイメントシティ SHIBUYA」を掲げ、100年に1度と言われる渋谷駅周辺の再開発を推進しています。その中で、渋谷駅西口エリアにおいて、「大人をたのしめる渋谷へ」をコンセプトに本施設を2019年12月5日(木)にグランドオープンします。
ターゲットは「都会派の感度が成熟した大人たち」。時間を重ねることの価値や豊かさを知り、本物や本質的なものの良さを大切にしながら、遊び心も忘れない。都市で生活するそういった大人たちへ、時間を重ねて「成熟」する楽しみを、人生100年時代の今、本施設から提案してまいります。(東急不動産株式会社 「東急プラザ渋谷」プレスリリースより引用)
―――
大人のライフスタイルをより良くする老眼鏡として生まれたペーパーグラスは、これまでの老眼鏡のイメージを革新し、国内だけでなく世界中から注目され、現在では世界8カ国10を超える地域に広がっています。
また直営店舗である「ペーパーグラス福井 福井駅前店」、「ペーパーグラス東京 帝国ホテル店」、「ペーパーグラス大阪 淀屋橋odona店」、「ペーパーグラス福岡 博多リバレイン店」、「ペーパーグラス東京 品川プリンスホテル店」、「ペーパーグラス東京 新宿京王プラザホテル店」、「ペーパーグラス福岡 福岡三越店」においては、老眼鏡専門店として他に類をみない老眼鏡の売場とサービスを生み出し、老眼鏡とお客様との上質な出会いの場と新たな体験価値を提供してまいりました。
まさに新生「東急プラザ渋谷」に相応しいブランドとして、大人のライフスタイルをより豊かにし、より良い老眼鏡を必要とするすべてのお客様に、ペーパーグラスを手にする驚きと感動をお届けできればと切に願います。
■新店舗情報
- 店舗名 :ペーパーグラス東京 東急プラザ渋谷店
- オープン日 :2019年12月5日(木)
- 所在地 :〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-2-3 東急プラザ渋谷4F
- 営業時間 :10:00~21:00
- 定休日 :不定休
- 電話 :03-5422-3456
- アクセス :JR 各線 渋谷駅南改札西口 徒歩1分
- 店舗面積 :8.9坪
■オープニング企画
(1)「Pライト9」モニター価格での先行販売(数量限定)
来春発売予定の新商品「ライト」シリーズに先駆け、「Pライト9」を12月4日(水)から先行販売いたします。
モニター価格:9,000円(税抜)
※モニター価格は、会員登録必須。アンケートにご協力いただける方に限ります。
(2)限定カラー フレーム(数量限定)
オリジナルカラー スタンダードクラシック(七宝モデル)
カラー展開:2色(ローズ、ブルー)
価格 :25,000円(税抜)
(3)限定カラー ケース(数量限定)
カドーレM
単品購入価格:2,000円(税抜)
■ペーパーグラス概要
スマホの文字がぼやけて見えづらい。本を読むとき近くの文字が見えづらい。そんなことありませんか?年齢を重ねると水晶体の柔軟性がなくなることや、筋力の衰えによりピントが手元に合わせづらくなってきます。それが老眼です。早い方で40歳前後から老眼が始まると言われています。総務省統計局の人口推計(2019年2月確定値)によると総人口のうち40歳以上は61.7%。自分は関係ない、ピントが合わないのはちょっと疲れているだけと思われるかもしれませんが、それは老眼の始まりかもしれません。でも眼鏡を掛けたことがなかったり、なにを選べば良いか分からない、おしゃれなものを掛けたいなど、老眼鏡を手にするまでには様々な悩みがあります。そんな方に是非おすすめしたいのがペーパーグラスです。
<機能的で美しい老眼鏡>
そのようなコンセプトから開発されたペーパーグラスのフレーム厚は約2mm。折りたたむと平坦になり、付属の携帯用ケースに収納しても約8mmという薄さです。開くとダイナミックな曲線が現れ、やさしく顔にフィットします。テンプルの回転軸を傾けるというシンプルな解決策で、老眼鏡として、独自の機能性、堅牢性、使い勝手、そして美しさを実現しました。
<すっと収まり、すっと取り出せ、しかも美しい。>
「ペーパーグラス」の使命は、軽く、携帯しやすく、スマートに使いこなせる
老眼鏡を通して、老眼の見えにくさ、わずらわしさを解放し、年齢を重ねても好奇心を奪われることなく人生をアクティブに楽しんでいただくことです。「すっと収まり、すっと取り出せ、しかも美しい。」この一連の動きさえもデザインしたペーパーグラスは、周りに驚きを与え、心地よい喜びを広げていきます。
<紙のように薄い>
「ペーパーグラス」という商品名は、技術力を活かした新発想の構造により、「紙のように薄い」ことから名付けられました。薄くフラットに折り畳めるので長財布や胸ポケットにスマートに収納でき、スマートな所作で取り出せるという画期的な長所を備えています。
<鯖江の職人の技術>
100を越えるフレーム製造工程において、眼鏡産業114年の歴史と日本の眼鏡枠生産の約95%、世界の約20%のシェアを誇る眼鏡産地「鯖江」の眼鏡職人の技が活かされています。
■ペーパーグラスに関する受賞表彰及び認定歴
2013年:GOOD DESIGN AWARD 2013 グッドデザイン・ベスト100 受賞
特別賞「グッドデザイン・ものづくりデザイン賞」受賞(日本デザイン振興会)
2014年:楽天グッドアイテムアワード -2014年春夏- 認定(楽天株式会社)
アジアデザイン賞 ブロンズ賞受賞(香港デザインセンター)
2015年:日本の優れた地方産品「The Wonder500(TM)」認定(経済産業省)
2016年:OMOTENASHI Selection(おもてなしセレクション)2016金賞受賞
2017年:「ペーパーグラス・プレミアムクラシックシリーズ」が2017年度グッドデザイン賞受賞
2018年:「ペーパーグラス・プレミアムクラシックシリーズ」が2018年アジアデザインプライズ受賞
「ペーパーグラス・サングラス」が「アジアデザイン賞(DFA Design for Asia Awards 2018)」
Apparel & Accessory Designカテゴリ メリット賞 受賞
「第22回日本メガネ大賞2019 サングラス部門」受賞
2019年:「ペーパーグラス・サングラス」が「iFデザインアワード2019」受賞
■会社概要
会社名 : 株式会社西村プレシジョン
所在地 : 〒916-0019 福井県鯖江市丸山町3丁目5-18
設立 : 1993年10月(株式会社西村金属の貿易部門子会社として)
資本金 : 1,000万
通販サイト: http://www.paperglass.jp
■お客様向けの問い合わせ先
TEL :0778-51-0127
FAX :0778-51-7251
受付時間:10:00~18:00(土日祝日を除く)
常温長期保存「UAA食品美味しいやわらか食」
新たなラインナップを発表
常温長期保存の防災食/非常食を製造しているアルファフーズ(株)(東京都中央区、内海大樹社長)は、『そしゃく配慮(高齢者をはじめ噛むことが難しい人に配慮)が必要な方々のための長期保存食「UAA食品美味しいやわらか食」に新たなラインナップとしてムース食2品の発売を11月18日から開始した』と発表した。
・UAA食品美味しいやわらか食「あじのムース(にんじん付き)」45g
・UAA食品美味しいやわらか食「いかのムース(ごぼう付き)」45g
そしゃく配慮者にも食べやすいムース状の商品に、歯ぐきでつぶせる程度のやわらかさに加工した人参、ごぼうなどの野菜を加えることで、普段の食事としても食べられるお惣菜に仕上げており、スマイルケア食「黄4」(歯ぐきでつぶせる)を取得している。4月に販売した同シリーズ「根菜のやわらか煮」「里芋の鶏そぼろ煮」と併せ、商品ラインナップを充実させることにより、購入に際し選択肢の幅を広げている。
同商品の特長は
・加熱、加水の必要がなくライフラインが途絶えた状況でもすぐに食べられる
・いわゆる「レトルト臭」がほとんどなく手作りの様な味を味わえる
・製造後5年7ヶ月の常温長期保存が可能
などがあり、特に大規模災害時などの非常時に重宝出来る食品に設計されている。
福祉施設、病院などの備蓄用への卸の販売が中心となるが、将来はネットなどでの小売りの販売も計画する。
※スマイルケア食
農林水産省では、介護食品の市場拡大を通じて、食品産業、ひいては農林水産業の活性化を図るとともに、国民の健康寿命の延伸に資するべく、これまで介護食品と呼ばれてきた食品の範囲を整理し、「スマイルケア食」として新しい枠組みを整備しました。
「スマイルケア食」は、健康維持上栄養補給が必要な人向けの食品に「青」マーク、噛むことが難しい人向けの食品に「黄」マーク、飲み込むことが難しい人向けの食品に「赤」マークを表示し、それぞれの方の状態に応じた「新しい介護食品」の選択に寄与するものです。(農林水産省HPより)
日本初!富田林発・地域リソースの活用による地域包括ケアの実現へ
富田林市(大阪府、市長:吉村 善美)、大阪大谷大学(大阪府富田林市、学長:浅尾 広良)、一般社団法人富田林医師会(大阪府富田林市、会長:宮田 重樹)、医療機器・材料メーカーのアルケア株式会社(東京都墨田区、代表取締役社長:鈴木 輝重)の4者は、この度、地域社会の医療・介護・健康の向上に寄与し地域住民の健康寿命延伸を目的として、富田林市産官学医包括連携(TOMAS※1)協定を締結しました。TOMASは、自治体、大学、産業だけでなく、医師会が組織的に連携し事業を推進するという、全国的にも極めて珍しい先駆的な取り組みとなっています。地域リソースを活用した地域包括ケアシステム構築により、地域課題の解決を目指します。
TOMASは、今後富田林市において、市民の健康寿命延伸のために、様々な活動を開始いたします。
- 地域リソースを活かした地域包括ケアシステムの構築で地域課題の解決へ
- 国内初!医師会と連携した産官学医連携により正しく安全な予防活動を推進
- SDGs(持続可能な開発目標)の達成と最新のグローバル視点を取り入れた事業モデル
※1 TOMAS:呼称 トーマス。当初発起4団体の英語表記の頭文字を合わせて考案。
■地域リソースを活かした地域包括ケアシステムの構築で地域課題の解決へ
富田林市は高齢化率が29.8%(2019年9月※2)で、高齢化対策が喫緊の課題であるとともに、2002年のピーク時から2019年までの間に約15,000人の人口減少があり、今後も2040年までに大幅な減少が予測されている自治体でもあります。現在、介護予防施策として、介護予防事業や通いの場の整備、住民ボランティア育成による自助活動などがありますが、持続可能性や展開性に課題がありました。年齢を重ねても健康でいられる方を増やす健康寿命延伸への取り組みを、社会的、経済的に持続させるためには、市内の様々な事業者の参入を促し、健康拠点の量と質の拡大による地域づくりが必要となっています。TOMASではそれぞれが抱える課題の解決に向け、地元事業者や学生などの地域のリソースを活かした“富田林版”地域包括ケアシステムの構築を図っていきます。
※2 高齢化率:人口に65歳以上が占める割合。全国は28.1%、大阪府全体では27.5%。
厚生労働省「高齢者白書 2019年版」より
【連携事項】
(1)介護予防に関する事業開発を推進すること
(2)介護予防の普及啓発を推進すること
(3)介護予防に関する教育および人材育成を推進すること
(4)その他連携に関して当事者が必要と認める事項
【産官学医それぞれが抱える課題と本事業で期待すること】
■富田林市
課題:より多くの住民への啓発、生活との接続と取り組み促進
本事業で期待すること:地域住民の健康寿命延伸を実現する、持続可能なヘルスケア産業の創出
■富田林医師会
課題:医療の適正供給の継続、地域包括ケアの構築と進化
本事業で期待すること:正しい介護予防の普及と、医療の適正利用促進の仕組み化
■大阪大谷大学
課題:地域の教育拠点の進化、学生の実践的教育の充実
本事業で期待すること:産業界や自治体との連携を通じた、学生の地域に貢献する力の育成
■アルケア
課題:地域リソース連携モデルの構築
本事業で期待すること:持続可能なビジネスモデルの検証と構築
■国内初!医師会と連携した産官学医連携により正しく安全な予防活動を推進
TOMASの特徴は、自治体、大学、産業だけでなく、地元医師会が組織的に連携し事業を推進するという点にあります。国内では例を見ない、この体制により、地域医療と地域予防の連携が可能となります。また、提供プログラムを医師会が監修することにより、安全で適切な予防活動の推進が期待できます。
また、各参加者の役割と期待できる成果として、大阪大谷大学は学生の派遣および実習活動を通じた学生の実学経験の研鑽、アルケアは企画推進やコンテンツ提供などでの実践的なヘルスケアビジネスモデルの実績構築、富田林市は地域の介護予防拠点の拡充と広報活動の拡大によって、予防が必要な住民の掘り起こしや持続的なサービスの提供が可能となります。
さらに、介護保険事業計画の推進および持続可能な地域社会実現に向けて、TOMASで有償事業を実施し「商助」の仕組みを動かすことで、事業者が継続的に運営可能な地域のエコシステム構築を目指します。そして、市内の民間事業者を活用しての事業推進を模索していきます。
【これまでの取り組み】
TOMAS締結前のパイロット事業として2019年6~11月に『あすラクからだ教室@大阪大谷大学』を実施しました。富田林医師会監修のプログラムを大学生が習得し、教室の準備・運営を実施、14名の参加者が正しいロコモ予防を学生と楽しく実践しました。学生の実学経験と世代間交流を生む双方の新たな体験の場としてのこの事業成果を活かし、今後も学生が地域で実習・活躍できる実学機会を創出していきます。
【今後の展開】
今後は市内の介護事業者や薬局、サービス業事業者等の“場”を活用した、新たな事業の立ち上げとして市内事業者による『あすラクからだ教室』を展開することで、地域の高齢者へのサービス提供や、顧客の健康管理による健康寿命延伸、ずっと使い続けてもらえる足腰を作る機会を創出していきます。その他、市内での介護予防啓発に向けた、教育、体験型イベントの実施など産官学医連携のイベント等も開催予定です。
■SDGs(持続可能な開発目標)の達成と最新のグローバル視点を取り入れた事業モデル
社会的、経済的に持続可能なエコシステムの構築を目指す上で、TOMASの取り組みは、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)にも関連しています。SDGsは、国連が定めた持続可能な開発のための17のグローバル目標と169のターゲットからなる、国連の開発目標であり、具体的行動指針でもあります。また、WHOもSDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」の達成には高齢者の健康・社会的ケアのニーズに対応することが不可欠だとし、高齢化への対策ガイドライン「高齢者のための統合ケア(ICOPE※3)」を発表しました。我々はICOPE視点で運動器にアプローチすることで、高齢者がいつまでも生き生きと生活するためのサポート事業を展開してまいります。
※3 ICOPE:WHOが策定した筋骨格系の機能など、高齢者の内在的能力の低下を管理するための地域レベルでの介入ガイドライン
【富田林市産官学医包括連携「TOMAS」参画者概要】
●富田林市
大阪府の東南部に位置する富田林市は、自然と歴史に恵まれたまちです。“富田林版”地域包括ケアシステムの構築に向け、医療と介護の連携強化や、地域における日常生活の支援・支え合いのしくみづくりを進めています。
代表者 : 市長 吉村 善美
人口 : 111,270名(高齢化率 29.8% 2019年9月現在)
所在地 : 大阪府富田林市常盤町1-1(〒584-8511)
HP : https://www.city.tondabayashi.lg.jp/
代表TEL: 0721-25-1000
●一般社団法人富田林医師会
地域包括ケアシステムの重要な柱である介護予防と在宅医療を専門的な知識と経験を基に遂行し、地域住民の方々が健康面で安心して暮らせる地域づくりに貢献してまいります。
代表者 : 会長 宮田 重樹(整形外科医)
会員数 : 計186名
所在地 : 大阪府富田林市向陽台1丁目3番38号(〒584-0082)
HP : http://www.tondabayashiishikai.jp/sp/index.html
代表TEL: 0721-29-1210
●大阪大谷大学
大阪大谷大学は、富田林市に立地し、1966年の創立以来、地域の活性化、文化振興等社会貢献活動にも積極的に取り組んできました。この度は人間社会学部スポーツ健康学科の授業の一環として、地域の大きな課題である市民の方々の健康増進、介護予防活動について、学生・教職員ともに取り組んでまいります。
代表者 : 学長 浅尾 広良
学生数 : 学部生3,106名、大学院生11名
所在地 : 大阪府富田林市錦織北3丁目11番1号(〒584-8540)
HP : https://www.osaka-ohtani.ac.jp/
代表TEL: 0721-24-0381
●アルケア株式会社
超高齢社会におけるエッセンシャルパートナーとなることを目指し、ウンドケア、オストミー&コンチネンスケア、ロコモティブケア、ナーシングケア、ヘルスケアの5つの視点でケア現場に貢献し、医療機器・医療用消耗材料の研究開発、製造、販売業を実施しています。なお、富田林市産官学医包括連携「TOMAS」は、ロコモ事業部が担当しています。
代表者 : 代表取締役社長 鈴木 輝重
社員数 : 550名(2019年4月1日現在)
売上高 : 148億円(2019年6月末現在)
本社所在地: 東京都墨田区錦糸1-2-1 アルカセントラル 19階(〒130-0013)
アルケアHP: http://www.alcare.co.jp