あっという間に2015年も終わりですね。今年はどんな一年でしたか?
さて、もうすぐクリスマス。今回はシニアのクリスマスの過ごし方についてご紹介します!
とあるクリスマスをテーマにしたアンケート調査によると50代以上のシニアの多くは、クリスマスを「家族(子ども・孫を含む)」と過ごすことが分かっています。
一方で【何をして過ごしますか?】という問いに対しては「普段と変わらない」が半数に上る結果となっています。
いつもと変わらない日、けれども子どもや孫と過ごす大切な日、ということが分かりますね。
また、【家族・パートナー・友人からのクリスマスプレゼントは期待しますか?】という問いに対しては約80%もの人が「期待しない」と回答しています。
年齢を重ね、プレゼント交換をするということも少なくなるとは思いますが、家族が集まれる折角のイベントです。「母の日」「父の日」「敬老の日」以外にも、コミュニケーションの1つとして感謝の想いをプレゼントとして贈るのも良いかもしれませんね。
そこで、シニアに贈るプレゼントにおすすめなものをご紹介いたします。
いくつになってもプレゼントをもらうことはうれしいもの。肌寒い季節ですが、心は温かくいたいものですね!
シニアの方がシニア向けでないお洋服を買うときに、よく耳にする声があります。「自分の体形に合うサイズの服はあるかしら…」ということです。
とある衣料に関する意識調査によると、シニアのおしゃれへの関心度は・・・
「積極的におしゃれをしたい」が 10.7%
「ある程度はおしゃれをしたい」が 49.5%
となっており、両方を合わせた「おしゃれをしたい(計)」が 60.2%と半数を超えています。一方で、
「あまり関心はない」31.5%
「関心はない」8.3%
となっており、両方を合わせた「関心はない(計)」は 39.8%となっています。
最近では、百貨店のシニア向けファッションのフロアも充実してきてはいるものの、デザインや色が豊富なヤングのお店でも、お買い物を楽しむシニアを見かけます。
そんなシニアの方々を見ていると、元気ではつらつとしていて、本当におしゃれが大好きなのだと心が温かくなります。そして、おしゃれを楽しむシニアの方々はとても社交的で、お出掛けをするためにおしゃれをする人も少なくありません。
しかし、デザインは気に入っても、年を重ねるごとに衣服のサイズが変わってしまい、昔のようにおしゃれを楽しめなくなる方も中にはいるようです。
市販衣類への満足度をみると、「特に不満はない」が7割を占めているものの、次いで「体型に合うものが少ない」が 9.8%、「好みの衣料品が近くの店では買えない」が6.8%、「値段が高い」5.6%、となっています。
体型に合わず、着たい服をあきらめてしまうのはなんだか寂しいですよね。
好きな服を着てお出掛けをする楽しみは、いくつになっても持っていたいものです。
ワクワク、ウキウキを忘れないおしゃれを楽しむシニアの姿には元気をもらえます。そんなシニアのニーズに応える、アパレルショップがこれから一つでも多く生まれてほしいものです。
芸術の秋ということで、シニア世代と音楽についてご紹介します。
とある意識調査によると、普段の生活の中での楽しみについて「仲間と集まったり、親しい友人、同じ趣味のひととの交際」が全体の35.6%を占めており、項目ごとの統計でみると21.5%の方が歌や踊りなどの趣味を楽しんでいるそうです。
音楽の楽しみ方は、テレビの歌番組、ラジオの音楽コーナー、CDを購入したりレンタルショップで借りたりと様々あります。趣味でピアノやギターを演奏することもあるかと思います。あるいは、お友達を誘ってカラオケを楽しむ方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はシニアに向けて展開している音楽サービスについてご紹介します。
また、カラオケも様々な形で魅力的なサービスを展開しています。
…など、ここにあげた以外にも様々なサービスがありますが、どのサービスもシニアの方々が気軽に音楽を楽しめるような工夫が凝らしてあります。
高齢化に伴い、これから更にシニア向けサービスも増えるのではないでしょうか!
リタイアをして自宅で過ごすことが多くなったシニア世代は、どの様にお酒を楽しんでいるのか・・・
今回は、シニア世代の「お酒」事情についてご紹介します。
とある調査によると、シニア男性の4割強はほぼ毎日自宅でお酒を飲んでいるそうです。
週に2~3回以上、自宅で飲んでいる方を含めると約65%。現役を引退しても、お酒は好んで飲まれる方が多いですね。
女性では週2~3回以上全体で約30%と男性の約半数という結果になっています。
また、外食でお酒を飲む頻度について、男性は約25%、女性の約47%が外でお酒を「飲まない」という結果になっており、活動拠点が会社から自宅になるとお酒の飲む場所も自宅になっているようですね。
自宅で飲んでいるお酒の種類では、男性女性ともにビールを飲む機会が最も多く、男性が約70%、女性が57%。シニアの食卓の定番は「ビール」の様です!
ビールのキャンペーンでよく見かける、応募者全員にもらえるプチビールサーバーや景品を目当てに定年後もお酒を買っているという話もよく聞いたりします。
ビールの他にも、ワインを自宅で飲まれる方も多いようで、シニアライフ総研®独自調査の「ワインに関する調査」では、~59歳は、「自宅」でワインを飲む率が約83%に対して、60代~は何と91%!
その他、ワインを飲む頻度、ワインの購入時の重視点等の調査レポートもございますので、
是非ご覧ください。
http://goo.gl/Yk7ppC
これまで、各企業の割引対象年齢から「シニア」「シルバー」の定義を見てきましたが、数回にわたり、シニアマーケットに纏わるデータをご紹介いたします。
もちろん、既にご存じの内容かと思いますが、様々な定義やデータを整理してご紹介させていただきます。
今回のテーマは「高齢化率」について。
以前にご紹介しましたが、世界保健機構(WHO)の定義では65歳以上を「高齢者」としています。
また、高齢化率によって下記のように定義されています。
<高齢化率によって定義される“社会”>
- 高齢化率が7%を超えた社会・・・「高齢化社会」
- 高齢化率が14%を超えた社会・・・「高齢社会」
- 高齢化率が21%を超えた社会・・・「超高齢社会」
現在の日本は「超高齢社会」と言われていますが、日本はいつ、それぞれの”社会”に分類されたのでしょうか。
<日本が分類された年>
- 「高齢化社会」・・・1970年
- 「高齢社会」・・・1994年
- 「超高齢社会」・・・2007年
それでは、今後高齢化率はどのように推移していくのでしょうか。
2060年には何と約40%!これから45年後なのでかなり先の話ではありますが、2.5人に1人が65歳以上になる世界は想像できないですよね。
更に、シニアマーケットをセグメントする際にも、高齢化を語る上でも重要なキーワードとなる「団塊世代」。この「団塊世代」の定義は皆さんご存知ですか?
第一次ベビーブーム世代とも言われていますが、厚生労働省によると、
「1947年(昭和22年)~1949(昭和24年)生まれ)」
とされています。年齢にすると、2015年現在「66歳~68歳」の方たちです。この団塊世代人口が非常に多く、高齢化率上昇に拍車をかける要素となっています。
近年、多くの企業がシニアマーケットに参入していますが、これらのデータから、シニアマーケットがいかに大きいマーケットであるかが改めて分かりますね。
今回はアクティブシニアの国内旅行事情についてご紹介します。
三菱UFJフィナンシャル・グループの総合シンクタンクである三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社と楽天株式会社が、2015年2月に「2015年 シニア層の国内宿泊旅行に関する意識調査」を実施しました。
http://www.murc.jp/publicity/press_release/press_150312
この調査によると、シニアの方が行きたい観光旅行は「温泉でのんびり」が最も多く78.2%に。
次いで「寺・神社・勝景地等の訪問」「ご当地グルメを満喫」などが続きますが、いずれも40%台にとどまり、温泉旅行が圧倒的人気であることが分かります。
また、行きたい温泉地については「湯布院」「草津」「別府」と続く結果に!
実際に旅行先を決める際、シニアの方は何を重視しているのでしょうか?複数回答で伺った結果、「自然・景色」が92.1%で最も多い結果となっています。
これから秋に向かって紅葉や花が見ごろになり、ますます旅行にも行きやすくなりますね。
最近のシニアはとてもアクティブ!旅行会社もシニア向けのパッケージなどへの取り組みが増えておりますので、いくつかご紹介します。
いくつ年をとっても楽しめる旅行はやはり、わくわくしますね。
60歳以上の64.6%は経済的な暮らし向きに心配ないと感じている
内閣府が60歳以上の者を対象に行った調査では、経済的な暮らし向きについて「心配ない」(「家計にゆとりがあり、まったく心配なく暮らしている」と「家計にあまりゆとりはないが、それほど心配なく暮らしている」の計)と感じている人の割合は全体で64.6%となっています。また、年齢階級別にみると、年齢階層が高いほど「心配ない」と回答した割合は高く、80歳以上では71.5%となっています。
60歳以上の者の暮らし向き
出典:内閣府「高齢者の経済・生活環境に関する調査」(平成28年)※調査対象は60歳以上の男女
その他の世帯平均と比べて、高齢者世帯の所得は低い
高齢者世帯(65歳以上の者のみで構成するか、又はこれに18歳未満の未婚の者が加わった世帯)の平均所得(2015年の1年間の所得)は308.1万円で、全世帯から高齢者世帯と母子世帯を除いたその他世帯(644.7万円)の5割弱となっています。
尚、平均所得金額で見るとその他の世帯と高齢者世帯の差は大きいですが、世帯人員数が少ない方が生活コストが割高になるといった影響を調整し、世帯人員の平方根で割った平均等価可処分所得3金額でみると、高齢者世帯は216.2万円となっており、その他の世帯(303.5万円)と比べて、87.3万円低くなっています。
高齢者世帯の所得
出典:厚生労働省「国民生活基礎調査」(平成28年)(同調査における2015年1年間の所得)※高齢者世帯とは、65歳以上の者のみで構成、又はこれに18歳未満の未婚の者が加わった世帯。
※平均等価可処分所得とは、世帯人員数の違いを調整するため、世帯の可処分所得を世帯人員の平方根で割った所得。生活水準を考えた場合、世帯人員数が少ない方が、生活コストが割高になることを考慮したもの。 世帯の可処分所得とは、世帯収入から税金・社会保険料等を除いたいわゆる手取り収入。
また、高齢者世帯の所得階層別分布をみてみると、150~200万円未満が最も多くなっている。高齢者世帯の所得金額の中央値は244万円であり、総数の427万円より183万円低くなっています。
高齢者世帯の所得階層別分布
出典:厚生労働省「国民生活基礎調査」(平成28年)※高齢者世帯とは、65歳以上の者のみで構成、又はこれに18歳未満の未婚の者が加わった世帯。
さらに、公的年金・恩給を受給している高齢者世帯における公的年金・恩給の総所得に占める割合別世帯数の構成割合をみると、66.2%の世帯において公的年金・恩給の総所得に占める割合が80%以上となっています。
公的年金・恩給を受給している高齢者世帯における
公的年金・恩給の総所得に占める割合別世帯数の構成割合
出典:厚生労働省「国民生活基礎調査」(平成28年)(同調査における平成27(2015)年1年間の所得)
年齢階級別の所得再分配後の所得格差
世帯員の年齢階級別の等価再分配所得のジニ係数4(不平等度を測る指標)をみると、2014年における60~64歳、65~69歳、70~74歳及び75歳以上の層のジニ係数は、2005年と比べてやや低下した。ジニ係数の値は、60~64歳で0.33、65~69歳で0.30、70~74歳で0.33、75歳以上では0.34。
年齢階級別ジニ係数(等価再分配所得)
出典:厚生労働省「所得再分配調査」
※「等価所得」とは、世帯の所得を世帯人員の平方根で除したもの。「再分配所得」とは、当初所得から税金、社会保険料を控除し、社会保障給付(現金、現物)を加えたもの。
※ジニ係数とは、分布の集中度あるいは不平等度を示す係数で、0に近づくほど平等で、1に近づくほど不平等となる。
記事作成:2019年4月
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高齢化率の最も高い県は秋田県35.6%、最も低い県は沖縄県21.0%
平成29(2017)年現在の高齢化率は、最も高い秋田県で35.6%、最も低い沖縄県で21.0%となっています。今後、高齢化率は、すべての都道府県で上昇し、平成57(2045)年には、最も高い秋田県では50.1%となり、最も低い東京都でも、30%を超えて30.7%に達すると見込まれています。
また、首都圏など三大都市圏をみると、千葉県の高齢化率は、平成29(2017)年の27.1%から9.3ポイント上昇し、平成57(2045)年には36.4%に、神奈川県では24.8%から10.4ポイント上昇し35.2%になると見込まれており、今後、我が国の高齢化は、大都市圏を含めて全国的な広がりをみることとなります。
出典:平成29年は総務省「人口推計」、平成57年は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成30年推計)」
都市規模が大きいほど65歳以上人口の伸びが大きい
さらに、平成27(2015)年を基準年として、都市規模別に65歳以上人口の推移をみると、都市規模が大きいほど65歳以上人口の伸びが大きい見込みとなっています。
一方で、「人口5万人未満の都市」では、平成32(2020)年をピークに65歳以上人口は減少し、平成47(2035)年には平成27(2015)年時点よりも65歳以上人口は減少する見込みとなっています。
都市規模別にみた65歳以上人口指数(2015年=100)の推移
出典:国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成30年推計)」をもとに作成。
記事作成:2019年3月
>>>高齢化の要因
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年齢階級別の死亡率の低下による65歳以上人口の増加
65歳以上人口の増加に伴い、死亡者数の実数は増加傾向にありますが、人口の年齢構成に変化がないと仮定した場合の年齢調整死亡率は低下傾向です。戦後、日本では、生活環境の改善、食生活・栄養状態の改善、医療技術の進歩等によって、年齢調整死亡率が大幅に低下し、1947年の男性23.6、女性18.3から、2016年には男性4.8、女性2.5になりました。
死亡数及び年齢調整死亡率の推移
出典:厚生労働省「人口動態統計」
少子化の進行による若年人口の減少
我が国の戦後の出生状況の推移をみると、出生数は、第1次ベビーブーム(1947年~1949年。この間の出生数805万7,054人)、第2次ベビーブーム(1971年~1974年。この間の出生数816万1,627人)の2つのピークの後は減少傾向にあります。
2016年の出生数は97万6,978人、出生率(人口1,000人当たりの出生数)は7.8となり、出生数は前年の100万5,677人より28,699人減少しました。※
※なお、厚生労働省「平成29年(2017)人口動態統計の年間推計」によれば、平成29(2017)年の出生数は、94万1,000人、出生率は7.5と推計されています。
また、合計特殊出生率(その年次の15歳から49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもので、1人の女性が仮にその年次の年齢別出生率で一生の間に生むとしたときの子供の数に相当。)は、第1次ベビーブーム以降急速に低下し、1956年に2.22となった後、しばらくは人口置換水準(人口を長期的に維持するために必要な水準)前後で推移しましたが、1975年に1.91と2.00を下回ると、1993年に1.46と1.50を割り込みました。
その後も低下傾向は続き、2005年には1.26と過去最低を記録したものの、2016年は1.44となっています。
記事作成:2019年3月
>>>高齢化の社会保障給付費に対する影響
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高齢化率過去最高の27.7%
我が国の総人口は、平成29(2017)年10月1日現在、1億2,671万人となっています。
65歳以上人口は、3,515万人となり、総人口に占める割合(高齢化率)も27.7%となりました。
65歳以上人口を男女別にみると、男性は1,526万人、女性は1,989万人で、性比(女性人口100人に対する男性人口)は76.7であり、男性対女性の比は約3対4となっています。
また、65歳以上人口のうち、「65~74歳人口」は1,767万人(男性843万人、女性924万人、性比91.2)で総人口に占める割合は13.9%、「75歳以上人口」は1,748万人(男性684万人、女性1,065万人、性比64.2)で、総人口に占める割合は13.8%。
出典:総務省「人口推計」
日本の総人口は、長期の人口減少過程に入っており、平成41(2029)年に人口1億2,000万人を下回った後も減少を続け、平成65(2053)年には1億人を割って9,924万人となり、77(2065)年には8,808万人になると推計されています。
65歳以上人口は、「団塊の世代」が65歳以上となった平成27(2015)年に3,387万人となり、「団塊の世代」が75歳以上となる平成37(2025)年には3,677万人に達すると見込まれています。
その後も65歳以上人口は増加傾向が続き、平成54(2042)年に3,935万人でピークを迎え、その後は減少に転じると推計されています。
総人口が減少する中で65歳以上の者が増加することにより高齢化率は上昇を続け、平成48(2036)年に33.3%で3人に1人となります。平成54(2042)年以降は65歳以上人口が減少に転じても高齢化率は上昇を続け、平成77(2065)年には38.4%に達して、国民の約2.6人に1人が65歳以上の者となる社会が到来すると推計されています。総人口に占める75歳以上人口の割合は、平成77(2065)年には25.5%となり、約3.9人に1人が75歳以上の者となると推計されています。
65歳以上人口のうち、65~74歳人口は「団塊の世代」が高齢期に入った後に平成28(2016)年の1,768万人でピークを迎えます。その後は、平成40(2028)年まで減少傾向となるが再び増加に転じ、平成53(2041)年の1,715万人に至った後、減少に転じると推計されています。
一方、75歳以上人口は増加を続け、平成30(2018)年には65~74歳人口を上回り、その後も平成66(2054)年まで増加傾向が続くものと見込まれています。
高齢化の推移と将来推計
出典:高齢化率は、2015年まで総務省「国勢調査」、2017年は総務省「人口推計」(平成29年10月1日確定値)、2020年以降は国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成29年推計)」の出生中位・死亡中位仮定による推計結果。
現役世代1.3人で1人の65歳以上の者を支える社会の到来
65歳以上人口と15~64歳人口の比率をみると、昭和25(1950)年には1人の65歳以上の者に対して12.1人の現役世代(15~64歳の者)がいたのに対して、平成27(2015)年には65歳以上の者1人に対して現役世代2.3人になっています。今後、高齢化率は上昇し、現役世代の割合は低下し、平成77(2065)年には、65歳以上の者1人に対して1.3人の現役世代という比率になります。
また、出生数は減少を続け、平成77(2065)年には、56万人になると推計されています。この減少により、年少人口(0~14歳)は平成68(2056)年に1,000万人を割り、平成77(2065)年には898万人と、現在の半分程度になると推計されています。
出生数の減少は、生産年齢人口にまで影響を及ぼし、平成41(2029)年に6,951万人と7,000万人を割り、平成77(2065)年には4,529万人となると推計されています。
一方、65歳以上人口の増大により死亡数は増加、死亡率(人口1,000人当たりの死亡数)は上昇を続け、平成77(2065)年には、17.7になると推計されています。
出生数及び死亡数の将来推計
出典:2006年、2010年、2016年は厚生労働省「人口動態統計」による出生数及び死亡数。2020年以降は国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成29年推計)」の出生中位・死亡中位仮定による推計結果。
日本の平均寿命は、平成28(2016)年現在、男性80.98年、女性87.14年と、前年に比べて男性は0.23年、女性は0.15年上回りました。今後、男女とも平均寿命は延びて、平成77(2065)年には、男性84.95年、女性91.35年となり、女性は90年を超えると見込まれています。
平均寿命の推移と将来推計
出典:総務省「人口推計」
記事作成:2019年2月
>>>高齢化の国際的動向
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梅雨も本格化し最近は雨ばかりですね。気温の変化も激しいですが、お体はいかがでしょうか。
さて、ご存知の方も多いかとは思いますが、本日7月7日は「七夕」ですが、本日を「盆入り」とする地方もあるようです。7月7日に盆入りすることを東北地方・中国地方では「ナヌカビ」、近畿地方では「ナヌカボン」と呼ぶそうです。
「盆入り」、実は一部地域では、子供にとっても楽しい行事になりつつあるのです。
それは・・・お年玉ならぬ「お盆玉」という行事があるからです。
この「お盆玉」という言葉は、ポチ袋を販売する、株式会社マルアイの戦略として打ち出されたもの。株式会社マルアイは、お盆時期に祖父母から帰省した子供や孫にお小遣いをあげる風習を広げようと、「お盆玉」という言葉を商標登録し、世に発信したそうです。
内閣府調査の『高齢者の経済生活に関する意識調査(平成23年)』によると、60歳以上の男女2,095人への調査で「優先的にお金を使いたいと考えているものは何か(3つまでの複数回答)」と質問に対して、33.4%が「子供や孫のための支出」という結果になっています。
(1位は健康維持・医療介護42.8%、2位は旅行38.2%)
シニアマーケティングにおいて、「孫」は切っても切り離せないキーワードになりつつありますね!
最近では、年齢を感じさせないくらい元気で、パワーのあるシニアを「アクティブシニア」と呼んだりもします。
今回はそんな「アクティブシニア」が多く集まる、人気のコンサートを調べてみましたのでご紹介します。
西城秀樹さんやリリーズ、あべ静江さんなど、豪華出演者による60年~70年代のヒット曲をふんだんに盛り込んだ「同窓会コンサート」。「アクティブシニア」と言っても、まだまだ若い50代を中心にした客層が特徴的です。
歌謡ショーだけではなく、お芝居をセットにしているようなコンテンツもあります。歌謡ショーでは小林旭さんを始め、千昌夫さん、狩人などの大物スターの生歌やトークで盛り上がります。中には追っかけファンが、いくつかの公演を回り歩くことも!まさに「アクティブ」ですね。
中国・四国・近畿地方を中心に、ディナーショーやトークショーを展開。中には北島三郎さんのコンサートもあれば、中高年女性から絶大な人気を誇る綾小路きみまろさんの漫談などのコンテンツがあります。
1949年に創立し、会員が中心となって企画・運営を行う音楽鑑賞運動。
会員は年会費を支払うようですが、各エリアの労音によって価格は異なります。コンテンツも大物歌手による単独コンサートなどが多く企画されています。
こういったコンサート会場を見ていると、「アクティブシニア」の皆さんは、指定席にも関わらず、1時間ほど前から会場の前で並ぶほど、楽しみにしている方が非常に多いようです!
前々回の記事で、アミューズメント施設の「シニア割引」の対象年齢をご紹介しました。
今回は、「シルバー」という言語を使っている企業の割引対象年齢を調べてみましたのでご紹介します。
上野公園内にある美術館、東京都美術館では、 高齢者優待日「シルバーデー」という日が設けられています。
その名前の通り、シルバー世代の方を対象にした高齢者優待日で、毎月第3水曜日に設定されています。
「シルバー」という名前が付いていますが、対象は65歳以上となっています。 65歳以上であれば、東京都美術館が主催する特別展や企画展などの展覧会を無料で観賞できるというものです。
美術館めぐりが趣味というシニア層も多く、非常に混雑するようです!
国産、産直、環境にこだわった生協の食材宅配サービス、パルシステム。
パルシステムでは「シルバー特典」が設定されており、「満70歳以上の単身でお住まいの方」、「夫婦二人世帯で、いずれか一方の方が満70歳以上の場合」、「満70歳以上の方たちだけでお住まいのご家族」が対象で、パルシステム手数料(基本手数料や商品配送料)が無料になるというもの。
決まった日に、自宅まで宅配してもらえるので、スーパーまで買い物に行くのが大変なシニア世代にはピッタリですね!
その他、以前ご紹介した企業も「シルバー」割引としています。
・東京都シルバーパス・・・70歳以上
http://www.tokyobus.or.jp/silver/
・日本航空(JAL)・・・65歳以上
https://www.jal.co.jp/dom/waribiki/t-silver.html
今回「シルバー」を5つご紹介しましたが、同じ「シルバー」でも65歳以を対象にしているところもあれば、70歳以上を対象とするところもあり、やはりその定義は様々なようですね。
ただ・・・やはり美術館や飛行機に乗って出かけるような元気な方を「シルバー」と呼ぶのには少々抵抗がありますね。ご本人たちはどのような心境なのでしょうか・・・
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さてさて、近年、高齢者の自動車事故が増加し、ニュースでもよく取り上げられています。
ある調査データによると、「ほぼ毎日運転している」60代は全体の約55%、70代は約40%、80代以上に至っては約25%と、まだまだ現役の方がかなり多いようです。
さらに、60代の約67%は「ハイブリット自動車を購入したい」と回答しており、70代は約60%、80代は約28%と、購買意欲も高い傾向にあります。
シニアに人気のあるコンパクトカーは、「ヴィッツ」、「フィット」、「デミオ」。 フロアシフトで操作がしやすく、サイドブレーキが横にある、昔ながらのスタイルと手軽さが人気の理由の一つのようです。
軽自動車では、「Nボックス」、「ムーヴ」、「ワゴンR」が人気車種で、軽自動車にも関わらず車内が広く、窮屈さを感じさせない点が、シニア世代にも支持されているようです。
年齢を重ねるにつれ、確実に身体能力は衰えてしまいますが、自動ブレーキシステムなど様々なサポートシステムが開発されているため、年を取っても安全な運転が実現できる日が訪れるのも、そう遠くないかもしれませんね!
以前、交通機関の「シニア割引」の対象年齢から、各企業の「シニア」の定義ついてご紹介しましたが、今回は、アミューズメント施設の割引対象年齢をご紹介します。
通常の”1デーパークチケット”の大人料金6,900円に対して、 「シニアパスポート」は6,200円と700円の割引がされています。
色々な記事を見てみると、オリエンタルランドは、2008年頃から3世代に向けたコミュニケーションを本格的に考え始めたそうです。少子高齢化の影響でファミリー層の母数は確実に減少していくため、増やす余地のあるのは「ニューエイジング層」であり、団塊の世代が65歳を迎えた今、定年退職して金銭的に余裕のある方も多い。特にかわいい孫への出費なら喜んで…という傾向も強いため、3世代による来園に着目したそうです。
60歳以上の方は入場料一律1,100円のシニア割引、「夫婦50割引」というどちらかが50歳以上の夫婦であれば、2人で2,200円という2つの割引サービスがあります。
子供が独り立ちして、時間に余裕のあるシニアの取り込みを狙っています。若い頃、二人で映画館デートをされていたシニアが、歳を重ねてまた同じように映画館デートなんて、ロマンチックですね!
「朝トク! 毎朝健康 シニアパック」という平日の8時~10時の受け付けでボウリング2ゲーム500円になるというお得なパックがあるようです。 少子化や増税の影響で苦戦するラウンドワンでは、シニア客の獲得のために、ほぼ全店の開店時間を午前10時から8時に早めたそうです。 ボウリングの競技年齢は非常に幅広いですが、特にシニア層が多く、手軽なスポーツとして人気のようですね。
このように50歳以上のところもあれば、65歳以上のところもあり様々ですね。
次回以降で、他の業種企業の「シニア」定義についてご紹介させていただきます!
みなさん、「介護食」をご存じでしょうか?
「介護食」とは高齢になり噛むことや飲み込むことが困難になった方向けに食べやすく、飲み込みやすく加工された食品のことを言います。
(実は明確な定義がないという課題もあるのですが、それは別の機会に。)
一昔前はドラッグストアではほとんどこのカテゴリの商品を見ることはありませんでした。
それがここ数年、柔らかく飲み込みやすく加工された「やわらか食」や飲み込みを助ける「とろみ剤」など多くの商品が店頭に並んでいます。
恐らく、扱っていない店舗を探すほうが難しいのではないでしょうか。
この背景には高齢者人口の増加に加え、受け入れられる施設や病院の数の不足、在宅介護を行う家族が増えてきたことで一般市場が拡大していることが挙げられます。
在宅介護を行う中で施設や病院と同じような食環境を手軽に行いたい、そんなニーズの高まりがそこにはあるのです。
それに伴い数多くの食品メーカーがこの市場に日々参入してきています。
商品パッケージも昔は味気ないものばかりでしたが最近では思わず「美味しそう」と感じるほど一般食品と遜色ない商品が目立ちます。
私もいくつかの商品を試食する機会がありましたが最近は煮込んだり刻んだりするだけでなく
酵素の力で見た目そのままで料理を柔らかくするといった商品まで出てきて、味もとても美味しくなっています。
現在の市場規模は出荷ベースで1000億円程度と想定されていますが、要介護者数数から介護食のニーズを換算すると2兆5000億円になるとも言われています。
これからますます多くの企業が参入しイノベーションが起きていくのではないでしょうか。
誰しもが行く道。
私たち現役世代が介護食のお世話になるときにはどのような環境が待っているのか、少し楽しみでもあります。
さてさて、今回はシニアの第二の人生に注目してみたいと思います。
これまでは60歳で定年退職を迎える方が多く・・・
「会社を定年退職したらずっと家にいられる!」
「今まで忙しくてできなかった趣味や夫婦の時間を満喫しよう!」
と、この時を今か今か!!と待ち望む方もいらっしゃいました。
かたや、最近は高齢化と共に元気な方も増え・・・
「こんなに元気なのに、引退なんて!」
「昨日までバリバリ働いていたのに、有り余る体力と時間を注ぎ込むものがない!どうしたらいいんだ!」
と、それまでの人生を仕事に捧げていたばっかりに、困惑される方もいらっしゃいます。
後者の方の中でも、定年後も同じ企業や職場で働きたいという方は、再雇用制度を利用するのもひとつの方法ですよね。平成25年4月の「改正高齢者雇用安定法」によって、希望する従業員の65歳までの継続雇用が企業に義務づけられました。
しかし、最近は違う選択肢が増えている、というあるニュースの記事を見つけました。それによると第二の人生として「起業」の道を選ぶシニアが増えているそうです。
中小企業白書(2014年版)のデータでは、約20年前に14.2%だった60歳以上の起業家の割合が2012年には32.4%に増加しています。30代の起業家の割合は23.6%なので、それを大きく上回っています。これは驚きですね!
「これまでの経験や人脈を活かし、会社員で叶わなかったビジネスに再チャレンジしよう!」
「今までと同じくらい、いやもっと稼ごう!」
ということだけでなく・・・
「社会に貢献しよう!」
「恩返ししよう!」
というモチベーションを持つシニアが多いようです。実際に年齢が高くなるにつれ、社会貢献やボランティアの意識も高まるというデータも出ています。
確かに、引退して家でぼーっと毎日を過ごすよりずっと良いですね!皆さんの周りのシニアは定年後どう過ごされていますか?
前回、世間一般的にはWHOが定義した65歳以上の人の事を指すようですが、法律・法令・制度を調べてみると、「高齢者」、「高齢」という言葉の定義は様々で、明確な定義はないことが分かりました。
結果、参入するマーケットによって、年齢やライフスタイル・・・等々、企業によりそのセグメントは違うということでしたね。
そこで、今回は年齢で「シニア」を定義している企業の事例をご紹介します。
最近「シニアライフ総研」を担当しているからか、よく「シニア割引」という言葉をよく耳にします。
この「シニア割引」ですが、どの企業も「年齢」で区切っています。確かに、年齢以外に何かを証明できる数値的なものが少ないからなのでしょうか・・・
各企業は何歳からを割引対象の「シニア」と定義しているのでしょうか。
今回は交通機関の割引対象年齢を調べてみました。
発行時に交付費用を払えば、指定されたバスや交通機関を自由に乗り降りできるというもの。 「シルバー」という言葉になっていますが、ホームページには「東京都の高齢者の社会参加を助長し、高齢者の福祉の向上を図るため」とあります。 年を重ね身体が思うように行かなくなると家にこもりがちですので、交通弱者とされる高齢者をそれを少しでも外に!という取り組みですね。
「大人の休日倶楽部ジパングカード」というカードで年会費が必要ですが、会員になると全国のJR運賃が最大3割引き、JRホテルグループの宿泊料金が割引になります。
男女の年齢が異なっていますが、これは年齢差のご夫婦に配慮されたからなのでしょうか・・・
また「大人用の休日倶楽部ミドルカード」というのもあり、50歳以上が対象となっています。 メインキャラクターは吉永小百合さんです。
「シニア空割」という割引で、ANAマイレージクラブ会員で65歳以上の場合、お得な運賃で搭乗できるというものです。
キャッチコピーは「65歳を過ぎたら、日本はまるごと あなたのものだ。」
※日本航空(JAL)も同じように「当日シルバー割引」というサービスを行っています。
次回は・・・アミューズメント・娯楽施設の「シニア割引」の年齢についての事例をご紹介いたします!
さて、今回は・・・「高齢者の定義」についてです。
「シニアライフ総研」というサイト名称にも「シニア」という言葉を使っていますが、 その他にも「高齢者」、「老人」、「お年寄り」、「シルバー」等々様々な呼び方があります。 中でも今回は「高齢者」という言葉の定義について調べてみました。 まず、法律・法令・制度ではどう定義されているのでしょうか・・・
- 公的年金の受給開始年齢・・・60歳 ※平成25年~37年度にかけて65歳へ引き上げられます。
- 老人福祉保健法(第10条の3)・・・65歳
- 所得税法(「老人扶養親族」)・・・70歳
- 国民生活基礎調査における「高齢世帯」・・・65歳
- 道路交通法・・・70歳
個別の法律の中で「高齢者」、「高齢」という言葉が使われていますが、その定義は様々なようですね・・・。
更に、高齢者医療制度では、「高齢者」の中でも65歳から74歳までを前期高齢者、
75歳以上を後期高齢者と定義されており、制度も異なります・・・。
つまり、明確な定義はない、ということです。
ただ、世間一般には高齢者とは、65歳以上の人のことを指すことが多いような気がしますね。
それは、国連の世界保健機構(WHO)が65歳以上と定義しているからなのでは?と言われています。
中には年齢で区切るものではないとおっしゃる方もいらっしゃいます。
確かに、一般企業において、どのマーケットに参入するかによりますので、
年齢で区切られるものでもありません。
例えば、同じ80歳でも元気で自分で買い物をされる方もいらっしゃいますし、
寝たきりの方もいらっしゃいます。
次回は・・・年齢で「シニア」を定義している企業についてご紹介予定です!
お伺いしたのは東京都江戸川区にある「ロングライフ葛西」さん。駅からそう遠くない住宅街の一角に、極めて自然に溶け込むような洋館がそれでした。 居住者の皆さんが、緩やかな時の流れを楽しむかの如く生活され、花や草木に囲まれたリゾートホテルのような共有スペースが一層の心地良さを演出してくれていました。
近年、「サ高住」なども話題になっていますが、高齢者が健康状態も含めて、「自分らしく生活する」為の選択肢がどんどん増えているように思います。 ビジネスベースでは、高齢者を取り巻くさまざまな市場はその構成人口数の増加により拡大傾向にありますが、正しい競争、本質を問うサービスの向上によって『住みやすい・生活しやすい日本』の具現化が図られることを期待しますし、実際そうなってきていると実感します。 願わくば、これらのエッセンスがカスタマイズ可能なフォーマットとなって、日本だけではなく海外へ輸出できるモデルへと昇華し、超高齢社会・日本の新たな強みとなることを期待したいものです。