ライフワークス/【提言発表】「70歳就業社会」でイキイキ活躍するシニアを増やす支援のあり方

2020/5/13

 社員と企業の持続的成長に繋がる施策

「働きがいを、すべての人に。」をビジョンに、大企業で働く40代、50代社員のキャリア開発支援などを手掛ける株式会社ライフワークス(本社:東京都港区、代表取締役社⻑:梅本郁子)は、この度、日清食品ホールディングス株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長・CEO:安藤 宏基)、三井不動産株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:菰田 正信)など4社とともに、2019年10月23日(水)に立ち上げたシニア(50代)社員の力を企業競争力向上に繋げるための「シニア活躍推進ワーキンググループ」活動を終え、提言を発表致します。
 
■「シニア活躍推進ワーキンググループ」立ち上げの背景
70歳就業機会確保を企業の努力義務とする改正高年齢者雇用安定法などの関連法が2021年4月から施行されることや、バブル期に大量採用した社員が50代になることにより、年功序列など従来型の人事制度を持つ多くの日本の大企業にとって、総額人件費増大が課題となっています。こうしたなか、若年労働人口の減少による人手不足など諸課題の解決のためにも、シニア社員の一層の活躍を推進したいと考える企業が増えて(※1)おり、既に先進的な企業が就業環境や人事制度変更に取り組み始めています。

■立ち上げの目的
シニア社員活躍支援のニーズの高まりを受け、業界に先駆け19年前から大企業のシニア社員向けキャリア支援を行ってきたライフワークスが、本ワーキンググループを立ち上げるに至りました。そして、同様の取り組みに興味を持つ企業に対して、企業が講ずるべき施策の方向性として3つの提言を導き出しました。

■「70歳就業社会」を見据えたシニア社員活躍支援
政府は、従来の定年廃止や延長、定年後の再雇用に加えて、新たにフリーランス契約への資金提供や起業支援、社会貢献活動参加への資金提供といった手法も選択肢として認めながら、希望する社員が70歳まで働ける措置を企業が講じるよう法制度上規定するとしています(※2)。例えば社内で働く人には、強みや持ち味を活かし戦力として一層活躍することが求められます。起業やフリーランスを希望する人は、業務委託で自社経営に引き続き利益をもたらすきっかけを作ります。更に、社会貢献活動参加をする人は、ステークホルダーである消費者や企業の立地する地域社会へその力を還元します。本ワーキンググループは、こうした70歳就業社会を見据え、企業が講ずるべきシニア社員活躍支援に向けて提言をまとめました。

■シニア社員活躍支援に向けての提言
1)シニア社員のなかでも、将来への危機感を持ちつつも目の前の仕事に追われ行動変容ができない層に照準を絞る。
2)社内外における新たな役割や活躍機会の提供(=「場づくり」)と、実行に移せる基盤作り(=「後押し」)という両方の観点を入れた施策を構築する。
3)本施策を、将来高齢期を迎える年代層にも展開し、全世代の活躍に繋げる。

■「場づくり」と「後押し」の具体的施策と目指す状態
両方の観点を複合的に自社の施策に取り入れることで、社内外に視野と行動を広げたシニア社員活躍に繋げます。

 
 
「場づくり」と「後押し」の具体的施策と目指す状態
 
(※3)職域開発・・社内の新しい領域や職域への挑戦を促し登用する
(※4)職務開発・・シニア社員は今までやってきたことの深堀をし、企業は職務プロとして配置、雇用形態の変更によりそれを活かす
 
■参画各社が今後取り組む具体的施策(一例)
今後の自社の施策に、上記の図の施策を取り入れることについて、提言書で一部公開しています(P22-)。
 
参画各社が今後取り組む具体的施策(一例)
 
▼提言書ダウンロードはこちら:シニア人材が役割創造できる仕組み・仕掛けづくり
https://www.lifeworks.co.jp/rc/database/entry001828.html

■シニア活躍ワーキンググループ実施概要
2019年10月から2020年3月までに全8回のワーキング活動を開催。

■活動内容
前半は4社で1組のチームとなり、各社の人事が捉えているシニア社員の課題と目指したい姿を共有しました。他の3社はアドバイスやアイデアを提供し、目指したい姿に向けて知恵を出し合い施策を検討しました。後半は活動を通して得たシニア社員活躍に必要な要素やポイントに基づき、本提言をまとめました。

■参加メンバー
【参画企業】50音順(敬称略、所属役職等はワーキング発足当時)
株式会社ゲオホールディングス   中田 徹氏  (人事総務部 ゼネラルマネージャー)
株式会社 ジュピターテレコム     川村 豊氏  (人財開発部 部長)
日清食品ホールディングス株式会社 大西 剣之介氏(人事部 係長兼HRBP)
三井不動産株式会社        後藤 要二氏 (人事部 マスター人材活躍推進グループ 企画統括)

【ライフワークスメンバー】
プロジェクトリーダー       野村 圭司(事業企画部長)
ファシリテーター         山田 育子(パートナーコンサルタント)
アドバイザー           山田 昇 (キャリアサポートSUN・パートナーコンサルタント)
※元サントリーHD、キャリアサポート室 キャリアコンサルタント
アドバイザー           丸井 義幸(ラウンドウェル・パートナーコンサルタント)
※元サントリーHD、キャリアサポート室 キャリアコンサルタント

■活動概要
https://www.lifeworks.co.jp/rc/story/swg2019_1.html

 (※1) 人手不足の解消に向けた企業の意識調査 帝国データバンク2019/9/12 P3
http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p190902.pdf
(※2) 首相官邸 成長戦略ポータルサイト
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/portal/employment_opportunity/policy.html

ライフワークス 会社概要
会社名:株式会社ライフワークス
本社所在地: 東京都港区虎ノ門3-4-7 虎ノ門36森ビル10F
設立:2000年9月7日
代表取締役社⻑:梅本 郁子

事業概要
「働きがいを、すべての人に。」をビジョンに、業界のパイオニアとして19年前から企業向けに40~50代社員へのキャリア研修を実施。現在は、30代など若手層へのキャリア研修に加え、ダイバーシティ推進や仕事と育児・介護の両立支援をテーマとした研修サービスも展開。さらに2019年より、時代の変化に合わせ、セルフ・キャリアドック導入支援など、従業員のキャリア形成促進のための仕組みづくりを支援するコンサルティングサービスの提供を開始。年間約200社の大手企業を支援する。

代表プロフィール :梅本 郁子

株式会社ライフワークス 梅本郁子
 
1986年東北大学教育学部心理学科卒業。同年リクルート入社、教育研修事業部に所属後、リクルート人材センター(現:リクルートキャリア)出向中にライフプラン研修「ステップアップ研修」と出会う。50代社員が意欲的な姿に変わっていくプロセスに感銘を受け、2000年に有志とともに株式会社ライフワークスを設立。
 
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