PLIMES/人工知能が嚥下をはかるウェアラブルデバイス「GOKURI」を開発

2020/3/24

嚥下計GOKURIのPLIMES、サイバーダインより
シードラウンド総額1.5億円の資金調達・業務提携を実施

「すべての人が自由に生きる力を」をビジョンに掲げ社会問題の解決に向け技術をデザインするPLIMES株式会社(本社: 茨城県つくば市、代表取締役: 鈴木健嗣・下柿元智也、以下「PLIMES」)は、CYBERDYNE株式会社(本社: 茨城県つくば市、代表取締役社長: 山海嘉之、以下「サイバーダイン」)を引受先とする第三者割当増資により、シードラウンドで1.5億円の資金調達を完了しました。業務提携もあわせて実施し、嚥下計「GOKURI」の開発と市場展開を加速させます。

 

PLIMES株式会社

 

■ プロダクト概要: 嚥下(飲み込み)を測り、食事を見守る「GOKURI」について
GOKURI(ゴクリ)は、2010年より基礎研究を開始した、国立大学法人筑波大学及び筑波大学附属病院における研究成果です。「頸部装着型嚥下モニター(特許第5952536号)」の社会実装により、1日でも長く自分の口で食事を楽しめる社会の実現をめざしています。専用に設計されたネックバンドと人工知能技術を用いた嚥下(えんげ / 飲み込むこと)の識別技術により、首に装着したネックバンドで嚥下音と姿勢を計測します。

GOKURI
https://www.plimes.com/gokuri

GOKURI

 

■ 社会背景: 誤嚥性肺炎による高齢者の食事QOLの低下
日本人の死因上位を占める疾患の第1位はがん、第2位は心筋梗塞です。7位は誤嚥性肺炎(過去肺炎全体で3位でしたが、平成29年より単独の指標になるほどに)なのをご存知でしょうか(※1、※2)。我が国の誤嚥性肺炎や不慮の窒息のような食事関連の死亡者は、年間約4万人であり、また誤嚥性肺炎を引き起こしやすい嚥下障害の原因疾患は脳卒中(患者数146万人)で、その約6割の方が脳卒中後の後遺症として嚥下に問題を抱えていることが知られています。これらを総計しますと、交通事故死より多い方が食事で亡くなっています。

誤嚥性肺炎や嚥下障害については、手術や創薬といった治療方法のあるがん・心筋梗塞と異なり、医療・介護現場の細やかかつ地道なケアで支えられてきました。
医療・福祉現場には多様な嚥下に関わる課題があり、経験が豊富な医師・言語聴覚士・看護師などの技能の再現が難しく、高齢者ご本人の嚥下能力の低下に関する認識も曖昧なことが多いもの。「口から食べる」ことは、人が生きる上で欠かせない根源的な課題ですが、定量的な指標を示す方法がありませんでした。
人工知能が嚥下をはかるウェアラブルデバイスとそれを支える人工知能技術のプラットフォーム「GOKURI」はこれらの課題解決のためにデザインを進めています。嚥下を計測し、将来的に効率的な医療、リハビリテーションにつなげ、1日でも長く食事を楽しめる社会の実現と誤嚥性肺炎の予防の両立を目指します。

 

誤嚥性肺炎による高齢者の食事QOLの低下

 

■ 資金調達の目的と背景
このたびの資金調達により、主たる事業である嚥下機能計測から嚥下モニタリングの医療現場への提供に向けた嚥下機能検査・モニタリングの研究・医療機器化の開発を行います。同時に、国内外での事業展開を加速させるべくビジネス開発・言語聴覚士・クラウドでのアプリケーション開発・人工知能技術開発人材などの各領域で専門性の高い人員の募集も開始します。

 

資金調達の目的と背景

 

■ サイバーダイン 山海嘉之社長からのコメント
高齢者の肺炎による死亡原因の第1位は誤嚥性肺炎です。サイバーダイン社は、人や社会のためのサイバニクス技術の社会実装に注力していますが、PLIMESの「GOKURI」は新たなサイバニックデバイスと位置づけられるものです。今回の出資を通して協業や事業推進が強化され、社会課題の一つである誤嚥性肺炎が激減するものと期待しています。
CYBERDYNE株式会社 代表取締役社長/CEO 山海 嘉之

■ 筑波大学発ベンチャー、PLIMES株式会社のあゆみ
PLIMES株式会社は、筑波大学人工知能研究室・サイバニクス研究センター・附属病院未来医工融合研究センターの研究成果を社会に還元する、大学発スタートアップ企業とし2018年04月に創業されました。筑波大学における研究フェーズでは、厚生労働科学研究費(長寿科学政策事業、2012年度~2014年度)、科学技術振興機構 大学発新産業創出プログラム(2015年度)により研究推進、筑波大学Global Tech EDGE NEXTプログラム(アクセラレーションプログラム)に採択されました。
創業後にはビジネスコンペティションでの受賞やつくば市・茨城県・東京都等の主催するスタートアップアクセラレーションの採択、チームの研究開発力を活かし NEDO課題解決型福祉用具実用化開発支援事業(2018年度)にも採択され、エンジェルラウンドを経て現在に至ります。
 

PLIMES株式会社のあゆみ

 

■ 今後の展開
今後は、今までにない嚥下計という市場創出にあたり、アンメット・メディカル・ニーズに応えるマーケティング(サービス開発・サービスのマーケットフィット)を進め、より病院、医療従事者、介護施設および介護従事者に使いやすいサービスのデザインを促進し、嚥下に困っている方々が自分で食事をするという選択ができ、1日でも長く食事を楽しめる社会の実現に力を入れて行きます。

 

今後の展開

 

PLIMES株式会社では、GOKURIの開発・マーケティングに携わりたい方を募集しています。
興味のある方は、以下採用サイトから応募してください。

 

 

■ PLIMESのビジョン:「Empowering people to live free / すべての人が自由に生きる力を」
個人としての自由をさまたげる社会課題に解を与える、人々の手に届く技術をデザインすることが我々のミッションです。社会課題の本質を捉え、シンプルな解を与えるサービス事業とマーケットの創出を行い未来開拓に取り組みます。

■ 役員について
代表取締役社長 & Co-Founder
鈴木健嗣

鈴木健嗣

 

代表取締役 Co-Founder
下柿元智也

下柿元智也

 

取締役 Co-Founder
Dushyantha Jayatilake(ドゥシャンタ・ジャヤティラカ)

Dushyantha Jayatilake

 

取締役 Co-Founder
仁田坂淳史

仁田坂淳史

 

■サービス概要

  • サービス名: 嚥下計測プラットフォーム「GOKURI」 (ゴクリ)
  • サービスステータス: 民間施設にて試験運用中、大学病院にて臨床研究にて利用中
  • URL: https://www.plimes.com/gokuri

■ 運営会社

  • 社名: PLIMES株式会社 (PLIMES Inc. / プライムス株式会社)
  • つくば本社: 〒305−8577 茨城県つくば市天王台1-1-1 ILC棟201
  • 東京拠点: 〒101-0054 東京都千代田区神田錦町2-2-1-11F WeWork神田スクエア
  • 設立:    2018年4月18日
  • 代表者:    代表取締役 鈴木健嗣・下柿元智也
  • URL    https://www.plimes.com/

※1 平成27年 厚生労働省 人口動態統計月報年計より
※2 平成30年 厚生労働省 人口動態統計月報年計より

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問い合わせ先
■ プレスキットのダウンロード先はこちら
https://drive.google.com/drive/folders/1djET73f29bgYrO1oX4sxGnLkwnhxQR3f

■ 本件に関する報道関係者からのお問合せ先
PLIMES株式会社 広報担当 仁田坂・松田
03-4500-7905
Email: pr@plimes.com

 

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