行政から学ぶページに『「健康寿命延伸都市」を支える松本ヘルスバレー構想』の第4章をアップしました。
介護に関するお悩みを共有・解決できる掲示板「あんしん相談室 – お悩み掲示板 – 」が新規オープン
株式会社ウェブクルー(本社:東京都世田谷区、代表取締役:藤島義琢)は、2019年03月14日に「あんしん相談室‐お悩み掲示板‐」(https://soudan-anshin.com/)を新規オープンいたしました。
「あんしん相談室‐お悩み掲示板‐」では、介護に関するお悩みを中心に、健康や食事など高齢者の抱える様々なテーマの悩みを解決するサービスです。会員登録していただくとテーマ毎に「お悩み」として投稿することができます。ケアマネージャーや社会福祉士といった介護の専門家の参加を積極的に促し、信頼性の高い回答で問題解決を図ります。
■「あんしん相談室‐お悩み掲示板‐」オープンの背景と概要
2018年9月に発表された総務省統計によると、国内の高齢者人口(65歳以上)は2018年9月時点で3,557万人、総人口に占める高齢者人口割合は28.1%と過去最高を記録し、増加の一途を辿っています。
特に、団塊の世代が75歳以上となる2025年以降は医療や介護の需要がさらに増加することが見込まれています。このような状況を受けて、厚生労働省は「可能な限り住み慣れた地域で必要な医療やサービスを受けつつ、安心して自分らしい生活を実現できる社会を目指す」と方針を打ち出し、在宅医療・在宅介護の推進を急いでいる状況です。
一方、在宅介護の推進に伴い、家族介護者の負担は増加しているという現状もあります。厚生労働省資料(※1)によると、家族介護者で介護による精神的・身体的・経済的な負担を感じている人がいずれも4~6割強と非常に高い割合になっています。子育てと介護を同時に担う「ダブルケア」を行う人も増加しており、家族介護者支援の取り組みも求められています。
実際に、10年以上にわたり有料老人ホームの紹介や入居相談を行う「シニアのあんしん相談室‐老人ホーム案内‐」を運営している中で、在宅介護に関する不安のご相談も数多くいただいておりました。
これらの状況を受けて、2017年に在宅高齢者向けの宅配サービス比較サイト「シニアのあんしん相談室 –宅配ごはん案内-」をオープンし、更に介護をはじめとした生活全般に関する悩みや不安、疑問をより多く解決すべく、専門家や同じ介護を担っている人に気軽に悩みを相談できる掲示板「あんしん相談室‐お悩み掲示板‐」をオープンする運びとなりました。
※1:家族介護者支援マニュアル(厚生労働省)https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000307003.pdf
■「あんしん相談室‐お悩み掲示板‐」の主な特長
1. 悩みを抱える高齢者・ご家族と解決に導く専門家をつなぐサービスです。
介護をはじめとした高齢者の抱える「お悩み」を投稿し、アドバイスをもらうことができます。
ちょっとした疑問から人に相談しにくい深い悩みまで、困ったときに誰でもすぐにアクセスできます。
2. 専門家はお役立ち情報の投稿・閲覧ができます。
資格を持つ専門家は悩みと同様のテーマ毎に「お役立ち情報」を投稿することができます。サイト利用者は専門知識や現場の経験を活かした信頼度の高い情報を得ることができます。当サイト内で資格認証を済ませた会員は「専門家」として登録されます。
3. サイト利用によりポイントが獲得できます。
お悩みの投稿や回答、ベストアンサー獲得、お役立ち情報の投稿など、サイトを利用することで独自のポイント「あんしんポイント」が付与されます。獲得したあんしんポイントはサイト内で貯めることができ、現金やギフト券、電子マネーなどに交換することができます。
■今後の展望
これまでに「シニアのあんしん相談室」では、10年以上にわたり高齢者の悩みを解決するためのサービスを提供してまいりました。
・「シニアのあんしん相談室‐老人ホーム案内‐」(2004年3月~現在)https://www.senior-anshin.com/
・「シニアのあんしん相談室‐補聴器案内‐」(2012年12月~現在) https://hochouki.senior-anshin.com/
・「シニアのあんしん相談室‐宅配ごはん案内‐」(2017年12月~現在) https://gohan.senior-anshin.com/
高齢者と家族の抱える悩みはこの分野にとどまりません。現時点での「あんしん相談室‐お悩み掲示板‐」は、より広い領域で多くのお悩みを知り、アドバイスを受けることができるまでのサービスです。今後はその先の本質的な解決までつながるサービスを目指してまいります。
高齢者向けサービスの総合ポータルサイトとして、さらなる機能の拡充やサービスの利便性向上、新たなソリューションの開発に取り組んでまいります。
■会社概要
名称 :株式会社ウェブクルー(URL:http://www.webcrew.co.jp/ )
所在地 :東京都世田谷区三軒茶屋二丁目11番22号 サンタワーズセンタービル4F
代表者 :代表取締役 藤島 義琢
資本金 :100,000,000円 (2017年3月末現在)
設立 : 1999年10月1日
従業員数:単体:単体:117名 連結:1,462名 (2018年3月末現在)
【60歳代】4人に1人が「仕事」目的でパソコン学習を検討
パソコン教室わかるとできる 株式会社わかるとできる(代表取締役社長:硲弘一(さこひろかず)、本社:東京都豊島区、以下当社)の独自調査で、60歳代の約25%が「仕事」目的で、パソコン教室へ問い合わせをしていることがわかりました。 ◆シニアのパソコン学習は[趣味]から[仕事]へ変化 当社では、2016年4月から2019年2月までの問い合わせデータを集計・分析したところ、60歳代では25.4%が「仕事」目的でパソコン学習を検討していることがわかりました。 パソコン学習の目的を「趣味」と「仕事」で分けると、2017年度から「仕事」が「趣味」を上回る結果となりました。 ※2018年度は2019年2月までの数値 ◆仕事をするシニア。働く理由は「収入が欲しい」が58% 内閣府による「高齢者の経済・生活環境に関する調査結果(※1)」では、60歳以上のシニアのうち32.9%が収入のある仕事をしており、現在の経済的な暮らし向きが心配と感じている人は34.8%いました。年齢階級別でみると、60~64歳は37.8%、65~69歳は37.7%と若いほど経済的な暮らし向きが心配と回答した割合は高くなっています。「高齢者の健康に関する調査(※2)」では、シニアが収入のある仕事をする理由として「収入が欲しい」と回答した割合は58%と、半数以上になっています。 ◆シニアも仕事のためにパソコンを学習するのが当たり前になっている? 「一億総活躍社会」のひとつである、働き方改革では「高齢者の就労促進」も掲げており、実際に働く意欲のあるシニアも多くいます。少しでも自分の希望の職種に再就職をしたい、現在の職場で定年後も活躍したい、個人事業主として現代社会に合った運営をしていきたいと考える人ほど、現代では職場に当たり前のようにあるパソコンの学習を検討するのだと思います。 ◆パソコン教室わかるとできるの仕事向け講座 アクティブなシニアほど、新しい物に挑戦し若者に置いていかれないようにと、さまざまなことに挑戦し続ける傾向にあります。 当社では、そんな「働きたいシニア」が、仕事で役立つパソコン操作を学習できる講座を取り揃えています。 ◆講座ラインナップ◆ ビジネスExcel講座(基礎編・関数編・分析編・マクロ VBA編) ビジネスWord講座(基礎編・応用編) 仕事で役立つパソコン活用講座 電子メール(Outlook2019)講座・・・2019年3月27日開講! ◆パソコン教室わかるとできる 「パソコン教室わかるとできる」は、全国に約230教室のパソコン教室を展開し、延べ90万人以上の方が受講しているパソコン教室です。MOS資格対策講座以外にも、パソコンを基礎から学習できる講座や、パソコンを活用した教室での作品づくりなど、幅広いカリキュラムやイベントを実施しています。 ◆会社概要- 会社名:株式会社わかるとできる
- 代表者:代表取締役社長 硲 弘一
- 設立:平成15年4月16日
- 所在地:〒171-0014 東京都豊島区池袋2-43-1 池袋青柳ビル8F
- TEL:03-6914-3288
- FAX03-6914-3298
- パソコン教室わかるとできる:https://www.wakarutodekiru.com/
- コーポレートサイト:https://www.wakarutodekiru.co.jp/
「60代以上のフリマアプリ利用実態」に関する意識調査を発表 60代以上 フリマアプリで約3割が「社会とのつながりを感じる」、その意識差は20代の約3倍
20代の利用目的は「お金を得るため」が約7割、一方60代以上は3.5割と約2倍の意識差 株式会社メルカリは、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科前野隆司教授監修の下、全国のフリマアプリ利用者・非利用者1,648名を対象に「60代以上のフリマアプリ利用実態」に関する意識調査を実施しました。 これまでのフリマアプリは20~30代の利用を中心として市場が拡大してきました。一方、近年の「メルカリ」においては、60代以上の利用者が増加しており「生前整理」や「終活」のキーワードで出品される商品が過去1年間で約2.5倍(2018年1~12月実績/2017年同時期比較)に急増しています。 そこで、メルカリでは2018年12月に「60代以上限定のメルカリ座談会」を開催し、60代以上の「メルカリ」利用者の声を直接聞いたところ、フリマアプリ利用に対する意識として、「不要品の整理」「お金を得る」という利用目的以外に、フリマアプリを通じたやりとりに「楽しみ」や「やりがい」を見出しているという声が多数ありました。 このような背景を受け、60代以上の方がフリマアプリを利用する目的、フリマアプリ利用前後の意識変化など今後の可能性を明らかにすべく、調査を実施いたしました。 【結果サマリー】 ■フリマアプリを利用している60代以上の実態 1.60代以上のフリマアプリ利用者の平均資産額は約2,500万円、非利用者より約400万円多い フリマアプリ利用者・非利用者の平均資産額を集計したところ、60代以上の利用者の平均資産額は約2,500万円、非利用者は約2,100万円となり、利用者の方が資産額が多い。 2.60代以上のフリマアプリ利用者は、就労意欲が高く、「人とのつながり」を重視 60代以上のフリマアプリ利用者の50.0%が「歳を重ねても働き続けたい」と回答。一方で非利用者は38.8%にとどまる結果となり、利用者は非利用者と比較し、就労意欲が高い。また、60代以上の利用者は非利用者と比較して「人とのつながりを持つため」に働く意向が強い。 3.60代以上のフリマアプリ利用者はチャレンジ意識が高く、「社会貢献活動」に意欲的 60代以上のフリマアプリ利用者の65.5%が「今後、チャレンジしたいことがある」と回答。一方で非利用者は47.6%にとどまる結果となり、利用者の方がチャレンジ意識が高い。チャレンジしたい内容について、利用者は非利用者と比較し「これまで経験がない社会貢献活動」、「運動・スポーツ」、「これまで培った技術経験を生かした社会貢献活動」に対して意欲的。 4.60代以上のフリマアプリ利用者は、ITリテラシーが20代と同等 60代以上のフリマアプリ利用者の61.7%が「インターネットやWEBサービスを使いこなしている」と回答。20代の場合は61.4%が「使いこなしている」と回答し、60代以上の利用者は20代と同程度「インターネットやWEBサービスを使いこなしている」。 5.60代以上のフリマアプリ利用者は幸福度が高い 60代以上のフリマアプリ利用者の75.5%が自らを「幸せ」だと評価。一方で非利用者は69.2%となり、60代以上の利用者は非利用者と比較して幸福度が高い。 ■60代以上と20代、フリマアプリ利用後の意識変化比較 1.フリマアプリ利用目的を「お金」とする60代以上は20代の半数以下 60代以上がフリマアプリの利用を始める目的1位は「不要品の処分」79.6%、2位「欲しいものをお得に購入」51.7%、3位「お金を得る」35.0%。20代の場合、1位「お金を得る」71.6%、2位「不要品の処分」67.7%、3位「欲しいものをお得に購入」38.8%。60代以上と20代の間で「お金を得る」利用目的には約2倍の意識差。 2.フリマアプリ利用後の意識変化、20代との大きな違いは「社会とのつながり」 フリマアプリ利用後の意識変化について、フリマアプリ利用で「社会とのつながりを感じるようになった」と回答した60代以上は20代と比較し約3倍。 「フリマアプリを利用して、あなた自身に起こった変化」についての自由回答では、60代以上の利用者から以下のような回答がありました。- 家に祖父が趣味で収集していた壺、花瓶、茶わんなどの陶器が数百点ありましたが、平成28年に他界しました。一括処分を考えましたが、なかなか業者が決まらず、友人がメルカリを使用していることを知り、私も大きな壺を数点ずつ出品しました。その時は数人の購入希望者がおり、その後も出品するうちに希望者が沢山できました。購入してくださった方とは今も交流が続いており、私はこれらの品物を買ってくれ、眺めたり使ってくれる人がいることが、お金のを得る事よりうれしいです。(74歳男性)
- 日本中の購入者・出品者等、他者とのコミュニケーションを取れることに喜びを感じるようになった。(72歳女性)
- メルカリの利用で、すごく頭を使うので、認知症予防になる。(71歳女性) いろいろな方との交流を通じて、いろいろな情報などを収集できて、ネットサーフィンがより楽しくなり、ネットビジネスに関心が高まってきた。(69歳男性)
- 出品した商品のお得意様ができたり、同じ趣味の方との会話ができたり、日本中の美味しい物がお安く買えたり本当に楽しいです。浪費癖がつきますが、暫くおやすみしたりしながら、マイペースでできる。日用品・化粧品などもお安く買っています。(64歳女性)
- 生きがいができたように思うし、人と人とのつながりの大切さも実感するようになった。(62歳男性)
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Moffが『ADLのためのシニアヨガ』をリリース。日常生活動作の評価方法「バーセル指数」の項目別ヨガアプリ。
日常の生活動作別のシニアヨガアプリ 株式会社Moff(代表取締役社長:高萩昭範、以下「Moff」)は、ADLのアウトカム評価「バーセル指数」における評価項目のそれぞれに、オリジナルメニューを用意したiPad用アプリ『ADLのためのシニアヨガ』をリリースしました。このヨガアプリを使うことで、高齢者の健康寿命が伸びることを期待しております。 【サービス名】ADLのためのシニアヨガ 【提供開始日】 2019年3月7日(木) 【対応端末】 iPad 【App Store URL】 https://itunes.apple.com/us/app//id1447479772 【価格】オープン価格 ※モフトレを導入いただいた施設は、「ADLのためのシニアヨガ」を無料でご利用できます。 お問い合わせ先:https://jp.moff.mobi/?page_id=3834 ※「モフトレ」はMoffと株式会社三菱総合研究所、株式会社早稲田エルダリーヘルス事業団との共同事業です。 モフトレ:http://www.moff-training.jp/ 例1)車椅子からベッドへの移動に効果的なヨガのメニュー ■『ADLのためのシニアヨガ』開発の背景 Moffでは、平成30年度の介護報酬改定における「ADL維持等加算」の指標、「バーセルインデックス」を簡単に記録できる『モフトレBI』をかねてより提供しています。 『モフトレBI』 のリリース文:https://jp.moff.mobi/?p=4293 『ADLのためのシニアヨガ』は、その「バーセルインデックス」の全10種類のADL(日常生活動作)、それぞれに特化したトレーニング(シニアヨガ)を行うことで、利用者のADL(日常生活動作)の維持・改善や、健康寿命の延伸に貢献できるのではないかと考え、開発されました。 ☆バーセルインデックスの全10種類のADL(日常生活動作) (1)食事 (2)移乗(車椅子からベッドへの移動) (3)整容 (4)トイレ動作 (5)入浴 (6)歩行 (7)階段昇降 (8)着替え (9)排便コントロール (10)排尿コントロール ■『ADLのためのシニアヨガ』の開発者 ヨガインストラクターと理学療法士という2人の専門家により開発された、画期的なシニアヨガプログラムです。 ☆ヨガインストラクター『伊藤ゆり』 Lily YOGA主宰 YogaWorks 全米ヨガアライアンス500時間の取得後に渡米。Silver age yoga認定 シニアヨガインストラクター資格を取得。Yoga journalランヨガ監修モデルや、雑誌「yogini」/東京タワー朝ヨガ/品川シーズンテラスヨガ/東京マラソンランヨガ/truenature/オーガニックライフ/NIKEイベント、ヨガフェスタ横浜2018など、多数イベントに出演。また、ヨガウエアブランド「suria」、バイクメーカー「Specialized」のアンバサダーや @cosmeでは公認@ビューティストも務める ☆理学療法士『中原一樹』 長年、整形外科病院の回復期リハビリ病棟や、通所リハビリテーションで、リハビリ業務と在宅復帰支援に従事。 その後、脳外科病院の急性期病棟を経て、外来でのリハビリ業務に加え、拡散テンソルを中心とした研究業務も行う。有料老人ホームでは、現場スタッフへの教育とケアマネジメント支援。その他、訪問リハビリテーションでのリハビリ業務など、数多くの実績と、多彩なリハビリ経験を持つ。 ■『ADLのためのシニアヨガ』の概要 例えば「トイレ動作に効果的なヨガ」では、手先のストレッチや体幹の強化、股関節周り柔軟性アップを目的として、以下のポーズを行います。 例2)トイレ動作に効果的なヨガのメニュー ■今後の展開予定 今後はバーセルインデックスの項目だけではなく、安眠やリラックス、ストレス解消など、高齢者の課題にマッチするメニューを随時追加してまいります。高齢者へのマッサージ 部位により脳に与える影響に差があると発見 客観的指標に基づく脳波活動評価、腕部は幸福感に関連、脚部は記憶活動を増加
高齢者へのマッサージ 部位により脳に与える影響に差があると発見 客観的指標に基づく脳波活動評価、腕部は幸福感に関連、脚部は記憶活動を増加 一般社団法人日本介護美容セラピスト協会(代表理事:谷都美子/大阪市福島区)は、3月2日~3日に開催された 日本健康支援学会 第20回学術大会にて、「上肢と下肢に対するマッサージが高齢者の脳波活動と心理的側面に及ぼす効果」と題し、脳波計測とアンケート調査の結果を発表しました。アンケートによる心理的側面の評価は、腕部、脚部で大きな差はなかったものの、脳波計測においては、腕部へのマッサージは、情動や幸福感に関する脳波活動が活発となり、脚部へのマッサージは、情動や記憶に関する脳波活動が活発になることがわかりました。身体にマッサージを行うことで高齢者の行動面や心理症状の改善に効果的であることは既に明らかでしたが、部位別に行うマッサージの効果についての研究は、アンケートなど主観的な指標によるものでは例がありますが、脳波計測による客観的な研究は過去に行われていません。 なお、この研究は、京都橘大学健康科学部と合同で行いました。 ■評価方法 対象者:要支援または要介護認定を受けた高齢者12名(うち男性3名 女性9名 平均年齢81.9±3.9歳)腕部マッサージを受けるA群と脚部マッサージを受けるB群にランダムに振り分け、1週間後、マッサ―ジ部位を入れ替えて実施。マッサージは、日本介護美容セラピスト協会の5年間の実務経験があるビューティタッチセラピストによる。 ※ビューティタッチセラピスト…日本介護美容セラピスト協会の認定を受けた、介護美容に関わる知識やマッサージの技術を習得したセラピスト。 測定内容:マッサージ前後にリッカート尺度によるアンケートにて心理面の評価。脳波計測は、安静時脳波とマッサージ前後にて測定し、比較。 ■結果 1、心理的側面について「気持ちよさ」「リラクセーション」「すっきり感」の項目で、腕部及び脚部のマッサージ後、ともに高い値が示されたが、両群での有意な差は認められなかった。 2、腕部へのマッサージ後の脳波計測において、情動や幸福感に関連する島皮質のα帯域の活性化が認められた。 3、脚部へのマッサージ後の脳波測定において、情動や記憶に関連する後帯状皮質のα帯域の活性化が認められた。 ■今後の展望 平成28年の国民生活基礎調査によると、要支援・要介護の要因の第1位は認知症であり、介護保険入所者の95%が認知症を呈することが報告されおり、(平成28年介護サービス施設・事業所調査)増加する認知症に対する取り組みは社会課題です。今後、研究成果をより深め、腕部、脚部以外のその他の部位も、マッサージを施すことによって与えられる効果が明らかになることで、認知症の予防や進行の抑制に期待できると考えます。 ■発表内容 タイトル:上肢と下肢に対するマッサージが高齢者の脳波活動と心理的側面に及ぼす効果 発表者:京都橘大学 健康科学部 中野英樹・村田伸・兒玉隆之 京都橘大学 大学院健康科学研究科 植田智裕 一般社団法人日本介護美容セラピスト協会 谷都美子・森郁子 【一般社団法人介護美容セラピスト協会 概要】 所在地:大阪市福島区海老江1丁目11番17号(株式会社ナリス化粧品 本社内) 設立:2014年4月 代表者:代表理事 谷都美子 事業内容:心と体の美容療法®を創出。ビューティタッチセラピー®(介護美容)の手法を用いて、マッサージやメークなどの手法を取り入れることで、主に高齢者の自立支援やQOLの向上を目指す。全国で、ビューティタッチセラピストの養成と認定講座を開催。約1540名(2019年2月末現在)の認定セラピストを輩出している。 2014年9月 九州ヘルスケアサービス産業創出研究会テーマ事業に認定 2015年3月 日本健康支援学会で発表 2015年3月 日本早期認知症学会で発表 2016年3月 厚生労働省 「保険外サービス活用ガイドブック」に掲載 2018年6月 日本健康心理学会、日本ヒューマン・ケア心理学会学術集合合同大会で発表シニアの価値観や購買行動を知る上で、対象者の時代背景やモノ・コトの変化について踏まえておくことが非常に重要です。
例えば、シニアの幼少時の住環境と、現在の住環境を比較してみると、技術の発達によって全く異なります。今では当たり前になっている住宅設備が、幼少期には非常に高価なもので、富裕層の家にしかないモノも多くありました。
そこで、シニアの「モノ」に対する価値観を理解するため、内閣府から毎年発表される『消費動向調査』の「主要耐久消費財の普及率の推移」のデータから、シニア世代の住環境の変化について調べてみました。
第2回目のテーマは、”温水洗浄便座”について。
温水洗浄便座の歴史
◆1914年(大正3年):製陶研究所製水洗式便器を初出荷によって日本における水洗便器の始まり
◆1920年(大正9年)~:震災復興のために非水洗の大小便器セット、手洗器、洗面器といった衛生陶器の特需が発生。合わせて浄化槽や下水道の未整備が問題に。徐々に整備される。
◆1940年(昭和15年):日本初の衛生陶器臨時日本標準規格(JES)が制定される。
◆1946年(昭和21年)~:戦後復興のために衛生陶器や水栓金具などの特需が発生。このような中、業界の再編成が行われた。
◆1953年(昭和28年):衛生陶器に関わる日本工業規格(JIS)が一本化。
◆1959年(昭和34年):日本住宅公団が洋風便器(隅付タンクタイプ)を採用。普及のきっかけに。
◆1964年(昭和39年):日本で初めて、伊奈製陶(現 株式会社LIXIL)が温水洗浄機能付便器(スイス製クロス・オ・マット)を、東洋陶器(現 TOTO株式会社)が温水洗浄便座(米国製ウォッシュエアシート)を輸入販売開始。(1964年)
◆1967年(昭和42年):伊奈製陶(現 株式会社LIXIL)が国産初の温水洗浄機能付便器を発売。東洋陶器(現 TOTO株式会社)も温水洗浄便座を国産化。
◆1970年代前半:都市部中心に工場用水と生活用水が増加による水不足問題が深刻化。この当時の便器の洗浄水量は16L/回であった。
◆1970年代後半:洋風便器の出荷が和風便器を上回る
◆1982年(昭和57年):TOTOの「おしりだって洗ってほしい」CMが話題に。温水洗浄便座の認知を広めるきっかけとなる。
◆1980年代後半:和風便器の出荷構成比が20%を下回る。生活スタイルの変化や温水洗浄便座の普及に伴い、和風便器の出荷比率が減少。
温水洗浄便座普及率の推移
温水洗浄便座は、1967年に伊奈製陶(現:LIXIL)が国産初の温水洗浄便座付洋風便器「サニタリーナ 61」の発売を開始、以後、国民の清潔志向の高まりや、消費者ニーズに対応した機能性・快適性の向上も相まって、徐々に普及しています。
温水洗浄便座の普及率は、2016年3月に80%を超え、トイレの水洗化を終えた一般家庭には、ほぼ普及したと推測されます。
温水洗浄便座は、一般家庭に限らず、オフィスビルや商業施設、ホテル、鉄道、駅舎、2010年代には旅客機 といったパブリック用途にも採用されるようになり、現在では日本人にとって必需品といわれるまで生活に密 着した衛生機器となっています。
国内における出荷台数は、近年の長期使用における製品安全の観点からも、買い替え需要が増加しており、省エネ・節水性能等に優れた製品に置き換わることにより、さらなるCO2削減への貢献も大いに期待されます。
また、2012年には歴史的価値が認められ、新しいトイレ習慣を創造し国民生活に対して貢献した機械として、家庭で使用される機械としては初めて、一般社団法人 日本機械学会の「機械遺産」としても認定されました。
シニア向けトイレ設備のポイント
前述のとおり温水洗浄便座は今や当たり前となっていますが、シニアにとってどのようなトイレが望ましいのでしょうか。
移動のしやすさと転倒防止
「トイレへの移動のしやすさ」「転倒を防ぐ」などの安全配慮を考えましょう。入り口の段差解消、洋式便器への取り替え、手すりが基本です。今必要ない場合でも、手すりが後から取り付けられるように、下地を入れておくと、手すりが必要になった時に役立ちます。
ゆとりある広さのトイレとは
杖などの補助器具や車いすの利用に備え、ゆとりある広さのトイレに使いやすい器具を選んでおきましょう。【便器横寸法】横から腰をかがめて介助するスペースのおすすめは、便器横に500mm以上です。
手すりをつける
健康な人にとっても、足腰が痛い時、風邪をひいてふらついた時などに体を支えるものとしてあると便利な器具のひとつです。家族誰もが使う場面がありますので、まずは便器横に手すりをつけてみましょう。「縦手すり」は立ち座りを、「横手すり」は伝い歩きや座る姿勢を安定させるのに有効です。
温水洗浄便座
身体状況によって毎日入浴できない場合でも、温水洗浄便座があれば、おしりを清潔に保つことができます。
まだまだ元気だから…といっても、高齢になるといつ身体が不自由になるか分かりませんので、こういった予備情報を持っておくとよさそうですね!
シニアの価値観や購買行動を知る上で、対象者の時代背景やモノ・コトの変化について踏まえておくことが非常に重要です。 例えば、シニアの幼少時の住環境と、現在の住環境を比較してみると、技術の発達によって全く異なります。今では当たり前になっている住宅設備が、幼少期には非常に高価なもので、富裕層の家にしかないモノも多くありました。 そこで、シニアの「モノ」に対する価値観を理解するため、内閣府から毎年発表される『消費動向調査』の「主要耐久消費財の普及率の推移」のデータから、シニア世代の住環境の変化について調べてみました。 第1回目のテーマは、”ルームエアコン”について。
ルームエアコンの歴史
ルームエアコンは、最初は空気調整機と呼ばれ、国産第1号は、昭和10年に生産されました。当初は高価であったため、ごく少数の劇場や事務所などで使われていましたが、一般家庭に普及したのは、昭和40年代に入ってからです。 ◆昭和27(1952)年:空気調整機の本格的な量産。販売が開始されました。当時、室外機。室内機は一体型で、壁から室外機が突き出ているものでした。また、窓に設置するウインドウタイプも、この年に発売されています。 ◆昭和33(1958)年 :名称が「ルームクーラー」に統一されました。タイプは、ウインド型(空冷式)とフロア型(水冷式)があリ、各社で広く生産されるようになりました。この年には、あの巨人軍の長嶋茂雄選手が新人王に選ばれ、川上哲治氏が引退を発表しました。 ◆昭和34(1959)年:室外機と室内機が分離したセパレート型クーラーが発売されました。また、コンプレッサーの2極化により小型軽量化が進み、据付けが簡単になりました。この年から昭和36年までが岩戸景気と呼ばれ、日本の経済は、高度成長期を迎えていました。 ◆昭和35(1960)年:冷房専用型の冷媒ガスの流れを切り替え、冷房だけでなく暖房もできる機構を組み込んだ機種(ヒートポンプ式)が発売されました。この機種は補助ヒーターが取付可能で、風量も2段切替ができるものでした。この年、池田内閣の「所得倍増計画」が発表され、自民党がテレビCMで使用した「私は嘘は申しません」が流行語になりました。 ◆昭和40(1965)年:「ル一ムクーラー」が「ルームエアコン」に名称変更され、新たにJIS規格が制定されました。 ◆昭和43(1968)年:ロータリーコンプレッサーを採用し、小型・軽量・静音化が一段と進んだエアコンが発売されました。また、設定温度により、ファンスピードが自動的に変化するファンモーターの無段階変速可能タイプも発売されています。 ◆昭和44(1969)年:横に長く高風力で省エネになる貫流ファンを採用した機種が発売され、各社が採用するようになりました。また、熱交換器の効率を高めるため波形の形状をしたコルゲートフインの採用による横長形のユニットは、団地など集合住宅への普及が進みました。 ◆昭和46(1971)年:1台の室外機で2~3室の空調が可能な多室型エアコンが発売され、その翌年には、冷房・暖房兼用のヒートポンプ式(多室型)エアコンが発売されました。 ◆昭和52(1977)年:おやすみタイマーなどの機能を持つIC制御のエアコンが発売されました。 ◆昭和53(1978)年:マイコン制御タイプが発売されて、温度、風量、時間などがプログラム運転できるようになり、操作性と快適性が一段と向上しました。また、高齢者や身体の不自由な人にも簡単に、離れた所から超音波で操作できる温・湿度リモートセンサー付きワイヤレスリモコン式エアコンが発売されました。 ◆昭和56(1981)年:周波数変換装置(インバーター)で、コンプレッサーの回転数を自在に変えられる新しいタイプのインバーターエアコンが発売されました。 ◆昭和57(1982)年:ヒートポンプ式の室外ユニット、冷房室内ユニット(床置型)、床パネルで構成された床暖房エアコンが発売されました。また、マイコンの声が、現在の室温、設定温度、フィルター掃除の時期などの上手な使い方の情報を教えてくれる音声合成LSI採用のルームエアコンが発売され、使い勝手が向上しました。 ◆昭和58(1983)年:単に冷房や暖房だけでなく、活動、眠り、語らい、くつろぎといった生活環境に合わせて温度や湿度、照明を総合的に自動コントロールするエアコンが発売されました。千葉県浦安市に東京ディズニーランドが開園したのはこの年です。 ◆昭和60(1985)年:部屋の壁や床の温度を感知し、冷暖房時の気流やパワーコントロールを行う輻射熱センサー搭載エアコンが発売されました。この年、放送されたテレビドラマがヒットして金妻ブームとなり、そのドラマの主題歌が、カラオケでよく歌われたものです。 ◆昭和62(1987)年:蓄熱材を内蔵して運転開始時の暖房性能を向上させ、低外気湿地区(-15℃以下)でも十分に暖房効果を発揮できる蓄熱式インバーターエアコンが発売されました。 ◆昭和63(1988)年:帯電フィルターで空気清浄を行い、0.01ミクロンまでの塵・挨を除去する電気集塵式空気清浄機搭載のエアコンが発売されました。また、2つのローターを交互に回転させることで、バランス特性と効率を大幅に向上させ、低振動・低騒音を実現したツインロータリーコンプレッサー搭載のエアコンも発売されました。ルームエアコン普及率の推移
ルームエアコンが一般家庭に普及し始めた1965年(昭和41年)は2.0%の普及率でしたが、20年後の1985年(昭和60年)に普及率が50%を超え、2018年(平成30年)には91.2%となっており、この約50年の間で一家に一台の家電製品となっています。ルームエアコンの登場前
シニアが幼少期にはエアコンはありませんでしたので、どう暑さをしのいでいたかというと…窓を開ける、簾を付ける、家の周りに植物を植える、玄関前や庭先に打ち水をするといったものが代表的のようです。 昭和時代の日本は今ほど建物が立て込んでることも少なかったですし、窓開けてるだけで十分いい風が入ってきたそうです。 それよりも・・・当時は今ほどの猛暑ではなかったという声が多々あります。 実際に気温差について調べたところ、気象庁が2018年6月に公表した「ヒートアイランド監視報告2017」では、過去100年間で日本の気温は着実に上がっているとあります。中でも特に温暖化の傾向が強いのが東京をはじめとする都市部で、100年前と比べると、東京の年間平均気温は3.2度上昇しているそうです。 また、夏の気温は1920年代から徐々に上がり始め、特にその傾向が顕著になったのは1960年代から1970年代にかけての高度成長期だそうです。夏になると、シニアの室内熱中症のニュースをよく耳にしますが、このように過去エアコンは高級品であり、あまり使っていなかったため、現在でも日常的に使用しておらず、暑いのを我慢しているというのも一因として考えられるかもしれませんね!