アクティブなシニアに向けた人と人をつなぐコミュニティサイト
アクティブシニアに向けた
人と人をつなぐコミュニティサイト
松竹ブロードキャスティング株式会社 事業開発部 常包久美氏
2019年10月 取材

ナビトモ(旧:シニア・ナビ)は、アクティブシニアの生き方さがし、友だち作りを応援するコミュニティサイトです。コミュニティサイトでは珍しく、リアルな場でのイベントも実施し、人と人の繋がりを大切にしています。
- PV数:約900,000PV/月
- 運営開始日:1999年3月
- 累計会員数:約34,600人(内アクティブ会員は約23,500人)
Q.「ナビトモ」の概要・特徴を教えてください。
ナビトモは今年3月に開設20周年を迎えたコミュニティサイトです。会員層は50歳以上が約95%を占めており、インターネットを通じて、同じ趣味をもつ会員との出会い、ネット上や地域での交流活動をしています。交流の場としてはオンライン上とオフライン上の2つがあり、オンライン上ではブログや写真の投稿、そして会員が管理者となり、同じ趣味を持った仲間でグループ活動を行うサークル活動などがあります。
また、ナビトモだけの強みとして力を注いでいるのが、事務局主催のオフィシャルイベントを定期的に開催していることです。
他のコミニュティサイトでは、イベントやオフ会を行う場合、会員同士で自由に企画運営を行っていることが多いですが、ナビトモでは、それ以外に事務局が企画し開催するイベントを行っています。
会員の皆さんはとてもアクティブです。ですが、実際にあったことない方たちと会うのは緊張しますし、勇気がいること。そんな方々のあと一歩のお手伝いとして、事務局スタッフがサポートするオフィシャルイベントを開催することで、気軽にイベントにご参加いただき交流の輪を広げていただければと思っています。
Q.どのような会員の方が多いですか?
ナビトモには北海道から九州・沖縄まで全国に会員の方がいらっしゃいます。
中でも関東圏にお住まいの方が約半数を占めており、次いで関西圏が約2割となっています。
また先日行ったアンケートによると、会員の約95%が1日に1時間以上インターネットを利用し、そのうち23%が4時間以上利用するという結果が出ました。これには大変驚かされましたが、ここ最近、スマホを利用してのナビトモアクセスがとても多くなっており、インターネットを手軽に利用できる若者たちと遜色ないアクティブシニアが多く登録しています。
Q.御社の考えるシニアのイメージは?
「シニア」と聞くと介護や終活など、内にこもったイメージされる方もいらっしゃるかと思います。
私もよく、クライアント様とお話していると「シニアがコミュニティサイト?」と驚かれますが、ナビトモの会員はとにかく前向きな方が多く、何事にも積極的に取り組まれる印象です。
Q.シニアといえば紙媒体の方が強いイメージがありますが、何故あえて媒体をWEBにされたのでしょうか?
近年、スマホが普及し、手軽にインターネットを楽しむことができるようになりました。先程お話したインターネットの利用時間が1時間以上という会員が多いように、ナビトモを検索し、登録・活動することは、シニアにとっても抵抗なく利用できる媒体だと思ったからです。
また、WEBですとどこにいても全国の方々とつながることができます。ナビトモサイトの役割は「コミュニティ=交流」だと思うので、場所を選ばず交流できる場としてWEB媒体を選択しました。

Q.サイトに対する会員の方の声や反応はどうでしょうか?
みなさんとても積極的に事務局に連絡を下さいます。
イベントではアンケートをお願いしているのですが、丁寧に答えてくださり、一緒にナビトモを盛り上げて下さる熱い思いを強く感じています。
また、サイトを熱心に使われている方が多くいらっしゃるので、操作方法に関するお問い合わせが多く、使いやすさを追求したご意見もたくさんいただけてとてもありがたいです。
Q.シニアマーケットの難しさを感じることはありますか?
あります。みなさんそれぞれ違った人生を歩まれてきましたから、すべての皆さんに喜んでいただける企画を行うのはなかなか難しいです。
ただ、気に入っていただけるととても喜んでいただけるので、そういった光景や感想を伺うととても嬉しいですし、やりがいを感じます。
また、それとは逆で一度嫌な思いをされるとなかなか戻ってきたもらうことが難しいです。距離を置きすぎるのもダメ、と言って馴れ馴れしすぎるのも失礼になります。その都度、その方に合わせた対応に難しさを感じています。
Q.人気のコンテンツはどのコンテンツになりますでしょうか?
人気があるのはギャラリーです。カメラがお好きな方が多いので、撮った写真を投稿し、そこに誰かが反応してくれると嬉しく、また投稿しよう!という気持ちになるようです。
写真は、手軽に投稿できる交流ツールです。「あっ!これナビトモで投稿しよう」と常にナビトモを頭の片隅に入れながら皆さん行動してくださっていると思うと嬉しいですし、私もついつい楽しみながら拝見しています。

Q.会員の方が反応しやすい商材はどのようなものでしょうか?
旅行や舞台などのエンタメ関連は反応がいいです。特に映画の劇場鑑賞券は毎回数百件の応募があります。旅行関連では、宿泊施設を運営される企業様とイベントを行ったのですが、とても反応が良かったそうです。
やはり外に出て新しいことを求める会員が多いので、反応も必然的に良くなるのだと思います。
広告をご出稿いただくにあたり、おすすめなのは実際に商材を体験いただけるイベント実施です。「メンバータイアップ」というメニューになりますが、これまでご出稿いただいた企業様からは、成約率の高さにご満足いただくことが多く、ご好評頂いています。
Q.どんな業界の出稿事例がありますか?
これまでの出稿事例は、旅行、健康、不動産、電化製品など多種に渡ります。
また、通販サイトとのコラボ企画として商品の体験者モニターを実施しましたが、体験した会員の方からは、日常生活で困っていた悩みを解決できて本当に良かったと喜びの声をいただき、クライアント様からは想定以上に生の声が聞けて良かったとお褒めの言葉を頂きました。
ナビトモの広告メニューは、バナーの純広告、プレゼントキャンペーン、会員が参加するタイアップや体験イベント等があります。全国に会員が在籍しておりますので、幅広く商材を認知させたい企業様にはバナーやメルマガを、意欲の高いお客様を捕まえたい!という企業様には、メンバータイアップをおすすめしています。そのためには、メールや電話だけでなく直接お会いして、ご要望を伺った上でご提案することを心がけており、時には企業様に合わせたカスタマイズ企画を提案し、実際に実施いただくこともあります。
Q.今後どのようなサイトを目指していきたいとお思いでしょうか?
「顔の見える事務局」をモットーに定期的に会員の皆さんと顔を合わせ、話合いをしながらよりよいサイト運営をしていきたいと思っています。
インターネットはとても便利ですが、不安に思う部分も多く感じている方がいらっしゃるかと思います。そういった方たちにも安心してナビトモをご利用いただけるよう、常に皆様と同じ目線に立った会員サポートを全力で行っていきたいです。
Q.今後新たに取り組みたい施策は何でしょうか?
より一層のサイト活性化を行っていきたいと思っています。
ナビトモにはとにかくアクティブな方々が多いです。中には、映画好き、音楽好き、カメラ好きなど様々な趣味をお持ちの方も多く、そういった方々を対象としたイベント企画や情報提供を行っていくことが、大きなコミュニティに発展する第一歩だと考えています。
また、会員の皆さんにナビトモスタッフとして運営にお力添えいただけないかと考えています。
ナビトモは全国に会員がいながらも事務局主催のイベントはどうしても関東に偏ってしまい、「私たちの地域でもやって!」というお声を多数頂いています。
そういった時、各地域に会員として活動いただける方がいらっしゃれば、毎日どこかでナビトモイベントを行うことも夢ではありません。
ナビトモは、あくまで会員のみなさんが主役です。その思いを軸に今後も運営を行っていきたいと思います。
「ナビトモ(旧:シニア・ナビ)」https://www.navi-tomo.com
シニアライフ総研®では、シニア向けメディアページ内でご紹介している各メディアの中から、特におすすめのシニア向けメディアについて、メディア担当者へのインタビューを通じて、ターゲット属性や人気コンテンツ、出稿事例などを掘り下げ、ご紹介いたします。
「プラチナミルク」新発売 大人のための“美味しい粉ミルク型サプリメント”
雪印メグミルクグループの雪印ビーンスターク株式会社(本社:東京都新宿区 代表取締役社長:平田 公孝)は、大人のための”美味しい粉ミルク型サプリメント“「プラチナミルク」をピップ株式会社(本社:大阪府大阪市 代表取締役社長:藤本 久士)との共同取組により2017年9月より発売いたします。 「THE WELLNESS COMPANY」として人々の心身の健康に貢献する企業を目指すピップ株式会社が力をいれる大人のお客様の健康に対するニーズに対し、雪印ビーンスターク株式会社が半世紀以上にわたる母乳研究および乳幼児用粉ミルクの研究で培った研究開発力で応える“美味しい粉ミルク型サプリメント”という新カテゴリー商品です。 なお本商品は、ピップ株式会社を通じて販売いたします。



【オリックス自動車】高齢ドライバー見守りサービス 『あんしん運転 Ever Drive』初のテレビCM。‘高齢者本人の自覚’‘家族の気遣い’が安全運転に繋がることを提唱
オリックス自動車株式会社(本社:東京都港区、社長:亀井 克信)は、高齢ドライバー見守りサービス『あんしん運転 Ever Drive』(※1)を活用する親子の様子を通じ、「高齢者本人の自覚」と「家族の気遣い」が高齢ドライバーに安全運転を促すテレビCMを制作しました。6月12日よりBS放送および一部地上波で一斉に放映いたします。(※2) 娘役には女優の木竜麻生さんを起用しています。 2017年2月に提供を開始した『あんしん運転 Ever Drive』は、見守りたいドライバーの車に専用車載機を取り付け、危険な運転挙動や、車両の現在位置、走行軌跡などの運転状況をリアルタイムで可視化します。これらのデータはご家族皆さまで共有することができ、「いつ、どこで、どんな危険挙動が発生したか」を地図上で確認することができます。また、過去データから運転時間の推移を比較することにより、認知症などによる行動変化にも気づきやすくなることから、ご高齢者のご家族や、ご自身の運転を把握されたい高齢者さまからご支持をいただいています。
娘役:木竜麻生さん


IoTを活用した介護支援ビジネスを本格展開 Z-Works社と資本業務提携を締結し「居室見守り介護支援システム」を開発
キヤノンマーケティングジャパン株式会社(代表取締役社長:坂田正弘、以下キヤノンMJ)は、株式会社Z-Works(代表取締役共同経営者:小川誠、同:髙橋達也、以下Z-Works社)と資本業務提携を行い、IoTを活用した介護支援ビジネスを本格展開します。キヤノンMJは、Z-Works社と共同で非接触センサーにより入居者の状態を検知する「居室見守り介護支援システム」を開発しました。今後、本事例のノウハウを活かし人手不足が深刻化する介護施設の業務の効率化とサービス向上を実現する介護支援ソリューションを積極的に展開していきます。
「居室見守り支援システム」のイメージ

「居室見守り支援システム」のイメージ
ユマニチュード実践してる?その効果は?認知症介護経験者100名に聞きました
フランス生まれの認知症の介護技術「ユマニチュード」。人間らしいケアと称され、日本でも認知症介護の世界に変革をもたらす技術として注目を浴びています。このユマニチュードの認知度と活用状況、実際の効果について、認知症の情報サイト『認知症ONLINE(https://ninchisho-online.com/)』を展開する株式会社ウェルクス(本社:東京都墨田区両国)は、認知症の介護経験者100名を対象にアンケート調査を実施しました。


- 父は触れられるのを嫌がるので中々出来ない(50~54歳/女性)
- 24時間一緒にいる家族に常にできる心のゆとりがない(55~59歳/女性)
- 正直に言いますと日々の業務に追われ心に余裕がなくて難しい毎日です(40~44歳/女性)
- 声掛けしながら手をとり、お箸を持って頂くと、食事をし始めた。不機嫌になり始めた方に、声をかけながら手を握ったり、肩を抱いたり、傾聴の姿勢をとると、穏やかになり、不機嫌になった理由を話してくれる。(55~59歳/女性)
- 脳内出血で入院して認知症が進みました。目を見てはなす、これから何々していいか聞いてからする、触れるなどは本を読む前からやっていました。退院後に病院を変えたこともあるかもしれませんが、だいぶ意識がはっきりしました。本を一度読んだだけなので、繰り返し読みたいと思っています。(50~54歳/女性)
- 手で触れる事でキツい表情が柔らかくなりだいぶ話が出来るようになりました。(35~39歳/女性)
- しっかり明るく向き合い目線をあわせて2秒いないに会話や挨拶をすると多少ご機嫌斜めなときも話に応じてくださったり、丁寧な挨拶をしてくださることが多く見られます。(60~64歳/女性)
- 「あ、この方ってここまで自分で動けたんだ…」っていう衝撃(20〜24歳/男性)
- 歩くことがなかった方々が1日に1度ぐらいだが歩くことができるようになった(30~34歳/女性)
- 目を開けないで食事をする患者さんに目を開けて食事を見てもらうことで、開口も良くなって、食事介助が楽しくなった。 ベッドから車いすのトランスの時、いつも怒る患者さんに見つめて話し、うなづいてからトランスすることで、大丈夫と言ってもらえた。(45~49歳/女性)
- ユマニチュードの知識がなかった時と比較するとゆっくり優しく接することが出来るようになったと思います。介護される側も穏やかな感じの表情になったと感じます。(45~49歳/女性)
- 自分が焦らない、相手をせかさない。自分だったらどう思うか考える。(50~54歳/女性)
- 後ろからは声をかけない触れない。そして傾聴は、真向かいに位置しないことを心がけている。(55~59歳)
- 相手の視界に入り込み、手を包み込みながらゆっくりと話をする。(40~44歳/女性)
- 20㎝の距離で見ながら会話し、肩をさすったり、手を触ったりして、会話を途中で止めさせることはしません。よく聴くことを心がけています。(50~54歳/女性)
- 自然な笑顔と落ち着いた声量、そして何よりも相手への思いです。(50~54歳/女性)
- 常に視線をとらえること。 言葉つかい。 自分の価値観で話さない。 とにかく、笑顔で触れる。(45~49歳/女性)
- 自分も心にゆとりを持てるように意識する。(55~59歳/女性)
- 待つ、触れる、介助している様子を実況中継しているような風にはなす。 必ず正面から話しかける。目線の高さを合わせる。(50~54歳/男性)
- ケアを行う前に、一呼吸置く。同じ目線で、何が見えて、どんなことを考えているのか自分のなかで考える。(40~44歳/女性)
収入の伴う仕事をしたいと回答した日本の高齢者の割合は44.9%
今後、収入を伴う仕事をしたいか尋ねたところ、調査対象国すべての高齢者の過半数が「収入の伴う仕事をしたくない(辞めたい)」と回答していますその一方で収入を伴う仕事をしたい(続けたい)とする高齢者の割合は、日本が44.9%と最も多く、次いでアメリカ39.4%、スウェーデン36.6%、ドイツ22.7%と続いています。日本とアメリカにおける収入の伴う仕事をしたい主な理由は、 「収入が欲しいから」、ドイツとスウェーデンは「仕事が面白いから」
収入を伴う仕事をしたい(続けたい)理由として、日本とアメリカは「収入が欲しいから」、ドイツとスウェーデンは「仕事そのものが面白いから、自分の活力になるから」と回答する割合が多く、仕事に求めるものの違いが表れています。 調査対象国すべての高齢者の半数以上が「収入を伴う仕事はしたくない」と回答するなか、日本の高齢者の44.9%は「収入の伴う仕事をしたい」と回答しています。就労を希望する高齢者に対して、多様なニーズに対応した就業機会の提供を図る必要があります。記事作成:2017年6月
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