2020.5.8 シニア女性のおしゃれ関心度と化粧品消費金額
前回のマーケターのつぶや記『2020.5.1 シニア向け化粧品ブランド』記事で、機能性化粧品の国内市場は伸長傾向にあり、各大手化粧品メーカーもシニア向けのブランドを立ち上げているということをご紹介しました。
今回はシニアのおしゃれへの関心意識と、化粧品にどのくらい金額をかけているのか…についてデータを交えてご紹介します。

70~74歳女性はおしゃれへの関心度が高い
内閣府『平成26年度 高齢者の日常生活に関する意識調査結果』の中にある、おしゃれについてどの程度関心があるのかについての調査結果を見てみると、60歳以上の女性の中で「積極的におしゃれをしたい」と答えた層は、65~69歳が14.4%と最も多く、次いで60~64歳12.7%、70~74歳10.6%と続いています。ただし、「積極的におしゃれをしたい」と「ある程度はおしゃれをしたい」の合計を見てみると、70~74歳が86.0%と最も多く、次いで60~64歳、65~69歳が同数で84.2%となっています。
反対に「あまり関心はない」と「関心はない」の合計を見てみると85歳以上が35.1%と最も高く、次いで80~84歳19.9%、75~79歳16.1%と続いています。
これらのことから、年齢が高くなるほどおしゃれへの関心度が低くなる傾向にあるものの、70~74歳については他世代よりもおしゃれへの関心度が高いことが分かります。
おしゃれへの関心度

出典:内閣府『平成26年度 高齢者の日常生活に関する意識調査結果』を加工して作成
化粧品への消費金額に関して、50代は全年代の中で最も高い
2019年の消費動向指数のうち品目分類「化粧クリーム」、「化粧水」、「乳液」、「ファンデーション」、「口紅」、「その他の化粧品」のデータを見てみると、それぞれの合計金額は50代が2,774円と最も多く、次いで40代2,531円、60代2,340円と続いています。
60代は30代よりも消費金額が高く、70歳~については1,901円と全体平均を下回っていますが、~29歳の1,669円よりも高い金額となっています。
このことから、シニア世代は50代が最も化粧品にお金を使っており、年代が上になるにつれ金額が下がる傾向にあるということが分かります。
世帯主の年齢階級別1世帯当たりの品目別支出金額


出典:総務省統計局『2019年次 消費動向指数』を加工して作成
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