シニアの日常の食生活パターンに関するリサーチデーター2023年11月調査

シニアライフ総研®では、シニア世代の食生活の実態を把握するため、「シニアの食生活と健康意識」をテーマとした独自調査を行いました。その調査結果の中からシニアの1日の食事内容、外食頻度、自炊率、調理者、食材購入者についてのデータをご紹介します。

 

  • 調査時期:2023年11月
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象者:55~75歳の男女 
  • 調査対象エリア:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、愛知県、大阪府の6都府県

シニア世代の約半数は和食を1日3食

  • 1日の食生活について、「朝昼夜3食食べ、和食中心の食生活」が51.4%と最も多く、次いで「朝昼夜3食食べ、洋食中心の食生活」が15.9%、「朝昼夜のうち2食を食べ、和食中心の食生活」が11.8%となっています。ただし、「朝昼夜3食食べ、和食中心の食生活」と「朝昼夜3食食べ、洋食中心の食生活」の差は35.5ポイントとなり、圧倒的に3食和食が多いことが示されています。

  • 1日の摂取回数別に和食と洋食を見てみると、それぞれの摂取回数で和食が多くなっているため、シニアは和食を好む傾向にあります。

  • 「朝昼夜3食食べ、和食中心の食生活」について男女年齢別で見てみると、男性70~75歳が69.0%、女性70~75歳が62.0%となっており、年齢が高いほど3食和食が多い傾向にあります。

Q. あなたの1日の食生活に、最も近いものを一つお選びください。(SA)

健康なシニアほど和食を1日3食摂っている

  • 1日の食生活について、健康状態別で見てみると、「朝昼夜3食食べ、和食中心の食生活」の中で、「極めて健康であり、自信を持っている」人が69.0%と最も高く、次いで「日常生活に支障がない程度の疾患・持病がある」が50.0%、「特に疾患・持病等はなく、健康である」が45.0%、と続いており、健康であればあるほど3食和食が多いことが分かります。

Q. あなたの1日の食生活に、最も近いものを一つお選びください。(SA)
【健康状態別】

シニア女性の7割は家での食事が中心

  • 外食の頻度について、全体の63.9%が「ほぼ外食せず、家での食事が中心である」と回答しており、次いで「週1~2回程度外食を行う」が27.6%となっています。特に「ほぼ外食せず、家での食事が中心である」について男女別で見てみると、男性が57.0%なのに対して女性は70.8%となっており、女性の方が圧倒的に高い割合となっています。この差は13.8ポイントとなっており、女性は自身が調理をするためだと想定されます。

55~59歳の現役世代は外食頻度が圧倒的に高い

  • 男女年代別で見てみると、家での食事が中心の男性50~59歳は45.0%と、唯一半数以下となっており、週1~2回程度の外食が36.0%、週3~4回の外食が12.0%と、他の世代よりも圧倒的に高いことから、現役のため仕事上の付き合い等があるためかもしれません。

  • 反対に、女性70~75歳は家での食事が78.0%と、他の世代よりも高く、男性55~59歳と比較して33.0ポイントと大きな差が開いています。

Q. 外食はどの程度されますか?最も近いものを一つお選びください。(SA)

シニア世代の自炊率は約8割

  • シニア世代の自炊率について、「家での食事は自炊することが大半である」が79.9%と最も多く、「家での食事の半分程度はスーパーマーケットやコンビニなどの出来合いものや出前、お弁当などである」15.9%と、その差は64ポイントで自炊派が圧倒的に多くなっています。

シニア男性の自炊率は76%で現役世代は69%

  • 男女別で家での自炊率を見てみると、男性が76.0%に対して女性は83.8%となっており、女性は男性よりも自炊率が7.8ポイント高くなっています。

  • 男女年齢別で見てみると、外食頻度が高い男性55~59歳は69.0%と全体より10ポイント低く、自炊率が最も低い層です。また、「自炊はほとんどせず、大半はスーパーマーケットやコンビニなどの出来合いものや出前、お弁当などである」についても10.0%と最も高くなっています。一方、外食頻度が低い女性70~75歳は89.0%と、男性55~59歳と比較して20.0ポイントも高く、自炊率が最も高い層となっています。

Q. 家での食事について、最も近いものを一つお選びください。(SA)

一人暮らしシニアの自炊率は約6割

  • 同居家族別でみてみると、同居家族がいない一人暮らし層は、家での自炊が63.1%となっており、「自炊はほとんどせず、大半はスーパーマーケットやコンビニなどの出来合いものや出前、お弁当などである」が全体の4.3%に対して15.3%と非常に高くなっており、自炊率は半数以上ではあるものの、ほとんどしない層も一定数いるようです。


Q. 家での食事について、最も近いものを一つお選びください。(SA)
【同居家族別】

シニア女性は自分自身で料理をしており配偶者・パートナーには頼らない

  • 誰が自炊の際料理をするかについて、「主に自分で行っている」が全体では63.9%となっていますが、男女別でみてみると、、男性の33.5%に対して女性は94.3%とその差は60.8ポイントと圧倒的に高くなっています。また、「主に配偶者(パートナー)が行っている」については、男性が63.0%、女性が2.8%となっており、配偶者・パートナーに頼っている女性はほぼいないようです。

Q. 自炊をする際、どなたが行うことが多いですか?
最も近いものを一つお選びください。(SA)

一人暮らしシニアは自身で調理

  • 同居家族別でみてみると、同居家族がいない一人暮らし層は、96.2%とほぼ全数が自身で調理しており、代行サービスの利用率は2.5%と、全体の0.5%よりは数値が高いものの、ほとんど利用していないようです。


Q. 自炊をする際、どなたが行うことが多いですか?
最も近いものを一つお選びください。(SA)【同居家族別】

シニア男性の中には、自分で料理はしないが、食材を購入する層が一定数存在

  • 食材の購入者について、「主に自分で購入している」が全体では65.8%となっていますが、男女別でみてみると、男性の40.8%に対して女性は90.8%とその差は大きく、調理者=購入者なのではないかと想定されます。

  • 誰が料理をするかについて男性は33.5%が本人と回答していたが、購入については40.8%と7.3ポイント高くなっていることから、自身で料理はしないものの食材や総菜は購入している層が数は少ないものの一定数いることが分かります。

Q. 食材や総菜を購入する際、どなたが購入することが多いですか?
最も近いものを一つお選びください。(SA)


 

シニアライフ総研®では、シニアマーケティングやシニアビジネスにおいて、さまざまなニーズやトレンドを把握するため、幅広いテーマで独自調査を行い調査データを分析しご紹介しています。

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