2020.5.14 シニアの趣味・娯楽
皆さん、趣味はお持ちでしょうか?よく耳にするのは、音楽や映画鑑賞ですが、特に近年インターネットやスマートフォンの普及によってエンターテインメントが身近なものとなりました。更に、以前は特にニッチな趣味分野の場合、なかなか情報収集しづらかったのですが、インターネットで手軽に情報収集できるようになり、他の人たちがどんなモノを見たり・聞いたり・使っているのか等、調べることも簡単になりました。
また、特に特徴的なのはTwitterやInstagram、facebookのSNSの活用によって、会った事がなくとも同じ趣味を持つ人たちとの”つながり”が持ちやすく、コミュニティ化しやすく、幅広い情報交換が可能な時代になりました。
そこで…シニア世代の趣味・娯楽はどのようなものなのでしょうか。今回の記事では、シニア世代の趣味はどのようなものがあるのか、どのくらい時間があるのかについてご紹介します。
65歳以上の「趣味・娯楽」の行動者率は 76.1%
総務省『平成28年社会生活基本調査』の「趣味・娯楽」の年齢階級別行動者率は87.0%となっています。男女別にみると、男性が87.2%で女性が86.8%で男性が女性より0.4ポイント高くなっています。
年代別に見ると、10~14歳が最も高く年齢が高くなるにつれて以下する傾向にあります。男女別にみると、75歳までは女性が上回っていますが、75歳以上は男性が上回っていることが分かります。
「趣味・娯楽」の年齢階級別行動者率

出典:『平成28年社会生活基本調査結果』(総務省統計局)を加工して作成
65歳以上のシニアに人気な趣味は「園芸・庭いじり・ガーデニング」
「趣味・娯楽」の種類別に行動者率をみると、全体では「映画館以外での映画鑑賞」が52.1%と最も高く、次いで「CD・スマートフォンなどによる音楽鑑賞」が49.0%、「映画館での映画鑑賞」が 39.6%、「趣味としての読書」が38.7%、「テレビゲーム・パソコンゲーム」が35.8%と続いています。
65歳以上は、「園芸・庭いじり・ガーデニング」が39.3%と最も高く、次いで「趣味としての読書」が31.2%、「映画館以外での映画鑑賞」が28.4%、「美術鑑賞」が17.3%、「映画館での映画鑑賞」が16.6%と続いており、全体と順位も数値も大きく異なっています。
65歳以上は全体に比べて数値が低い傾向にありますが、唯一「園芸・庭いじり・ガーデニング」については、全体と13.6ポイントと差が大きくなっています。その他全体との差が大きいものは、「CD・スマートフォンなどによる音楽鑑賞」が33.3ポイント差、「テレビゲーム・パソコンゲーム」が28.2ポイント差、「映画館以外での映画鑑賞」が23.7ポイント差、「映画館での映画鑑賞」が23.0ポイント差と、いずれも65歳以上が下回っています。
「趣味・娯楽」の種類別行動者率(全体と65歳以上の比較)

出典:『平成28年社会生活基本調査結果』(総務省統計局)を加工して作成
趣味・娯楽に費やす時間は全体よりもシニアの方が多い
「趣味・娯楽」の種類別に平均行動日数をみると、全体では「テレビゲーム・パソコンゲーム」が149.5日と最も高く、次いで「CD・スマートフォンなどによる音楽鑑賞」が132.9日、「趣味としての読書」が79.7日、「邦楽(民謡、日本古来の音楽を含む)」が74.8日、「洋舞・社交ダンス」が70.0日と続いています。
65歳以上は、「テレビゲーム・パソコンゲーム」が123.8日と最も高く、次いで「趣味としての読書」が96.1日、「CD・スマートフォンなどによる音楽鑑賞」が87.9日、「園芸・庭いじり・ガーデニング」が85.4日、「囲碁」が83.4日と続いています。
65歳以上は行動者率とは反対に全体に比べて費やす日数が多い傾向にあります。特に差が大きいのは「映画館以外での映画鑑賞」が32.2日差、「園芸・庭いじり・ガーデニング」が27.9日差、「囲碁」が23.5日差、「陶芸・工芸」が21.3日差、「将棋」が20.6日差と、全体よりも長くなっています。
また、全体よりも特に低いのは「CD・スマートフォンなどによる音楽鑑賞」で45日の差となっています。
このことから、シニア世代は趣味・娯楽として楽しむ方の割合は全体よりも低い割合にありますが、楽しむ方が費やす時間は長いということが分かります。
「趣味・娯楽」の種類別平均行動日数(全体と65歳以上の比較)

出典:『平成28年社会生活基本調査結果』(総務省統計局)を加工して作成
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