誰もが老いるからこそ、園芸を通してアルツハイマーや認知症と向き合う

2023/9/25

 

~100年企業が目指す人生100年時代への試み~

 

• 9月21日の世界アルツハイマーデーに向けて、さまざまな啓蒙活動を実施。
• 認知症当事者の方もそうでない方も、園芸を通して地域や施設を越えた交流の場づくりを演出。
• 超高齢化社会と一企業として向き合い、グリーンを通してサービスや商品展開に生かしていきたい。

 

 9月21日は、世界アルツハイマーデーです。1994年「国際アルツハイマー病協会」(ADI)が、世界保健機関(WHO)と共 同で毎年9月21日を「世界アルツハイマーデー」と制定し、この日を中心に9月を「世界アルツハイマー月間」と定め、認知 症の啓蒙を実施しています。 農園芸のイノベーションカンパニーであるwelzo(本社:福岡県福岡市博多区/代表取締役社長 金尾佳文)は、この世界 アルツハイマーデーに向けて様々な取り組みを行いました。

 

 ~施設を越えたつながり~

【認知症フレンドリーセンター開所に向けた花植え活動&寄贈】

 2023年9月15日(金)に福岡市認知症フレンドリーセンターが開所いたしました。その開所に合わせ、福岡市オレンジパ ートナーズの会員「株式会社翔薬様」との協働により、センター内にプランター花壇「らく楽ガーデン」を設置しました。

 

 

 開所前日の9月14日(木)に認知症当事者・家族をはじめ、高齢者施設利用者・介護職員・認知症ライフサポートワー カーなどと一緒に、認知症啓発のシンボルカラーであるオレンジ色の花を咲かせる「マリーゴールド」をプランターに植える活動を行いました。活動中は皆様慣れた手つきで植付作業をし、和気あいあいとした空気の中で実施いたしました。 植付の後は簡単なお菓子とお茶でお茶会を行い、皆様笑顔でお話しされている姿が印象的でした。

 開所記念式典当日は、ユニバーサルデザインの「モノが無くならないガーデニングトートバッグ」と「結ばなくていいガー デニングエプロン」を寄贈し、同センター内に展示頂いております。また、福岡市内の高齢者施設様が種から育てて寄せ植えしたマリーゴールドのプランターも、開所お祝いのメッセージと一緒にセンターを彩っています。 今回の花の様子を見たり、お世話をしに、認知症当事者の方もそうでない方もセンターに足を運び、園芸を通して交流が生まれる場になればと思います。

 

 

 

【らく楽ガーデンの花植え@アイランドシティ中央公園、西部運動公園】

 弊社は、認知症のひとや介護施設に通われるご年配の方々がお世話をする花壇=「らく楽ガーデン」を、福岡市西部運動公園、アイランドシティ中央公園、福岡市総合体育館に設置しています。 その花壇での花植えや水やりなどの活動は、これまで様々な施設の方や、福岡オレンジ人材バンクに登録している方にお願いしています。

 今回9月19日にアイランドシティ中央公園で実施した花植え活動は、複数の施設の方に種から育てて頂いたオレンジの花、マリーゴールドと百日草を植えることができました。同様に、西部運動公園では9月28日に実施する予定です。 

 

 ~世代を超えたつながり~ 

【西陵高校園芸部とのコラボレーション~Social the chain~】

 9月9日(土)に実施された西陵高校文化祭の園芸部ブースでも、世界アルツハイマーデーの啓蒙活動を絡めた取り組みをコラボして実施致しました。園芸部の皆さんが多くの方に園芸の魅力とアルツハイマーや認知症について知ってもらいたいという想いのもと、社会福祉法人さわら福祉会特別養護老人ホームマナハウス様で育てたマリーゴールドの花苗の配布を実施頂きました。この花苗は、壱岐保育園の子供たちも参加する中で種を撒き、本年の酷暑環境下をマナハウス様で丹念に育てて頂いたもので、当社は種や必要資材の提供および企画検討に参加いたしました。

 園芸部の皆様にも、事前にマナハウス様の見学を実施頂き、アルツハイマーや認知症と向き合った上で、啓蒙活動のアイデア出しやチラシ・WEBページ等の告知媒体を作成して頂きました。その結果、準備していたマリーゴールドの花苗100本は、ヨーヨー釣り参加の景品として、園芸部員の皆様の丁寧な説明を添えて手渡し、午前中には無くなる盛況ぶりでした。

 また、当日は、マナハウスでマリーゴールドを育てて頂いた皆様にもお越し頂き、園芸部ブースでは世代を超えた つながりがより強くなったように感じました。今回の活動から、各ご家庭へマリーゴールドのオレンジの花がつながっていくことを嬉しく思います。

 

 

 【もやい聖友会での子どもたちへの体験活動&寄贈】

 2023年9月9日(土)に、社会福祉法人もやい聖友会様の「もやい夢ガーデン」へ弊社プランター“もみっく”を寄贈し、同日寄贈式典が開催されました。

 今回の寄贈のきっかけは、株式会社大英産業様へ「らく楽ガーデン」で使用する座ったまま使えるプランター台に端材を活用することを相談したことでした。

 結果として、当社の環境配慮型園芸用ポット&プランター“もみっく”と、株式会社大英産業様に制作いただいたプランター台を社会福祉法人もやい聖友会様が展開するコミュニティースペースへ寄贈しました。入所者を含む多世代の人々が交流できるスペースづくりへ少しでも貢献できればと考えております。

 寄贈式典前には、地域の子どもたちによる植え付け体験を実施し、世界アルツハイマーデーのシンボルカラーであるオレンジ色のマリーゴールドを植えてもらいました。多くの子どもたちに参加していただき、「もやい夢ガーデン」がとても華やかになりました。

 

 

 

~地域を超えたつながり~ 

 【シブハナとのコラボレーション】

 渋谷で花壇活動をするボランティア団体「シブハナ」へ福岡市内の高齢者施設で育てたオレンジ花苗を寄贈いたしました。 シブハナ公式HP http://shibuhana.sunnyday.jp/aboutus

 同団体は、「渋谷を花と緑でいっぱいの街にしたい」との思いから始動し、花を植えることでごみのポイ捨てがなくなることや、若者に環境問題やボランティアに対する興味を持ってもらうきっかけづくり」を目的に活動されています。

 今回、渋谷に福岡市内の高齢者施設で育てた花苗を植えることで、認知症の方、高齢者が園芸作業を通して地理的にも世代的にも遠い街と繋がる楽しみや、生きがいを得ること、また世界アルツハイマーデーへの啓蒙活動を目的として実施しました。

 

 

 

 弊社は“園芸の力で、老いるを楽しむ社会をつくる”を目的に「らく楽ガーデン」という事業を進めており、一緒に園芸を楽しんで下さる高齢者(施設)様や企業様を募集しております。 今後も、社内外のビジネスパートナーと共創し、ITやAIの技術を活用しながら、日本が直面する課題にも積極的に取り組んで参ります。

 

 

■認知症啓発のシンボルカラーについて 

 江戸時代の陶工・酒井田柿右衛門が夕日に映える柿の実の色からインスピレーションを得て作り出した赤絵磁器は、世界的な名声を誇ります。同じように、“日本初”の「認知症サポーター」が、世界のいたるところで「認知症サポーター」として認められればとの思いから、同じ「柿色」であるオレンジになったと言われています。なお、温かさを感じさせるこの色 は、「手助けします」という意味を持つと言われています。

 

 

【株式会社welzo 概要】 

 食・農業を通して、持続可能な社会と人々の暮しを豊かにする商品やサービスを提供する、農業資材・家庭園芸用品・飼肥料原料を中心に取り扱う専門商社です。2022年で創業 101 年を迎えたニチリウ永瀬は、2023年1月1日をもって、「株式会社welzo」に社名を変更。BtoB を中心としたビジネススタイルを築き、国内に 19 拠点を置いています。

 また、株式会社welzoでは、サツマイモ基腐病に対し「みんなのサツマイモを守るプロジェクト-Save The Sweet Potato-」 として、日本のサツマイモを守るためのコンソーシアムを立ち上げました。

 公式サイト:https://www.savethesweetpotato.com/

 

本 社:福岡県福岡市博多区博多駅東1丁目 14-3

代表者:代表取締役社長 金尾佳文

設 立:1952年8月(創業1921年8月)

資本金:470百万円

売 上:41,879百万円(2022年12月期)

事 業:農業資材・家庭園芸用品・飼肥料原料を中心に取り扱う専門商社

H P:https://www.welzo.co.jp/

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