施設環境の中で生活を続けるシニアの特徴

居宅介護層とは?介護施設等で暮らすシニア

施設介護層とは、65歳以上の健康寿命外で、介護施設等に居住している層を指します。シニアライフ総研®独自の6区分では、年齢だけでなく、健康状態、生活上の制約、情報接触、購買行動、施設環境や支援者との関係などをもとに、高齢期の生活実態を整理しています。


施設介護層とは

施設介護層とは、65歳以上の健康寿命外で、介護施設等に居住している層を指します。シニアライフ総研®独自の6区分では、年齢だけでなく、健康状態、生活上の制約、情報接触、購買行動、施設環境や支援者との関係などをもとに、高齢期の生活実態を整理しています。

施設介護層はその中でも、生活の多くが施設内で完結し、買い物や情報接触、健康管理などにおいて、本人の裁量よりも施設環境や専門職の関与が高まりやすい点が特徴です。

項目内容
年齢区分65歳以上の健康寿命外
定義介護施設等に居住している層
平均年齢85.5歳
サンプル数100名

注記:
シニアライフ総研®「SENIOR LIFESTYLE DATA BOOK 2026」掲載の基本属性データに基づく。

施設介護層の特徴

施設介護層の特徴は、大きく3つに整理できます。

第一に、介護施設等に居住し、日常生活の多くが施設環境の中で完結していることです。第二に、買い物や生活必需品の調達など、生活上の実行面で本人以外の関与が高まりやすいことです。第三に、テレビや新聞などを含む外部情報との接点が他区分と比べて限定的で、社会との距離が広がりやすい点です。

生活環境

介護施設等に居住し
施設内で生活が完結

購買行動

生活必需品の購入に
施設・支援者が関与

情報接触

外部情報との接点は
他区分より限定的


1.生活・購買行動

判断を委ねる「低関与の生活構造」

施設介護層では、日常生活の多くが施設内で完結しており、生活必需品の購入や管理についても、本人以外の関与が高まりやすい傾向があります。購入場所や購入頻度について「わからない」「把握していない」とする割合も高く、本人が消費行動を直接把握しづらい状況が見られます。

居宅介護層では家族、とくに子供の関与が高まりやすいのに対し、施設介護層では施設環境や介護従事者を含めた支援体制の中で生活が成り立っている点が特徴です。


2.メディア・情報接触

外の情報が薄れる「情報過疎空間」

施設介護層では、テレビや新聞などの従来型メディアとの接点はあるものの、全体として情報接触は限定的です。テレビの接触率も他区分と比べると低く、ネットニュースやYouTubeなどのデジタルメディア接触も少ない傾向があります。

外部情報への接点は、本人の意欲や操作環境だけでなく、施設での生活リズムや視聴環境にも左右されやすいと考えられます。そのため、情報接触を読み解く際には、本人単独ではなく、施設環境を含めて見る必要があります。

施設介護層の主要メディア接触TOP5

メディア全体男性女性
テレビ(地上波)67.0%64.0%70.0%
新聞(紙版)25.0%30.0%20.0%
ラジオ21.0%22.0%20.0%
テレビ(BS・CS放送)17.0%16.0%18.0%
雑誌(紙版)14.0%14.0%14.0%

注記:
対象:施設介護層(全体:N=100、男性:n=50、女性:n=50)
形式:MA(複数回答)
※「まったく見ない/利用しない」と回答した人を除く割合です。

3.健康・将来意識

判断を手放した「受容の境地」

施設介護層では、健康管理や終活などについて、本人が能動的に取り組む割合は高くありません。一方で、将来不安について「特に不安なことはない」とする回答が比較的多く見られます。

これは、施設入居により生活上の支援体制が整っていることや、日常生活の多くを施設環境に委ねていることが関係している可能性があります。将来意識を読み解く際には、本人の意識だけでなく、施設での生活状況や支援体制との関係も含めて見る必要があります。


4.食料・生活必需品の主な購入者

施設介護層では、生活必需品の購入者として「ヘルパー・介護職」の割合が高くなっています。全体では本人や配偶者による購入が中心であるのに対し、施設介護層では本人による購入は少なく、施設や支援者の関与が高まりやすい構造が見られます。

購入者全体施設介護層
本人57.4%8.0%
配偶者29.2%7.0%
お子様4.9%10.0%
ヘルパー・介護職4.7%52.0%
その他3.8%23.0%

注記:
対象:全体(N=1,612)、施設介護層(N=100)
形式:SA(単一回答)

5.5指標で見る施設介護層の生活特性

施設介護層は、生活の多くが施設内で完結し、本人の行動や判断よりも、施設環境や支援体制の影響を受けやすい層です。情報接触や購買行動も本人だけでは完結しにくく、施設・専門職・家族を含めて生活実態を捉える必要があります。

指標傾向
経済的余力年金中心で介護費負担が増加
購買接点自力購入が少なく代理購入中心
趣味・体験支出外部活動は少なく施設内中心
将来への準備能動的な備えは限定的
社会・トレンド感度外部情報との接点は最小限

施設介護層の詳細な読み解きが必要な方へ

施設介護層は、介護施設等に居住し、生活の多くを施設環境の中で送っている層です。情報接触や購買行動は他区分と比べて限定的であり、生活必需品の購入や健康管理などにおいて、施設や支援者の関与が高まりやすい傾向があります。

そのため、施設介護層をマーケティング上のターゲットとして検討する際は、メディア接触、健康状態、購買行動、施設環境、支援者の関与、他区分との違いを組み合わせて見る必要があります。具体的な接点設計や訴求の方向性は、商材・サービスの内容によって異なるため、詳細な分析が必要です。

施設介護層に向けたマーケティングの視点

本ページでは、施設介護層の特徴の一部をご紹介しています。実際のマーケティング活用では、メディア接触、健康状態、購買行動、施設環境、支援者の関与、他の5区分との違いを組み合わせて見ることが重要です。

貴社の商品・サービスにおいて、施設介護層が有望ターゲットとなるか、どのような接点設計が適しているかを確認したい場合は、お問い合わせください。


FAQ

Q. 施設介護層とはどのような層ですか?

A. 施設介護層とは、65歳以上の健康寿命外で、介護施設等に居住している層を指します。シニアライフ総研®独自の6区分では、年齢だけでなく、健康状態、生活上の制約、情報接触、購買行動、施設環境や支援者との関係などをもとに整理しています。

Q. 施設介護層にはどのような特徴がありますか?

A. 施設介護層は、生活の多くが施設内で完結し、買い物や健康管理、生活上の判断・実行において、施設環境や支援者の関与が高まりやすい点が特徴です。情報接触は他区分と比べて限定的で、外部情報との接点も限られやすい傾向があります。

Q. 施設介護層と居宅介護層の違いは何ですか?

A. どちらも65歳以上の健康寿命外にある層ですが、居宅介護層は介護を受けながら自宅で生活している層です。一方、施設介護層は介護施設等に居住しており、生活の多くが施設内で完結しやすい点に違いがあります。購買行動や情報接触においても、施設環境や支援者の関与がより高まりやすい傾向があります。

Q. 施設介護層をマーケティングで見る際のポイントは何ですか?

A. 施設介護層は、本人だけでなく、施設環境や支援者の関与を含めて見る必要がある層です。メディア接触、健康状態、購買行動、施設環境、支援者の関与、他区分との違いを組み合わせて見ることが重要です。具体的な接点設計や訴求の方向性は、商材・サービスの内容によって異なります。

マーケット最前線
特選ニュース
シニアマーケティングの豊富な実績事例から、トータルコーディネートさせていただきます。
お気軽にお問い合わせください
マーケット最前線
データ集
メディア集
ビジネスマッチング
注目ビジネス
シニアマーケティングの考え方
連載コラム
編集室から
シニアライフ総研について
ニュース
お問い合わせ

Copyright©Roots of communication Co.,Ltd. All rights reserved.