【シニアの概況】高齢化の国際的動向
内閣府より発表される『高齢社会白書』を元に、具体的な数字を交えてながら
シニアマーケットについて、テーマ別にご紹介します。
シニアマーケットをマクロ視点で捉える際にお役立てください。
2020/3/3
更新:2021/8/10
世界の高齢化は今後半世紀で急速に進展
平成27(2015)年の世界の総人口は73億7,980万人であり、令和42(2060)年には101億5,147万人になると見込まれています。
総人口に占める65歳以上の者の割合(高齢化率)は、昭和25(1950)年の5.1%から平成27(2015)年には8.2%に上昇していますが、さらに令和42(2060)年には17.8%にまで上昇するものと見込まれており、今後半世紀で高齢化が急速に進展することになります。地域別に高齢化率の今後の推計を見ると、これまで高齢化が進行してきた先進地域はもとより、開発途上地域においても、高齢化が急速に進展すると見込まれています。
世界人口の動向等
1950年 | 2015年 (平成27年) | 2060年 (令和42年) ※中位推計 | |
総人口 | 2,536,275千人 | 7,383,009千人 | 10,222,598千人 |
65歳以上人口 | 128,815千人 | 611,897千人 | 1,817,264千人 |
先進地域 | 62,744千人 | 220,572千人 | 357,701千人 |
開発途上地域 | 66,071千人 | 391,325千人 | 1,459,563千人 |
65歳以上人口比率 | 5.1% | 8.3% | 17.8% |
先進地域 | 7.7% | 17.6% | 27.6% |
開発途上地域 | 3.8% | 6.4% | 16.3% |
平均寿命(男性) | 45.51年 | 68.55年 | 76.72年 |
同 (女性) | 48.50年 | 73.11年 | 81.09年 |
合計特殊出生率 | 4.96 | 2.52 | 2.14 |
資料:UN,World Population Prospects:The 2017 Revision
(注1)合計特殊出生率及び平均寿命は1950-1955年、2010-2015年、2060-2065年
(注2)先進地域とは、ヨーロッパ、北部アメリカ、日本、オーストラリア及びニュージーランドからなる地域をいう。開発途上地域とは、アフリカ、アジア(日本を除く)、中南米、メラネシア、ミクロネシア及びポリネシアからなる地域をいう。
日本は世界で最も高い高齢化率
先進諸国の高齢化率を比較して見ると、我が国は1980年代までは下位、90年代にはほぼ中位でしたが、平成17(2005)年には最も高い水準となり、今後も高水準を維持していくことが見込まれています。
世界の高齢化率の推移

出典: UN, World Population Prospects: The 2019 Revision、日本は、2015 年までは総務省「国勢調査」、2020年以降は国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成29 年推計)」の出生中位・死亡中位仮定による推計結果による。
高齢化の速度について、高齢化率が7%を超えてからその倍の14%に達するまでの所要年数(倍加年数)によって比較すると、フランスが126年、スウェーデンが85年、アメリカが72年、比較的短い英国が46年、ドイツが40年に対し、我が国は、昭和45(1970)年に7%を超えると、その24年後の平成6(1994)年には14%に達しました。一方、アジア諸国に目を移すと、韓国が18年、シンガポールが17年など、今後、一部の国で、我が国を上回るスピードで高齢化が進むことが見込まれています。
主要国における高齢化率が7%から14%へ要した時間

出典:国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集」(2018年)
出典:内閣府『令和2年版高齢社会白書』
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内閣府より発表された『令和元年 高齢者の経済生活に関する調査』を元に、
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2021/8/3
仕事をしているシニアの8割は満足している
現在収入のある仕事をしている人に、仕事の満足度を聞くと、「満足している」が 50.9%で、「やや満足している」31.8%を合わせると、82.7%が『満足している(計)』。 一方、「不満がある」0.9%と「やや不満がある」5.7%を合わせると、6.6%が『不満があ る(計)』となっています。
仕事の満足度

出典:「令和元年 高齢者の経済生活に関する調査」を加工して作成
シニアの仕事をする理由No.1は「収入がほしいから」
現在収入のある仕事をしている人に、仕事をしている主な理由を聞くと、「収入がほしいから」が45.4%で最も多く、次いで「働くのは体によいから、老化を防ぐから」23.5%、「仕事そのものが面白いから、自分の知識・能力を生かせるから」21.9%と続いています。
男女別で見てみると、女性は「働くのは体によいから、老化を防ぐから」が28.4%と、男性19.8%に比べて 高くなっています。
仕事をしている理由【男女別】

出典:「令和元年 高齢者の経済生活に関する調査」を加工して作成
住居形態別で見てみると、「収入がほしいから」は、賃貸住宅60.0%と持家(住宅ローン返済中)55.4%で高く、持家(住宅ローン返済なし)40.2%で低い傾向にあります。持家(住宅ローン返済中)では、「働くのは体によいから、老化を防ぐから」が16.9%と低くなっています。賃貸住宅では、「仕事そのものが面白い から、自分の知識・能力を生かせるから」が10.9%と低くなっています。
仕事をしている理由【住居形態別】

出典:「令和元年 高齢者の経済生活に関する調査」を加工して作成
働くシニアの約半数は「40代以前からの仕事を継続」
現在収入のある仕事をしている人に、今の仕事についた年齢を聞くと、「40代以前からの仕事を継続している」が50.3%と半数を占めており、次いで「60~64歳ころ」が16.8%と多くなっています。
今の仕事についた時期

出典:「令和元年 高齢者の経済生活に関する調査」を加工して作成
働くシニアの現在の仕事は「知人・友人等の紹介」が最も多い
現在収入のある仕事をしている人に、今の仕事を見つけた方法を聞くと、「知人・友人等の紹介」が28.1%で最も多く、次いで「自分で起業」が15.7%などと続いています。ただし、「その他」が22.0%います。
今の仕事を見つけた方法

出典:「令和元年 高齢者の経済生活に関する調査」を加工して作成
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2020/2/18
更新:2021/7/13
65歳以上の人口増により2065年の死亡率は17.7
出生数は減少を続け、令和47(2065)年には56万人になると推計されています。この減少により、年少人口(0~14歳)は令和38(2056)年に1,000万人を割り、令和47(2065)年には898万人と、現在の半分程度になると推計されています。
出生数の減少は、生産年齢人口にまで影響を及ぼし、令和11(2029)年に6,951万人と7,000万人を割り、令和47(2065)年には4,529万人となると推計されています。
一方、65歳以上人口の増大により死亡数は増加、死亡率(人口1,000人当たりの死亡数)は上昇を続け、令和47(2065)年には17.7になると推計されています。
出生数及び死亡数の将来推計

出典:2006年、2010 年、2018年は厚生労働省「人口動態統計」による出生数及び死亡数(いずれも日本人)。2020 年以降は国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成29年推計)」の出生中位・死亡中位仮定による推計結果(日本における外国人を含む)
2065年の平均寿命は男性84.95年、女性91.35年
日本の平均寿命は、平成30(2018)年現在、男性81.25年、女性87.32年と、前年に比べて男性は0.16年、女性は0.05年上回りました。今後、男女とも平均寿命は延び、令和47(2065)年には、男性84.95年、女性91.35年となり、女性は90年を超えると見込まれています。
平均寿命の推移と将来推計

出典:1950 年は厚生労働省「簡易生命表」、1960 年から2015 年までは厚生労働省「完全生命表」、2018 年は厚生労働省「簡易生命表」、2020 年以降は、国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成29 年推計)」の出生中位・死亡中位仮定による推計結果
出典:内閣府『令和2年版高齢社会白書』
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2021/7/6
約1/4シニアは「65歳くらいまで」仕事をしたいと思っている
何歳ごろまで収入を伴う仕事をしたいか、又は、したかったかを聞いたところ、「65歳くらいまで」が25.6%で最も多く、次いで、「70歳くらいまで」21.7%、「働けるうちはいつまでも」20.6%、「仕事をしたいと思わない」13.6%と続いています。
男女別で見てみると、男性は「70歳くらいまで」が26.8%と、女性16.8%に比べて高くなっています。また女性は「仕事をしたいとは思わない」が19.1%と、男性7.7%に比べて高くなっています。
何歳まで収入を伴う仕事をしたいか

出典:「令和元年 高齢者の経済生活に関する調査」を加工して作成
60歳以上シニアの就業率は男性43%、女性32%
現在の就業状況は、「収入のある仕事をしている」は37.3%で、「収入のある仕事はしていない」が62.7%となっています。
男女別で見てみると、男性は「収入のある仕事をしている」が43.2%と、女性の31.6%に比べて高くなっています。
就業状況【男女別】

出典:「令和元年 高齢者の経済生活に関する調査」を加工して作成
年齢別で見てみると、60~64歳は「収入のある仕事をしている」が74.0%と過半数を大きく超えていますが、65歳~69歳は約半数となっており、70歳以上は40%未満となっています。
就業状況【年齢別】

出典:「令和元年 高齢者の経済生活に関する調査」を加工して作成
60歳以上シニアの就業形態No.1は「パート・アルバイト」
現在収入のある仕事をしている人に、就業形態を聞くと、「パート・アルバイト」34.3%と「自 営業主・個人事業主・フリーランス(家族従業者を含む)」33.0%が3割台で多く、「正規の社員・職員・従業員」13.9%)「契約社員・嘱託社員」10.6%などと続いています。
男女別で見てみると、男性は「正規の社員・職員・従業員」、「契約社員・嘱託社員」、「会社または団体の役員」がそれぞれ 19.0%、14.9%、8.7%と、女性(それぞれ 7.4%、4.9%、1.8%)に比べて高くなっています。女性は「パート・アルバイト」が 52.3%と、男性20.3%に比べて高くなっています。
就業形態【男女別】

出典:「令和元年 高齢者の経済生活に関する調査」を加工して作成
年齢別で見てみると、年齢が上がるほど「自営業主・個人事業主・フリーランス(家族従業者を含む)」が高くなり、「正規の社員・職員・従業員」が低くなる傾向にあります。また「パート・アルバイト」については、69歳まで年齢が上がるほど高くなり、70~74歳をピークに低くなっています。
就業形態【年齢別】

出典:「令和元年 高齢者の経済生活に関する調査」を加工して作成
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テレビ(地上波)、新聞、ネットのニュースの順に多くなっています。
特にテレビ(地上波)は圧倒的で84%の方が情報収集源としています。
テレビ
約84%が情報収集源としており、他メディアと比較して圧倒に多く、2位「新聞」の1.5倍にもなっています。番組ジャンル/番組名では「ニュース」と「NHK」が多く、「NHK」はシニアから圧倒的な支持を受けていると言えます。
テレビ(BS・CS放送)
見る人は毎日見るようですが、見ない人は全く見ないという二極化の傾向にあります。男女別に見ると、女性よりも男性の方がよく見ているようです。
よく見られている番組ジャンルの1位「ニュース」、2位「ドラマ」は地上波と変わりませんが、「スポーツ番組」、「旅行番組」が上位にランクインしており、メディアの特性と同じく趣味・嗜好性の高いコンテンツが多い傾向にあります。
ラジオ
約35%が「週1回以上」聴取しており、女性よりも男性の方がよく聞いている傾向にあります。
番組ジャンルについては、テレビと同様に「ニュース」が1位で、「音楽・歌謡番組」が2位、「野球」が3位と、テレビでも放送しているコンテンツではありあすが、ラジオの特性を活かした昔からあるコンテンツであると言えます。またラジオでもNHKが人気のようで、上位にランクインしています。
新聞
約58%が毎日読んでおり、女性よりも男性の方が毎日読む傾向にあります。購読紙は1位「朝日新聞」で、僅差2位が「読売新聞」、次いで「日経新聞」、「中日新聞」、「産経新聞」と続きます。
雑誌
頻度は問わず男性の方が購読傾向にあります。中でも「週刊文春」、「週刊新潮」が圧倒的に多いようです。その他については、幅広く読まれていますが、男性は週刊誌、ビジネス誌、女性は週刊誌、家庭情報誌がよく読まれている傾向にあります。
インターネット
介護・看護を受けている層を除いて、約90%が毎日見ています。ただし、調査方法がインターネットリサーチであり、回答者のWEBリテラシーが平均よりも高いため、実際はもう少し数値が低いと推測されます。
インターネット検索
約56%が毎日検索しています。男性は約80%が週1回以上検索しており、女性よりも高頻度のようです。
検索サイト
介護・看護等を受けている層を除くと、「Yahoo!JAPAN」が約55%と圧倒的に多く、次いで「Google」が約35%。その他のサイトは10%程度ですので、ほぼ2つのサイトで検索しているようです。
サイトには一部抜粋した調査結果をご紹介しています。
その他テーマについても調査を行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
調査テーマ全体概要
- 居住形態について
- 健康状態について
- 同居家族について
- 収入源・貯蓄について
- 就業状態、定年退職後の就労意欲について
- 1日を過ごす場所について
- 普段使用しているデジタルデバイスについて
- インターネットの利用頻度・インターネット検索について(頻度、検索サイト)
- デジタルソフト/SNSの使用状況について
- コミュニケーションについて(相手、話題、手段、頻度、場所、増やしたい相手)
- 生活必需品の買物について(購入者、購入頻度、購入場所、移動手段、移動時間)
- インターネット通販について(利用経験、利用頻度)
- メディアについて(利用するメディア、接触頻度、具体的ビークル/ジャンル)
- 好きな芸能人について
- 趣味について(内容、金額、時間)
- 参加コミュニティについて(内容、金額、時間、一緒に参加している相手)
- 将来について(計画、実現したいこと、余生を過ごす場所、最期を迎えたい場所、不安なこと)
- 健康について(健康維持のために現在行っていること、これから行いたいこと、相談相手)
購入者
介護・看護等を受けている層を除き、約6割以上が「自分自身」で購入しており、次いで多いのが「配偶者・パートナー」となっています。特に男性は配偶者・パートナーに任せている傾向にあります。その反面、介護・看護等を受けている層は「子供」による購入が最も多くなっており、次いで「配偶者・パートナー」と続きます。介護生活に入ると、身体的制限が大きいため、必然的に生活必需品購入者が極端に変化します。
移動手段
全体では1位「自家用車」、2位「徒歩」となっていますが、都市部と非都市部で大きく異なります。都市部は「徒歩」が約55%で1位、次いで「自家用車」約34%、「自転車」約26%と続きますが、非都市部は、1位が「自家用車」約68%、次いで「徒歩」約29%、「自転車」約15%と「自家用車」が圧倒的に多くなっています。
移動時間は都市部・非都市部変わらず平均15分未満以内となっています。
購入頻度
約37%が生活必需品を週に2~3回購入しており、都市部の方が高頻度の傾向にあります。都市部は自宅近くに店舗があるため高頻度で購入し、非都市部は店舗が遠いので、まとめ買いをしていると推測されます。
購入場所
1位は「スーパーマーケット」で約88%となっており、2位「ドラッグストア」、3位「大型ショッピングセンター・モール」、4位 「ホームセンター」と続きます。都市部と非都市部を比較すると、非都市部は車社会であるため、郊外に多く見られるホームセンターの比率が都市部よりも高い傾向にあります。※複数回答
サイトには一部抜粋した調査結果をご紹介しています。
その他テーマについても調査を行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
調査テーマ全体概要
- 居住形態について
- 健康状態について
- 同居家族について
- 収入源・貯蓄について
- 就業状態、定年退職後の就労意欲について
- 1日を過ごす場所について
- 普段使用しているデジタルデバイスについて
- インターネットの利用頻度・インターネット検索について(頻度、検索サイト)
- デジタルソフト/SNSの使用状況について
- コミュニケーションについて(相手、話題、手段、頻度、場所、増やしたい相手)
- 生活必需品の買物について(購入者、購入頻度、購入場所、移動手段、移動時間)
- インターネット通販について(利用経験、利用頻度)
- メディアについて(利用するメディア、接触頻度、具体的ビークル/ジャンル)
- 好きな芸能人について
- 趣味について(内容、金額、時間)
- 参加コミュニティについて(内容、金額、時間、一緒に参加している相手)
- 将来について(計画、実現したいこと、余生を過ごす場所、最期を迎えたい場所、不安なこと)
- 健康について(健康維持のために現在行っていること、これから行いたいこと、相談相手)
全体の約78%は毎日インターネットを利用しています。(※回答者のWEBリテラシーが平均よりも高いため、実際はもう少し低いと推測されます。)それに対して、介護・看護等を受けている層の約88%が「めったに利用しない/まったく利用しない」と回答しているため、シニア層の中でのインターネット利用者は平均寿命内の方がほとんどであると言えます。
インターネット通販利用経験・頻度
誰かに頼んでの利用も含めると、全体の約84%が「利用経験あり」と答えています。介護・看護等を受けている層は、約27%が「利用経験あり」で、そのうちの約71%が「家族や知人に頼んでの利用」となっており、自身での購入はほとんどありません。
また、利用経験者の利用頻度については、全体の約55%が「月1回~3回」利用しており、身体的制限が少ないほど利用頻度も高くなっています。介護層は全体と比較して極端に購入頻度が落ちるわけではないため、利用経験者数は低いものの、利用する頻度は変わらないと言えます。
普段使用しているデジタルデバイス
最も使われているのは「PC(パソコン)」約55%で、次いで「ガラケー」約53%、「スマートフォン」約22%の順となっています。若い層でのスマートフォン使用者が急増する中、シニア層は未だガラケー使用者が多いことが分かります。また「タブレット端末(iPadなど)」についても使用率は約13%であるため、シニア世代への普及はまだ遅れていると言えます。
デジタルデバイス/ソフト/SNS等の使用状況
「パソコン」の使用率が圧倒的で全体の約80%が使用しています。
OSでは、「Windows」約35%、「Macintosh」約3%、と圧倒的に「Windows」ユーザーの方が多くなっており、シニア層に支持されているOSと言えます。
また、利用者が少ないスマートフォンについては、「Android」が約11%、「iPhone」が約7%と、「Android」の方が多くなっています。
検索サイトでは「Yahoo!JAPAN」が約38%、「Google」約24%となっており、「Google」よりも「Yahoo!JAPAN」の方がより使用率が高くなっていますが、極端に差が開いているわけではありません。
SNSについては全体的に利用率が低い中、「Facebook」が約13%、「LINE」約10%、「Twitter」約6%の順になっており、「Facebook」の利用率が最も高くなっています。
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- メディアについて(利用するメディア、接触頻度、具体的ビークル/ジャンル)
- 好きな芸能人について
- 趣味について(内容、金額、時間)
- 参加コミュニティについて(内容、金額、時間、一緒に参加している相手)
- 将来について(計画、実現したいこと、余生を過ごす場所、最期を迎えたい場所、不安なこと)
- 健康について(健康維持のために現在行っていること、これから行いたいこと、相談相手)
普段最もコミュニケーションを取っている相手
普段最もコミュニケーションを取っている相手を尋ねたところ、約50%が「配偶者・パートナー」と最もコミュニケーションを取っており、特に男性が約57%と女性よりも高くなっています。次いで、2位「子供」、3位「友人」と続きます。子供とコミュニケーションが密なのは一緒にいる時間が長いためか、女性が約29%と男性の2倍以上となっています。
コミュニケーションの話題
1位は「生活全般のこと」、2位は「家族・親戚のこと」、3位は「自分の体調・健康管理に関すること」、という順になっていますが、その他は多方面に渡る話題となっており、これといった偏った傾向は見られません。
コミュニケーションの手段
身体的制限が大きくなるほど、電話やメール等何かを媒介とせず、「直接会話」でコミュニケーションを取っており、約93%と圧倒的に多くなるようです。2位は「携帯電話」で会話約13%、3位「Eメール」約10%、4位「家の固定電話」約7%、5位「LINEやFacebook等のアプリ」約4%と続きます。
また、非都市部(東京、千葉、神奈川、埼玉、愛知、大阪以外の都道府県)は、都市部よりも直接以外の他手段を活用している割合が多くなっています。
コミュニケーションの頻度
施設で介護されている層以外の約8割がほぼ毎日の頻度でコミュニケーションを取っており、非都市部は都市部よりも頻度が高いようです。最もコミュニケーションを取る相手が離れて暮している事もあるためか、週1~2日の頻度が高いのも非都市部の傾向になっています。
コミュニケーションを増やしたい相手
子供とのコミュニケーションを増やしたいと思っている層が多い反面、特に「誰ともコミュニケーションを増やそうとは思わない」人も多く、コミュニケーションに積極的な層と、そうでない層と二極化しているようです。
男女別にみると、男性よりも女性のほうがコミュニケーションに積極的な傾向にあります。また女性に比べて男性の方が配偶者とのコミュニケーションを増やしたいと望む傾向が強くなっています。
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調査テーマ全体概要
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- 生活必需品の買物について(購入者、購入頻度、購入場所、移動手段、移動時間)
- インターネット通販について(利用経験、利用頻度)
- メディアについて(利用するメディア、接触頻度、具体的ビークル/ジャンル)
- 好きな芸能人について
- 趣味について(内容、金額、時間)
- 参加コミュニティについて(内容、金額、時間、一緒に参加している相手)
- 将来について(計画、実現したいこと、余生を過ごす場所、最期を迎えたい場所、不安なこと)
- 健康について(健康維持のために現在行っていること、これから行いたいこと、相談相手)
第一線で活躍し続ける
「ワイルド」シニア
仕事中心で最新情報やIT機器も
使いこなす意識の高い層
基本情報
全体の4割に退職後の就労意欲があり、他の層と比較して圧倒的に高くなっています。
(既に定年退職している方は「本当は仕事をしたいと思っているかどうかどうか」について)

就労意欲
また、現在働いているということもあり、1日で最も長い時間を過ごす場所は、自宅に次いで職場が多く、自宅と職場に限られた生活であると言えます。
デジタルデバイス
スマートフォンの使用率が全体が30%であるのに対して40%と高くなっており、更に、SNSの利用率も高くなっています。
現役で働いているためデジタルデバイスに対する抵抗が少なく、また若い世代と多く接しているので、新しいツールを取り入れやすい環境にあるからだと推測されます。

スマートフォンの使用率
特にLINEの利用率については、全体13%であるのに対して21%と高くなっています。
更にインターネット通販の利用頻度も高く、特に女性より男性の方が高いようです。
他層と比べて、デジタルデバイス・ソフト・SNSの利用率が高いのが現役層の特徴です。
メディア
「テレビ」、「新聞」、「ネットのニュース」を半数以上が情報源としており、男女とも上位ランキングは変わりません。
男性は女性に比べて「テレビ(BS・CS放送)」を見ている割合が多く、女性は男性よりも「新聞の折り込みチラシ」を見ています。
全体的に多方面から情報収集していますが、他層と比べて「ネットの書き込み(ブログやtwitter、facebook等)」を情報源としている割合が高くなっています。
趣味
「国内旅行」がトップ人気で約半数が趣味であると答えています。その他、他層と比べると、「ゴルフ」、「ダンス」の数値が高くなっています。
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調査テーマ全体概要
- 居住形態について
- 健康状態について
- 同居家族について
- 収入源・貯蓄について
- 就業状態、定年退職後の就労意欲について
- 1日を過ごす場所について
- 普段使用しているデジタルデバイスについて
- インターネットの利用頻度・インターネット検索について(頻度、検索サイト)
- デジタルソフト/SNSの使用状況について
- コミュニケーションについて(相手、話題、手段、頻度、場所、増やしたい相手)
- 生活必需品の買物について(購入者、購入頻度、購入場所、移動手段、移動時間)
- インターネット通販について(利用経験、利用頻度)
- メディアについて(利用するメディア、接触頻度、具体的ビークル/ジャンル)
- 好きな芸能人について
- 趣味について(内容、金額、時間)
- 参加コミュニティについて(内容、金額、時間、一緒に参加している相手)
- 将来について(計画、実現したいこと、余生を過ごす場所、最期を迎えたい場所、不安なこと)
- 健康について(健康維持のために現在行っていること、これから行いたいこと、相談相手)
介護・看護等を受けている層を除くと「国内旅行」が圧倒的に多く、全体でも約43%。2位は「パソコン」で約37%、3位は「映画鑑賞」約34%、4位「ウォーキング」約30%、5位「音楽鑑賞」約28%の順になっています。旅行やウォーキング等のアウトドアの趣味が上位ランクインしている反面、パソコン、映画鑑賞、音楽鑑賞とインドアの趣味も同時に上位に入っています。
男女別に見ると、男性は「パソコン」が1位で「国内旅行」が2位ですが、女性は1位が「国内旅行」で、「パソコン」は3位になっています。
また、男性は「スポーツ観戦」、「写真撮影・ビデオ撮影」が上位にランクインし、女性は「園芸・盆栽・ガーデニング」、「日帰り旅行」がランクインしています。
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- 趣味について(内容、金額、時間)
- 参加コミュニティについて(内容、金額、時間、一緒に参加している相手)
- 将来について(計画、実現したいこと、余生を過ごす場所、最期を迎えたい場所、不安なこと)
- 健康について(健康維持のために現在行っていること、これから行いたいこと、相談相手)
自己を見つめなおす
「マイルド」シニア
時間に余裕があり
経済的に余裕がないものの、
自身の趣味等に
時間・お金を惜しまない層
基本情報
就労意欲は約2%しかなく、健康寿命内の層の中で最も低くなっています。これは、仕事を辞めて一旦ゆっくりしたいと考えている層が多く存在するためと想定されます。
更に、現在の収入について「未収入」と回答した割合が全体約12%であるのに対して約44%と非常に高くなっています。年金支給まで無収入であり、退職金等で生活費を捻出している可能性があります。
デジタルデバイス
インターネット通販の利用頻度が他層に比べて高く、特に女性の購入頻度が高く、約21%が「週1回以上」と回答しています。
また「携帯音楽プレイヤー」の使用率が高く、全体では約8%であるのに対し、引退層女性は約14%と高いようです。
コミュニケーションについて
普段最もコミュニケーションを取っている相手を尋ねたところ、約50%が「「配偶者・パートナー」と回答していますが、「誰ともコミュニケーションを取っていない」と回答した男性が約14%と他層よりも特に高くなっています。
更に、今後コミュニケーションを増やしたい相手を訊ねたところ、「増やそうと思っていない」と約43%が回答しており、居宅介護層に次いで多くなっています。
このことから、引退層の中でも特に男性は日常生活におけるコミュニケーションが不足しており、尚且つ積極的にコミュニケーションを取ろうとしていないことが分かります。
メディア
「テレビ」に次いで2位が「ネットのニュース」となっており、「新聞」よりも高い数値になっています。その他「ネットの書き込み」や「企業のダイレクトメール(Eメール)」の割合が他層よりも高く、インターネットからの情報を積極的に収集している層と言えます。
新聞については「毎日読む」と回答した割合が約52%と他層よりも低く、「読まない」と回答した割合が約37%と高くなっています。このことから、現役を引退すると、新聞を購読しなくなるという傾向が見てとれます。
更にインターネット検索について約74%が「毎日検索」すると回答しており、新聞の代わりにインターネットを活用している可能性があります。
趣味
アラ70アクティブ層に次いで趣味は多岐にわたり、特にエンタメ系コンテンツへの興味が高くなっています。
その他
- 生活必需品購入について:生活必需品は自分自身での購入が多く、シニア全体では約55%のところ約75%と高くなっています。これは引退して生活時間にゆとりができたためだと想定されます。
- 将来について:最期を迎えたい場所について訊ねたところ、約25%が「特にどこでも良い」と思っており、自分の最期について未だ真剣に考えていない層であると言えます。
サイトには一部抜粋した調査結果をご紹介しています。
その他テーマについても調査を行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
調査テーマ全体概要
- 居住形態について
- 健康状態について
- 同居家族について
- 収入源・貯蓄について
- 就業状態、定年退職後の就労意欲について
- 1日を過ごす場所について
- 普段使用しているデジタルデバイスについて
- インターネットの利用頻度・インターネット検索について(頻度、検索サイト)
- デジタルソフト/SNSの使用状況について
- コミュニケーションについて(相手、話題、手段、頻度、場所、増やしたい相手)
- 生活必需品の買物について(購入者、購入頻度、購入場所、移動手段、移動時間)
- インターネット通販について(利用経験、利用頻度)
- メディアについて(利用するメディア、接触頻度、具体的ビークル/ジャンル)
- 好きな芸能人について
- 趣味について(内容、金額、時間)
- 参加コミュニティについて(内容、金額、時間、一緒に参加している相手)
- 将来について(計画、実現したいこと、余生を過ごす場所、最期を迎えたい場所、不安なこと)
- 健康について(健康維持のために現在行っていること、これから行いたいこと、相談相手)
トレンドに敏感な
「肉食系」シニア
健康志向で何に対しても貪欲で
チャレンジ精神が旺盛であり、
確固たる自己を持つ層
基本情報
約24%が現在働いており、収入源として「株式配当」を受け取っていると回答した割合がシニア全体の約13%と比較して約21%と最も高い層です。
貯蓄についても「3,000万円以上」あると約21%が回答しており、金銭的に余裕のある層と言えます。
デジタルデバイス
全体的にデジタルデバイスの利用率が高く、特に「タブレット端末」が約23%、「Eメール」約75%、「Facebook」約22%と、他層よりも高く、デジタルデバイスに積極的な層であると言えます。
- Eメール利用率
- タブレット端末利用率
コミュニケーションについて
普段最もコミュニケーションを取っている相手は、シニア全体の傾向と変わらず「配偶者/パートナー」、「子供」、「友人」の順ですが、他層と比べて「配偶者/パートナー」とのコミュニケーション率が高く、シニア全体が約50%なのに対して約66%となっており、夫婦間のコミュニケーションが比較的円滑な層と言えます。
また今後増やしたいと思っている相手は多方面に渡り、コミュニケーションに対して貪欲という傾向にあります。
コミュニケーションの話題についても多方面にわたり、他層と比較して趣味の話題が多いようです。
メディア
情報収集源は多方面に渡り、それぞれのメディアに対して積極的な層と言えます。他層と比較すると、特に「地域広報誌」、「企業のダイレクトメール(Eメール/郵便)」が高い傾向にあります。
「新聞」については、約74%が毎日読んでおり、特に男性は約81%と高く、現役層よりも高い数値となっています。
「テレビ(BS・CS放送)」についても同様に男性によく見られており、シニア全体平均が約32%であるのに対して、アラ70アクティブ層男性は約55%であり、女性よりも男性の方が積極的であると言えます。
反面、雑誌については頻度を問わず「読んでいる」と回答した男性が約63%なのに対して、女性は約69%と男性よりも高く、「週1回以上」の頻度で読んでいると回答した女性は約36%と非常に高くなっています。
趣味
非常に多趣味な層であり、他層と比べると、特に「旅行」関連の数値が高く、「ボランディア」、「孫」の他、カルチャー系への興味も高い傾向にあります。
その他
生活必需品購入:購入場所として様々な業態店舗を利用していますが、他層と比べて特に「百貨店」利用が多くなっています。
健康維持について:約93%が健康維持のために何らか行動しており、特にスポーツ系に取り組んでいる傾向にあります。
コミュニティについて:約63%が何らかのコミュニティに参加しており、特にボランティア参加率が約25%と高くなっています。
将来について:将来実現したいことは多方面にわたり、約67%が余生について何らかの計画をしており、約93%が自分自身の最期を迎える場所を既に決めています。しかし、将来・余生について真剣に考えてはいるものの、自分が亡くなった後の配偶者や子供の暮らし等、自分以外のことについての心配事が多い傾向にあります。
サイトには一部抜粋した調査結果をご紹介しています。
その他テーマについても調査を行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
調査テーマ全体概要
- 居住形態について
- 健康状態について
- 同居家族について
- 収入源・貯蓄について
- 就業状態、定年退職後の就労意欲について
- 1日を過ごす場所について
- 普段使用しているデジタルデバイスについて
- インターネットの利用頻度・インターネット検索について(頻度、検索サイト)
- デジタルソフト/SNSの使用状況について
- コミュニケーションについて(相手、話題、手段、頻度、場所、増やしたい相手)
- 生活必需品の買物について(購入者、購入頻度、購入場所、移動手段、移動時間)
- インターネット通販について(利用経験、利用頻度)
- メディアについて(利用するメディア、接触頻度、具体的ビークル/ジャンル)
- 好きな芸能人について
- 趣味について(内容、金額、時間)
- 参加コミュニティについて(内容、金額、時間、一緒に参加している相手)
- 将来について(計画、実現したいこと、余生を過ごす場所、最期を迎えたい場所、不安なこと)
- 健康について(健康維持のために現在行っていること、これから行いたいこと、相談相手)
内閣府より発表される『高齢社会白書』を元に、具体的な数字を交えてながら
シニアマーケットについて、テーマ別にご紹介します。
シニアマーケットをマクロ視点で捉える際にお役立てください。
2020/1/30
更新:2021/5/25
高齢化率は28.4%
我が国の総人口は、令和元(2019)年10月1日現在、1億2,617万人となっています。
65歳以上人口は、3,589万人となり、総人口に占める割合(高齢化率)も28.4%となりました。
65歳以上人口を男女別に見ると、男性は1,560万人、女性は2,029万人で、性比(女性人口100人に対する男性人口)は76.9であり、男性対女性の比は約3対4となっています。
65歳以上人口のうち、「65~74歳人口」は1,740万人(男性831万人、女性908万人)で総人口に占める割合は13.8%となっています。また、「75歳以上人口」は1,849万人(男性729万人、女性1,120万人)で、総人口に占める割合は14.7%であり、65~74歳人口を上回っています。
総数 | 男 | 女 | ||
---|---|---|---|---|
人 口 | 総人口 | 12,617万人 | 6,141万人 | 6,476万人 |
65歳以上人口 | 3,589万人 | 1,560万人 | 2,029万人 | |
65~74歳人口 | 1,740万人 | 831万人 | 908万人 | |
75歳以上人口 | 1,849万人 | 729万人 | 1,120万人 | |
15~64歳人口 | 7,507万人 | 3,802万人 | 3,705万人 | |
15歳未満人口 | 1,521万人 | 779万人 | 742万人 | |
構 成 比 | 総人口 | 100% | 100% | 100% |
65歳以上人口(高齢化率) | 28.4% | 25.4% | 31.3% | |
65~74歳人口 | 13.8% | 13.5% | 14.0% | |
75歳以上人口 | 14.7% | 11.9% | 17.3% | |
15~64歳人口 | 59.7% | 61.9% | 57.2% | |
15歳未満人口 | 12.1% | 12.7% | 11.5% |
資料:総務省「人口推計」令和元年10月1日(確定値)
我が国の65歳以上人口は、昭和25(1950)年には総人口の5%に満たなかったのですが、昭和45(1970)年に7%を超え、さらに、平成6(1994)年には14%を超えました。高齢化率はその後も上昇を続け、令和元(2019)年10月1日現在、28.4%に達しています。
また、15~64歳人口は、平成7(1995)年に8,716万人でピークを迎え、その後減少に転じ、令和元年には7,507万人と、総人口の59.5%となりました。
将来推計人口でみる令和47(2065)年の日本
次に、平成29(2017)年4月に国立社会保障・人口問題研究所が公表した「日本の将来推計人口」における出生中位・死亡中位推計結果を概観します。将来推計人口とは、全国の将来の出生、死亡及び国際人口移動について仮定を設け、これらに基づいて我が国の将来の人口規模並びに年齢構成等の人口構造の推移について推計したものです。
- 9,000万人を割り込む総人口
我が国の総人口は、長期の人口減少過程に入っており、令和11(2029)年に人口1億2,000万人を下回った後も減少を続け、令和35(2053)年には1億人を割って9,924万人となり、令和47(2065)年には8,808万人になると推計されています。 - 約2.6人に1人が65歳以上、約3.9人に1人が75歳以上
65歳以上人口は、「団塊の世代」が65歳以上となった平成27(2015)年に3,387万人となり、「団塊の世代」が75歳以上となる令和7(2025)年には3,677万人に達すると見込まれています。その後も65歳以上人口は増加傾向が続き、令和24(2042)年に3,935万人でピークを迎え、その後は減少に転じると推計されています。
総人口が減少する中で65歳以上の者が増加することにより高齢化率は上昇を続け、令和18(2036)年に33.3%で3人に1人となります。令和24(2042)年以降は65歳以上人口が減少に転じても高齢化率は上昇を続け、令和47(2065)年には38.4%に達し、国民の約2.6人に1人が65歳以上の者となる社会が到来すると推計されています。総人口に占める75歳以上人口の割合は、令和47(2065)年には25.5%となり、約3.9人に1人が75歳以上の者となると推計されています。
65歳以上人口のうち、65~74歳人口は「団塊の世代」が高齢期に入った後に平成28(2016)年の1,768万人でピークを迎えます。その後は、令和10(2028)年まで減少傾向となるが再び増加に転じ、令和23(2041)年の1,715万人に至った後、減少に転じると推計されています。
一方、75歳以上人口は、令和36(2054)年まで増加傾向が続くものと見込まれています。
高齢化の推移と将来推計

出典:棒グラフと実線の高齢化率については、2015年までは総務省「国勢調査」、2019年は総務省「人口推計」(令和元年10月1日確定値)、2020年以降は国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成29 年推計)」の出生中位・死亡中位仮定による推計結果。
- 現役世代1.3人で1人の65歳以上の者を支える社会の到来
65歳以上人口と15~64歳人口の比率を見てみると、昭和25(1950)年には1人の65歳以上の者に対して12.1人の現役世代(15~64歳の者)がいたのに対して、平成27(2015)年には65歳以上の者1人に対して現役世代2.3人になっています。今後、高齢化率は上昇し、現役世代の割合は低下し、令和47(2065)年には、65歳以上の者1人に対して1.3人の現役世代という比率になります。
出典:内閣府『令和2年版高齢社会白書』
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シニアマーケットに関するリサーチ等のご相談も承っております。お気軽にお問合せください。
落ち着いた隠居生活を営む
「草食系」シニア
金銭的な余裕の有無は両極だが、
ネットリテラシーが極めて低い
マイペースな層
基本情報
約21%が現在働いており、定年退職後の就労意欲について、「定年退職後には仕事をしたくないし、するつもりもない」と約34%が回答しており。働くことに消極的な傾向にあります。
デジタルデバイス
健康寿命内の他層と比べてデジタルデバイスを積極的に使用していない層です。
具体的には、パソコン使用率が約54%、スマートフォンの使用率約8%と、ともに低くなっています。
反面、ガラケーの使用率は他層よりも高いことから、最新のデバイスを取り入れていない層だと言えます。
- パソコン使用率
- ガラケー使用率
- スマートフォン使用率
コミュニケーションについて
普段最もコミュニケーションを取っている相手を訊ねたところ、約8%が「誰ともコミュニケーションを取っていない」と回答しており、特に男性が約10%と高くなっています。更に、約42%が「今後誰ともコミュニケーションを増やそうと思っていない」と回答しており、引退層に次いでコミュニケーションに対して消極的な層であると言えます。
メディア
「テレビ」、「新聞」、「ネットのニュース」の順になっており、特に男性は半数以上が「ネットのニュース」を情報源としています。
また、健康寿命内の他層と比較して「雑誌」、「地方の広報誌」、「企業のダイレクトメール(Eメール/郵便)」、「フリーペーパー」の数値が低く、あまり見られていません。
このことから、最低限の情報収集はしているものの、必要以上の情報は積極的に収集していない層だと言えます。
趣味
介護層を除く多層と比べて、アクティブな(動的な)趣味が少ない傾向にあり、趣味に費やす時間は最短となっています。
その他
生活必需品購入:生活必需品の購入場所を尋ねたところ、「スーパーマーケット」以外の販路全て平均値を下回っているため、「スーパーマーケット」での購入に依存しています。
将来について:将来や余生について約59%が「何も考えていない」、約25%が「不安に思っていることは特にない」と回答しています。そのため非常に楽観的に将来を考えている層と言えますが、「現在将来計画を既に実行中である」と回答した方も約19%存在します。このため、アラ70ノンアィティブ層の中でも、将来のことをきちんと考えている層と、そうでない層と二極化していると言えます。
サイトには一部抜粋した調査結果をご紹介しています。
その他テーマについても調査を行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
調査テーマ全体概要
- 居住形態について
- 健康状態について
- 同居家族について
- 収入源・貯蓄について
- 就業状態、定年退職後の就労意欲について
- 1日を過ごす場所について
- 普段使用しているデジタルデバイスについて
- インターネットの利用頻度・インターネット検索について(頻度、検索サイト)
- デジタルソフト/SNSの使用状況について
- コミュニケーションについて(相手、話題、手段、頻度、場所、増やしたい相手)
- 生活必需品の買物について(購入者、購入頻度、購入場所、移動手段、移動時間)
- インターネット通販について(利用経験、利用頻度)
- メディアについて(利用するメディア、接触頻度、具体的ビークル/ジャンル)
- 好きな芸能人について
- 趣味について(内容、金額、時間)
- 参加コミュニティについて(内容、金額、時間、一緒に参加している相手)
- 将来について(計画、実現したいこと、余生を過ごす場所、最期を迎えたい場所、不安なこと)
- 健康について(健康維持のために現在行っていること、これから行いたいこと、相談相手)
物理的に生活の
主体性が発揮しにくい
「タヨリ」シニア
生活全般にサポートが必要とし、
特に子供に頼っている層
基本情報
「子供」との同居率が約65%と全体に比べて圧倒的に多く、「配偶者」約30%、「子供の配偶者」約20%と続きます。このことから、普段の生活を子供に頼っている層であると言えます。
また、「一人暮らしをしている」と回答した割合が約11%となっており、介護・看護等のサポートが必要にも関わらず一人で暮らしている人が少なからず一定数いるということが分かります。
また、居宅介護層の男性は、就労意欲が比較的高く、働きたい気持ちはあるものの、身体的制限により働けないという現実があるようです。
コミュニケーションについて
普段最もコミュニケーションを取っている相手を尋ねたところ、シニア全体では約50%が「配偶者・パートナー」と回答したのに対して、居宅介護層は50%が「子供」と回答しています。このことからも介護してもらっている子供とのコミュニケーションが中心であるということが分かります。
また、今後コミュニケーションを増やしたい相手を尋ねたところ、「誰ともコミュニケーションを増やそうとは思わない」と回答した割合が約49%で、コミュニケーションに対して消極的で、現状以上は望んでいない方が多いということが分かります。
- 現在最もコミュニケーションを取っている相手
- 今後コミュニケーションを増やしたい相手
デジタルデバイス
インターネット通販の利用経験を尋ねたところ、「自分自身での購入」は約61%にとどまります。「家族や知人に頼んで買ってもらったことがある」と約27%が回答しており、代理購入経験率が非常に高くなっています。
メディア
「テレビ(地上波/BS・CS放送)」、「新聞」、「ラジオ」についてはシニア全体平均と変わりませんが、その他のメディアからの情報収集が少なくなっています。このことから、情報収集に意欲的ではなく、必要最低限の情報収集のみで、能動的に情報収集をしていない層と言えます。
しかし、中でも「ラジオ」は毎日聞いていると約23%が回答し、特に男性は「週1回以上」が約42%と比較的高くなっています。
趣味
健康寿命内の全ての層のトップが「国内旅行」であったのに対し、「スポーツ観戦(テレビ等)」が1位となっており、2位「音楽鑑賞」、3位「映画鑑賞」と続きます。上位ランクインした趣味は比較的室内でできるものが多いため、居宅介護層は自宅内でできるインドア系の趣味を持っている割合が多いことが分かります。
生活必需品購入について
生活必需品の購入者は、「子供」が約51%と圧倒的に多くなっています。更に購入頻度についても「週1回以下」の購入が約42%であり、まとめ買いをしている傾向にあります。このことから、生活必需品は介護をしている子供が、まとめて購入している層であると言えます。
一番生活必需品を購入する場所については、「スーパーマーケット」がシニア全体と同様に最も多いですが、「ドラッグストア」が約22%と高い数値になっています。
その他
将来・余生について:最期を迎えたい場所については、「特にない」と回答した割合が約5%とシニア全体の中で最も少なく、介護生活に入り、自分の最期について具体的にイメージしはじめている層であると言えます。
約69%が「自宅」と最も多く、病院や施設に入るよりも自宅で最期を迎えたいと思っているようです。
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その他テーマについても調査を行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
調査テーマ全体概要
- 居住形態について
- 健康状態について
- 同居家族について
- 収入源・貯蓄について
- 就業状態、定年退職後の就労意欲について
- 1日を過ごす場所について
- 普段使用しているデジタルデバイスについて
- インターネットの利用頻度・インターネット検索について(頻度、検索サイト)
- デジタルソフト/SNSの使用状況について
- コミュニケーションについて(相手、話題、手段、頻度、場所、増やしたい相手)
- 生活必需品の買物について(購入者、購入頻度、購入場所、移動手段、移動時間)
- インターネット通販について(利用経験、利用頻度)
- メディアについて(利用するメディア、接触頻度、具体的ビークル/ジャンル)
- 好きな芸能人について
- 趣味について(内容、金額、時間)
- 参加コミュニティについて(内容、金額、時間、一緒に参加している相手)
- 将来について(計画、実現したいこと、余生を過ごす場所、最期を迎えたい場所、不安なこと)
- 健康について(健康維持のために現在行っていること、これから行いたいこと、相談相手)
受動的な生活を送る
「サトリ」シニア
自身の置かれた環境を受け入れ、
介護専門職に身を委ねる層
基本情報
現在の居住場所は、「特別養護老人ホーム/介護老人保健施設」、「サービス付き高齢者向け住宅」、「有料老人ホーム」の順に多くなっています。
コミュニケーションについて
普段最もコミュニケーションを取っている相手は、施設入居者のため当然ですが、「介護系専門職(ケアマネージャー・ヘルパーなど)」が約40%と圧倒的に多く、次いで「子供」、「配偶者・パートナー」の順になっています。
しかしながら、コミュニケーション頻度は非常に低くなっています。約56%は「毎日」コミュニケーションを取っていますが、それ以下は「週に1~2日」が約19%と最も多く、施設内でのコミュニケーションが不足しているということが分かります。
更に、今後コミュニケーションを増やしたい相手として、「子供」が約37%と多くなっており、子供と離れて暮らしている方などがコミュニケーションを望んでいると想定されます。また約14%が「介護系専門職(ケアマネージャー・ヘルパーなど)」とコミュニケーションを増やしたいと回答していることから、現在施設内コミュニケーションが上手くとれておらず、頻度も少ないため、今後更に増やしたいと望んでいる方が一定数いるということが分かります。
生活必需品購入について
生活必需品の購入者は、居宅介護層と同様に「子供」の購入が圧倒的に多くなっており、約44%は施設入居中にも関わらず子供が購入しているということが分かります。
また、購入頻度については、「週1回以下」の購入が約89%であり、まとめ買いをする傾向にあります。購入場所については、「スーパーマーケット」が最も多いですが、シニア全体と比べると「ドラッグストア」が約5倍、「ホームセンター」が約4倍と高い傾向にあります。介護・看護用品の品ぞろえが多く、安価で購入できるため、これらの店舗で購入しているのかもしれません。
メディア
情報収集は「特にしない」と回答した割合が約49%と非常に高くなっています。情報収集に意欲的でない、もしくは施設入居のため、情報環境が制限され少ない、また身体的制限があることで能動的な情報収集ができないためと想定されます。
中でも一番多いのは、「テレビ(地上波)」、次いで「新聞」となっています。3位は「テレビ(BS・CS)放送」となっているものの、約65%は見ないと回答しており、これは施設内の環境によるものだと想定されます。
趣味
健康寿命内の4つの層のトップが「国内旅行」であったのに対し、「スポーツ観戦(テレビ等)」が約17%で1位となっており、2位「音楽鑑賞」、3位「読書」と続きます。このことから、施設介護層は居宅介護層と同様、身体的に自由な行動ができないためインドア系を趣味としており、更に施設環境が限られているため、趣味を持ちづらい層であると言えます。
その他
-
将来・余生について:将来「特に実現したいと思うことがない」と約84%が回答しており、居宅介護層よりも現在の生活以上のものを望んでいませんが、中には「子供・孫」との同居を望む層が一定数いるのも事実です。
また、自分の最期を迎えたい場所について「自宅」が約36%、「介護施設」約10%、「病院」約4%と、自分の最期を具体的にイメージし、尚且つ受け入れています。
サイトには一部抜粋した調査結果をご紹介しています。
その他テーマについても調査を行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
調査テーマ全体概要
- 居住形態について
- 健康状態について
- 同居家族について
- 収入源・貯蓄について
- 就業状態、定年退職後の就労意欲について
- 1日を過ごす場所について
- 普段使用しているデジタルデバイスについて
- インターネットの利用頻度・インターネット検索について(頻度、検索サイト)
- デジタルソフト/SNSの使用状況について
- コミュニケーションについて(相手、話題、手段、頻度、場所、増やしたい相手)
- 生活必需品の買物について(購入者、購入頻度、購入場所、移動手段、移動時間)
- インターネット通販について(利用経験、利用頻度)
- メディアについて(利用するメディア、接触頻度、具体的ビークル/ジャンル)
- 好きな芸能人について
- 趣味について(内容、金額、時間)
- 参加コミュニティについて(内容、金額、時間、一緒に参加している相手)
- 将来について(計画、実現したいこと、余生を過ごす場所、最期を迎えたい場所、不安なこと)
- 健康について(健康維持のために現在行っていること、これから行いたいこと、相談相手)
内閣府より発表された『令和元年 高齢者の経済生活に関する調査』を元に、
具体的な数字を交えてながらシニアマーケットについて、テーマ別にご紹介します。
シニアマーケットをマクロ視点で捉える際にお役立てください。
2021/5/18
シニアの約8割は生きがいを感じており、特に女性が強い。
現在、生きがいを「十分感じている」は37.2%で、「多少感じている」42.5%を合わせると、79.6%が生きがいを『感じている(計)』となります。 一方、生きがいを「まったく感じていない」は3.6%で、「あまり感じていない」16.2%を合わせると、19.8%が生きがいを『感じていない(計)』となっています。
男女別で見てみると、女性は「十分感じている」が40.5%と、男性33.6%に比べて高くなっています。
生きがいの程度

出典:「令和元年 高齢者の経済生活に関する調査」を加工して作成
健康状態についてシニアの約半数が「良い」と回答
現在の健康状態は、「良い」が26.7%で、「まあ良い」28.0%を合わせると、54.7%が『良い(計)』となっています。 一方、「良くない」は1.9%で、「あまり良くない」17.5%を合わせると、19.5%が『良くない (計)』となっています。
年齢別で見てみると、『良くない(計)』は75歳以上で25%を超えています。
健康状態

出典:「令和元年 高齢者の経済生活に関する調査」を加工して作成
シニアの約4割が社会的な活動を行っている
現在行っている社会的な活動は、「自治会、町内会などの自治組織の活動」が21.8%で最も多く、 次いで「趣味やスポーツを通じたボランティア・社会奉仕などの活動」が16.9%で、これ以外の活動は少数となっています。なお、「特に活動はしていない」は63.3%を占めています。
社会的な活動

出典:「令和元年 高齢者の経済生活に関する調査」を加工して作成
シニアが社会的な活動をしない理由No.1は「体力的に難しい」
現在社会的な活動をしていない人に、その理由を聞くと、「体力的に難しい」が30.5%と「時間的な余裕がない」28.0%が多く、他の理由は1割未満となっています。なお、「活動をする意思がない」は28.7%となっています。
社会的な活動をしていない理由

出典:「令和元年 高齢者の経済生活に関する調査」を加工して作成
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- シニアライフ総研オリジナル調査>コミュニケーション編
- シニアライフ総研オリジナル調査>住居・仕事・生活編
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内閣府より発表される『高齢社会白書』を元に、具体的な数字を交えてながら
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2021/5/11
減少傾向にある60歳以上の自殺者
令和元(2019)年における60歳以上の自殺者数は7,953人で、減少傾向が続いています。年齢階級別に見ると、60~69歳(2,902人)、70~79歳(2,917人)、80歳以上(2,134人)となり、いずれも前年に比べ減少しています。
60歳以上の自殺者数の推移

出典:厚生労働省・警察庁「令和元年中における自殺の状況」を加工して作成
東日本大震災における60歳以上の死亡者は10,423名
平成23(2011)年3月11日に発生した東日本大震災における被害状況を見ると、被害が大きかった岩手県、宮城県、福島県の3県で収容された死亡者は令和2(2020)年2月29日までに15,829人にのぼり、検視等を終えて年齢が判明している15,772人のうち60歳以上の人は10,423人と66.1%を占めています。
東北地方太平洋沖地震における年齢階級別死亡者数

出典:警察庁「東北地方太平洋沖地震における検視等実施・身元確認状況等について【H23.3.11~R2.2.29】」を加工して作成
出典・引用:内閣府『令和2年版高齢社会白書』
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内閣府より発表された『平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果』を元に、
具体的な数字を交えてながらシニアマーケットについて、テーマ別にご紹介します。
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2021/4/27
シニアの運転頻度は「ほとんど毎日」が7割弱
外出の際に自分で運転する頻度は、「ほとんど毎日運転する」が67.4%で最も高く、次いで「週2、3回は運転する」が24.5%となっています。
都市規模別で見てみると、大都市ほど運転頻度は低い傾向で、大都市の「ほとんど毎日運転する」は半数の50.0%となっています。
外出の際に自分で運転する頻度【都市規模別】

出典:「平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果」を加工して作成
年齢別で見てみると、年齢が上がるほど運転頻度が下がる傾向がみられ、「ほとんど毎日運転する」は80歳以上で6割弱となっています。
外出の際に自分で運転する頻度【年齢別】

出典:「平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果」を加工して作成
シニアの40%は「一定の年齢になったら運転をやめる」予定
今後の車を運転することについての考えは、「一定の年齢になったら、車の運転をやめようと思っている」が40.4%と「視力の低下などにより運転の支障を感じたら、車の運転をやめようと思っ ている」39.8%が同程度に高くなっています。
男女別で見てみると、「一定の年齢になったら、車の運転をやめようと思っている」は、男性は35.0%と女性48.6%より約14ポイント低くなっています。一方、「年齢や身体的な支障の有無にかかわらず、車の運転を続けようと思っている」は男性が14.1%で、女性7.7%より高くなっています。
今後の車を運転することについての考え【男女別】

出典:「平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果」を加工して作成
都市規模別で見てみると、「一定の年齢になったら、車の運転をやめようと思っている」は大都市が48.1%で、他の都市規模に比べて高い傾向にあります。
今後の車を運転することについての考え【都市規模別】

出典:「平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果」を加工して作成
シニアが今後運転を続ける理由No.1は「日常生活上不可欠だから」
今後も運転を続けようと思う理由は、「買い物や通院など自分や家族の日常生活上、不可欠だから」が73.0%で最も高く、次いで「車の運転操作には慣れているから」が42.6%と続いています。
今後も運転を続けようと思う理由

出典:「平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果」を加工して作成
4割のシニアが「居住地域で不便や気になったりすることがある」と回答
居住地域で不便や気になったりすることは、「特にない」が58.7%で最も高く、「不便や気になる点がある(計)」は 40.8%となっています。不便や気になったりすることとしては、「日常の買い物に不便」が15.9%、「医院や病院への通院に不便」が14.1%、「交通機関が高齢者には使いにくい、または整備されていない」が14.1%と上位になっています。
居住地域で不便や気になったりすること

出典:「平成30年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果」を加工して作成
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2021/4/21
増加傾向にある成年後見制度の利用者数
令和元(2019)年12月末時点における成年後見制度の利用者数は224,442人で、各類型(成年後見、保佐、補助、任意後見)で増加傾向にあります。
成年後見制度の利用者数の推移

出典:最高裁判所事務総局家庭局
男性一人暮らしの半数以上が近所の人とのつきあいは「あいさつ程度」
65歳以上の人の近所の人とのつきあいの程度を世帯タイプ別に見ると、男性単身世帯においては、「あいさつをする程度」が半数以上であり、「つきあいはほとんどない」と回答する割合も他より高くなっています。
近所の人とのつきあいの程度【男性】
近所の人とのつきあいの程度【女性】

内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30 年)を加工して作成
一人暮らしの60歳以上の者の半数以上が孤立死を「身近な問題」と感じている
孤立死(誰にも看取られることなく亡くなった後に発見される死)を身近な問題だと感じる(「とても感じる」と「まあ感じる」の合計)人の割合は、60歳以上の者全体では34.1%ですが、一人暮らし世帯では50.8%と5割を超えています。
孤立死を身近な問題と感じるものの割合

出典:内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」(平成30 年)を加工して作成
孤立死と考えられる事例が多数発生
死因不明の急性死や事故で亡くなった人の検案、解剖を行っている東京都監察医務院が公表しているデータによると、東京23区内における一人暮らしで65歳以上の人の自宅での死亡者数は、平成30(2018)年に3,882人となっています。
東京23区内における一人暮らしで65歳以上の人の自宅での死亡者数

出典:東京都福祉保健局東京都監察医務院の統計より内閣府作成
出典・引用:内閣府『令和2年版高齢社会白書』
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